IC-71について | ルーフタワーでKW(仮)

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再開局後、第一の目標だった1KW免許は無事にクリアしました。
今は、古い無線機のレストア?が面白くてたまりません。
こつこつ勉強し、失敗しながら少しずつ経験値を貯めています。
そんな過程を個人的な備忘録として記録していくブログです。

このブログ、読み返してみると、リグの話は6mのもの、それもAM用についてが圧倒的に多いなあ。
「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、やっぱり自分が開局した当時のリグ=自分がもっともワクワクドキドキしていた頃のリグの印象は、いつまでも忘れないのかもしれない。
まあ、それが今や完全に絶滅してしまっていて、QSOする相手がいるなどどこを探してもいない、というなら単なる昔話、思い出話にしかならないんだけど、6mのAMの場合は「かろうじて」今でも相手がいるからね。
たとえ週に一度のロールコールで、MC局と一言二言交わすだけのQSOだったとしても、実際にそのリグを使ってQSOができる、というだけで価値があると思うのだ。
だって、いくら新品同様にピカピカに整備され、完全に動作するリグだったとしても、コレクションとして棚の飾りになっているだけじゃ何の意味もない(少なくとも無線機としてはね)でしょ。


そういう意味で、6mのAM局が完全にいなくなってしまったら、そうしたリグを整備する意味もなくなってしまうのだ。
はてさて、この楽しみもあと何年続くことやら・・・。
とぼやいていても仕方がない。
それまでの間は、自分にできる方法で、6mのAMの灯を消さないよう少しでもお役にたつことだ。
例えば、こうして古い古いリグについて、今さらながらにブログで取り上げてみるとか。
あるいは、実際に自分で整備したリグを、活用していただける方にお譲りするとか。


ということで、今回のテーマは井上のIC-71です。
IC-71manual 

6mの黄金期を語る上で、絶対に忘れちゃいけないこのリグ。
まさに、今さら?って感じなんだけど、なぜかこのブログでは今までちゃんと取り上げてなかったな。
言わずと知れたベストセラー機で、当時の金のない中学生ハムにとっては憧れの的。
OMさんが使う「大人のリグ」で、自分には手が届かないもの、という風に思っていた。


ちなみに1969年発売で、当時の新品価格が52,500円だった。
大卒の初任給が32,400円(!)の時代だから、今なら30万円以上に相当するだろう。
中学生にとって高嶺の花だったのも当たり前だ。
余談だけど、自分が開局した1974年の初任給は67,400円で、たったの5年で倍以上になってるのに驚く。
その時のRJX-601の価格が34,000円だったから、今だと10万円弱か。
やっぱり、無線はお金のかかる趣味だったわけだ。


前振りだけでここまで引っ張ってしまいました。
71の話は次回から。