93年頃の話です。当時プレイガイドといえばチケットぴあが取り扱いチケット数も店舗数も他を圧倒してました。「Weeklyぴあ」という雑誌を発行しているのも強みでした。
チケットぴあには会員先行販売というのがあり、一般販売より1日早くチケットを購入することができました。それも含めて販売情報を得るために私は毎週欠かさず「Weeklyぴあ」を買ってました。
ある年、「チケットぴあ」に新しいサービスが登場しました。それは「エントリーBOX」。お気に入りのアーティストを登録しておくと会員先行より更に早いエントリーBOX先行販売の通知がハガキで届くというもの。但し、1回毎に確か200円か300円の情報提供料が引き落とされます。まあそれでも確実にチケットが取れるのならありだと思い、ライブがあれば必ず行くアーティストを何組か登録しました。
やはりエントリーBOX先行だと電話もつながり易く、つながらない電話にイライラする事もなくなりました。
ところがある日、会員先行販売を知らせるハガキが届いた。それには「今回はエントリーBOX 先行販売はありません。情報提供料200円はかかります」と書かれていた。
イヤイヤそれはないだろう。エントリーBOX先行販売がないのに情報提供料を取られるとは。
ぴあのカスタマーセンターに電話をした。
エントリーBOX先行販売がないのに会員先行販売を知らせて来るのは何故かと。
オペレーターが言うには
「会員先行販売も知らせて欲しいとの要望があったので送るようにしました」
しかし、そもそもこのサービスはエントリーBOX先行販売の情報に対してお金を払うサービスなのに、雑誌(Weeklyぴあ)を読めばわかる事(会員先行販売)をわざわざ知らせてきて金を取るとはどういう事かと言った。
するとオペレーターは
「そう思うのならこのサービスの利用はやめたらいいんじゃないですか?」
勝手にサービス内容変えておいて、なんて言い草かと思った。
現在、チケットサービス業でチケットぴあはトップスリーに入ってはいるものの3位。かつての圧倒的地位ではなくなりましたね。
驕れる者久しからず