「善き人」 | 尋常ならぬ娘のオタクな映画日記

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 「善き人」






ヴィゴ・モーテンセン主演の「善き人」




ヒトラーが独裁政権を築いた1930年代のドイツが舞台。


大学教授のジョン(ヴィゴ・モーテンセン)は自身の書いた小説が


ヒトラーに気に入られ、ナチス党に入党しなければならなくなる。


しかし、彼には昔からの親友モーリスのことが気になっていた。


彼の親友はユダヤ人だったのだ。。。






けっこう衝撃的な映画だった。






主人公ジョンの置かれている環境は決して恵まれているものではない。






年老いた母親の看病をしながら




その母親との同居により精神を病んでいる妻を思いやり生活をしている。






そんな生活の中で必死に生きる彼の姿がなんとも言えない。






ちょっと映画とは離れた余談的話ではあるが




この映画を通しても




嫁姑問題に関連して




精神的苦痛がいかに人にダメージをあたえるのかを




あらためて感じてしまった。






姑と同居をしている時の嫁は明らかにおかしいが




離婚をしてのちの嫁は至って正常である。






なんかそういった面でも




非常にリアルな映画だったなとしみじみ感じた。








そして




ジョンがナチスに入党してからの葛藤もまた切ない。




親友モーリスを助けようと必死になるも




現実的にはどうしようもできない。




その狭間で苦しみもがき、そして行動に出るジョンの姿は心を打たれる。








しかし




この映画、




ラストは衝撃的に幕を閉じる。








正直、




え?!これで終わり!!!???という終わりかたである。








なので




はっきり言ってあまり後味のいい終わりかたとは言えない。






でも、




よく考えると




あのラストであるからこそ




より現実的な映画になるのであり




より深い映画になったのかなという思いもある。








なかなか深い映画であった。








それも




ヴィゴ・モーテンセンの演技があったからこそなのかもしれないが、




というほど




彼の演技は素晴らしく、




やっぱりヴィゴ・モーテンセンは




すごい役者さんなんだなと感じた作品でもあった。








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