土曜日。朝、5時半から「歩き」。まだ、日も昇っていないのに、すでに蒸し暑い。これでは、何のためにこんな早朝に歩いているのか、その甲斐がない。1時間20分ほど、歩く。歩き終わった後は、結構気分はすっきりとしていて、すっかり目も覚めている。第4土曜日なので、資源ゴミを所定の場所に出しておいて、シャワー、朝食。洗濯。ベランダが東向きなので、日が射しているうちにと、布団を干しておく。
午前中。『鼎座』用のお話を書く。タイトルは、「無中心論」。変なお話である。ちょっと筒井康隆が入っているな、と我ながら思う。午後、暑い中を京都市美術館に絵を見に行く。「フィラデルフィア美術館展」。この日、京都は最高気温36度。ちょうど気温がピークを迎える頃に出かけたので、ともかく日陰の乏しい中を歩くと、頭がくらくらしてくる。京阪三条まで電車で行き、折角だからと「ブック・オフ」に立ち寄る。『戦後口語俳句』、水原秋桜子『定本高濱虚子』角田光代の本を4冊購入。ザックで背負うが、かなり重い。帰りに立ち寄るべきであったと、少々後悔する。駅から歩く気力がないので、美術館までタクシーを使う。1メーター。「フィラデルフィア美術館展」は、大盛況の状態。展示品のレベルは大変高かった。この彫刻を、この絵を、この現物を目の前にすることが出来るとは、という作品が随分たくさんあった。会場を一通り見て回り、引き返しつつ展示品を最後から見直し、そして今度は特に心惹かれた作品をもう一度順番に鑑賞し直す。人の多さが、若干鬱陶しいけれど(自分もその中の一人ではあるが)、これは見る価値のある美術展である。見終えて、外に出ると、周りの風景が本当に新鮮に目に映った。良い作品を見た後では、自分の中の感覚の錆が刮ぎ落とされるのであろうかと思う。展覧会を見てのこの感覚は、久しぶりのものであった。ここしばらく、たいした美術展に行っていない、という事であるか。大汗をかきつつ、最寄りの地下鉄駅まで歩く。
夜。前の学校の同僚数名との飲み会。以前から、何度か誘われていたのだが、色々不都合があって参加出来なかったので、本当に久しぶりの参加。場所が、勤務地の最寄り駅なので、電車で出かける。歓談9時まで。その後、皆は、近所のカラオケで二次会とのこと。
今時の作品読書第3弾、ということで、あさのあつこ作『The MANZAI 戮鯑匹鵑任澆襦0娚阿般滅鬚ぁこれは、図書館で借りたものだけれど、まだ2巻3巻とあるはずだから、是非続きを読んでみようと思う。以前、図書館で同じくあさのあつこ作『NO6』というSF小説を立ち読みして、これはゲームやアニメの世界だなと思って、ちょっと敬遠気味だったのだが。
日曜日。早朝の歩きは前日同様、1時間半ほど歩く。昨日よりは、涼しい。シャワー・朝食・洗濯も昨日同様。その後、午前中『増補決定版 尾崎放哉全句集』を読む。長律・短律という作品の分け方は変だとは思うが、句は短律の方が断然良い、と思う。