【19年1月23日】
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 中海は、大規模な干拓事業により、広大な農地を造成してきたけれど、その一部は農地ではなく、別の用途で利用されているところがある。新興住宅地として宅地開発された一部は、鳥取西部地震の際、干拓地という条件から大規模な液状化現象が発生し、区割りや道路、植樹や周辺環境の整備も終わり、美しい住宅街になるだろうなと思われた土地が、宅地としては利用不可能な状態となった。とはいえ、現在ではその広大な敷地は大規模太陽光発電施設に変貌して、発電事業が展開されてある。
その地からさらに数キロ南下した地域に、農地に隣接して、別の事業体による大きな太陽光発電所がある(実は、ごく最近になってしったことなのだが)。その発電所の面白いところは、まず広大な干拓地に立派な土手を造成して、その内側に水をため、巨大なため池を作ったうえで、その水面部分を利用して、光発電施設を作ったということだ。
たまたま、よく行く水鳥公園からその日の好天に誘われて普段行ったこともない地域に足を延ばしてみようと歩き出して、結構な距離を歩いたところでその施設に行き会った。
興味深い施設だったので、中をのぞいてみたいものだと土手越しに中を覗き込めるような高台はないかとその周辺部分をぐるりと歩いてみたけれど、元が干拓地なので平坦なところしかない。やむなく、池をめぐる土手とその周囲を囲う有刺鉄線と、その向こうに広がる寒茜の空をスマホで写してみた。干拓地らしい、広大なニンジン畑やネギ畑のその向こうに、池面に作られた太陽光発電所があるという風景も、なかなか面白い。