というわけで、前回ぼろくそに書いたアニメ「アガサクリスティーの名探偵 ポワロとマープル」が、こんなんだったらもっとよかったんじゃないかっていうのを、いろいろ考えてみたのでまとめていきたいと思います!
~登場人物~
これはアニメのコンセプト上、メイベル・ウエストっていうのは固定で考えていきたいと思います。 そしてポワロ、マープルの登場はもちろんありでいきますw あっ、オリバーはなしで。
◆ポワロ編
ここで不要なキャラは前回も書いたようにヘイスティングス。あまりポワロに大勢が付いて回る作品はよくないので、ここはばっさりヘイスティングスは切って、南米に行った後の話にしたいです。回想録的なので登場はありかな。
一方でミス・レモンはメイベルの相談役として配置しておきます。どっちにしてもヘイスティングス不在時に原作にいるし、原作通り機械的な女性であれば、ポワロがメイベルに意見を求めることは必然的に起こりうると考えられます。
◆マープル編
アニメでは準レギュラーキャラとしてハースト巡査がいましたが正直不要かなと思います。ここは火曜クラブの要素を取り入れるためにおもに後半のメンバー(バントリー夫妻、サー・ヘンリーなど)を配置しておきたいかなと思います。特にバントリー夫妻やサー・ヘンリーは長編にもつなぎやすい重要キャラですし、彼らを出しておくことで作品選びが楽になると考えられるからです。
~作品選択~
まず初めの段階で失敗だと思ったのは、メイベルの導入のために短編を4話連続(しかも殺人なし)で流したことです。これにより通常の探偵ものを期待した視聴者層は逃した感じがあるのではないでしょうか。マープルものに関してはマープルの特徴をとらえた作品で、単体としては評価できますが、まずは長編を1本大きく持ってきたいと思います。そして、それでかつメイベルをうまく導入できる作品として『鳩の中の猫』がいいんじゃないでしょうか? 以下、順に作品を並べていきます。
『鳩の中の猫』
まずはいやいや女学校(これをメドウバンク校に設定)に通っている主人公メイベル・ウエストを描きます。新学期が始まって憂鬱な彼女の近くで事件が起こる。そしてちょこちょこ首を突っ込むって感じがいいんじゃないかな。ドラマ版同様、バルストロード先生がポワロと知り合いとし、彼に出会う。そして原作で言うジュリア・アップジョンのポジションをメイベルに渡し、宝石発見にかかわらせる。そしてポワロに惹かれていく。そういう感じはいかがだろうか? まぁラマット王国の革命など複雑な背景を持つ作品ではあるけれど、実際「安アパートの謎」自体めんどくさい背景を持つ作品であるわけだし、このくらいセンセーショナルな事件の方が導入しやすいのではないだろうか。
『4階の部屋』
続いてポワロの元へ言ったメイベルが最初に出会う事件。『安アパートの謎』でもまぁいいけど、あれも微妙だしな。ポワロの元へ行ったが門前払いを食らう。しかしそのままポワロの部屋を出ると、そのホワイトヘイブンマンションで事件が起こっていた。死体を発見してあわてている4人の容疑者を見て、メイベルがポワロを呼びに行く、そのまま興奮したパットやミルトレッドを慰める役を買って出て、その機敏さを認めてもらうとか。これも前後編でいい。
『青いゼラニウム』『動機と機会』
ここで初めてのマープルもの。セレクションはアニメで採用されたものだが、あれらは最悪だったため、ここでは実際に火曜クラブがまだ行われている(サー・ヘンリーの思いつきで再度開かれる)、そしてたまたま遊びに来たメイベルも呼ばれる。マープルの推理に感服してしまう。そういった話に持っていきたいな。 そして殺人もの1つと、冗談もの1つで構成。1話完結でもいいと思う。
『黄色いアイリス』『プリマス行き急行列車』
殺人事件が重なるけれども、アニメ映えするのはこういった長編に膨らます余地のある短編だと思う。どちらも後に長編に書き換えられている作品であるので、『誘拐された総理大臣』『エジプト墳墓の謎』のように無理やり引き延ばす作品よりは全然いいと思う。これらは前後編かな。
『溺死』『巻尺殺人事件』『金塊事件』
