権力者の仕事
姫路城は本当に美しかった。でも、これだけ大きなお城を維持するのはたいへんだろうと思います。版籍奉還やら何やらで廃城になったお城がたくさんあったけれど、その直後にはあっという間に廃虚になったのだろうと思います。姫路城も壁から雑草が生えているところがたくさんありました。このお城は持ち主が何人か変わったので、使われている家紋も何種類かありました。私はこちら↓↓↓が気に入りました。池田氏の揚羽蝶の家紋です。天守閣の鯱も立派でした。大天守は靴を脱いで入らなければならないので、インソールに頼ることが出来ない私はちょっとたいへんでした。階段の昇降が苦手な人は難しいかもしれません。これだけ大きなお城だから、石垣もたくさんの石を運ばせたのでしょう。誰が運んだのかしら。少なくとも城主ではないですね。おばあさんが供出する石がないので石臼を持ってきたことに秀吉が感動した、というエピソードがあるけれど、とにかくたくさんの石が使われています。これはどこにあった宝鏡印燈かしら。意識して観ていると、あらこれは、かつて何か違う用途で使われていたのでしょうね、という石をたくさん見つけることができます。これは有名。展示してある石棺です。中が空洞だから重みに耐えられないので、修理の時に同じ種類の同サイズの石をはめたので元の石棺は外されこちらに展示してありました。人様の墓石まで使うんだものね。古代の権力者も、中世の権力者に利用されるとは思いもしなかったでしょうね。こんな武具掛けやら武器倉庫も充実しています。なんということでしょう。いつ合戦が起きても困らないように驚くほどの大容量の収納スペースを兼ね備えています。なんちゃって。以前訪れた安土城にも、仏足石が使われていたのを見ました。人様の台所道具や墓石や、宗教的な道具も戦争目的で取り上げる文化があるこの国の権力者の仕事ぶりは70年前まで引き継がれていますね。金属不足とか言って、鍋窯まで供出させたのもうなずけます。生活に必要なもの取り上げてさ。命まで取り上げてさ。今はもう、そんな時代じゃないはずよ。