プレイ初めて2日、クリアしました
途中の困りごとクエストがいくつか消化不良のまま進んじゃっちゃったけど、とりあえずクリアです。困りごとクエストは各章のエンド見てしまうと戻れないやつ何箇所かあるから仕方ないね。

せっかくなので、テーマごとに気になったところ良かったところを書いていきたいと思います。
ちょっと気になる点のが多く感じるけど、全体的には楽しんでいるよ。

・前作キャラについて
一番衝撃受けたのは、ヒロインが変わったこと。
前作のヒロイン枠はテレビ局GNNのエミリアで、まぁヒロイン枠というには年上過ぎる気がしないわけでもないけど(ティムは学生、エミリアは社会人なので)、それでも相棒ポジと言っていいくらいだったわけで、急にいなくなってしまったのは悲しい。ただテレビで淡々とニュース読むだけのモブになってしまい、前作プレイしたことない人に「あれ前作ヒロイン」って教えても信じてもらえないでしょ。
前作で父親の代わりのように見守ってくれたベイカーさんも不在… というか探偵事務所すら存在しなくなって、その事務所の1階にあったハイハットカフェだけゲームの都合で移転させられるっていう…。悲しい!アマンダとヤヤコマ、アギルダーともお別れ。
まぁ、ピカチュウにコーヒーは外せないってことで、移転してでもパブロとルンパッパがいたのは救いだった。数少ない昔からの知り合いなんで。でも、ハイハットカフェを散策できる2つの章のうち1つでピカチュウと別行動なせいで、実質ルンパッパと絡めたのが1回なのも惜しい。前作はほぼ全部の章にいたからね。
ホリデイ警部とブラッド警部補の続投も良かった。まさかのホリデイはファミリーネームなのにブラッドがファーストネームなのは驚いたけど。前作で俺がよく見てなかっただけかな? ブラッドは相変わらず嫌なやつだけど、ちゃんと仕事するのでなんだかんだ好きよ。
ミュウツーもちゃんとCVが古谷さんで良かった。聴いてる感じ、多分ピカチュウ以外はみんな続投だよね?

・新キャラ
前作は父親が一人で住んでたアパートに、ティムが一人で転がり込んだ一人暮らし。だから家族代わりだったのはベイカー探偵事務所のベイカーさんやアマンダだったわけなんだけど、今回は急に母親と妹が生えてきて「誰?」ってなった。
いや、息子が表彰されてわざわざ晴れ舞台を観に来てくれたっていう分かりやすい登場だったわけだけど、そのせいでベイカーさん達が…って最初思っちゃってちょっと嫌だったよ
ただ、ハリーの回想や家族への想いを描写するのに必要だったんだなと、途中から感じ出して、結果的に登場してくれて良かったなって思った
まさか妹ちゃんもピカチュウの言葉が分かっていたとは…。ママは…?
新ヒロインのレイチェルは、ティムの同級生なので、まぁヒロインとしてはエミリアよりは年齢は近くて、色々お話しやすいキャラだなぁと思った。
でもエミリアに比べて魅力的かと言われると、お父さん問題でこっちが心配してあげる要素の方が大きいから、エミリアの方が頼り甲斐があったなぁ。
シナリオ中、事件の容疑者にネームドがだいぶ減ったなぁと思う。しっかり出てるのは宝石盗難事件くらいで、それ以外は事件じゃなくてギミック系の謎解きばっかり。犯人や黒幕はほぼ分かった上で、その道筋を立てるって感じだから、推理ゲームとしてはちゃんとしてるとは言えるけど、「犯人を推理する」タイプはないし、その分登場キャラに薄いキャラが多かったなぁ。

・世界観
本作はモンスターボールという概念やポケモンバトルがなくて、ポケモンとの付き合い方はほぼ「共生」という考え方しかない。だいたい1人の人間に対して1匹のパートナーポケモンがいることがある(いない人も当然いる)って感じ。
野生ポケモンが襲ってきた時に、ポケモン出して戦える人が、警察含めていない。本編やアニメ(或いは劇場版名探偵ピカチュウ)と同じ世界観だと思うとめっちゃ混乱する。
そして、ちょっとこの前提条件が前作以上に作中から分かりにくいかなって思った。

いや、前作でもわざわざ説明してたわけじゃないんだけど、それでも作風から察せて、「あ、これは本編のポケモンとは世界観が全然違うんだな」って分かった。
でも、今回混乱を招く厄介な要素があった。
それがポケモンのリージョンフォーム。予告からガラルヒヒダルマやアローラナッシーが映ってて「コレ大丈夫か?」って思ってたけど、やっぱ良くない。
作中のそれらを連れた人間が「アローラ地方から来ました」とか、「ガラル地方で知り合ったの」とか言うの。アローラ地方やガラル地方が存在し、かつ行き来が出来てしまう世界観になってしまってるんよ。それで、モンスターボールを知らないはダメでしょ。
前作はXYの時期だったから、リージョンフォームなんてポケモンは存在してなくて、だから問題にはならなかったんだけど、今回はそれのせいで「世界観、本編と繋がるん??」って混乱要素が起きてた。
このモヤモヤだけは全然最後まで解消されなかった。普通にピカチュウがアローラ地方の話するし、アローラニャースの存在とか本当に…。(アローラナッシーはアローラ原生ポケモンなのでいいけど、アローラニャースはカントー地方からの持ち込みポケモンなので、カントーまで存在することになる)

