さて、前回の記事にて3弾環境におけるキーカードを紹介してきたので、それを踏まえて、サンプルデッキを紹介したいと思います。
紹介するのは「ハックモン単騎デッキ」「サクシモンデッキ」(+α)になります。

 

ハックモン単騎デッキ
デッキレシピは以下の通りです。

バトルアプモン
文字通り、基本的にはハックモンのみで戦い、アプ合体することは想定していません。ポコモンは、ハックモンとプラグが一致するバトルタイプAの並アプモンです。ハックモンに対し、サクシモンに進化することなくコピペモンやドカモンで攻められた場合に、単純に対面有利を作り出すことができるアプモンです。ハックモン単騎が流行れば、サブにサクシモンを加えた、「ハックモンに有利なバトルタイプC、■■プラグの並アプモンデッキ」なんかも、メタのメタとしてありうるので、こういったジャンケンができるカードも重要だと思います。
アプリンクアプモン
前回の記事で挙げたコメットモン、ワルダモンに加え、「+500」の効果を持つカードが選択されています。レイドラモンがいますが、今回プラグのアプリンクは1枚も入っておらず、アプリドライヴも入っていないので、2弾環境のデッキと異なり、アプ合体への選択肢は想定されていません。
デジモンのデッキ、ダンテモンのデッキに対してはワルダモンがキーカードになります。山札のワルダモンの数は常に把握しておきましょう。コメットモンの使用回数も勝利条件に大きく影響するので、デッキ回転は意識して行い、デッキ更新を狙いましょう。
オプションカード
攻撃力を上げる「しょうりつ60%!」「Lウィルス」と、手札破棄効果を持つ「サイバーアリーナ」「不運な一般市民」という分かりやすい構成です。おおよその使い方は前回記事の通りで、スロット配置はLウィルスを置けるだけ置いていくというシンプルな考え方でOKです。サイバーアリーナは3枚入っているものの、常に配置しておかねばならないといったものではなく、置けるときはとりあえず置く、そして攻撃アップ系を引ける状況であればすぐに破棄する、といった感じです。不運な一般市民は、コメットモンが引けていない時の代替とするよりは、コメットモンを使い相手の手札を破棄した後、相手がドローカード等で補充をしてきたときに追い打ちとして使う等のパターンが賢いです。このデッキは毎回勝たなきゃいけないタイプのデッキではないので。
まとめ
「勝てるときに勝って、一気にロストポイントを持っていく」というコンセプトなので、捨てる試合、勝ちに行く試合の見極めが非常に重要になってきます。サクシモンメタから構築が始まっていますが、どのような相手にも対処できる戦法なので、慣れれば非常に強いデッキだと思います。


サクシモンデッキ

引き分けが 勝ち判定の サクシモン (5-7-5)

さて、お次は3弾環境の中心サクシモンをメインに据えるデッキです。上記のサクシモンをメタにしたデッキへの対処も踏まえつつ組んでいきます。
デッキレシピは以下の通りです。

バトルアプモン
サクシモンの進化前はカリキュモン、カードモン、バッテリモンの3体ですが、これらの並アプモンは戦略的にもパっとしません。アプモンチップを使用することでスムーズなアプ合体ができることはメリットですが、現在は1弾環境のように「1回でも負けたら、そのまま負けが決まる」ようなシビアな環境ではなく、またハンデスが蔓延る環境においては手札を消費してアプ合体するよりもスロットのアップグレードを使用してアプ合体する方が安定します。
ここでは、サクシモンミラーを想定し、サクシモンに対面有利をとれるコピペモン、ドカモンを採用することにします。これらはハックモンにも対面有利であり、さらにコピペモンはセブンコードPADを使用することで「Aを0に」されないため、上記のデッキでいうポコモンも怖くありません(とはいえ、ポコモンが出てきたらサクシモンで戦えばいいとも思います)。
アプリンクアプモン
デジモンやダンテモンの対策となるワルダモンを2枚確保したうえで、残りはすべてゲーム属性の「+500」「+600」のみとしています。サクシモンはのプラグを持つ一方で、プラグを使用する攻撃増加系は入れていません。この理由としては、①ハンデスが蔓延るためアプリンクは1枚できれば合格点の場合が多く想定される、②強いゲーム属性の+500枠はサクシモン(2弾)とコーチモン(2弾)だけであり、サクシモン(3弾)を主軸としコーチモン(3弾)のほうが優秀なため、そもそも採用できない、③プラグは並アプモンとかみ合わない、の3点。
逆を言えば、このようなアプリンクカードの採用になっているため、サクシモンがいくら強いと言えど積極的にサクシモンで戦いに行くのはお勧めできません。アプリドライヴという保険がないときは、できる限り並アプモンでいた方がいいし、ハックモンが出てきたときも保険が効かないわけだから並アプモンで戦った方がいい。これを頭に入れておかないと、うまく回せないと思います。
なお、ゲーム属性であること(エリのアイドルパワーで引けること)を優先して「ドスコモン+ミュージモン」を採用していますが、このデッキのバトルアプモンは総じて攻撃力250以上であるため、「+500」よりは「攻撃力3倍」の方が数値的に有利なのは間違いありません。引きやすさか、数値か、ここの選択は好みの範疇になるでしょう。
▽オプションカード
アプリドライヴ3枚は必須。ハックモン相手では死にカードになりますが、それでもサクシモンをメインとするコンセプトである以上、それ以外のデッキに絶対的優位をとれるこのカードを採用しない選択肢はありません。
また、上述の通りアプリンクをゲーム属性のみとしたうえでエリのアイドルパワーを3枚採用しています。サクシモンがハックモンと対峙し、先にコメットモンでこちらの手札をすべて破棄されてしまったとしても、エリのアイドルパワーで+600のカードが1枚引ければ、相手にLウィルスが2枚ある想定でも特殊能力込みで勝つことができます。まぁ、サーチ範囲が3枚なので、無理な時は無理ですし、サーチした直後に相手から不運な一般市民が使われてしまえば目も当てられません。一応最悪の場合を想定した時の対処法ですが、相手がハックモンなら、やっぱり進化しないことをおすすめします。

