以前から問題になっている、富田林の日本共産党のハラスメント事案についてです。

 

多少長い内容になりますが、全国の日本共産党にとって見過ごせない内容でありますので、しっかり取り上げたいと思います。

 

田平さんからハラスメント対応をめぐって党中央に手紙を送り、その回答が8月末に来たというわけですが、その内容が極めてお粗末なものであるということで、怒りを込めて論評したいと思います。

 

当事者(田平まゆみ元市議)の配偶者による告発ツイートは以下↓。

 

3日前に日本共産党中央委員会の訴願委員会の方が富田林に来られ、妻 田平まゆみへの回答説明を家族も傍聴しました。
そこでの話は言わないよう言われたので言いませんが、党が未だ問題を公表しない為、地区内でさらなるハラスメントが起きています。
僕の判断で、党の回答書と妻の質問状をあげます。 pic.twitter.com/a0DNcPbRUE

— 田平朝海 tahira asami (@asamitahira) September 16, 2023

 

以下、文字起こしした内容になります。

日本共産党中央委員会委員長 志位和夫様【文書回答を求める質問書】
2023年4月19日
日本共産党富田林市議会議員 田平まゆみ

この度、私は、富田林市委員会および河南地区委員会で起こっているハラスメントと選挙体制をめぐる事案について、2022年10月に党中央委員会のジェンダー平等委員会に相談をおこなってきた事案であり中央委員会からの助言を得て進められているとの発言があることから、党規約第5条第6項「中央委員会にいたるどの機関にたいしても、質問し、意見をのべ、回答をもとめることができる。」に基づき、中央委員会及び党組織全体を代表する志位和夫委員長に充てて、質問状を提出します。
4月26日(水)17時までに回答を下さいますよう宜しくお願い致します。

今年2月9日の記者会見で、「党員からの質問があった場合には、きちんと回答しないといけないルールになっている」と、お答えになった志位委員長を信頼し、このような質問をするものです。
また本件は、大阪府委員会、河南地区委員会はもとより、中央委員会への相談事案でありますので、府委員会、地区委員会で対応している、とのご回答は避けて頂き、中央委員会として真摯に取りまとめのうえ回答をお願いします。

 

この度、時間はかかりましたが、ようやく岡田市議が私や党外の議員に対して行ってきたハラスメント行動や発言の一部が、複数の証言者らや、証拠から事実認定され、府委員会が謝罪及び調査報告をホームページ上に3/19公開し、ネットニュースや新聞報道がされるにいたりました。(3/27朝日、3/28毎日、4/3読売)
そして、岡田氏は党からハラスメント加害で警告処分を受けました。
ここまでの経過は、時間はかかったものの、「ハラスメント根絶」を政策に掲げる政党らしいものであったと考えます。
しかしその後、党の対応は思わぬ方向へ行きました。
岡田氏は自ら離党し(3/18離党届け提出、3/22承認)、現在行なわれる富田林市議会議員選挙(4/23選挙)に無所属出馬し、党から支援を受けています。

【加害者である岡田氏を応援するという対応について】
被害者への被害回復を置き去りにし、岡田氏と寺尾氏で「革新2議席」を確保し、「議員団をつくる」とし、富田林市内の各支部会議に、武○河南地区委員長、土○地区副委員長、佐○地区常任委員の常勤常任の3人及び、増○富田林市委員長が説明に回っていることが、支部委員の方から証言されています。
3月16日のD30支部会議で、佐○地区常任は岡田氏支援について「中央委員会の人も頑張ってくださいと言っている」、と発言しています。
3月25日のD60支部会議では、武○地区委員長が「岡田氏への自主支援は妨げない」と離党した岡田氏への投票が問題ないと呼びかけています。
3月18日のD50支部会議では、土○地区副委員長と増○市委員長が「岡田氏への自主支援は妨げない」「中央委員会からも助言を得ている」と説明したことが証言されています。
また、いずれの会議でも、岡田氏の処分、離党について、「議員団の不団結」という言葉が使われており、岡田氏のハラスメント加害を殊更小さく見せる意図がみられ、支部委員からも説明の仕方に対し意見が出されています。 

 

ここから10項目の質問があるわけです。ひとつずつ見ていきましょう。

 

