日本共産党の組織体質はなぜ批判されるのでしょうか?

 

その一つの要因としては、建前と実態の大きな乖離があること、加えてそのことを認めない姿勢にあると考えています。

 

・異論を許さない党ではないと言いながら、異論を封殺する党規約とその運用。

 →松竹氏、鈴木氏に対する分派の認定方法は極めて恣意的なものでした。また、草加市のハラスメント問題をめぐっては、会議以外の場では意見をすることができない、という解釈運用が示されました。

・民主的な党と言いながら、事実上は中央による集団独裁。

 →松竹氏の除名処分再審査請求は、ごく一部の大会幹部団によって却下と判断され、代議員はその拍手承認という形でした。

・ハラスメント根絶を大会決議でも掲げながら、ハラスメントを放置しても無反省。

 →富田林の事例が典型です。

・科学の党と言いながら、主観的観念論の様な精神主義的な方針。

 →党勢拡大で前進が長年つくれていないことについて客観的な原因分析をせず、下級に対し既存通りの努力を求め続けています。

 

多くの批判的意見は、実態に着目したものです。それに対し、中央は建前で返すことが多い傾向にあると感じています。

 

「党外で発言するな。党内で言え」と言われます。しかし、討論集で、あるいはこの間、中央宛てに様々な手紙やメールが届いているはずです。それに対し回答しないことに中央は後ろめたさを持っていないのでしょうか。そういう様を見て、党の方針が民主的に練り上げられているんだな、とどれだけの人が感じているのでしょうか。結果として最高機関の党大会にしろ、党中央の意向通りに全体の意思を統一する場であると感じます。

 

当たり前ですが、言っていることではなく、やっていることが問われているのです。しかし党中央はここを理解しているのかしていないのか、話をずらしています。