親子旅 1日目 ④ | 三温糖のブログ

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夢への 道のり



久しぶりに逢う彼女は変わらなかった…


そう 人間性は全く変わっていない


けど彼女は…………


癌を患い現在もがん治療をしている


神戸旅行を予定して 電話した時に私は既に


その事を聞いていました 


だから思いました


僕がこれほど迄に私の過去に拘らなければ


私は長く姉代わりに見守ってくれた人の病気すら


知らず…何もしないばかりか


死に目にも会えないざまをするところだった


なのにその事実を何も知らないまま 


のうのうと生きる これほど無様な事はない 


そんな張りぼての上の幸せなど


私が欲しかった幸せでは無い…なんと愚かな


過去に囚われ 今を蔑ろにするなど愚の骨頂


僕に見せたい母の背中はそんな背中ではない


そう旅に出る前に感じ考えていました そして


僕に心底 心から感謝しましたよ


彼女は私達から縁を断ち切るまで20年近く


毎年一年も欠かすことなく姉の命日に私達が住む


町に墓参りと私と母に逢いに来てくれました


だから僕の事は産まれた時から知っています


🟰怪獣期の僕を知ってる(*≧m≦*)プププ


僕は全く覚えていないから初めまして感覚で


猫かぶりで礼儀正しく彼女に挨拶しました。


大きくなったねーって言った彼女は続けて


「僕 最後に会った時の事 覚えてないやろ?


