"in the Emerald City!"

"エルフィー、ショーに遅れちゃうわ"


ホントに遅れそうになった俺www

今日はWickedを見てきたお。



気になったことをちょいちょい記憶が新しいうちに書き留めておくよ。

ネタバレ注意ですwww




Chap.1


「みんなあたしに会えてうれしいでしょう?」

このセリフから物語が始まるわけだが、これは原語のほうがいい。

原語以上の翻訳僕には見つからない。

"It's good to see me, isn't it?"

これこそ、グリンダだと思う。


もう何度もCDリピって聞いてる曲だけど、やっぱ劇場に来ると違うね。

上のセリフもそうだけど、グリンダの歌が一般人の質問に中断されたり、

エルファバ母が夫からのキスを拭きとってから愛人に会ったりする様子は

劇場じゃないと見れない。こんな些細なことを見るだけでも劇場に足を運んだだけの価値はあった。


Chap.2


シズ大学校歌もそう。歌を歌ってるときにエルファバを避ける様子。あの様子はうまい。

ト書きとかに表すのは難しいだろうなってくらい、コーラスの動きはどのシーンでも見入ってしまう。

2回目だったせいか、よけいコーラスの動きが気になった。あの人たちの仲間入りをしたいくらいだ。


このチャプターでネッサとパパが出てくるわけだが、

ネッサは、なんていうんだろう、世間知らずなお嬢様だが障害のせいでひねくれてる。

そんな感じが適切な表現だろうか。

健康で良識的な姉がいるにもかかわらず、当の彼女は皮膚の色だけで差別を受け、

妹は父親からは特別な愛情を受けてただけでなく、父の総督という座も約束されている。

そのことを自分で当然と思い、姉は自分を介護するための召使のようにしか見てない気がする。


モリブル先生も実際には不思議な人。

この章からすでに、長いものに巻かれる性格が出て、ネッサごときに媚を売っているが、

その一方で彼女はこの国ではかなり珍しい魔女。

ただ偶然「気球に乗って遠くからやってきた男」を魔法使いと祭り上げる国民や

エルファバの能力を理解していないパパやネッサの様子からみても

この国の魔法レベルはそうとう低いはずなのに。


加えてこの人はかなりの常識人。

グリンダが「美しい杖の持ち方」なんて論文で大学受かってるくらいこの大学危ういし、

彼女とディラモンド先生以外グリンダに高得点をあげてるって言うくらいだから、

この2人はこの世界でもかなり常識のある方だな。

ハリポタでよく言われているのは、魔法使いや魔法を信じる人は常識に欠けていることが多い。

その一方でこうして常識を持ち合わせているのは本当に不思議な人だと思う。


さて、"Wizard and I"

僕がこの作品の中で最も好きな曲。

この曲をいかに明るく、いかに前向きに歌うかが、この作品を左右するといっても過言ではないと思う。


「どんな夢もいつかは 必ず叶う 自分の力 信じるわ」

観客はこの言葉が現実にならないことを知っている。

冒頭で語られているとおり、彼女は将来悪い魔女と呼ばれる運命になる。

「オズの魔法使」の話を知っていれば、彼女が尊敬する男がまったくのペテン師だということも知っている。

だからこそ、この曲が明るく、ポジティブに歌われれば、それだけ観客は心が痛む。


もしこの曲の通り、陛下が魔法が使えて、エルファバの夢がかなったら。

何度そう考えただろうか。

魔法使いの隣にいて最高のペア(half of Oz's favorite team)ともてはやされ、

父親にも見直され誇りに思われ、グリンダという親友とは末永く一緒にいられただろう。

緑とおさらばしたかもしれないし、そのままエメラルドシティのアイドルになったかもしれない。

たぶん僕は後者だと思う。

フィエロと結ばれることはないかもしれないけど、お互い惹かれるきっかけもないし問題ない。

グリンダと彼が結ばれるのを、迷いなく祝福できただろう。

なんと幸福な未来が、あの魔法を使った瞬間に約束されたのだろうか。


曲中で魔法使いのセリフを言うシーンが、とっても好きだ。

トランクに座り、面と向かって

"彼は言うのよ、エルファバ、お前は素晴らしい!"

この時一瞬エルファバが照れを見せる。このシーンがとてもかわいらしい。

逆に、このシーンが現実のものとならない分、この照れが憐みを誘う。

あぁ。




今日はもうこれくらいにしよう、たった2チャプター分しか書きてないけど。

GWゆっくりかけて、思った事を残していくよ。