運用場所:栃木県芳賀郡茂木町千本城跡
運用諸元:50・7・430MHz帯
使用設備:
・TS-60D+HL-66V+50HS-6DR/6mH(50)
・FT-897DS+HL-50B+CWA-7H/5mH(7)
・FT-897DS+HL-726D+A430S15R2/5mH(430)
交 信 数 :80(50SSB60,7SSB18,430FM2)
初の茂木町である.
当地は先達の6mでの運用実績も少なく,適当な運用場所もない難所である.
前夜に突発的に運用した城山公園は環境こそ良いものの南側に山地が連なりV・Uの飛びは絶望的とあって別の場所を探していた.
車両が入れない町東部の山地は別として,標高があり南方向の抜けが良く車両が入れそうな場所はそうそうなく,この城跡が神社として整備されている当地位しか見当たらなかった.
更に一応の整備はされているようだが名の知れた観光地でもなく,例によって現地に行ってみるまで判らないパターンである.
地図や観光案内から情報を拾うと,戦国時代の城跡が何段かになっており,その頂上に神社がある.
その神社の敷地はある程度の平地になっているのだが,どうやらそこに通じる山道のほんの数十メートルが急勾配に急曲線となっていて車両の進入を阻んでいるらしい.
4輪駆動軽トラック等の小型で馬力のある車両であれば入れるようではあるが,筆者の普通乗用車には到底不可能であり,その一段下の広場であれば進入は可能であるようだった.
その広場がどの程度の高さかは判らぬが他に手はなく,まずは当日朝に現地へ向かう.
国道から脇道に入り,民家の点在する小高い丘へ登って行く.
目的地である神社(城址)への案内板が要所にあり道順は判り易い.
しかし案内板の通りに町道から1本逸れると未舗装の農道となり,しかも進む程に道は荒れ隘路と化す.
道の山側には樹木が生い茂り車両後部のANTが幾度となく樹木に当たって反り返る.
勾配はそれ程でもないが急曲線の続く車幅程しかない山道をしばらく行くと草地の広場に出る.
これがその城跡の一部であるようだ.
■左手の山道を登り切ると一段高い神社ではあるが….
樹木はあるが背が高くANTを設置するに支障はなさそう.
まずは6mを設営.
東京のビーコンをワッチすると思わぬ強さに瞠目する.
このような場所でS3とは驚く他ない.
気を良くしてCQ,するとすぐにパイルアップが起こる.
標高240メートル,南側には山地が幾重にも連なっているこのほぼ平地でパイルとは.
隣町の高館山にでも間違って来てしまったのではないかと思う程.
2エリア18県や0エリア09県からも声が掛かる.
結果,昼過ぎまでに60QSO.
クラスタに上げていただいたとは云え,Esが出た訳でもなくこの成果は.
連休の中日で多くの局がQRVされ日が良かったのか?
しかし前日の那須烏山の惨憺たる結果はどうか.
現地の標高もほぼ同じで天候も晴天で条件は同じである.
やはりこの場所のロケーションが良かったと云うべきなのか.
何れ再訪の予定であるが,検証せねばなるまい.
■ここまで登れれば更に良いロケーションなのだが.
午後は6mの好結果に気を良くしてその勢いで430に出てみたがこちらはさっぱりで,馴染み局様が無理無理で呼んできてくださった2QSOのみ.
ワッチしても聞こえるのは高所か近場の波ばかりで,430には早々に見切りを付け40mにダウン.
因みに現地は撤収するまで人も車も皆無.
聞こえるのは風に揺れる樹木の音と鳥のさえずりのみ.
それでも一応は通路ゆえ40mのDPは通行の邪魔にならぬように設置する.
■430は設置してはみたものの無駄に終わる.
40mは昨日同様にCONDXが良くないとの情報を耳にしていたので昼食を摂りつつしばらくは状況を観察.
しかし状況は好転せず,1時間程の運用で18QSO.
夕刻まで待ってみても良かったが,人里離れた(と云っても民家はすぐ傍にあるのだが)森の中で日が暮れるのも心細く,また連日の運用で疲弊したいたことも手伝って,15時にCL.
どこか別の場所で改めて運用する気力もなく,帰途通り掛かった真岡鐵道線の最寄り駅から丁度良く列車の便があることが判り,駅前に車を停め発車直前の列車に飛び乗り,癒やしを求めて鉄分を補給しに以後乗り鉄.
同線の下り列車だったため終点の茂木まで乗車,先程まで滞在した同町に列車で戻ると云う意味不明な行動を取ることとなった.
■乗り鉄で茂木町に戻る(真岡線茂木駅にて).
■標高240メートルでもこの近辺では比較的高い.
■次回の運用予定
日時…05月18日20時頃~翌19日16時頃
場所…群馬県みどり市
諸元…50SSB・430FM・他
※オール群馬コンテストに参加.
※5月12日は運用なし.