エルサレム城壁再建工事の過程において、
『ネヘミヤ記』に度々登場する名前がある。

サンバラト、トビヤ、ゲシェム。

手を変え、品を変え、ネヘミヤの再建工事を妨害した者たちだ。

崇高なプロジェクトを推進するに当たっては、
この類いの連中が湧いて出ることを覚悟しなければならない。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
サンバラトは、わたしたちが城壁を建てていると聞いて怒り、激しく憤慨した。
ユダの人々を嘲笑い、彼は仲間とサマリアの兵士を前にして言った。
「この哀れなユダの者どもに、何ができるか。
 修復していけにえをささげるつもりなのか。
 一日で仕上げようとでもいうのか。
 灰の山から焼け石を拾い出して、生かして使おうとでもいうのか。」

アンモン人のトビヤはそばから言った。
「できたとしても、そんな石垣など、狐が登るだけで崩れてしまうだろう。」

  ネヘミヤ記3:33-35
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


城壁の再建工事がスタートした。
意欲を持って働く人々の活気がエルサレムを取り巻いていた。

この状況にサンバラトは怒り、激しく憤慨する。
おもしろくなかったのである。

彼は工事に携わる人々を愚弄した。
「この哀れなユダの者どもに、何ができるか・・・」

トビヤも嘲りに加わった。
「できたとしても、そんな石垣など、狐が登るだけで崩れてしまうだろう」


「お前たちにできるわけがない」、
「できたとしてもすぐに潰れるだろう」・・・。

ヤル気に水を差す言葉だ。

そのように嘲笑う人たちはあなたの周りにもいるかもしれない。


ネヘミヤはこれにどう対処したのだろうか?


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
わたしたちの神よ、お聞きください。
このように辱めを受けているのです。
彼らの投げつける侮辱が彼ら自身の頭上に降りかかり、
捕らわれの身となって異国で辱めを受けるようにしてください。
その悪を赦さず、その罪を御前から消し去らないでください。
彼らは再建に励む者を嘲っています。

わたしたちは城壁の再建を始め、その全長にわたって高さの半分まで築いた。
民には働く意欲があった。

  ネヘミヤ記3:36-38
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


ネヘミヤはこの屈辱を神に訴えた。

自分の気持ちを洗いざらい神に打ち明けた。


「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。
 神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」
                            (Ⅰペトロ5:7)

「愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。
 『「復讐はわたしのすること、わたしが報復する」と主は言われる』
 と書いてあります。」
                            (ローマ12:19)

「どんなことでも、思い煩うのはやめなさい。
 何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、
 求めているものを 神に打ち明けなさい。
 そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、
 あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」
                            (フィリピ4:6-7)

このような対処法は聖書に登場する多くのヒーロー達が
苦難を乗り越えるために用いた秘訣である。

尊い挑戦に取り組んだ彼らの周りには、
必ずと言っていいほど邪魔するものがいた。


邪魔する者たちの挑発をいちいち相手にしていたら妨害者の思う壺である。

ネヘミヤは神に自分の気持ちを素直にさらけ出し、心の平安を保った。


彼の変わらぬ情熱と確信は周りの仲間たちにも大きく影響したようだ。

城壁工事は順調に進んでいた。
全長に渡って半分の高さまで城壁は築かれた。


Nothing will be impossible for you!