TR-1200④ | ルーフタワーでKW(仮)

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再開局後、第一の目標だった1KW免許は無事にクリアしました。
今は、古い無線機のレストア?が面白くてたまりません。
こつこつ勉強し、失敗しながら少しずつ経験値を貯めています。
そんな過程を個人的な備忘録として記録していくブログです。

さて、送信部のチェックの続き。
残念ながら手元にTR-1200用に接続できるマイクがない。
回路図を見ると、通常の(ローインピーダンスの)ダイナミック・マイクでよさそうなんだけど、コネクターが3Pの特殊なタイプなのだ。
TR-1200_miccone 

オークション等では、このマイク端子を4Pの一般的なコネクターに交換してあるのを良く見かける。


ちょうど手元に4Pのコネクターがあったので、交換しちゃおうかな?とも思ったんだけど、せっかく無改造で程度の良い個体なので、できれば手を加えたくないなあ。
ということで、とりあえず変調がちゃんとかかっているか確認するために、自作の2トーン発振器を接続してみた。
ダミーロードにつないで送信し、FT-DX5000で受信すると、特に歪んだりすることもなくきれいに変調がかかっている。


万全を期すなら、マイク・アンプ部のケミコン(カップリング・コンデンサ)くらいは最低限交換しておきたいところだけど、実際にマイクを接続して音を聞いてみてからにしよう。
と思っていたところにヤフオクで見かけたのが、こちらのマイク。
TR-1200_mic 

実は、同じTRIOのTR-7100の付属品として出品されていたものだ。
本体は全くのジャンク品だし、今さら利用価値もないので、まさに「マイクに本体が付属してきた」という感じ(^^;;


このマイクを接続してモニターしてみたところ、ほんのわずか変調が浅めのような気もする(気もする程度)けど、了解度含め音質的には問題なさそうだ。
手持ちのRJX-601と比べてみると、どちらもきれいなAM変調ながら、TR-1200の方が少しおとなしめ?というかお上品な音に聞こえる。
ローカル・ラグチューなどには向いてそうだけど、弱い信号をぎりぎり拾うときなどは、601に少し分があるかもね。
まあ、601は出力も3Wだから、実戦ではもっと差がつくか。


そう思うと、1200は不運なリグだったとつくづく感じてしまう。
この業界では新参者の松下が、いきなり?殴りこんでこなければ、こちらがベストセラー機になっていてもおかしくなかったのにね。


ということで、ひと通りの動作確認は終了。
特に不具合もなく、年代物としては当時の性能や外観をよく保っている方だという印象を受けた。
何より、無改造なのがありがたい。
この状態ならほとんど手を入れる必要もなく、清掃さえきちんとしてやれば十分に現役復帰できるだろう。
問題は・・・QSOする相手がいないことかな(^^;;