デジモンアドベンチャーLAST EVOLUTION -絆- のノベライズは映画公開2週間前に発売されたということで、さっそく購入して買ってきました。現時点で映画は見ていません。
当方のスタンスとして、すでに一般市場流通下にあるものについて「映画公開前だからネタバレ自粛」なんてアホらしいので基本はオープンで行きます。ただ、まぁ読むスピードとかあるので1週間くらいは配慮してあげようかなくらいの心の余裕はあり、映画公開時と同様ひとまずここに吐き出す所存です。
俺が配慮するのはあくまで「1週間」だけなので、映画公開前にはどんどんネタバレしますよ。市場に流れているのに見ていないのが悪いんだから。
さて、すでにツイートもしているとおり、100点満点で点数つけるとすればこうです。
・ 無印~tri.までの続きものとして見た場合、60点程度
・ tri.を無視した場合の点数は65点(+5点)程度
・ 02のエンドを無視したら85点(+20点)程度
下まで行くと、意外に高くなりますね。まぁ02を無視するってことは、本当はしちゃいけないことだと思いますけど、「無印しか知らなくて、02で新しい子が増えてた」くらいの温度感で見ると非常にいい出来だったんじゃないですかね。多分公式が想定しているのって、そういう範囲でしょ。
予告から明々白々のとおり、どうしても角銅さんの作ったゴールにはたどり着けないんで、02本編まで全部カバーした作品としてみれば、絶対点数は低くなる。それでも、面白いと思った箇所はあったので、それを飲み込んでもこのくらいはつけてあげたい。
02エンドを無視したらって暴力的な発言だけど、単純に「こういうIFエンドもありじゃない?」くらいの気持ちで受け止めてほしい。俺はそういう意味では1番したの85点という気分でいる。
(※いつもどおりここらへんからコメントの口調がくだけてくる。)
どこから書こうか難しいんだけど、まず加点ポイントから。
① 大人(権威)を信じずに動いたこと
tri.のダメだったところの一つに、「大人を信じすぎ」「主体的に動かなさすぎ」ってのがあった。これはアプモンもなんだけど、まぁそれは別の話。tri.では、他の選ばれし子どもたちがどうなっているかの姫ちゃんや西島先生(どっちのセリフか覚えてない)に対し、そのまま信じ込んじゃって疑いもしなかった。無印や02のときと違って行動力もネット環境もあるのに、ぜーんぶ受け身。
それに対し今回のヤマト、ちゃんと大人を疑って、素人探偵染みたことやっていたのがすごくポイント高い。まぁあんなのバレバレなのはお約束だと思うし、逆に高度な尾行とかじゃなくて正解だったと思う。光子郎も、ちゃんと独力で犯人にまで辿り着いたので、その点考えてもtri.と比べ物にならない、成長した子どもたちの行動として「見たかったもの」だった。
② 登場キャラを絞ったこと
本当にダラダラ全員にスポット当てようとしなくてよかった。
今回動いたメンツは「ぼくらのウォーゲームのメンツ」そのままだったけど、「いまいちまとまりが悪い」彼らの中でスムーズに集まれるのはこいつらくらいなので、全く問題なくてよかった。
あと、02組なんだけど「無理やり出したよな」と思う反面、大輔の将来繋がりで外国に行ったことにして、かつ、外国にいたからこそヤマトが彼らを利用できた(国内で接触すると目立つ、そのままメノアのお膝元に行ける)と考えると、持っていき方は非常に上手いと思う。こいつらが外国に行っているということを大輔→タケル→ヤマトって流れで聞いているところも、いろいろ情報量多くて面白いと思う(大輔はタケルも誘ったのにタケルは行かなかったとか、光子郎はメノアの話を02組にしてないとことか。光子郎それでいいのか)
③ オメガモンの戦闘描写がいい
今回、オメガモンvsエオスモンで、オメガモンの戦闘描写がすごくよかった。tri.では結局全然戦績おさめてないんだけど、今回はグレイソードとガルルキャノンでエオスモンをどんどん倒していく、ガルルキャノンでエオスモンが高速移動するための足場を消して戦況を有利に動かす等、さすが俺たちの切り札!って感じの動きを次から次へとしてくれて満足度が高い。初戦は、ダメージを負ってないけどデジヴァイスのせいで強制退化してしまい逃げられただけで負けてないし。
2回目は結局負けてしまったわけだけど、それでも倒したエオスモンの数とか考えると優秀。
④ ネバーランド作戦
