こんにちは!
11月から12月にかけて、自分を含め、タール便や黒色便といった言葉を闘病記でたくさん見かけたような気がします。
タール便(黒色便)について調べた結果は以下のような感じでした。
但し、患者が集める情報なので偏り・不足があります。
ネットで調べればいろいろ分かりますが、最終的には、医師の判断です。
もし今症状がある方は、必ず医師に相談して診てもらってくださいね。
体の状態は人それぞれですもんね。
さて、黒色便ですが…
・血液が胃酸に触れることにより黒くなる。
・性状はイカ墨のような真っ黒のドロドロの海苔の佃煮みたいな便と表現されることが多い。でも固形でも便全体が真っ黒なら出血可能性ありと考えて調べてもらったほうがよいと思います。(自分は抗がん剤投与後3日目のことでしたが、硬い便で真っ黒でした。かつ、少量の透明な粘液に鮮血が少し混じってました。ドロドロの真っ黒便といった典型例とは違います。でも検査したらヘモグロビンがたった3日間で12.9→11に低下していました。)
・食道、胃、十二指腸、小腸からの出血の可能性が高い。
原因は潰瘍、びらん、食道静脈瘤等。
小腸からの出血はまれだそうですが、血管異常、腫瘍等。
・上部消化管からでも、急速・大量出血だと血液が下剤のような働きをして赤いまま排泄されることも。
・盲腸から上行結腸での出血でも黒くなることがある。(血液が腸内細菌に長時間さらされることにより黒くなる。)
大腸ポリープ、憩室、炎症性腸疾患、結腸癌等
・検査は、血液検査のほか、通常、上部消化管内視鏡→下部消化管内視鏡→小腸内視鏡(或いは小腸カプセル)等で出血源の検索。あわせて、直腸診、造影CT等。出血が重度でカメラで出血源が特定できない場合は血管造影等も。
・造影CTは今現在大量に出血していれば造影剤が漏れている個所から出血源を特定できるが、そうでなければ特定できない。
・貧血がひどい場合、輸血・止血処置を行う。
・消化管出血は治療しなくても止まることが多い。止血しても黒色便はしばらく続くこともある。腸管内に残った血液のせい。
・膵頭十二指腸切除後の消化管出血の原因可能性としては、吻合部潰瘍、吻合部静脈瘤、吻合部再発等がある。
・アブラキサンの副作用としての出血もあるが頻度は稀。(各薬剤の副作用情報を参照。アブラキサンの重大副作用…出血性大腸炎、消化管出血。稀。)
・食べ物や鉄剤の薬、サプリで黒くなることがある。
自身の経験としては、鉄剤入りサプリ2錠(鉄10㎎)飲んで、濃い鼠色の便が出ました。しかも、鉄臭いです。でも真っ黒にはなりませんでした。タール便は本当に真っ黒です。ビビります。
・貧血は一般的な血液検査ではヘモグロビンで見るようですが、血清鉄、フェリチン(貯蔵鉄)も重要。鉄欠乏性貧血だとフェリチン(貯蔵鉄)→血清鉄→ヘモグロビンの順番に減少するそうです。だからヘモグロビンが下がってるということは本当に貧血の最終状態のようです。
なお、一旦減少したフェリチンが回復するには3~4か月かかるらしい。でも通常の血液検査ではフェリチン、血清鉄は項目に入ってないので、先生がオーダーしてくれないと調べてもらえません。(僕の場合、タール便後の血液検査には先生が入れてくれてます。)
(参考)
MSDマニュアル家庭版 消化管出血
今日の臨床サポート 下血・血便 等のネット情報。
自分の場合、胃カメラは問題なしだったけど、大腸内視鏡まだやってないし、原因分かってないので下線部分が大いに気になる(くどいけど)