前に行ったのはいつのことだったか、多分ET以来だったと思いますが、本当に久しぶりにかみさんと映画を見に行きました。

私が何冊かの名著から人生の師として仰ぐ佐藤愛子さんの「90歳何がめでたい」の映画版です。

上映劇場の大宮のイオンシネマまで車で二十数分で着き、1階の駐車場に車を留めてエレベータとエスカレータを乗り継いで劇場下のフロアまでたどり着きイオンの店舗が開くのを待ったりしましたが、何のことはない劇場用の駐車場がありました。

チケットは自動販売で戸惑っている人もいて係員に教えられながら買う人もいて開始時間の9時20分に間に合わないんじゃないかとひやひやしました。

私も自分の番が来たら多分オロオロするんじゃないかと心配してたら、流石はかみさん、係員の人にここにいてくれと頼み最初から教えてもらって購入しましたので割とすんなり入場することができました。

開始時間を心配していましたが、上映が始まってから予告編や映画鑑賞時注意事項やら10分近くかかってようやっと始まりました。

内容的に驚いたことは、愛子さんが大河長編の「血脈」上下本を書き上げて断筆してからややうつ状態だったということと、出版社の編集者Kの執拗な申し入れにより仕方なく「90歳何がめでたい」を書き始めることによって通常状態に戻って楽しくなったということでした。

だから、年とって何もしないでいるとどんどん老けていってしまうから、それよりいろいろと死ぬまで好きなことをやって楽しんだ方が良いんだということをまた学ばさせていただきました。

ただ、編集者の奥さんが、旦那が仕事ばかりで家のことほったらかして顧みないし、「私は貴方が嫌いなの」とぴしゃりと言って、離婚届にハンコを押させるのはどうかと思いました。

そのあとのお互いを思いやるような声のかけ方もわざとらしい。

私なんか、現役の時は夜中の11時、12時頃帰宅なんて当たり前でしたし、酒は浴びるほど飲んだし、家のことはほとんどかみさん任せでしたし、かみさんもそのことで文句を言ったことなんかありませんでしたよ。

やっぱり今のかみさん連中より昔のかみさん連中のほうがずっと偉かったんだなーと改めてかみさんに感謝した次第です。

久しぶりの映画鑑賞でしたが、また気が向いたら見に行こうかなと思っています。