脂っこい食事のときや、気分転換などに酢漬けのコルニッションを食べるのが好きなのですが、先日スーパーの特売で購入したのがおいしくて気に入ったのでご紹介します。^^
わたしはハンバーガーの中に入っているスライスされたピクルスが好きだったのですが、フランスのスーパーでは、コルニッション(cornichons)という名称で、手の指くらいの大きさのきゅうりのようなものが丸ごと酢漬けになって売られています。
「コルニッション(小きゅうり)はインドが原産で、きゅうりやメロン、ズッキーニなどと同じウリ科の植物です。どんな土地でも栽培できますが、みずみずしい実を収穫するためには、十分な水分補給が出来る土地でないといけません。エジプトでは3千年以上前から栽培され、フランスでは中世の頃に知られるようになりました。」
「実の成長は早い上、最初の果実の成長が他の果実の成長を防ぎ、始めに結実したものが摘まれないと、次に成長する果実に影響がおよび大部分の花は実をつけることが出来ません。そのため、コルニッションの収穫は機械化できず、手作業による地道な収穫作業が必要になります。葉や茎が成熟し、花が咲くと、まもなくコルニッションが誕生します。夕方花がしおれると、もう翌朝には小さなコルニッションが生まれます。
コルニッションはそのサイズによってランク分けされておりますが、マイユが使用しているクラスはExtra fins(極小)と呼ばれる最上級のもので、成長の早い実を小さなうちに収穫をしなくてはならないので、収穫には大変な作業とスピードが必要になります。」
-マイユ豆知識 コルニッションとはのページより
普段はスーパーのPB品や、マイユの特価のものを買うのですが、今回は別メーカーのポップな柄のものが安かったので2種類試してみました。^^
どちらも370ml入りで、定価は1.95ユーロです。
左側が激辛味で、右側がマイルド味です(勝手に命名しています)。
極小サイズではないですが、ミニサイズで小指くらいの大きさです。
バスケットを引き上げて、最後のコルニッションをつまんでみました。^^
コルニッションはこうして引き上げられますが、わたしはいつも、瓶底にたまっている香辛料がもったいないなあと思ったりしています。
これは例えば肉の漬け込みに使う等、再利用したら衛生的によくないですかね?(もう風味が抜けてしまっているかな?)
ところで、フランスで小売りされているコルニッションは、フランス産と明記がなければたいていがインド産などの外国産のようで、85%がインド産、残り15%は東ヨーロッパ産なのだそうです。
上記のシリーズは、同じメーカーから期間限定で販売されているフランス原産シリーズですが、やっぱり値段が激辛味とマイルド味の通常品よりも少し高く、425ml入りで3.70ユーロです。
マイユの説明にもありましたが、コルニッションは、1日の収穫時間が朝方と夕方と違うだけでもかなり大きく成長してしまうみたいで、特に手作業での収穫が厳しいみたいですね。
以下の動画は、2017年9月からのプチ・ドキュメンタリーで、4回にわたってフランス産のコルニッションの栽培から製品になるまでを見ることができます。
結構大きく育っているので、極小サイズで収穫するのは難しいのだなあと思いました。
作る苦労が感じられるとより一層おいしそうに見えますね!^^
下記の動画は、別の地域で作られているフランス産のコルニッションについてです。
こちらは2015年9月のもので、ブルゴーニュ地方ヨンヌ県で唯一フランス産のコルニッションを栽培している農家のようすです。
カリコリといい音をたてて食べるお手製のコルニッションはとてもおいしそうですね!
ブルゴーニュ風の味わいに欠かせないエストラゴンというハーブにも興味を持ちました。^^
こちらは、スーさんとよく一緒に見ている園芸番組の2016年9月のものですが、瓶詰方法が似ているなあと思ったら、上の動画のヨンヌ県の同じ農家さんでした。^^