6mRIGの最高峰と言って良い,名機FT625Dの未使用品を入手した.

1970年代の機体が未使用でこの令和の世に残されていたとは….

ある所にはあるものだ.

さて品物が届く.

「SSB EQUIPMENT」とある,ヤエスがSSBを装備したRIGに当時用いていた箱だ.

箱にはさすがに経年を感じさせる傷や汚れがあるが,それでも年数を考えれば良い状態である.

まず箱を開ける.

 

 

取扱説明書と付属品.

付属品を収納しているエアパッキン袋は後年のものであろう.

元々のビニール袋が劣化したか何かで保管者が交換したものと思われる.

本体を取り出す.

 

 

中身であるが,ビニール袋に一応収納されている.

こういった場合,未使用と謳いながら使用感があったりするもので,ビニール袋への収納状態も気になるところ.

粘着テープは一度剥がされて再度貼った形跡があるが,恐らく保管上のことであろう.

気にはなるが,疑い出したらキリがない.

いよいよ袋も開封.

 

 

 

持ち手にはヤエスの昔のRIGに付けられている検品票?も.

RIGの状態を見るのにリアパネルの金属部分の錆や汚れは大きな目安になる.

フロントパネルも同様に,錆や汚れはほぼない.使用感も見られない.

 

 

電源を接続し,電源投入.

問題なく受信状態に.周波数表示やメーター等の照明も点灯.

ANTケーブルを接続すると,雑音が聞こえてくる.

運用局もなくビーコンも受信不能のため感度の程は未確認ながら,僚機TS680Vからの送信信号は周波数のずれもほぼなく受信を確認.

そしていよいよ送信である.

ハンドマイクを接続しPTT投入.

機体内部より異音がし電源の電圧が急激に低下,更に機体後部より発煙を認めたため即電源断.

修理手続きへ移行した.