本当はこちらに行きたかった。
http://www.toyota-body.co.jp/queenseis/cyubusogoaichi2012.pdf
でも昨日は書けども書けども終わらない日記に嵌ってしまい気がつけば丑三つ時。
かすんだ目でモニターを見つめるわたしは一体だれだ、ここはどこ状態でした。
わたしのところから中部総体愛知予選に行くには朝6時過ぎにはこちらを発たねばならず、たとえ行っても車体戦3試合には集中、よせばいいのに車体の相手になるだろう他の試合も見てしまいそう。やはり気がつけば帰りはいつになることやら。こんなわたしでも月曜日には仕事がある。例えようのない恐怖感に襲われて、豊田市行きはあえなく頓挫したのです。
そんなわけで行ってみました。全日本クラブカップ男女選手権大会都予選会。
この大会はどんな大会なのか。調べども何の収穫もない。他県では組み合わせを公表しているところもあるがどのチームも聞いたこともないチームだったりする。なーんもわからんけど、バレーだし、大会だし、とりあえず都民だし、そんなかあるい気持ちで向かってみた。
当たり前だがいつもより遅めの起床でのんびりと支度して電車に乗ると、昨日購入した「学べ本」をぱらりぱらりとやりながら、木村沙織にうっとり。竹下ににんまり。荒木にニヤリ。いっそ全部写真でよかったんじゃ?などなどこれでテクニカルと言ってしまうにはかーるいなーと、わたしは軽い気分で京王線を西へと向かう。林立していたビルはマンションへそして住宅街へと空はどんどん広くなる。調布をすぎてからはみどりのなかに民家を探すようになる。新緑の季節。初夏なのだ。
人影まばらなホームに降り立つ。ここは京王線多摩境駅。ここから徒歩10分?ま、そういうことにしとこう。
やってきました。サレジオ工業高等専門学校。ここが会場か。
どこそれ?って失礼ですがわたしも思いました。しらない。こんなところでやるのですね。
校門付近には何の案内もなかったので守衛に聞いて中に入った。のんびり来たので午前中だがもう始まっている。バレー独特のボールと選手の響きが外まで漏れていた。
2階に上がるとガラス越しに体育館が見下ろせた。コート2面。男女同時大会だからそれぞれ1面ずつだ。でも見ている者はだれもいない。
そう。この体育館、観覧席がないのだ。
びっくりしたといえばびっくりしたが、もうこんなのは慣れっこだ。
見ると壁際に長椅子がしつらえてあり試合に出ない選手が座ってたりする中、たぶん親族か関係者なんだろ年配のご仁もいる。
下におりてフロアに入ろうとしている選手らしき女性を申し訳なく呼び止め、
「見学って中に入ってもいいんですか?」と聞いてみるとよいという。
やった。ひさびさの空間同時調和。
中に入るとけたたましいほどのバレーが押し寄せてきた。
先ほどいった2階のガラスで封じられた箱の効果も絶大だった。
こんなにもサーブの重さを体感出来るのはこの距離感だからこそ。至近1メートルで放たれるサーブはこれほど威力があるのだとまざまざと実感させてくれる。選手たちが真っ正面からブロックに挑むスパイクだったらなおのことだろう。
こんなカテゴリーでもこれなのだ。いわんやVのそれは、ましてやプレミアのそれをや。
ライトな気分で見るはずでしたが意外な迫力に度肝を抜かれて、しばし佇んでその感覚をあじわっていました。
おもえば2月の江戸川以来でしょうか。土日開催の二日目は消防規定で規制されたアリーナエンド観戦。一日目は立ち見の私たちの目の前で江畑幸子がサーブを打った。フールマンがサーブを打った。城も内田もそして都澤も目の前で放つサーブを見せてくれた。
それを思い出させてくれるかのように目の前の選手たちは躍動していた。
どこのだれが戦ってるかしらないが向こうサイドの応援の激しさをよそにわたしサイドが優勢だった。背中にはTWCPE。(なんて読むんだ?)
第一セットだったらしくそのままこっち側がセットをとってサイドチェンジをした。
で、相手はどこだったのだろうとユニに目をやると、
え?・・・NITTAI? と書かれている。 にったい?
応援の選手たちや記録係もこちらにチェンジしてきた。あ、ああ。紛うことなき日体のジャージだ。
大所帯なのは知ってはいたがそういう大会?参った。見たことある選手は、 ・・・たぶんいない。
日体にびっくりして、さらにこのまま日体が負けたことにびっくりして相手のTWCPCの強さにびっくりしていたら、次の試合の選手たちが入ってきてその片方の背中がやはりTWCPEなのにまたびっくりして困惑した。
なに?いったいどういうこと?
こちらへ走ってくる選手たちの胸元を見て初めて確認した。
東女体。
紛れもなく東女体と縫い付けられている。
Tokyo Women's Colllege of Physical Education。
TWCPE。そうなのか。でも、だったら2チーム?
確かにこの2大学と日女体は6人制はABブロックにわけているとはいっていた。ほかにもちろん9人制もある。大所帯の本質をあらためて教えてもらった気がした。
で、対するチームは?
胸に春夏秋冬と刺繍してある。肩には東京。なんだか暴走族のようだが大学ではないクラブチームのようだ。だいいち少なくとも2人は子連れで旦那さんも一緒に来ていた。何歳ぐらい? いやわからない。 中には大林さんのそっくりさんかとおもえるぐらいの(いや、悪い意味ではないですよ。元全日本の大エースなんですから)背の高い選手もいて、何やらかっこいいのです。この大林さん。やはりミドルですが、セットはするしディグには積極的だしなかなか魅力的でしたよ。チームもミスは笑って忘れて背は低くても両サイドからがんがん行こうぜって感じで東女体のレベル2にはセット2-1の大逆転で勝ってしまいました。あなどれないぜ。春夏秋冬。
もう1チームいた。BTMU。男子チームもいたので定かじゃないがこの日いたのはこの5チームなのかな。
まあ、結果はね。あとから分かることさ。
実際ここまで見て大会がどういう形式で進行しているのか見ててもわたしにはわかりませんでした。(総当たりっぽかったが)
そもそも観衆はいない。プログラムなどいらないのでしょう。出場チームそれぞれが把握しているだけでいい。おそらくわたし以外は選手なりチームなりの関係者。一般観戦はわたしひとりというわけだ。
だからそれをおもえばわたしが一番怪しい人だったことになる。
「あれだれ。」「だれだろ。」「なにもの?」「きもわる。」ああ恥ずかしい。
このような秘め事があちらこちらでささやかれていたことだろう。まあいい。甘んじて受けよう。
黙ってみていたから許してください。(いや、それはうそだな)
目を見張るプレイのときに思わずうなってしまったことを許してください。(なら、まあいいか)
このBTMUも春夏秋冬よりもむしろ、みかけると体格のいい選手背の高い選手がいたりする。
すれ違って「おおっ」となんどかおもってた。
春夏秋冬が東女体とワンセットダウンから3セットマッチのフルに持ち込もうとしているとき体育館隅っこのエンドよりから見ているわたしのすぐはすに座ってBTMUチームメイト同士でだべっている選手にふと目がいった。というより目の前だから目に入る。
そうそうこのチームやっと次にみれるのかな。なんて、いったい今日は何試合見れるのだろうとやっぱりライトな気分でゆるーく試合とその廻りの選手たちをみてました。
このBTMUの片方、細いなあー。でも体育座りしてても背の高いのがわかる。14付けているのか。誰かに似ているかな。なんだ養畑じゃん。
見たことあるかなと思った選手は養畑でした。
(つづく)