今の気分にぴったりなエンターテイメント:ふたりの証拠(悪童日記の続き) | フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

2012年11月に日本で結婚、2013年2月からフランスに住んでいます。
国際結婚手続きとフランス生活やフランス語の学習記録。
旅の思い出も時々織り交ぜて、庶民の暮らしをお届けします。

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みなさま、こんばんは。いかがお過ごしですか?

 

わたしのほうは、ずっと体調は低空飛行で、昨日はほとんど1日寝ているような状態でした。。

 

それで、待ってましたとばかり、布団の中で、「悪童日記」の続きの第2作目、「ふたりの証拠」を読みました。

 


 

 

 

こちらは、1冊目の「悪童日記」を読んでから続きがあることを知ってほっとした存在なのですが、それくらい1冊目の終わり方は「これからどうなるの?!」というものだったのです。

 

 

この2冊目の「ふたりの証拠」も、1冊目にも負けないくらい面白かったです!!

 

1日もかからず、途中休憩もせず、まさしく一気に読んでしまいました。^^

 

それにしても、よくこれだけ奇想天外な物語が思い浮かぶなあと感心しますが、これは著者アゴタ・クリストフの周りではあたりまえの光景だったのかもしれませんね。。

 

1935年生まれのアゴタさんなので、デビュー作の「悪童日記(Le Grand Cahier)」は1986年2月だから50歳ぐらいの時に出版されて、続編の「ふたりの証拠(La Preuve)」はその2年後の1988年、3作目の「第三の嘘(Le Troisième Mensonge)」は1991年の出版です。

 

 

「ふたりの証拠」の終わり方も、なんとも続きが気になるものなので、3冊目を読むのが待ち遠しいです。^^

 

 

ところで、この物語は第二次世界大戦の戦中・戦後を描いていますが、こんな一節がありました。

 

”平静を保ってください。二名以上の集会は禁じられています。酒類の販売は禁止されています。新たな指令のあるまで、レストランおよびカフェは閉鎖しなければなりません。鉄道またはバスによる個人の移動は禁止されています。夜間外出禁止令を守りましょう。日没後は、外に出てはいけません。”

 

 

なんか、どこかで聞いたことがあるような、、?^^

 

ヨーロッパはこういう時代を経験しているから、現在の外出制限もわりと速やかに行き渡ったのかもしれませんね。

 

 

この物語には、エロやグロ(?)も出てきて、一筋縄ではいかない内容ですが、今の世の中の状況がつらいなあと思っている時に読むと、なんだか元気が出るから不思議です。

 

外に出て書店に本を買いに行けなくても、荷物の配達状況が不安定になっていても、電子書籍ならすぐに読むことができるので、便利な世の中になりましたね。^^

 

 

 

 

2013年には、ハンガリーで映画化もされています。

 

 

 

こちらは映画版です。でも、本を読む予定の方は、予告編を観る前に、先に本を読んだほうが面白いと思います。^^

 

第1作目の本です。

 

第2作目の本です。

 

第3作目の本です。

 

 

 

わたしは携帯とパソコンにhontoの電子書籍アプリを入れて読んでいます。

文字を大きく表示できるので、老眼気味のわたしには読みやすくて助かっています。^^