TR-1200⑤(最終回) | ルーフタワーでKW(仮)

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再開局後、第一の目標だった1KW免許は無事にクリアしました。
今は、古い無線機のレストア?が面白くてたまりません。
こつこつ勉強し、失敗しながら少しずつ経験値を貯めています。
そんな過程を個人的な備忘録として記録していくブログです。

ということで、特にレストアらしい作業をするまでもなさそうなTR-1200。
当たり前だけど、「痛くない腹は探らない」のが鉄則だから、パネルのシルク印刷を消さないように(^^;;そっと汚れを取って、各端子類とリレーの接点を掃除してやれば完成だ。


そうそう、メインダイヤルの遊び、というかガタが多いのがちょっと気になっていたのだが、これはダイヤルの取り付けネジが緩んでいたのが原因だった。
このネジ(メインダイヤルの中心部分)はちょっと特殊なタイプで、スナップリング・プライヤーみたいな工具が必要だ。
注意して増し締めすると、ガタがなくなって操作感が格段に良くなった。
またまたRJX-601との比較になるけど、ことメインダイヤルのバックラッシュや操作感については、TR-1200の方が良好。
ギア比的には601の方が大きいので、微妙なチューニングがしやすそうなんだけど、いかんせんバックラッシュが多め。
メインダイヤル自体も、TR-1200の方が大型だしね。


あと、手を入れるとすると、VFOの発振周波数ずれくらいかな。
本来は36.0~38.5MHzのはずだけど、カウンターで確認すると若干低い方にずれていた。
これを合わせこむにはTC1とL9を調整すればいい。
低い方はコイル、高い方はトリマーで規定の周波数に合わせるだけなので、何度か繰り返してやればOK。
(アナログのAM/FM機、しかもポータブル機だから、トラッキングとか細かいことは気にしない)
まあ、6mの全盛期ならともかく、今現役復帰させたとしても、多少の周波数ずれなんて問題になるわけもないので、今回はパスすることにした。


以上でとりあえず作業は完了!
日本のアマチュア免許がアメリカのような包括免許だったら、早速このリグでロールコールにでも参加するところなんだけど。
TSSの保証認定を受けて、総通に変更申請をして・・・と考えると、どうしても面倒くささが先に立ってしまう(^^;;
やっぱり、どこか嫁ぎ先を探すしかないかな。


それはともかく、こうやって周りを暗くしてランプを付けると、緑色に浮かび上がる周波数表示が美しい。 
TR-1200_night 

以前書いた井上のAM-3DやIC-501もそうだけど、この頃のリグの照明やディスプレイには、アナログ的な暖かさと色づかいの妙が感じられて、今どきの味気ないディジタル表示とLED照明にはない魅力を感じてしまう。
ディジタル時計よりもアナログ時計が好きな自分にとって、単なる数字の点滅と羅列よりも、くるくる回転して、行ったり来たり上下する文字盤の方が性に合ってるのかもしれない。


それになにより、40年前、ワクワクしながらマイクを握り締め、リグにかじりついていた自分の姿が、アナログ・ディスプレイの向こう側に見えるような気がするのだ。