引退。 | maskのブログ

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やっぱり書いておかないといけないだろう。

まずGSS。
8 岩本理恵選手兼コーチ
12 山下みなみキャプテン
セッター
11 酒井優希選手
15 鈴木亜矢子選手
の引退がHPに公式に発表されている。

5月13日やはりあのとき池尻にいなかった4人が引退だったわけだ。

選手ひとりひとりが自分のことを自分で考え自分で選択して
決めた結果の引退です。だからそれに関しては何もない。あるはずがない。関係はないのですから。
ただ選手それぞれの決断に至った胸の内に知らず知らず想いを馳せていたりする。
するとなんだかとても寂しくなるのです。ただそれだけなのです。

GSSにはブログがあります。
http://ameblo.jp/gsssunbeams/entry-11255111009.html
新キャプテン#21須江選手が発表記事をあげてます。とても丁寧です。
そのあと選手各々が自分の言葉であいさつをしています。一人一人の記憶がよみがえってきます。
15鈴木亜矢子選手。この選手は須江選手の高校、大学、そして実業団と本当に長いこと一緒だった一つ下の後輩だ。こんなことってあるんだな。他ではちょっと聞かない。そんな彼女が先に引退か。
思えば2月19日の魚津での試合が彼女の勇姿を見る
最後の機会だったのだな。
第一セットだけで代えられてしまってそのあとはアップゾーンでの彼女を見るのみだったけど。
3月10、11日のひたちなかがいまから思うと4人の最後だったわけか。
GSSvs日立。GSSvs上尾。
正直わたしはやがてくるチャレンジマッチに期待で胸を膨らませてその試合を見てたことを思い出す。GSSの選手の去就なんてつゆほども考えていなかった。岩本選手はもうそのときには決めていたふしがある。もう31ですからねぇ。
岩本、酒井、健祥会から来たのだね。去るときも健祥会とともにとは。酒井はまだ25歳か。
山下は東海。16菊池のひとつ上。菊池は26でGSS最長老か。(いわれたくないだろな)

山下はチャレンジマッチでも先日の池尻大橋での実業団予選でも見かけた。
そのときも思ったがよほどバレーが好きなのか。よほどチームが好きなのか。
ひたちなかの最終戦では試合後目の上に大きな青タンつくってた。最後のラリーでぶつけたんだ。
こんな選手がもうみれないのだなあ。
これをさみしいといえないならなんと言えばいいのかなあ。


そしてアクア。

http://www.kurobe-aqua.jp/news/?r_id=123

思ってはいたが、 そのときが来てしまった。

3伊藤睦美選手。(園田学園女子大)27になるのかな。

4小菅真弓選手。(市立船橋高校→シーガルズ
(2000-2011)KUROBE(2011-2012))セッターどうする。

6井西彩乃選手。(稲城三中→八王子実践→日女体→茂原アルカス(2004-2006)→日立佐和(2006-2009)KUROBE(2009-2012)

7田中弓貴選手。(春日部共栄→久光製薬鳥栖→茂原アルカス(2002-2006)→日立佐和(2006-2008年)→KUROBE(2008-2012)
「拾って つないで 立ちあがれ」の人です。

「拾って つないで 立ちあがれ」NHKよくぞローカル特番を関東圏でも放映してくれました。まだ見れてない方たちもNHKはアーカイブありますから多分大丈夫です。見れます。今年のユキさんを是非見てください。


こうしてここでも去っていく選手たちがいる。もちろん彼女たちはもうすでに新たな道を歩み始めていることだろう。
その道がなんなのかはわたしは知らないし関係もない。
それとは別にただわたしが、さみしさを感じるだけなんだ。

アクアの試合。どれだけ見れただろう。
今となっては上尾と日立に後ろ髪を引かれながら魚津に行ってしまったのがむしろいい思い出になるような気もする。
奇しくもアクアのホームゲームだったわけだ。ホームでの彼女たちを見ておくことができたのは遅れて届いた偶然の贈り物だ。
ただしこの日はフルセットの激戦をやってくれたもんだからホームでのイベントには参加出来ずに足早に駅のホームに向かったんだったな。東京ー新発田ー魚津ー東京。
おもえば初の泊りがけのバレー観戦だった。
見といてよかった。あまり思い出せないけどこれが最後の彼女たちの観戦だったんだ。

いやちがう。
黒鷲があった。
    2日目からの参戦となったわたしは、
    そのときには「拾って つないで 立ちあがれ」を見た方から「田中弓貴選手はもしかしたら引退かも」と聞いていたので是非見とかなければと思っていたのに、彼女たちを見る機会はアクアが東レと同じプールに入ったため1試合少なくNEC戦のひと試合しかなかった。で、隣のコートは車体対嘉悦。
    どちらを優先したか、お分かり?

