中学卒業 | 三温糖のブログ

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夢への 道のり


息子 僕 中学3年生 自閉症スペクトラム


ADHD優位 学習障害 睡眠障害

発達性協調性運動障害 異所性灰白質

3歳児検診でADHDの疑いを指摘される

5歳で自閉症スペクトラム 他障害の診断あり


息子 僕 昨日無事 中学卒業致しましたよ。


こうゆう行事に強い拘りを発揮しやすい僕


変わらず 色々な拘りを発揮しておりました


卒業式前日まで拘ったのは【髪型】でした


僕の【髪の毛】への拘りは小さな頃からです


その経緯を書き綴るとまた長〜くなるꉂ(ˊᗜˋ*)


卒業式に合わせて散髪する!


そう僕が決めたのは高校が決まってすぐだった


けどなかなか散髪に行こうとしなくて ようやく


一週間前に動きました が!予約ナシで行くから


いっぱいでまた後日となる 予約を取ろう!って


何度も言ったのに予約を嫌がるからこうなる


僕は自分の気分で動きたい けど人様にも予定が


あり誰しもが僕の気分に合わせてくれはしない


当たり前の事 その当たり前が僕には分からない


理屈は分かってる 納得もしてる


けど僕はそう人様が反応することが嫌だ


自分に合わせて欲しいって欲がとても強い


僕はそんな自分をキチンと理解してコントロール


しようとする だから必死に物分かりよく


引き下がることは出来るようになった けど


それは自分でもどうにも出来ない衝動なのだろう


だから引き下がりつつ 私には愚痴 怒りを吐く


色々な言葉で気持ちを吐き出す僕だけど私の耳には


何で僕の言う通りに人は動いてくれないんだ!


って吐き出してるようにしか聞こえない


小さな頃から全く変わらない僕の姿がそこにある


そんな僕の姿を見ながらいつも思う


しんどかろうな…必死にまわりに合わせようと


衝動性を出来るだけ精一杯の力で押さえ込んでる


その疲労感は凄まじいだろう………人と仲良く


人と上手く付き合っていくにはそうせざるを得ない


他人は簡単にそんな僕を自分勝手 我儘だと思う


だろう けどずっと僕を育ててきた私は思う


僕はそんな自分が心底 大嫌いなんだと


そんな自分を変えたいとのたうち回るほど努力して


いるんだと痛いほど感じる 何故か?


人が大好きだから それほどまでに人との繋がり


が僕は大切なんだなぁと思う


そんな僕の苦しみはいつになれば どうなれば


解消されるんだろうね…しんどかろなぁと思う


実は私もかなり僕と似た衝動性を抱えている


散髪でもそう だから私は自分がその気になった


時対応してくれる美容室を何軒も常に抱えてた


私は自分を優先して代わりに特定の人 店への


拘りは持たないような調整をする


僕はまだそこに至ってない そこに至る前の


両方とも得たい苦しみの中にいる


僕と私との人に対する姿勢の差がある


純粋に他人を信じ求める僕と信じる事なく求める


事は無い私との差だろうと思う


他人の目を意識して 他人に軸を置く今の僕は


かなり苦しいだろうと だから私は推察する


いつか今僕が抱えている苦しみは 小手先の問題


人はそんな僕の小手先に魅力を感じるのではなく


僕の本来の姿 僕の揺るがない軸 純粋さ故の


強さ優しさに魅力を感じるのだと気づく日が来ると


良いなと思う 僕は私を強いと言う いやいや


私の遥か上の強さを君は既に持ってる ただ


万人に受け入れられようとするから苦しいんだ


万人の意見を統一しようとするから怒りが湧く


本当の意味で自他を区別することが出来たら


人を尊重するって言葉の意味を理解したら


自分らしく 自分は自分だと開き直れたなら


他人に軸を置くのではなく


自分に軸を置き 他人を巻き込むことに


恐れは無いと思えるようになれたなら


君の苦しみは随分と楽になる 母はそう思う


何百 何千 何万回も僕の苦しみを見ながら


私は常にそんな風に感じる 考えます


たかが散髪 そんな日常的なそこかしこに僕の


生づらさはたくさんあります


何とか卒業式3日前に散髪した僕だった けど


髪型に納得がいなかい ブツブツとその不満を


私にぶつけてきます どうやら思い描いた髪型に 


ならなかったようです こんな髪の毛で学校に


行きたくない 卒業式に出たく無い!と爆発する


そう…僕の拘りの根底にはいつも不安がある


自閉症の子の強い拘りは不安の裏返しです


こうじゃなきゃ嫌だ!はね、


こうしたら僕はやれる やりたいんだ!なんです


分かるかなぁこの差 この狭間 この感覚


我儘に見えるけど 本人は必死なんですよ


必死に強大な不安お化けと闘ってるんです


それが【拘り】として表出してるだけです


だから問題を解決するには表面に現れている事象


でなく根底にある不安にアプローチすることが


大原則だと私は思う と同時に表面に現れている


事象も一緒に解決することが大切だと思う


だから気に入らない髪型だと思う僕に代替え案


今から調整可能な髪型を色々提案した


その中に僕がこれなら良いって髪型があったから


なら再度美容室へ行ってきたらいいと言ったけど


そこは僕 僕の悪い癖が発揮されてて…


散髪してもらった美容室で髪型が気に入らなかった


けど僕はとても気に入った 嬉しい ありがとう


って最大限の感謝を表現して帰ってしまってて


今更 本当は気に入らなかったって再度美容室に


行く度胸が無い&そんな事言ったら僕の為に色々


卒業式の日のヘアケアのアドバイスをくれた


美容師さんを傷つけることになる それは絶対に


したくない そうするぐらいならこの髪型て我慢


するって頑固さを僕は発揮する…


あ〜〜本当に めんどくさい( ;∀;)


