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 最高気温が20℃そこそこで、最低気温が10℃を割り込もうとしている最中でも、インパチェンス‘カリフォルニアローズ フィエスタ’アップルブロッサム(Impatiens Walleriana‘California Rose Fiesta’Apple Blossom)は、写真のように元気に花を咲かせています。確かに初夏や初秋のころのような、生命感あふれる発育を示してはいませんが、こうやって、花芽もたくさんつけていて、まだまだ花を咲かせたがっているような振る舞いに、ついつい感動してしまう毎日です。
 そんなとても憂いカリフォルニアローズとも、あと約1ヶ月でお別れとなるんですよね。カリフォルニアローズは熱帯原産の植物。日本では沖縄でもない限り、戸外での越冬は不可能で、室内に入れたとしても、最低8℃は欲しいところで、それでも発育するというよりは、生きているのが精一杯の温度なので、温室を持っていない素人では、ほぼ冬越しに失敗してしまうことになるでしょう。
 そんな寒さがからっきしダメなカリフォルニアローズですから、私もこの子の運命は天に任せることにしています。仙台の降霜はだいたい11月にやってきます。軒下などに置いておけば、ある程度は延命できるでしょうが、それでも根本を覆すことはできません。12月を迎える前には“さようなら”をしなければならないでしょうね。

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 耐寒性のないカリフォルニアローズとは対象的に、日本の冬の寒さなんて、へっちゃらな植物もこの鉢には植えられています。それは、そう写真を見ていただければ、お分かりになるでしょう、ビンカ、つまりは‘ツルニチニチソウ’(Vinca Major)です。
 実はこのツルニチ、カリフォルニアローズを植えつけたときに、ちょっと鉢のスペースが余っていたので、何かのときに役に立つようにと、ポリポットに挿し芽をしていたものを、ちゃっかり拝借したというわけで、言わば、間に合わせ的に植え込んだものなのです。ところが、カリフォルニアローズがもう少しで枯死してしまうという、この状況にきて、思わぬ利用方法があったことに気がついたのです。
 それはツルニチの“つる”という特性を生かした、なんとも有意義な使い方で、今まで何で考えつかなかったのかと、自分がイヤになるくらいの、ツルニチを役立たせる方法なんですよ。
 それは簡単も簡単。ただ伸びたツルニチを鉢置きスタンドにぐるぐる巻きにし、鉢全体的を植物で彩り、どうしても脇役感のあるツルニチを活用しようという手技です。この写真でもちょっとは見切れていますが、次の写真でその全貌を明らかにすることにしましょう。

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 どうですか?長く伸びたツルニチをスタンドにクロスさせながら巻きつけた様子です。なかなかなもんでしょう??アサガオやマンデビラのように自らの意志で物体に巻きつく力、つまり登攀力がツルニチにはないため、このような感じにするのが精一杯なんですよね。もし登攀力があったらもっと、素敵なスタンド鉢になっていたのにと、ちょっと悔しい気持ちがしないでもないです。
 このツルニチ活用法を、ぜひとも来年以降も実践していきたいですね。今年はあまり生長していなかった株を使ってしまったので、こんな季節はずれのころに、ちょうどいい感じになってしまいましたが、来年は、この伸びに伸びたツルニチをそのまま流用して、寄せ植えスタート時点から、写真のような状態にしていくことが望めるでしょうしね。
 そんなことを考えると、もうすぐカリフォルニアローズとはお別れだというのに、なんかウキウキしちゃいますね。ちょっと不謹慎かな。あっ、そうそう、これは冬の寄せ植えにも応用できますよね。パンジーやハボタンなんかとのコラボ。うん、ツルニチには冬も頑張ってもらうことにします。