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ルーフタワーでKW(仮)

再開局後、第一の目標だった1KW免許は無事にクリアしました。
今は、古い無線機のレストア?が面白くてたまりません。
こつこつ勉強し、失敗しながら少しずつ経験値を貯めています。
そんな過程を個人的な備忘録として記録していくブログです。

さて、コスト比較の続きです。


いつもなら、個人輸入は輸入代行業者に依頼するんだけど、今回はちょっと勝手が違う。
国際宅急便やEMSで扱える最大サイズは3辺合計160cm、重量25kg以下が基本なのだが、今回の荷物はその範囲には収まりそうにないのだ。
ちなみにMW0JZEのサイトには親切に梱包サイズが表記されていて、それによると3辺合計は195cm。(重さは14kg)
こうなると、いわゆる「オーバーサイズ」扱いとなり、送料が途端に跳ね上がってしまう。
実際、これまで何度か大物を個人輸入したけど、その度に送料の高さに目が飛び出た憶えがある。


一番すごかったのは、ebayで落札したクルマのシートを、LAからFedexか何かで発送してもらった時かな。
自宅までごっつい木箱(パレット)に載せられてきて、通関手続き代行料とか合わせると5~6万円かかった気がする。
オーディオ用のスピーカーをイギリスから個人輸入した時は、少しでも送料を安くあげるために空港止めにしてもらい、自分で関西空港まで引き取りに行って、右往左往しながら税関で手続きしたなあ。
さすがに今回は、手間的にも料金的にもそれは避けたいぞ。


となると、日本宛てに直接発送してくれることも条件に入れなきゃね。
それぞれにメールで確認したところ、いずれも日本への発送はOKとのことだったので、ちょっと安心。


KIOは送料が$118と比較的安く、合計金額は$843≒92,000円。
NA4RRはちょっと高くて$200くらいとのことで、合わせると$650≒72,000円くらいか。
MW0ZJEのサイトには、オーストラリア向けの送料が£110と表記されているので、日本向けもほぼ同じくらいだろう。
本体と合わせて£585≒104,000円というところ。


ということで、価格面での比較では、安い順にNA4RR>K2IO>MW0JZEということになる。
それぞれの価格差は1~2万円程度なので、決して小さくない。
だったらもうこれで決まりじゃん?と言いたいところなんだけど、もう少しだけ。


次回に続きます。

 


 

ということで、各項目ごとに検討を進めていく。
幸い今のご時世、大抵の情報はネット上でかんたんに入手できるので、こんな比較もすぐにできてしまう。

 

この表をご覧になっていただけば一目瞭然だけど、いわゆる「Classic Design」のTraffieを除くと、物理的なディメンジョンはほとんど全部同じだ。
あえて言えば、質量は若干ばらつきがある。(NA4PRだけ少し重いね)
6mバンドが標準で運用可能なのは3機種で、Traffieはオプションでも用意されていない。
組み立てに必要な時間は、Kit製品のDX Engineeringと、Traffieが相当長くなっているのに対し、他の機種は最長でも1時間程度とされている。
(このあたりは、eHamのレビューでも実際評価が高く、裏付けられていると言えそう)
ここまでの比較で、TraffieとDX Engineeringは候補から外させてもらった。


後は入手性と価格。
日本国内代理店があるのはNA4PRなど3機種だけど、今回は本社に直接発注するつもりでいる。
別に国内代理店になにか遺恨があるわけではなくて、単に少しでもコストを下げられればという理由。
それに、国内代理店と言っても常時在庫を抱えてるわけではなさそうで、結局はオーダーを受けてからの本国発注となるから、納期的にも有利だろう。
残る4機種の中で、SP7IDXはHP上に「日本からの注文は国内代理店に!」と目立つように表示している。
問い合わせてみないと分からないが、基本的には日本から直接個人で発注するのは難しそうだ。
ということで、候補はさらに絞られ3機種に。


残る3機種(NA4PR、KIO、MW0JZE)の中で、MW0ZJEは受注製作になることを明記しており、納期はざっと1週間~10日のようだ。
後の2つは在庫があればほぼ即日で発送もしてもらえるらしい。
で、いよいよ価格面での比較。
表に書かれているのは本体価格のみで、KIOについては6mはオプション($55)だから、計$724となる。
現在のレートで日本円にざっと換算すると、NA4PRは49,000円、KIOは79,000円、MW0ZJEが66,000円くらいか。
これだけ見ると、NA4PRが飛びぬけて安く感じるんだけど、送料を加えるとどうかな。


アメリカの2社は輸入代理業者(カリフォルニア)への送料と、日本への送料の合計。
MW0ZJEは直接日本向けに発送してもらった場合の送料を調べてみよう。

では、いよいよ各種資材、機種の選定だ。
メインとなるのは、もちろん今回の目玉になるHEX BEAMをどれにするか。
以前書いたように、HEX BEAMには欧米にいくつかのビルダーが存在する。


調べたところ、最初にHEX BEAMを商品化したのはMike Traffie(www.hexbeam.com)という方だそうな。
このモデル(HX-5Bi)は回転半径がおよそ2.9mで、20,17,15,12,10mの5バンド仕様となっている。
HX5Bi 

価格的には$1,097と、他のビルダーに比べると少々高めだ。
特長として、ラジエーターとリフレクターがW字型(正確にはMとWかな)にベンドされている。
beamdirection_color 

今ではこのタイプは「Classic HEX BEAM」と呼ばれているらしいけど、それは後述の「Broad Band HEX BEAM」というものが開発されたからだ。