僕の良さと悪さがミックスして現れると


めちゃくちゃめんどくさい事となりやすいです


だから違う美容室 私が行く美容室に電話した


けどやっぱりいっぱいで……さてどうしよう?


そんな僕に私の片腕 店を任せる相棒が提案する


自分が行く美容室に頼んでみようか?って


最近僕と彼女の距離感はぐーんと近づいてて


度々2人でお出掛けするまでになっています


私同様 大の子供嫌いな彼女だけど僕の事は


小さな頃から彼女なりに可愛いがってくれます


けど一見我儘に見える僕の言動 行動に苛立ちも


抱えてて それを僕にぶつけないように我慢出来る


一定の距離を彼女は常に保っていました。


私は彼女に感謝しつつ我慢させている事に対して


申し訳ない気持ちも持っていましたが、僕が成長


して思春期に入った頃ぐらいから変化が出てた


彼女の僕への理解がいつからかとても深いものに


共感するものに変化した 僕の苦しみ哀しみ孤独


に彼女は理解を示し僕を守ろうとする姿が見られる


そのままの僕でいいんだと一生懸命に僕に彼女なり


に伝えようとする姿をよく見るようになりました


僕がアニメを観る事が出来るようになった


貸してもらう漫画を読めるようになった頃ぐらい


からかなぁと思う


僕は自分は全く興味が無くても仲良くなりたくて


相手の趣味を全肯定して自分も興味があるフリ


を小さな頃からする癖がある 僕の根底にある


のは嫌われたくない 仲良くしたいそんな感情から


そうゆう行動をする 彼女に対しても僕は常に


そう振る舞っていました が僕の本当の姿も彼女


は知っている そりゃ  赤ちゃんの頃から見ている


のだから当然よね、だから僕が何故そう振る舞う


のか?その僕の気持ちを彼女は知ってる


大好きなおばちゃんに嫌われたくない


大好きなおばちゃんと仲良くしたい


そんな一途な僕の気持ちはずーっと変わらない


一時は彼女を怖がることすらあった僕だったけど


僕は彼女を理解しようとする事をやめなかった


彼女が自分に冷たい態度を取る理由を知りたがった


その上で彼女に対して一途に自分を嫌わないで


好きになって 僕は大好きだよを伝え続けてた僕


そんな僕の一途さは彼女すら変えたのかもしれない


そんな風に私は感じる15年です


今や仲良く2人でお出掛けする2人ですから


そんな彼女からの提案を僕が断る訳が無い


その上彼女が付き添うと言ってくれる


初めての場所 初めての美容室 初めての美容師


僕の不安 恐怖を緩和するよう彼女は僕に前情報


を次々に与える 美容室の場所 美容室の写真


美容師さん の 写真にどうゆう人かを語ってくれる


その上で僕と美容師さんの橋渡し僕の気持ちを


自分がキチンと橋渡しすると約束してくれる


卒業式前日の夜21時にねじ込んだ予約だった


その日は定休日で1日早い僕の卒業祝いを家で


する予定にしてました そうゆう祝いの席への


拘りも僕にあり色々調整したものでした


その過程も彼女は知ってる そりゃ そうよね


私の1番身近にもう25年以上居るのだから


僕の卒業への不安 寂しさ 恐怖を彼女も一緒


に体感してくれてる様子でした その上で必死に


【大丈夫だよ】って彼女は表現してくれる


有り難い事です 


卒業式前日の祝いの席で僕は私達家族へ手紙を


読んでくれました 初めての事です


お父さんへ お母さんへ ばあちゃんへ


今日は素敵なディナーをありがとうございます


私こと○○は明日 中学を卒業します


自分が無事中学校を卒業出来るのは周りの強くて


温かい支援があったからです 


改めてお礼を申し上げます


本当に義務教育の9年間ありがとう  ございました


一カ月後 自分は16歳になり高校入学があります


まだまだ未熟な自分ですが精一杯頑張ります


お母さん 後3年間よろしくお願いします


お父さん 絶対に一緒に東京に行きましょう


最後におばあちゃん 高校の制服姿を楽しんで


下さい 次は成人式姿です。


照れ臭そうに 手紙を読んでくれましたよ


ばあちゃんも お父さんも涙 涙です


そうこうしてたら 相棒が随分早く僕を迎えに


来ました だから一緒に食事をすることにした


この日彼女は予定があって殆ど寝てないはずだ


本当なら今すぐにでも寝たいだろうに僕の散髪に


連れて行ってくれる 卒業式を僕が望む形にする


為に彼女も一生懸命になってくれる


そんな彼女にも9年間の義務教育を卒業出来る事


の感謝を僕は改めて伝えていました。


そんな祝いの食事が終わってから僕は散髪へ…


23時を過ぎた頃 満足そうな顔で帰ってきた僕


