昨日の最高気温は39度になろうという状態であった。ちなみに、昼過ぎ
庭の気温を測ったところ、40度超という状況で、いくらフェーン現象の
せいとはいえ、異常な感じがしたものだ。外に出ると、日差しが痛いと
いう経験は、初めてのことである。住宅街の裏手の小山からは、ぞろぞ
ろミミズが這い出してきて、熱された鉄板状態のアスファルト道路の上
で、錆びた金釘状態で干からびている。それが、足の踏み場もない状態
で、ひどく薄気味悪い。気候まで、程を越しているという有様だ。
昨日は、結局日中は自宅に籠もり、夕方から総出で墓参り。その後、外
食。一軒目の店は超満員で、二軒目の店に入る。回転寿司だけれど、ち
よっとした店よりはよほど美味しい。車二台に分乗して移動したのだが、
店からの帰り、横に乗っていた甥が、遠くで花火が打ちあがっているの
に気づいた。どうやら、汽水湖の対岸の町で打ち上げている花火のよう
だ。急遽、帰宅を取りやめ、花火がもっとはっきり見えそうな水鳥公園
の方へ向かう。すでに、公園横の道路には、車が何台も駐車していて、
ずいぶんの数の人が花火を見物している。対岸の町の花火は、近在でも
有名で、次々と花火が打ち上げられ、仕掛け花火が連続して、夜闇をき
れいに染め上げたりしている。公園からすこし外れたところに車を停め、
最初は車内から、やがて外へ出て花火を見物する。かなりの距離をおい
ているとはいえ、十分迫力のある花火見物となった。40分ほどで、花
火は終了。空が暗くなると、もともと干拓地に作られた公園で、付近に
全く明かりがないので、星空がくっきりと見える。銀河が全天をゆった
りと横切って流れていくのが見える。昨夜であれば、ペルセウス流星群
がきれいに見えたかもしれない。ともかく、降るような星空とはこのよ
うな夜空を言うのだろう、と思う。花火と星空、二つも良いものを見て
満足して帰宅する。
『ホトトギス 虚子と100人の名句集』を読む。稲畑汀子主宰以後の俳
人の作を少し読むが、比較的穏当な生活吟が多く、少々物足りなかった。
論功行賞めいた人選が行われているような印象を受けて、……? とい
うところ。
『俳句研究』9月号を読む。俳人600人を対象としたアンケート。200人
分くらい読んで、根気が尽きる。このアンケートって、はたして終刊を
迎える雑誌が最後に総力をかけておこなう企画としてふさわしいもの、
だったのだろうか、と少し疑問に感じる。一区切りであるならば、何人
かの論者を選んで、俳句や俳壇の今後についての率直な提言を執筆して
もらい、一挙掲載とかしてもらえたら、などと思う。言いっぱなしで終
わるという点に、多少の問題はあるかもしれないけれど、何百人もの俳
人の雑多な発言は、読んでいるうちにだんだん疲れてくるのだ。ただ、
各自の代表句1句は、俳壇全体の見取り図みたいなものが、思い描けそ
うで、面白かったけれども。
15日。5時過ぎから「歩き」。日の出を見ながら、涼しい中を歩くの
は気持ちよい。弟は、釣りに行っていたらしく、帰宅すると、釣ってき
たばかりの10匹ほどの小魚を自分で捌いていた。それらは、朝食のお
かずの1品として美味しくいただきました。