全国各地の母親たちは、自分の子どもが放射線による悪影響を受けないか
と心配し続けているようだが、彼女たちは大きな勘違いをしている。
実のところ、子どもたちは、生まれながらにして死に至る病を伝染させられているのだ。
その病気の名を「誕生」という。
およそいかなる人間と言えども、生まれなければ死なない。
逆を言えば、生まれるから死んでしまうわけだ。
どんな子どもであろうと、いつかは死ぬ。所詮、遅いか早いかに過ぎない。
現代的な若い母親たちは、子どもを「産んであげた」などと
高飛車なことを考えているのかもしれないが、
実際は「我が子に死を分け与えた」に過ぎないことをよく自覚した方が良い。