これでようやく眠れる…とはいかないんだなぁ


根底にある不安は解消されてないから また


髪型について アレやこれや言い出す僕


僕の不安は寂しさ 変わる日常への恐怖


不安で拘りが発動してる僕には悪いんだけどね


私はそんな僕を見てて 良かったなぁと思う


卒業する事を 寂しいと感じられてる


変わる日常に怖さを感じられてる


それは裏返せば 僕の学校生活が安心できるモノ  


であった 寂しいと感じられる離れたく無い友人


達が僕に居たって事


こんなに拘りが発動するほどに僕の9年間の


義務教育期間の学生生活はとても大切なモノで


大切だと思える人達との出会い 経験 思い出が


僕にしっかりとある そう私は感じられて嬉しい


だからつい 私は嬉しくて微笑んでしまう


僕にしたら はあ?って感じるよね


そんな親子の思惑のすれ違いがありつつも無事


ちゃんと卒業式に参加させて頂きました


僕だけじゃない 卒業が寂しくて泣きだす子が


男子も含めて多く居ましたよ


僕のクラスは特にだったようです 4クラスある中


僕達のクラスが最後まで学活をしてました


一人一人担任から卒業証書を頂き クラスメイトへ


最後の挨拶をするのだけど 泣く子が多くてね


皆んなの話を聞くと同じ想いを共有してるようだ


僕 私はこの3年1組が初めて仲間を感じられた


仲良くしてもらえた 受け入れられた一体感を感じ


られた初めてのクラスだった だから今日で最後


皆んなと離れる事が寂しい 悲しくて仕方ない


僕 私はこの3年1組が大好きです!


サヨナラしたくない そうゆう気持ちを全員で


共有している感じでしたよ 僕は最後に良い出会い  

良い経験をさせて頂いたようです


僕の前の子も盛大に嗚咽混じりに最後の挨拶をして


いたので僕は大丈夫かなぁと思ってましたが、


僕必死に泣くのを堪えてちゃんと気持ちをクラス


メイトへ伝えていましたよ


担任の先生が中学校生活3年間のスライドを作って


下さったようでそれを最後に皆んなで観ました


後から他のクラスの保護者に聞くとスライドは


僕達のクラスだけだったようです


生徒達がお金を出し合って買った花束を担任へ


それぞれの気持ち感謝と共に渡しました


そして担任にも子供達へも内緒の保護者から卒業


する子供達へプレゼントがありました




僕達がコンクールで歌い 負けて悔し涙を流した歌


子供達だけじゃない 保護者達も子供達の姿から


クラスの仲の良さ 一体感は感じていたようで


卒業してバラバラになる子供達へ応援歌として


卒業式後 保護者全員から卒業生へこの思い出


の歌をプレゼントしようって発案がありました


そうして始まった保護者からの歌のプレゼン


最後は子供達も全員で歌う 楽しそうに嬉しそう


に大人も子供達も一緒に歌いましたよ


僕君 一緒に写真撮ろうよ!ってそこかしこから


声をかけてもらう僕 その嬉しい申し出を待って


貰い僕は慌ただしく走り回ります


水泳部の顧問の先生への卒業する部員から感謝の


花束を渡す為でした 先生を呼びに行き部員を


予備集め 顧問の先生へ最後の挨拶を一同でした


ありがとうございました!


友達たちと離れがたい子供達はいつまでも  写真


を撮っていましたよ私も旦那さんもこんな卒業式


は経験していないから そんな僕達がとっても


眩しかったです そして心底良かったなぁって思う


中学3年間僕が不登校になる事なく過ごせたのは


僕の努力もあるけど僕を支えてくれた人達がいた


からです いつまた僕の心が折れるかとずーっと


私は恐れを抱いてきました たった7歳の子が


心砕け殻に閉じこもって苦しんだ あんな思いは


もう二度とさせない そう心に誓った9年間だった


自分に絶望した7歳の僕はこの9年間様々な出会い


経験を積み重ね支えられて 義務教育最後の日


卒業式を僕が望む形で迎える事が出来ました


僕に関わって下さった全ての方々へ


ブログの向こう側におられる方々も同じですよ


僕 笑っていますよ 別れが寂しいと感じる友達


を得ることが出来ましたよ


ずーっと見守って頂きました 心配して下さい


ました たくさんのアドバイスを頂きました


助けて頂きました 中にはブログを超えて


私達親子に会いに来てくださいました


その一つ一つの出逢い 一つ一つの深い優しさに


私達親子は随分と助けられました


誰か 何か一つでも欠けていたなら今日の僕は


迎えられなかったと思っています だから僕に


関わって下さった全ての方々へ


心から ありがとうございました。