あんたな ドアバーンって倒して キャーって


うわぁ〜って叫びながら オカンが叱っても


止めてもきかんくてな 外に出て走り回るから


オカン追いかけまくっとったんで!かと思えば


おばちゃんの爪のネイルをキレイだなぁ


キレイだなぁって ずーっと見とったんで!」


なんて母の過去を根掘り葉掘り聞くはずが


自分の過去知らされて僕 真っ赤になった


(*≧m≦*)プププ 


そうだったなぁって あの頃の強烈な個性の塊の


僕を私も思い出しましたよ 


僕は私とワインを飲む事を楽しみにしてたから


ワインを一本卸て2人で飲みましたよ


亡くなった私の姉と彼女の思い出を


僕は根掘り葉掘り聞き出してゆきます


私達家族が崩壊した後 事件を起こし家裁送致に


なった姉に家裁は神戸で再婚した実母が引き取り


生活の場を神戸に移すなら保護観察処分にする


が、これまで同様刑務所にいる実父が引き取り


生活の場が変わらないなら少年院送致とすると


言いました その結果姉は神戸に行く事になった  


友達ともきょうだいからも引き離された姉は


神戸でも荒れに荒れた その姉をじっと見守り


実の父母から与えられなかった愛情を注いで


くれたのが母の再婚相手だったそうです


母と再婚相手と姉が住んでいたアパートで姉は


新しい仲間たちを見つけました その1人が彼女


だから彼女は姉の事をたぶん妹の私より理解して


いるし思い出も持っています


その思い出を僕はガンガン掘り返してゆきます


彼女には事前に僕の旅の目的を話してあります


ええ子やないか ええオカンになったんやなぁ


気張ったな○○と言ってくれてました


だから彼女は思い出を嬉しそうに語ってくれる


彼女は昔から一貫して姉との思い出を楽しそうに


嬉しそうに昨日の事のように語ってくれる 


その様は 自分は絶対に姉との出逢いを忘れたく


無い 悲しいモノにはしないっていう無言の強くて


優しい姿勢を彼女は貫いてくれています


その彼女の無言の姿勢は姉のことを語り易くして


くれました だから定期的に何度も神戸に来た


彼女にだけは 姉のこと 自分の醜さも話せた


憎しみと怒りに支配されても彼女はそれで良いと


隠さなくて良いと ずっと見守ってくれました


姉の死を乗り越えるには必要な過程でした


縁を断ち切るのも必要な過程だった


彼女はそれを分かってた だからこそ一度も


私達から連絡するまで連絡をしてこなかった


彼女が何を考えどんな想いでいたか…感じてた


だからこそ ずっと私は後ろめたさを抱えてた


昔と変わらず彼女から姉との思い出が語られる


姉の強烈な個性も語られる そしてその反面


めちゃくちゃ淋しがりやだった事も語られる


「○○が神戸に来るまでは毎晩毎晩○○(姉)は


この三ノ宮で朝まで飲み歩いとったんや身体が


小さい癖に酒は浴びるほど飲むし喧嘩ぱやかった


んやで強いしな けど1人がダメな子やったんや


○○(姉)は寂しかったんやと思う その寂しさは


親友やけど毎日一緒におったんやけど


おばちゃん達にはどうにもして


やれんかったんや けどな あんたのオカン


○○が神戸にきてマンションで一緒に暮らす


ようになったら それがピタっと止まったんや


妹が来て嬉しかったんやと思うで そんな素振り


全然みせへんし 悪態つくしオカン酷く扱っと


ったけどな 嬉しかったんやと思うで


だって飲み歩かんと真っ直ぐ帰りよったからな


妹が可愛いてしゃあなかってん そんな


不器用な子やったんや」


僕は家から 僕が大好きな私の昔の写真も持参


してました( ˊᵕˋ ;)  その中に私のじゃない姉の


アルバムから一枚持って来ていたようでした


姉と姉が亡くなった時一緒に居た彼との写真です


ピリッと空気が一瞬ピリつきました…


僕は奴の事も聞きたかったようです………が


彼女は彼の昔話はしませんでした。


「奴の消息知ってる?」とやはり私は聞いた


もう何年も噂すら聞かないそうです


奴の親の組もとうに無くなっているそうです


○○終わったんや…そう彼女は言いました


彼女もまた私同様に苦しんできた同志だから


そう……奴の父親は極道の組長でした。


だから立件出来なかった それが彼女の父親…


事件屋をしていた彼女の父親から得ていた情報


だった だからこそあの日私は踏み止まった


我が子を2人も亡くして遺された私の家族が


奴の父親から報復を受ける可能性を私は考えた


それじゃあ余りにも 余りにも理不尽じゃないか


だから踏みとどまれた その想いは私だけでなく


私の家族皆んながそうだったし姉の友人達も同じ


理由から奴に危害を加える事を踏みとどまった


司法は弱者の味方では無い 私はその事実を


成人になる前に骨身に叩き込まれました


だから法を勉強した 味方でないなら味方にする


方法を学んだ この世は弱肉強食黙って喰われる


つもりは私には一切ありませんでした そして


私達家族のような家族が一つでも減るならと


亡き姉のような子を保護する20代を生きました


大切な誰かを守る為に私達は血反吐を吐く忍耐


をする道を選びました 私達みたいな想いは


私達だけで良い そう願っていたし願っています


息子 僕には私のその時々の心情 葛藤 苦しみ 


悲しみ 怒りを質問されれば全て答えてあります


現在の奴の消息は 全く分からないとのこと


やはり大丈夫だった


私の心は一ミリもざわつかない


あぁやっと手放せたのだなぁと実感しました。


そんな事を考えてる私の顔を横に居る僕が


じーっと見つめてる視線をずっと感じてました


そんなに見つめるな 穴が開く!!ꉂ(ˊᗜˋ*)




