民主集中制をめぐる文脈で、「日本共産党はポスト争いとは無縁」と多くの党員が口々に言います。むしろ、ポスト争いを嫌う人たちの集団であると。

 

29回党大会の動画でも、参加者がそのように言っているところがあります(下記動画01:02)。

 

 

これは私も一部同感で、「俺が俺が」という我が強い人はかなり少ないと思いますし、自分がのし上がるために時に他者を蹴落とす、といった意味でのソシオパス的な人間は殆どいないでしょう。

(別に構いませんが)議員になりたくて党員になったというような小池めぐみ杉並区議の様な事例は全国的にもレアだと思います。議員にならないか?と打診されたが最初は断った、という話は珍しくありません。立身出世には興味がない人が殆どです。

 

しかし、異論を持つ者を排除する排他性・閉鎖性は目立ちます。

最近でも、鈴木元氏のフェイスブックによると、福岡県党にて、中央や内田委員長のやり方に批判的意見を述べてきた3名の現職県委員が推薦名簿から外されたとのこと。

また、神奈川県党会議では、県議団長を務める大山奈々子氏が県役員には選ばれませんでした。いったいどのように県政と向き合うのでしょうか?

 

自らの地位・立場を守るために異論者はポストから排除するか、無視する。

「個人による、ポストにつくための争い」はないが、「集団による、ポストにつかせない争い」はあるといっていいかと思います。

 

既存幹部の立場や権威を脅かすものは許さない。そうした動きがここ1年で顕著になっています。