・ストーリー
上記の世界観の問題があるから、今回の問題の根幹となる「ライムシティにおけるポケモンとの共生のあり方」が、本当に意味不明になってしまうのがもったいなかった。なんでそんな大きい問題を、一都市だけの問題に矮小化してしまうん?っていう。
遠い地方と行き来できないような時代ならまだしも、ガラル地方やアローラ地方に観光で行けちゃう時代にですよ? そこがねぇ、もうちょい何とかならんかったかなぁって。
今回のラスボスの目的が、「人間がポケモンになる(人間の精神がポケモンの身体を乗っ取る)」っていう、あの劇場版と同じ目的で、じゃあ本作も映画作る時からここまでの構想あったんだなぁと舞台裏を見せられた感じ。まぁあっちはピカチュウの精神はティムの父親・ハリーであるっていうゲーム前作が仄めかしで終わったネタバレを堂々と仕込んでいたので、まぁかなり情報共有はされてたんだろうな。
まぁそれでも、ラスボスの目的が同じなだけで、そこに迫るまでの過程は全部新しい要素だったから、推理ものも含めて十分楽しめた。
推理の途中のミニゲーム要素も、前作ではボタン目押しと連打ゲーしかなかったのが、ライドポケモンのようにピカチュウがガーディやガラルヒヒダルマに乗ってギミックこなして行く感じはとてもポケモンのゲームとして楽しかった。
レントラーの透視能力の活用とか、ポケスペくらいでしか見たことなかったので、それを利用した脱出ゲームはマジで目から鱗ですよ。レントラーのゲームが一番難しかったけど。
クライマックス直前にピカチュウがハリーの記憶を取り戻し、ティムもそれに気付いていく過程は、過去のハリーをプレイアブルにしながらプレイヤーも体験できるので、すごく良かったなぁ。
でもこの最終章手前が一番良くて、最終章はちょっとモヤるところも。今まで仲間になったポケモン達が全員集合して協力してくれるって言うのは胸熱展開なんだけど、最後の事件に警察の協力が一切ないのは納得いかなかったなぁ。
前作のポケモンカーニバルにおけるテロ事件は、規模の大きさもあって警察との完全な協力体制の中、それでも主人公にしかできない役割で活躍した。それは本当にリアリティもあって良かったんだけど、今回はどう見ても危険な施設に主人公とヒロインのレイチェルが2人(とポケモン6匹)で乗り込むっていうもので、ちょっと首を傾げた。
先入するユニシスは、すでに遺跡やバンブーストリートで主人公以外にも犯罪を犯してるし、ポケモン保護局の事件の共犯者であることも警察は掴んでいるはず。
もちろん今回は(騙されていたとはいえ)市長の関与が疑われてたから、警察を動かせなかったとか、研究所が稼働してる証拠を事前に用意できなかったとか、色々理由をつければいくらでもあったと思うけど、それこそホリデイ警部だったり(今回はいない)ベイカーだったりには相談すべきなんだよ。
一緒に行くポケモン達もピカチュウが連れてきただけで、ティムやレイチェルの視点からではマジで2人で潜入するつもりだったのが、ちょっと理解できなかった。
これがね、主人公が強いトレーナーなら別にいいんですよ。ポケモン本編作品みたいに。でもね、今作の主人公はポケモンバトルもできないわけで、それで乗り込むのは今までの経験どこ行ったっていう。
前作のR倉庫に忍び込む時でさえ、ベイカーさんの協力の元アギルダーが同行していたのに…。
そういうシナリオ都合なんだろうなっていう細かい点がどうしても気になったかなぁ。

・困りごとクエスト
困っている人/ポケモンがいたら放って置けない、それが探偵の性とか言って、メイン任務中にサブクエスト受注する事があるんだけど、コレがねぇ、ちょっと作りが下手。
ミニシナリオ自体はポケモンの生態をとてもよく反映したとても良い出来なんだけど、どう考えても急ぎのメイン任務中に寄り道を強いられるし、広いマップをそのお使いの為に端から端まで行かなきゃ行けなかったり。挙句、あっちのマップに戻る時にまとめてやろうと思っていると、その章のエンディングに入ってしまって後戻りできないことがあるっていう。なので答えが分からないまま過ぎちゃったクエストもあって、消化不良のまま次行くことがあったのよね。3章の遺跡の時はメイン任務が終わっても「ここでやることは終わった?」って聞いてくれて、やり残しがないような配慮がされてたんだけど、4章以降は本番推理タイムに突っ込んだらもう戻れなくて… そこんとこの配慮欲しかったなぁ

・まとめ
総じて、最後までとてもシナリオは面白く楽しめました。ただ、好きすぎる故に気になる点も結構目立っちゃって残念だなぁという印象。
でも6年待ってようやく完結してくれて、ハリーがピカチュウになってしまった背景どころか、ピカチュウとハリーの出逢いや家族との交流も描いてくれたのにはとても満足でした。