【20年1月2日】
本日の「歩き」。片道1時間かけて、初詣を兼ねて地元の有名な神社へ出かける。天気は快晴。気温は低いが、日差しは暖かい。この神社、今年の干支の「子」の彫られた灯篭があるとのことで、評判になっているらしい。昔は海に浮かぶ小さな島だった、標高50メートルほどの小山を、急傾斜の石段で一気に登って、本殿まで。その正面横の灯篭に、そのネズミが彫られてある。写真に収める。せっかくなので、売り切れた破魔矢の代わりに、小さな縁起物の熊手を実家分とあわせ、二つ買って、1時間かけて帰る。ちょっと汗をかくぐらいの「歩き」だった。


 

夕方まで読書。その後、少し薄暗くなる時間帯を見計らって、初詣に行った神社の近くにある「水鳥公園」まで、コハクチョウの帰巣を見に出かける。干拓地の一部が内海から堤防で切り分けられて広大な湖水状になっていて、そこへ毎夕のように、内海の対岸の餌場からコハクチョウが寝に帰ってくるのだ。数十羽ずつ群れになって帰ってくる姿は、なかなか素敵である。ただし、天候や時間帯などによって、いつ帰ってくるかわからず、ごくたまに条件が悪いときは餌場にとどまったままでこちらのねぐらまで帰ってこないという日もあったりして、コハクチョウの帰来を見ることができるのは、かなり幸運なことなのだ。最悪の場合は、すでにとっぷり日が暮れて、声はすれども姿は見えず、ということもある。
今日は、正解だった。まだ茜色の光をわずかに残す空と雲を背景にして、第一群、二群、そして三群と数十羽ずつ群れつつ帰来するコハクチョウを眺めることができた。ちょうど、今日はあきらめて、自転車で帰ろうとしていた人が、白鳥の声を聴きとめて慌てて引き返してきたりもしたものだ。コハクチョウの群れは、いったん湖水(実際は海なのだけれど)のずっと奥まで飛んで行き、そこからこちらの方へとゆるりと引き返してきて、そして次々着水する。水面の白鳥と上空の白鳥とが鳴きかわしていたりする様子も、心躍るものがある。
新年二日目、満足しつつ、帰宅する。