【質問1】
岡田氏への支援について「中央委員会の人も頑張って下さいと言っている」「中央委員会からも助言を得ている」という地区常勤常任らの言葉に出てくるのは、中央委員会のどの部署の誰の発言か、事実確認をしてください。
事実無根であれば、中央委員会の名を語った市党内の意見誘導であり、反党行為に正当性があるかのように見せる悪質な行為であり断じて許すことはできません。また、これが事実であれば、中央委員会も共謀しての反党行為だ、との声も上がっていますので、なぜこのような発言に至ったかお聞かせ下さい。

 

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
現地で活動していた中央の関係者がかかわったことは事実です。

【質問2】
岡田氏を「警告処分」とした理由を明確に示して下さい。
また、岡田氏を公認しないとした判断理由について明確に示して下さい。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
河南地区委員会が岡田氏を「警告処分」とした理由は、「田平まゆみさんへのハラスメント行為」です。
大阪府常任委員会が「岡田氏を公認しないとした判断理由」は、田平さんへのハラスメント行為とそれへの反省の態度など一連の経過にてらし、党のハラスメント根絶の立場から言っても、田平さんとの関係回復をはかる上でも、市議選の立候補を見送ることでしか前途が開けないと判断したからです。

【質問3】
岡田氏は、私を指して「あいつは頭がおかしい。統合失調症や」といった発言を議会事務局職員や議長に対して私のいない所で何度も繰り返したほか、公明党女性議員二人に対して「レズかと思った」という発言をしたことも認めています。これはほんの一例ですが、こうした「何重にも許されない人権侵害(私への府委員会からの謝罪文より)」を起こした議員に対し、かつて共産党では除名や、離党に先立って議員辞職を求めるなどの対応が行なわれてきたように思います。市委員会や支部の会議でも、「議員辞職すべきではないか」との意見も多数出ていますが意見はシャットアウトされています。
議員辞職が妥当との意見について、どうお考えですか。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
中央の提起を受けて大阪府常任委員会と河南地区常任委員会は、岡田氏への当時の対応が正しくなかったと反省しています。

【質問4】
2/27付けの岡田氏の謝罪文に謝罪の意思は感じられませんでしたが、4/16の出発式での岡田氏の演説がSNSで出回っており、その内容を見ますと、岡田氏は反省していないどころか「(田平に)とんでもないデマを流された、マスコミもそのデマに乗ってしまった」など、本人確認も取った上で出された府委員会の調査結果まで否定する発言をしています。
許せないことですが、こうした岡田氏発言を党員や市委員会事務局が目の前にいながら容認しています。こうした問題発言を許す土壌を作っている大きな党員の一つは、「しんぶん赤旗」に掲載されていないことであると考えます。
他党や自衛隊ハラスメントは掲載するが、なぜ今回の党内ハラスメントは「しんぶん赤旗」に載せないのか、見解をお聞かせください。

 

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
田平さんが指摘する「問題発言を許す土壌を作っている大きな要因」として、中央は問題の根本にはハラスメント問題に対する認識の甘さがあったと考えています。そうした立場から、府・地区常任委員会に市議選対応方針の是正を求めました。ハラスメント問題の「しんぶん赤旗」報道については個別に判断しますが、今回の場合は大阪府委員会がホームページで府常任委員会のコメントを公表するという対応をとっています。

【質問5】
現在、富田林市において日本共産党議員は私一人です。市委員会会議に私が排除されることは「党規約第三条(五)意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない」から見ても、規約違反であると考えますが、いかがですか。
実際には他の市委員から「田平さん自らこの間の経過について説明をする機会を作ってほしい」との要請もあり、市党の総意による排除ではありません。
しかし、地区と市の中枢メンバーによる組織的排除であり、「市党の総意」と虚偽の説明がされている事は大きな問題です。
※私は現時点(4/19)において市委員メンバーであり、市委員会副委員長という立場である、ということも申し添えます。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
党規約は、第三条(五)で「意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない」、第五条(八)で「党の内部問題は、党内で解決する」としています。そうした立場で、市委員会が運営される必要があると考えます。

【質問6】
3月18日に開催された臨時の地区委員会総会で、岡田氏の無所属出馬を認めないとする決定がされています。個人の権利として無所属出馬はできても、ハラスメント加害者を「組織的に支援」する立場をとることはもちろん「自主支援」する事もあり得ないはずですが、いかがですか。
中央委員会からはどのように指導されているのかお聞かせください。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
岡田氏の「支援」問題については、すでにのべたとおり正しくありませんでした。

