城壁は半分の高さまで完成した。

しかしながら敵の妨害が止むことはなかった。
「サンバラト」「トビヤ」は本当にしつこい。

彼らの妨害はじわじわと作業員たちの心を蝕み始めていた。


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サンバラトとトビヤ、それにアラブ人、アンモン人、アシュドドの市民は、
エルサレムの城壁の再建が進み、破損の修復が始まったと聞いて、大いに怒った。
彼らは皆で共謀してエルサレムに攻め上り、混乱に陥れようとした。

わたしたちはわたしたちの神に祈り、
昼夜彼らに対し、彼らから身を守るために警戒した。

しかし、ユダもこう言うのだった。
「もっこを担ぐ力は弱り
 土くれの山はまだ大きい。
 城壁の再建など
 わたしたちにはできません。」

わたしたちの敵はこう言っていた。
「気づかれず、見つからないように侵入し、
 彼らを打ち殺して、工事をやめさせよう。」

彼らの近くに住むユダの人々がやって来て、十度もわたしたちに、
「あなたたちが戻ると、あらゆるところからわたしたちは攻められます」
と言った。

  ネヘミヤ記4:1-6
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城壁の高さが半分を超えたということは、
工事の難度が増しつつあるということでもある。

高い場所での作業は危険を伴う。
材料を運ぶのにもより一層の労力が必要となる。

そんな中、敵が攻撃をしかけようとしている。
作業員は工事のみに集中するわけにはいかない状況に置かれていた。

精神的な疲労度が最初の頃よりも激しくなっていたとしてもおかしくはない。

とうとう、工事に携わる人々から弱音が漏れだした。
「力は弱い」
「山はまだ大きい」
「できない」

そんな折り、敵は策略を巡らしていた。
「気づかれず、見つからないように侵入しよう」
「打ち殺して、やめさせよう」

これは「敵」の常套手段だ。
弱気に乗じていつの間にか内部に「侵入」し、
意欲を消滅させて、尊い業をやめさせようとする。

まんまと影響されたユダの人々は、しつこい攻撃者に変身させられた。
十度もネヘミヤに泣き言を投げかけたのである。

外敵から攻撃されるよりも、内輪から責められる方がつらい。

ネヘミヤは危機にさらされていた。

ここで彼はどのように対処したのだろうか?


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そこでわたしは城壁外の低い所、むき出しになった所に、
各家族の戦闘員を、剣と槍と弓を持たせて配置した。

わたしは見回して立ち、貴族や役人やその他の戦闘員に言った。
「敵を恐れるな。偉大にして畏るべき主の御名を唱えて、
 兄弟のため、息子のため、娘のため、妻のため、家のために戦え。」

  ネヘミヤ記4:7-8
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ネヘミヤはここで民の要望を聞き入れ、
工事の手を休めるような妥協は取らなかった。

むしろ問題に敢然と立ち向かうこと選択する。

彼は防御が手薄な場所に戦闘員を配置し、
戦闘員たちを鼓舞した。

「敵を恐れるな」
「主の御名を唱えよ」
「兄弟のため、息子のため、娘のため、妻のため、家のために戦え」


以前よりも「高い所」で何か作業を行う場合、
プレッシャーとストレスの度合いも増すことだろう。
反対者からの風当たりも強くなろう。

ふと「できない」とつぶやいたなら、そんな時は要注意だ。
気づかぬうちに敵が心に侵入している可能性がある。

意欲を抹殺されないように戦わなければならない。


そもそも何のためにやっているのか?

大義を思い出すことは助けとなるだろう。


Nothing will be impossible for you!