だから歌わせといた(*≧m≦*)プププ


昭和の歌が好きな僕に他のお客様ものってくれる


「この子らママの親友の妹でその息子君やねん


血は繋がって無いけどママの妹やねん 


可愛がったってや!」ってカウンターいっぱいの


お客様1人1人に彼女は私達親子を紹介してくれる


から 僕知らないうちに知らないおじ様と仲良く


なってて歌いあってました 久しぶりに軍歌


聞きましたよ 16歳と65歳の軍歌デュエット


(*≧m≦*)プププ


もっと楽しみたい僕だけど約束の時間がくる


事前に僕には彼女の病状を話しておきました


癌の進行が早い もしかしたら年内保たない


かもしれない 母はそう覚悟してると…


僕が逢いたくて 逢いたくて逢いたかった人です


サヨナラ お終いが苦手な僕だから長時間になる


可能性が高い けど彼女の身体の状態を考えれば


長居は禁物 適当な話しで誤魔化される子じゃない


だから正直に全て話し2時間に止めたいと相談した


僕はショックを受けていたけど それなら余計に


もっと一緒に居たい気持ちが強くなったけど


次がある事を僕は信じる事にしました。


うん君は真っ直ぐ成長した 素晴らしい切り替え


方が出来るようになったと成長を感じましたよ。


だからかな 約束した時間で切り上げる時


「○○○さん約束だよ!僕18歳になったら神戸


に住むの!その時は色々神戸の事 教えてね!


約束だよ!」って…はぁ?母何も聞いてませんが


けど 僕らしいなぁと思いました。


「おーそうか よっしゃ任せとき その代わり


鬱陶しいでー覚悟しいや爆笑ꉂ(ˊᗜˋ*)ʬʬʬ」って


彼女は僕の想いに応えてくれました


その場に居た誰もが その約束が守られる事を


心の中で祈った気がします。


彼女も翌日の治療があるから一緒に店を出ました


最後にサヨナラのハグをして また逢おうねって


次は彼女が私達に逢いにくると約束してサヨナラ


しました ハグした時の貴女の暖かさ忘れないよ


強くて優しい人 弱さを見せられない人


貴女の側に昔から居る彼が居てくれて良かった


何も言わなくても彼も分かってくれる


姉さんは俺に任せとけと去り際に言ってくれた


人は言葉が全てじゃない 口先の上手さなど


つまらんモノです 人は想いを行動で示すもの


彼女も彼も その生き様で言葉以上のモノを


充分表現しています…まだまだ敵わないなぁ


そんな事を感じ 思考していたら


僕が「お母さん 大丈夫約束は守られるよ!


良かったね お姉さんの彼氏の消息がわからなく


て、お母さんホッとしたでしょ」って言う


「うんホッとしたよ けどそれは消息が分からな


いからじゃない気がするよ 全て終わったんだ


お母さんの心は穏やかなままだよ。


そうだね 約束は守られる事を楽しみに待とうね」


そんな事を話しながら 最後に僕が行きたかった


焼き鳥屋さんに向かいました鳥貴族に行きたい


らしいです TVで見たかららしい………が


ここで私限界を超えた 余りの胃痛に嘔吐する。


実は明石焼きを食べたあたりから痛かったんです


楽しみにしてる僕が充分に楽しめるように1週間


前から調整してたのですが完治していない胃潰瘍


が数個と十二指腸の痛みが出てしまいました。


だからワインも殆ど飲めませんでした


母と楽しくワインを飲む事を僕は楽しみにして


いたのに どう無理しても吐き気と痛みで飲めず


可哀想なことをしました


ドンキーでも殆ど食べられなかったのを僕には


お昼の食べ過ぎだと誤魔化してましたが…限界


だから 素直に痛みがある事を伝えて鳥貴族は


やめて近くの焼き鳥屋さんにしてもらいました。


僕はもう帰ろう!って言ってくれたけど私が


それは嫌で僕の思い描いていたのとは違うけど


それに近いようにして今日を終わりにしたかった


ので 適当な焼き鳥屋さんへ




チクショウ!やっぱり どこに入っても


ハズレナシ 安くて美味いじゃないか!


私は 食べたいのに 呑みたいのに一口でアウト


そんな殺生な…ウルウル(இ ω இ`。)


もっと食べたかったなぁ… 呑みたかったなぁ…


ってぶつぶつ言いながらホテルに戻りました。


「お母さん 楽しかった!ありがとう!」って


言って一瞬で僕 充電切れ 爆睡ꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ


良かった 楽しかったで終われたね。


私も早々に休みました まだ明日があるからね


明日は商店街巡りとビフカツと私が住んだ場所


巡りの予定です(^^)