フランスのマヨネーズの続き | フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

フランス人の彼との結婚までの道のりとその後のふたり

2012年11月に日本で結婚、2013年2月からフランスに住んでいます。
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昨日、フランスのマヨネーズ(歯磨きチューブタイプ)についてブログを書いたのですが、書いたあとで、原材料に加工デンプンが入っていることに気付きました。。

 

 

これって普通なのかな、マヨネーズじゃなくてマヨネーズ風味になるのかな、と思って、マヨネーズの定義について調べてみました。^^

 


 

原材料を見ていくと、結局、フランスのスーパーで売られているものは、メーカー問わず、加工デンプンは多くのマヨネーズに入っていることがわかりました。。

 

 

Lesieur(ルシュ―) マヨネーズ(瓶)

 

そして、なんと、昨日書いたマヨネーズと同じメーカーのものが、日本語パッケージで売られているのですね!

 

 

原材料:食用植物油脂、醸造酢、卵黄(卵を含む)、食塩、砂糖/増粘剤(加工デンプン、キサンタンガム)、酸味料、マリーゴールド色素、パプリカ色素、酸化防止剤(ETDAーCa.Na)、香料 

原産国名:フランス

 

 

こちらはフランスのスーパーで売られているものです。

 

原材料:フランス産 なたね油69.5%、水、フランス産 野外で飼育された鶏の卵黄(5%)、酢(アルコール、白ワイン)、ディジョンマスタード(4.2%)(水、 マスタードシード、酢、塩、抗酸化剤:二亜硫酸カリウム、酸性化剤:クエン酸)、砂糖、塩、加工デンプン、濃縮レモン果汁、着色料:ルテインとパプリカエキス、香料。

 

 

日本で販売されているものはマスタードが入ってなくて、油と卵の割合が不明ですが、マヨネーズではなくて、「半固体状ドレッシング」という名称になっていますね!

 

 

 

マヨネーズと謳うには、どんな決まりがあるのかというと、

 

 

農林水産省の定めるドレッシングの日本農林規格があり、全国マヨネーズ・ドレッシング類協会のページでわかりやすく表になっていて、マヨネーズのルールも書かれていました。

 

半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、はちみつ、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料を使用していないものであつて、原材料に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをいう。

 

Lesieur(ルシュ―) のものは加工デンプンが含まれているので(?)、日本では「マヨネーズ」に該当せず、「マヨネーズとサラダクリーミードレッシング以外の半固体状ドレッシング」というところに分類されているのかもしれませんね。

 

しかし、日本のマヨネーズには「調味料(アミノ酸等)」が含まれていてもいいのですね。。

 

普段よく見るキユーピーのものにも入っていますね。子どもの頃とかには入ってなかったような気がするのですが、、(業界からの圧力があったのかな、、?)

 

 

 

 

一方、フランスのほうは法律を見つけることができていないのですが、CULINARIA EUROPEというヨーロッパ各国の団体が加盟する国際的な食品産業の団体(?)によると、

 

Main characteristics of Mayonnaise are the total fat content (minimum 70 % m/m) and the egg yolk content (minimum 5 % m/m). Optional ingredients are e.g. salt, condiments, spices, aromatic herbs, mustard and milk products.

 

と書かれています。

 

 

FEDALIMというフランスの調味料産業などの団体(?)のページには、この「70%以上」の内訳が書いてあって、

 

... sur la base de 70% minimum de matières grasses totales (soit sensiblement 69% d’huile végétale et 1% de lipides de l’oeuf), et 5% minimum de jaune d’œuf.

 

とあり、

 

原材料に占める油脂の割合が70%以上(=植物油脂が69%と卵の油脂が1%)で卵黄が5%以上のもの

 

ということになっているようです。

 

 

なので、加工デンプンが入っていると駄目というわけでもないみたいで、マヨネーズとして分類されるのですね。

 

 

日本のほうは、特に卵黄の分量は定められていないみたいですね。

 

 

 

 

 

なぜ急いでマヨネーズを買ったかというと、ゆで卵につけたかったからなのですが、なんと「ゆで卵+マヨネーズ」というのは、料理としても昇華されているのですね!(昨年はパリでワールドチャンピオンシップも開催されたみたいです。^^)

 

 

 

 

フランス語で Oeuf というのは卵で、Mayo はマヨネーズの略称なんですが、チュートリアル動画まであるのか~と感心していたら、こちらはなんだか様相が違いました、、^^