この「Broad Band」タイプのHEX BEAMは、2008年にG3TXQのSteveさんが設計したものだ。
こちらはClassicタイプに比べて若干サイズアップしている(回転半径3.25m)が、その名の通り広帯域化されており、アマチュアバンド内はチューナー不要だ。
見ると、リフレクターの形状が若干異なっていて、W字型ではなく六角形の3辺をつないだような形になっている。
G3TXQ 

このタイプを商品化しているビルダーはアメリカ、イギリス、ポーランドなどにいくつかある。
主なところでいえば、DX EngineeringのDXE-HEXX-5TAP-2、NA4RRKIO TechnologyのBBHEX5B、SP7IDXのIDX-6、そしてMW0JZEなどだ。


このあたりの機種は基本的な設計が非常によく似通っていて、エレメントのサイズや構造はほぼ同じと言っていい。
電気的な性能も、スペック上ではほとんど差がないようだ。
各社の個性と言うか、オリジナリティが現れるのは、物理的な構造の細部と、各構成部品の素材、デザインなど。
もちろん、中心となるハブから6本のスプレッダーと、給電点となるメインポストが突き出している、HEX BEAMの基本構造自体は各社共通で、まさに破れ傘をさかさまにしたような形状だ。


さて、構造や性能がほぼ同じようなものだとすると、考えられる選択の基準は、
①入手性(納期)
②価格
③耐久性(メンテナンス性)
④カスタマー・サポート
⑤ユーザーからの評価(レビュー)
といったあたりになる。

次回に続きます。

一応のゴールイメージを年内いっぱいに置いたので、あとはそこから逆算してスケジュールを立てていこう。


まず必要な作業工程としては、
①アンテナ・システム改修の必要要件の設定
②システムの仕様決定
③各種資材の選定、発注先の決定、工事業者の選定(見積依頼)
④資材の発注
⑤工事日程の調整、決定
⑥工事の下準備(アンテナの一部工作等含む)
⑦本番工事
ごくごく大まかな流れだと、こんな感じになるかな。


現時点で①と②についてはほぼ完了しているので、次の工程は③からということになる。
アマチュアにとっては一番悩みどころ、かつ楽しいところでもあるんだけど、あまりだらだらと時間はかけられない。
⑦の工事日が決まるのはまだ先だけど、とりあえず12月中旬頃を想定しておく。
となると、遅くとも11月末までには全ての資材の調達を済ませておかなければならない。
今回、資材の一部(A627013S等)はアメリカ本国から個人輸入をすることになるので、到着までは余裕を見て発注後2週間は必要だろう。(店にもよるが、実際にはそんなにかからないけどね。早ければ3~4日で着くし)
となれば、11月の半ばには発注をかけなければならないから、それまでに各種資材を選定して、発注先を決めることになる。


当然のことながら、本業の合間を見ての作業になるから、仕事がちょっとバタバタすると、1週間2週間はなにもできないままかんたんに過ぎてしまう。
できれば10月中には、すべての資材の選定と、発注先の決定を終わらせてしまいたいな。
ということで、早速時間を見つけてはネット上での情報収集に励むことに。
ますます無線機の前にいる時間が減っちゃうなあ(^^ゞ

ブログのエントリーとしては、この項だけで早くも9回目となってしまいました。
文章にすると、どうしても回りくどく、長ったらしくなってしまい、申し訳ありません。
これもなんとか間違いを減らし、誤解を受けないように、丁寧な説明をしたいという一心でのことなんだけど。
できるだけ、簡潔で読みやすく、分かりやすい表現をするよう心がけますので、ご辛抱下さい。


ここまでの検討で、アンテナ・システムの全体像は大体固まってきたかな。
最初はメンテナンスと同時にちょこっと手直しできれば、と思っていたのに、結局既存のアンテナを全部取っ替える大改修になってしまいそうだ。
奥様ごめんなさい(^^ゞ
コストを削減できるところは徹底的に切りつめて、極力安くあげられるよう努力しますので・・・。


まず基本プランは下記の通り。
マスト・トップから、
①HEX BEAM(メーカー、機種未定) 14,18,21,24,28,(50)MHz用
 

②A627013S(Cushcraft) 50,144,430MHz用
A627013S 

③RN4MCX(ミニマルチ) 7,10MHz用


これで、HFローバンドから430までのオールバンドに対応できる。
しかも、ローバンドを除き、基本的に全バンド独立のフルサイズ・エレメントで動作するから、これまでのシステムで弱点だったバンド幅の狭さ、それと関連する外部アンテナ・チューナーの必要性から解き放たれるのは大きい。
もちろん実際のパフォーマンスについてはまだ不明だけど、こうした運用面でのメリットに加え、システム全体を少しでもシンプルにできることや、システム全体が「軽くなる」ことによる諸々のメリットなど、トータルとして相当の効率アップが期待できる。


ということで、いよいよ実現に向けての具体的な作業に入ろう。
人によって作業をどのように進めていくか、考え方の違いはあると思うけど、自分の場合はまず全体のスケジュール設定から考えていく。
ゴールイメージをどの時点におくか、そこに向けてどのような作業工程が必要か、それぞれの作業工程にどの程度の時間と工数が必要か、といったことを念頭に置いて、大まかな工程表を作ってみるのだ。


今回の場合、本来は台風シーズンの前にメンテナンスを兼ねて作業を済ませることが前提で、できれば9月中にやってしまいたいところだったんだけど、CQタワーさんも商売繁盛のため皆さん超ご多忙で、作業スケジュールが全く取れなかった。
なので当面の目標として、年内に全ての作業を終わらせることにしようかな。
あと3カ月と少々。
時間があるようでないかも。