このストーリー。
何をさて置き、はっきり言っておかなければいけないことがある。
この映画は、“自ら観たいと思った人のみ”観るべき作品である。
自ら観たいとそそられた人にとっては、かなりいい、価値ある作品であると思う。
しかし、以下の法則をあげる。
●何観よっかなぁ~。みたいなノリで、この作品を選んではいけない。
●自分が観たくても、絶対に友人を誘ってはいけない。
●カップルでデートの際の作品として選んではいけない。
以上の3点は、守ったほうが良さそうである。
きっと友人を誘ったり、カップルでみてもよかったと思う人たちもいると思う。
しかし、はじめからあまり興味のない友達なんかを連れて行くと、
観終わったあとに、気まずい空気が流れる可能性が高いので忠告である。
さて、しかし、この作品。
非常に完成度は高いように思う。
何より、ショーン・ペンの素晴らしい演技を観るだけでも価値がある。
ショーン・ペンは確かに演技派だ。
ということがまた立証されたように思う。
仕事も結婚もうまくいかず、日常に追い詰められていく過程を、実にリアルに、
リアルすぎるほどリアルに描いている。
これほどリアルな演技ができるのは本当にすごい。
そうして、何もかもに恵まれず、空回りしつづける日常に追い詰められ、
リチャード・ニクソン暗殺計画へと走ってしまう主人公。
ついてない人間の悲しき人生が、とてもリアルで、現実そのもの。
人生について、考えさせられる映画が好きな人にはぜひオススメである。
重いテーマが大好きな人。
観る価値は十分にあると思います。