少し前ですが、異業種(といっても近い業界)の方から原型の精度について細かい注文がありました。
50ミクロンの公差で作りたいものがあるとのことで、お話をいただきました。50ミクロンと言うと0.05mmですので、ジュエリーの業界ではあまり気にならない寸法です。
私の工場でも、これまで50ミクロンという寸法は原型に求めておりませんでしたので、正直に申し上げてやってみないとわからない寸法でした。
実際、ジュエリー業界では、ゴム型-鋳造で寸法はメロメロ、表面粗さは石膏埋没型ゆえ問題外、したがって50ミクロンという寸法は完全に問題外の外という捉え方をしておりました。
さて、とは言うものの、トライして結果をお客様にお伝えしないといけません。
『造形機の性能を高めるために、マザーボードをオリジナルで作成して載せ替え、駆動用のステッピングモーターとボールねじを国産の一番高いものに交換、さらに駆動用のソフトウェアを作成して、スライスピッチを1ナノメートル(1ミリの100万分の一)にまで設定できるように改造いたしました。改造に要した期間は約2か月です』
『下記は改造風景』
『造形してみてわかったことですが、1ナノメートルのスライスデータで造形をするのはとても大変です』
結果は外径+0.002mm、内径は-0.005mm(投影機で測定しています)・・・ギリ50ミクロン・・・あれ?5ミクロン?いきなり10倍の精度を出してしまって、かなり困りました。画像のようにピンゲージがエアー圧で押し戻されます。これは・・・
というわけで、意外と精度の高い造形機の能力に驚きました。ただ、表面には造形段があります。
※お客様が実際にお作りになるものは、画像とは異なります。また、ブログへの記載の承諾もいただいております。(50ミクロンの問い合わせについて)
※『 』内の文章は4月1日に書いています。

