TR-1200② | ルーフタワーでKW(仮)

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再開局後、第一の目標だった1KW免許は無事にクリアしました。
今は、古い無線機のレストア?が面白くてたまりません。
こつこつ勉強し、失敗しながら少しずつ経験値を貯めています。
そんな過程を個人的な備忘録として記録していくブログです。

さて、ここでTR-1200のかんたんなスペックについて。
前身のTR-1100Bや、ライバルのRJX-601、AM-3Dなどと違い、カバー周波数は50.0~52.5MHzとなっている。
モードはAMとFM。
送信出力は1Wが定格だ。


実際のところ、当時6mがにぎやかだったといっても、52MHz辺りから上はあまり使われていなかったように思う。
せいぜい、下の方からQRMを避けて秘密の?ローカル・ラグチューを楽しむ人たちがちらほらいる程度だったかな。
なので、実使用で不便に感じることはさほどなかったんじゃないだろうか。
むしろ、AM/FMの切替スイッチが本体底部にあったり、スケルチがついてなかったり、FMでの運用はおまけ程度だったのかも。
そのあたりがRJX-601と比べて見劣りがする部分だ。
結果的にTR-1200は後発のRJX-601に人気を奪われ、残念ながらベストセラーとはならなかったしね。


余談だけど、当時はこうしたTR-1200の欠点、というか使い勝手の悪さを解消すべく、いろいろと改造することが流行ったらしい。
例えば、スケルチ回路の追加とか、固定チャンネルの増設とか。
特殊な3Pのマイクコネクターを、4Pに交換するのもポピュラーだったようだ。
(ホント、このコネクターのおかげでマイクを探すのが大変です)


さて、今回届いたTR-1200は、幸いにして改造の跡が全く見当たらなかった。
そもそも、そこまで使いこまれていた形跡がなく、年代物の割には使用感が少ない。
付属品は一切なかったけど、元オーナーはほとんど使わないままどこかにしまいこんでいたのかも。


この手のポータブル機は、当然野外に持ち出して使用されるものだから、比較的手荒に取り使われているものが多い。
塗装が剥げてたり、あちこちへこんでたり、ロッド・アンテナが曲がってたり。
乾電池を入れたままで放置されていたら、ほぼ100%液漏れでひどいことになっているし。
本体のカバーを留めるためのプラスチック製のファスナー(ナイラッチ)が折れてたり、壊れてたり、なくなってたりもざら。
この個体では無事だったけど、本体底部にあるコネクター類(アンテナ端子とか、外部電源端子とか)のゴム蓋がちぎれているのも当たり前のようだ。
TR1200_rear 


液漏れは論外だけど、基板上のパーツが劣化して性能が落ちてるとか、あちこちの接触が悪くなってるとかであれば、まあ何とか修理することができる。
しかし、塗装剥げやへこみはいかんともしがたいし、ロッドアンテナの曲がりを直すのも大変だ。
ましてやコネクターのカバーなんてどうしようもない。
確かに機能的にはほとんど意味のないものだし、なくても別に困らないんだけど、やっぱり気合を入れてレストアしよう!とか思うと意外に気になるものだ。
なので、オクなどで迷った時は、外観よれよれの完動品よりは、外観程度良好の不動品を選ぶのが正解だと思ってます。


案の定、中身の話までたどり着けませんでした(^^;;
次回に続きます。