    まぬけな話だ。
    嘉悦が車体に善戦するも歯が立たない姿を観ているとなりで、やはりNECに歯が立たないアクアをこれが見納めだとどこかで感じつつも横目で見ることしかできなかった。
    実は予選最終戦であるこの試合のあと13吉川ひかる選手が涙を見せていた。予断は書きたくなかったので日記には書かなかった。井西は負けたが晴れやかな表情を見せていた。田中は、なんだか今から思えばキャプテンだからか表には出さず、なにか遠くを見つめているようなそんな静かな余韻に耽るふうにみえた。
    もうわかってたことだったんだ。今ならヒカル選手の涙を言ってもいいかな。
    言ってもいいですよね。吉川選手。

    ひかるさんは最初に見たときサーブがよかったので、目の前に来たときおもわず「ナイサ」と声をかけたら振り向いて「ありがとうございます」と会釈してくれた選手だ。
    やめときゃいいのにどこぞの輩ともつかぬわたしなんぞに分け隔てなくきちんと挨拶できる選手だ。

    とはいってもその涙のわけは今もわたしは知らない。
    知らなくてもかまわない。ただそこにそういった事実があっただけだ。


    伊藤、小菅、井西、田中。

    わたしはこの中でとりわけ井西が好きだった。いや好きになった。

    江戸川での試合だったかな。フルセットまでもつれ込んでボルテージは最高潮だった。
    相手は確か三洋電機。とってとられてのラリーでのサイドアウトの繰り返しから井西がサーブに入った。そこでの連続ブレイク。先に8点取ったアクアは井西サーブのままわたしのいるエンドにコートチェンジしてきた。アップゾーンから声がかかる。「ライさーん。ナイッサー!」それに井西はにやりと片側口角を上げ、「よしっ!」と不敵に微笑む。この大胆不敵さがわたしにとっての彼女の魅力に他ならない。波に乗ったアクアはさらに連続ポイントを重ねていった。

    まだまだできる。こんな彼女が引退を決断するなんて想像だにしなかったから驚きもひとしおだった。しかし井西も田中ももう30だ。長いこと選手生活を送って来た。
    わたしは知らなかったが井西は一度引退しているようだし充分やれたというのが挨拶文から伝わってくる。充分だ。

    もうその勇姿はみることができない。
    でももう充分満足だ。
    こんな選手にぎりぎり出会うことができたことをほんとうに感謝している。
    わたしのなかでの井西選手は、永遠にこの年の2012井西なんだろう。

    好きになるというのはこういうことなのだろうか。
    バレーが好きなったんならとことんのめり込んでみなさいよと
    自分で自分を後押ししてここまで来た。
    おかげで人生の楽しみと喜びがひとつふたつ増えた。
    それと同時にさみしさと切なさもひとつふたつと積もっていく。

    この先どれだけの切なさを味わうことになるんだろうか。
    それはとてもわたしにとってつらい未来となるかもしれない。
    たかがチャレンジの一選手に、されどこれだけこころを乱されるのだ。
    それをわかっていながらもまだまだ吞めり込む自分を、止める術を今のわたしは不覚にも知ってか知らずか知りはしない。




    いつの日か、井西がママさんバレーをしている、なんて風の便りにきいたりしたら、わたしは井西を見にいくんだろうか。
    いく、のかな? いく のかも。 いっても、いいのか?(ばか)

    その頃になればきっと新たに魅力ある選手たちが燦然とVを賑わい湧かしてくれていることと思うけど、機会があればホントに見に行っているかもしれません。
    かつての井西の勇姿を脳裏に抱きつつ。