「天空の蜂」
東野圭吾が20年前に発表した同名小説の映画化。
普段あまり読書はしない私が
大好きな作家さんであり、
唯一、多数の作品を読んだことのある作家さんなので
この映画も気にならないことはなかったのですが
この小説は読んだことがなかった上に
予告を観た時点では
こういう規模の邦画は映像が嘘くさくなってしまう部分があって
興ざめする可能性がありそうだな・・・と思って
鑑賞を躊躇していたのであります(^▽^;)
でも、観た人の評判が良かったこともあり
無料鑑賞券があったので、やっぱり観てみよう♪と
観に行ってみました!
すっごく面白かったです!!!
観に行ってよかった!!!と思いました!
これまでの東野圭吾作品の映画化は
原作ファンからするとがっかりするものもありましたが
今回のこの作品は
私は原作を読んでいませんが(;´▽`A``
きっと原作を読んでいる人でも
満足できる作品だったのではないでしょうか?
と思える仕上がりだったように思います。
原作を読んでいないので比べて云々ということは言えませんが
物語の展開も非常に面白く、きちんと丁寧に描かれていたし
東野圭吾作品の持つ哀しい色がしっかりと描かれていて
非常に満足のいく作品でした。
物語は
最新鋭の巨大ヘリ:ビッグBが綾野剛演じる男に
遠隔操作によりハイジャックされる。
犯人の要求は、日本全土の原発破棄。
要求に応じなければ、爆発物を積んだビッグBが
原子炉の上に墜落する。というのだった。
その声明文を出した犯人は
ビッグBを原子炉の上空へ飛ばし
その真上でのホバリングを開始するのだった。
燃料が尽きるまでの8時間で
ビッグBの墜落を防ぐことはできるのか?!
というようなお話。
まず、もの凄いなと思ったのは
この物語を20年前に書いた東野圭吾は
なんて凄いんだ!!!ってことです。
この物語は
20年前に書かれているにもかかわらず
内容はまさに今!!という内容!!
本当に現代社会に通じるものがありすぎて・・・
原発問題のみならず
安保法案問題を抱える安倍政権のやり方とか
まさに今の日本の直面している状況と重なり
色々と考えさせられました。
この物語を20年前に書いた東野圭吾は預言者か?!
と言いたくなるくらいでした(笑)
で、映画の展開についても
前半は
このビッグBにビッグBを開発した江口洋介演じる湯原の
息子が誤って乗り込んでしまい、
そのまま飛び立ってしまうという事態が発生し
この息子の救出劇が描かれるのですが
このハラハラドキドキ感がたまらないし
ここで描かれる親子の物語や
一人ビッグBに取り残された小さな息子の戦う姿に
胸がしめつけられる思いで涙がかなり出ました。
そして後半は
事件の犯人の追跡と危機からの脱出を描きますが
これもまたよかったです。
今回の犯人役
綾野剛は
予想以上によかったです!
もともと綾野剛好きなんですが
今回は出番はそこまで多くなかったのですがよかったです!
その後もこの事件に関わる驚きの展開があるのですが
事件に関わる主要人物が抱える
切ない真実も東野圭吾作品らしい切なさで
非常に胸に響きました。
さらに
事件の主要人物よりかはちょっと脇ですが
それでも重要な役どころな人たちも
みんなキャラクターがよく描かれていて非常によかったです!
中でも!
個人的にけっこう好きな落合モトキ。
はじめはちょっと頼りない刑事から
柄本明演じる上司と共に捜査をするにつれ
真の刑事になっていく姿が
本当によかったです(ノω・、)
ということで
今回のこの映画は
ストーリー展開も面白く
スケールも大きくて見ごたえ十分な上に
その中に描かれる人間ドラマも非常に丁寧で
さらに演じている多くの役者さんたちが
みんな素晴らしく
大満足の一本でした(´∀`)!!!
観るなら絶対劇場で!をオススメします!!