平成30 年度「文化財保存修復を目指す人のための実践コース」3 回目は、日本有数の紙の産地である高知県に行ってまいりました!
11月5日~7日(2泊3日)の高知研修ツアーの模様をお伝えします。
今回は、高知県在住で当機構会員の一宮佳世子様(いの町紙の博物館非常勤専門職員)ご協力のもと、高知県立紙産業技術センター、三和製紙株式会社、鹿敷製紙株式会社、尾崎製紙所、いの町紙の博物館を訪問させていただきました。
初日は、高知龍馬空港からバスで市内に移動し、高知県立紙産業技術センターへ。
最初に、主任研究員である有吉正明先生からセンター概要をご説明いただきました。高知の地場産業である製紙業の試験研究機関として、県内外から研究協力要請があります。
続いてセンター内の見学です。様々な和紙の試作に対応できるよう、楮、三椏などの原料が保管されており、手漉きをするための作業施設、加工、分析室などがあります。
続いての研究棟では、抄紙機および不織布の製造装置を見学しました。
有吉先生によるセンター内見学(原料倉庫にて)
製造装置見学
最後に、繊維分析のデモンストレーションを見学しました。試料サンプルを用意していただいており、楮紙、鳥の子紙(雁皮)、新聞紙(稲わら、綿混合)、竹紙などの繊維の特徴について画像を見ながら学びました。
繊維観察
有吉先生ありがとうございました。