前の火曜クラブを踏まえて現在進行形の事件を2つ持ってくる。やはりマープルとしては、①観察力が高いことが火曜クラブで証明→②これが現在進行形の事件でも役に立つ→③長編級の難事件でも、っていう流れが一番いいと思うんだ。というわけで『溺死』『巻尺殺人事件』をチョイス。『金塊事件』に関しては父親のルーツを知るっていう意味で、アニメの通りに採用していいと思う。
『白昼の悪魔』
2本目のポワロの長編何にしようか考えたが、やっぱりクリスティーの作品で一番いいのは閉ざされた環境の中で起こる事件。例えば『オリエント急行の殺人』『そして誰もいなくなった』『シタフォードの秘密』などに代表される孤立した場所の事件である。しかし『オリエント急行の殺人』では登場人物が多すぎる、事情聴取の場面が多すぎる、代表的な映画に確実に見劣りするなどの理由から避けるべき。そして考えたのが『白昼の悪魔』。『エンドハウスの怪事件』同様、舞台も海岸リゾートであり絵も映えるし、内容としては複雑でいてシンプルな事件でるのでうってつけではないか? メイベルの扱いとして、リンダ・マーシャルと仲良くなってみたいな役どころとか。まぁ『エンドハウスの怪事件』のままでもいいけど、あれが残念すぎたからなぁ。ドラマ版くらい再現してくれるならこれでもいいのだが。。。
『鏡は横にひび割れて』
マープル1本目の作品はこれ。火曜クラブで知り合ったバントリー夫人にマリーナ・グレッグのパーティーに招待されるメイベル(マープルは行かなかったよね?)。そこで事件が起こって、みたいな。『書斎の死体』でもいいかとも思ったけど、こちらの方がメイベルを生かせそう。というのもメイベルはあの画家ジョーン・ウエストの娘なのだから芸術に少なからず興味があるor詳しいという設定が似合い、絵画がキーワードになるこの作品にぴったりだからである。もちろん謎を解くのはマープルだが、そういった示唆をする役割を彼女に与えたい。
『クリスマス・プディングの冒険』
これはやっといて損はない季節ネタですw
『チョコレートの箱』
やっぱりポワロはすごいやつっていうより「失敗談がある」っていう人間味を持たせた話を入れたい。短編集『ポワロ登場』でもこの話があるのとないので読者の彼への印象というのはだいぶん変わるはずだ。もう少し後半でもいいが、どこかで自分の失敗談をメイベルに語るというエピソードが欲しい。
『教会で死んだ男』
ミス・マープルものが1話完結短編or長編ばかりっていうのは納得がいかないので、多少長めの作品をチョイス。特にメイベルがどうのっていうわけではないが、この終盤で殺人でないゲームみたいな話は逆に興ざめすると思い、火曜クラブはあえて持ってこなかった。まぁ火曜クラブを再び持ってきて『毒草』、『二人の老嬢』とかでもいいかもしれないけど。短編集偏りすぎるのも面白くないしね。
『パディントン発4時50分』
ここでメイベルむっちゃ活躍する回。長編1本目より2本目でしたほうが、この大胆さに違和感はないと思う。実際この作品のアニメ化は前も言ったけど成功だと思うのでこれは外せない。
『死人の鏡』
ここの枠をどう考えるかだけど、実際ここで1話完結をもってくるのは今更感があるというか、単に本数合わせに感じてしまう。よってここでもある程度の前後編の作品を加えたい。中編集『死人の鏡』に収録されているどれかを使うのがいいだろう。これといってメイベルが参加できるものはないかもしれないが、ポワロの事件ではそんなに活躍しなくていい。むしろ邪魔にならない程度に女性キャラクターの心の支えになり、供述を引き出すくらいの。『死人の鏡』で言えば、悩める女性は多く、スーザンやミス・リンガードなどとの絡みを織り交ぜていけば自然に入り込めるのではないかな。
・ポワロもの長編
最終回にふさわしい作品は残念ながらまだ思いつかない。 実際最終回らしくなくていいなら、『愛国殺人』などがいいんじゃないかとは思うけど。
ここまで書いて、「これならいける!」感がひしひしとするww これは正直他の人にも意見もらいたいくらいw さぁて、誰か作り直さないかなぁw