<想定>


Lウィルスは、並アプモンで戦う場合のサポートカードです。このカードがあるので、このデッキレシピでは採用していませんが、不運な一般市民も採用圏内です。こちらについても環境の変動(このデッキで、サクシモンで戦う頻度と、並アプモンで戦う頻度の変動)次第で、エリのアイドルパワーやセブンコードPADを減らして調整していくことになると思います。

まとめ

使い勝手がいいものの、サクシモンに拘りすぎたりするだけですぐにポイントがガクンと減ってしまうため、どこで割り切るかは先頭をこなして慣れる必要があります。でも、たぶんこんな感じのデッキが一番つよいはずです。


ウェザドラモンデッキ
最後はおまけです。そこそこ上記2種と戦うことはできますけど、飽くまで「そこそこ」。ガチデッキばかりでは面白くないので、という位置づけだと思ってください。
デッキレシピは以下の通りです。何したいかわかりますかね。

ざっくり紹介(あくまでもおまけなので)
このデッキのメインは3弾のウェザドラモンです。このウェザドラモンは、セブンコードPADがあるという条件下において「引き分けにされない」を持ちます。つまり、それさえあればハックモンのように、相手サクシモンにアプリドライヴを使用させず、数値勝負を挑むことができるということです。
とはいえ…、バトルタイプはAです。この時点で、サクシモンに大きく有利な状況となっています。そのままの対面では「330 VS 620」と大きく負け越しています。ここで勝つには、最低限攻撃力を300上げる必要があります。また残念なことに、ハックモンと対面した場合でも「430 VS 450」で負けています。非常に厳しい。
正直、引き分けにさせないで数値で勝つ戦法をしたかったら、ハックモン使った方が絶対安定します。それでも、まぁなんとか使おうとした方法が、「カードゲーム“アプリアライズ!”」を使うことでした。
まず、前提条件としてウェザドラモンを使うにはセブンコードPADを置かねばなりません。そしてこのセブンコードPADは、ダンテモン召喚を考えなければ、「アプモンカードを7枚上に乗せることができるだけのカード」です。使い道はほとんどない。無理やり考えたとして、「デッキ圧縮ができる」か「カードゲーム“アプリアライズ!”」の攻撃上昇値があがる」程度です。後者は、「シート上のアプモン1体につき攻撃力+50」の効果を持つので、セブンコードPADに7体のアプモンがあれば、アプモンBOXのアプモン1体を含めて+400。アプリンクをしていればさらに攻撃力が上昇します。1枚のオプションカードで、任意のタイミングで攻撃力を+400以上することができるのは割と破格な数値です。これを有効活用して、なんとかサクシモンやハックモンに対抗しようというのがデッキコンセプトです。


準備に時間かかるとか、実質スロット2個分だとかいう突っ込みはもちろんあります。すでに書いた通り、安定感はどう足掻いてもハックモンが上ですし、ワルダモンを使われたら準備は水の泡になりますし。それでも、セブンコードPADを2枚置いてもっと火力を上げてロマン砲をうつことはできますし、まぁ楽しいです。たまにはね、変なのも紹介しないとね。サクシモンとかのせいで、実際ファンデッキなんて組めないカードゲームだからね…。

 

◆全体のまとめ
ということで、おまけデッキも含めて3つほど自分のデッキを紹介してみました。
あれだけあちこちで体験会まで開いて、盛り上げる気満々なのかと思っていたら、結局公式大会がなく、プレイヤー人口も閑古鳥がなく有様で、こんな風にデッキレシピなんて上げているような人もほとんど(それこそ自分の身内以外)いませんでした。
ゲームバランスがお粗末で、まぁ公式大会開いたところで…と思うこともありますけど、それでも、いろいろ考えてプレイする分には割と楽しい(そりゃデジモンカードのスタイル持ってきているんだから当然なんだけど)ので、もっと、いろいろ公式側からなんやかんややってほしかったなぁと思うところ。
正直、こういう記事も需要ないんだろうなぁって思っていますが、一応記録として残しておきたいと思い筆をとった次第です。もし、陽の目を見ないようなデッキを作っている人がいたら、このサンプルと戦わせてみてくださいな。それだけでも、書いた意味がありますし。

あと一本、総括記事を書きたいなぁと思っているところ。そこまで筆が動くかはわかりませんがw