どうしても「選ばれし子供たち」って単語に拘りたい作品としては、とても理に適っている作戦だと思った。結局tri.は何と戦っているか、何のために戦っているかもわからなかったから、わかりやすい敵ってとっても大事。でも、それならピーターモン出してほしかった感ある。
⑤ 個人的に好きだったセリフ
アグモン「だって、大人になっていく太一たちを見てると、すっごくうれしいんだ」
ガブモン「変わっていくみんなを見てると、すごくワクワクするよな」
これと、やっぱりホイッスルが好き。
だいたいここら辺の加点ポイントで、85点くらいあると思う。
★02エンドに繋がらないってお話。
まぁここが角銅さんとお別れすることになった問題点で、多分色んな人の評価のポイント。
ぶっちゃけ「大人になったらパートナーを失う」という方向性は、アリだと思ってるんですよ。パートナーデジモンは(及川除いて)子どもにしかできないって、逆説的に言えば「大人にパートナーはありえない」ってことだし、実際矛盾しない。選ばれし子供たちでさえ、平和なデジタルワールドにとっては異物と認識するような世界だし、大人になって、ホメオスタシスの意思とは合致しない者たちが、強制的に選ばれし子供たちの資格をはく奪されても、別におかしくもなんともないと思うんだ。
まぁ「ホメオスタシスの意思」ってなんだよって話で、パートナーデジモンばらまいている中、はく奪される人がいるのもおかしいだろって話で、そこは描写不足ではあると思うけど、02とは違うIFエンドとしておかしな話ではないよねって話。
大人になるという条件が年齢ではないっていうのを端的に示すうえで、メノアは非常に上手な扱いだと思う。そうでないと、丈が真っ先にその問題にぶち当たっちゃうしね(実際は丈の兄さんとかにもパートナーが出ている説はあるんだけど、これも今は無視します)。
で、そのIFエンドを受け入れた上での今回の描写は、まぁ、綺麗なお別れしたんじゃない?って感じ。ハーモニカのお別れとか2番煎じではあるんだけど、さっき⑤にあげたセリフを超えて、新しい進化して、それであの綺麗なお別れは、単体として非常に綺麗だったと思う。
(なので、俺としては85点あげたいけど、02無視して評価するのどうなの?っていう自分もいるので、上記では評価をパターンわけして書いている)
減点ポイント
❶ また諸悪の根源がパートナーを失った女
デジャブを感じる。tri.を無視する前提なら気にならない。(ここが5点の差)
❷ パートナーを失う話のおまけ
精神的に(?) 大人になることでパートナーを失うって話はIFエンドとして受け入れたけど、それなのに「戦闘を繰り返すとそれが早まる」は依然意味わからんので減点ポイントです。「戦闘できる=子どものころから持っている素晴らしい特性を維持できている」と思っちゃうんだけど、なんでかなー。
❸ 唐突なゲンナイさん
なんか知らんが突然やってきて、「お前のパートナー、消えるで」って言いに来た。
もっと他に言うことあるやろ。tri.で出たお前の偽物どうした。
個人的には「今回も偽物」だと思ってた。最後の章を読むまでは「パートナーが消えるというのはメノアの勘違い、あるいはモルフォモンには何か違った理由があったはずなのに、それから目をそらしている」とずっと信じていた(そうであってほしかった)ので、マジで太一や視聴者をミスリードするための偽物だと期待していた。本物だったアレ、マジでなんなの。
❹ 最初のパロットモンくん
なんで出てきたの? エオスモンの事件と一切関係ないんだけど、背景が全然わからないままだし、これからもあーいう事件は起こるの? アグモンとガブモンいなくなったけど、これって空の負担にならない??みたいな謎の後味の悪さがある。
❺ 空のパート
今公開されている「空へ」のシーン、めっちゃ後半に挿入されてたんだけど、あれ時系列どこよ? ミミちゃんが昏睡状態に陥ったあとに、ミミと空の通話エピソードが挿入されたので本当に意味がわからなかった。
ここらあたりが15点減点したところ。突き詰めなければそんな気にならないけど、見ているときはどうしても突っ込みを入れてしまう。
さて、あと2週間後に映画公開だけど、まぁそこそこ楽しみにはなった。オメガモンの戦いとかね。
そういえば、結局アグモンとガブモンの新しい進化形態の名前が出てないんだけど、先にバトスピで出るのかな?それはそれで悲しいなぁ。