【質問7】
府委員会の平○氏が真摯に話を聞き取り証言者の言を聞き取るなど調査を進め、昨年8月から一気に自浄作用が進みました。しかし、2月27日以降、能○氏が関わり、知らぬ間に担当が変わったようです。
しかし先日、私の評価をわざと下げる嘘の情報を流すLINEメールを能○氏が宛先を間違って私に送ってきました。その事を指摘すると、能○氏からは謝罪文が私宛にラインで届き、自分は適任ではないとしたあと、現在は、こちらから連絡しても無視されています。
この間、相談者の理解者を装いながらガスライティングしていたことが複数の証言、ラインなどのやり取りから分かりました。また、私と同様に党内ハラスメントに悩み能○さんが対応されている相談者と偶然複数名出会いましたが、いずれも同じような対応を能○氏から受けている事もわかりました。
ハラスメントについて相談していた相手に梯子を外される経験は、非常に深刻な二次被害にほかなりません。また、途中から連絡がとれなくなるといった無責任な対応も問題です。ハラスメント事案に関わる任務を遂行するに当たっては、「人権問題」であるという認識のもと取り組んでいただき、専門家による一定期間の研修や傾聴実習などを受講したうえで、対応の進め方についても、相談者との合意のもと進めていただくよう、強く求めますが、おかがですか。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
ラインメールについては、府の担当者が田平さんに深く謝罪したと承知しています。府の担当者は、その後も田平さんとの信頼回復に努力していると考えています。ハラスメント問題への対処は、「ハラスメントが起こったときには、事実と党規約にもとづいて、真摯に解決に向き合うことが求められます」(第8回中央委員会総会決定)という立場で臨みます。そのため、必要な学習などに努力します。

【質問8】
私は4月30日までの議員任期中に、議員団の市政報告ニュースを作成し、現在配布作業を進めています。市政報告であり議員としても責務を果たすことと、この間の求めが拒否され市民の方々や後援会党支援して下さった方への挨拶ができていなかったため、感謝をこめて作成しました。
この配布を、「そこは岡田地域ではないでしょう!寺尾地域にまかないで!」「選挙が終わってからまけば良いでしょう!」「ハラスメントのことなんて一般市民の人は知らないんだから!」とある市委員の方から電話がかかってきました。岡田氏がハラスメントにより処分を受け離党し、共産党会派は私一人になったという事を知らないで隠すようにして選挙が終わってから事実を知った方が、市民の信頼は崩れてしまいます。
このような不誠実な対応が横行する富田林市党ですが、心を痛めている党員の方々、私のニュースを配りながら信頼を取り戻そうと頑張ってくれている党員の方々もいます。どうか、富田林市党、地区党の不穏な動きに対して、「人権委員会」「規律委員会」などの中央委員会にしか果たせない役割を機能させ、真っ直ぐにただしていただきたいと願います。現在どのような調査、指導が行われているのか、また、このことについての見解をお聞かせください。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
府・地区常任委員会は、中央の提起を受けて市議選対応を自己検討し反省を明らかにして方針の是正に努力しています。それを受けた論議のなかで、認識を一致させていただきたいと考えます。

【自主支援という名の組織的支援が行われていることの証拠について】
・岡田氏の連名ポスターが貼り出されていましたが、共産党のものと酷似しており、共産党ポスターと並べて貼られるなど、市民の目を欺く悪質さが目立ちました。連名ポスターは団体名も党名もなく時期的にも違法であり、あとでシールで貼られた団体名は登録がない架空の団体名であると指摘されています。党が発注しているうめだ印刷が印刷者で、責任者は元岡田地域支部の支部長名堀○氏であることも組織的であると考える理由です。

・4/8の「岡田さんを囲むつどい」で田平市議の誹謗中傷をしていた、と複数の参加者から報告を受けましたが、旧岡田支部委員が多数参加されていたほか、市委員会事務局の村○氏も参加しながらそれを放置していました。
・「岡田さんを囲むつどい」のチラシ及び、党で作成した「岡田パンフレット(通称青パンフ)」を党名と”富田林民報”表記を消して白黒コピーし、市委員会の奥の部屋に山積みにされていました。(写真もあります)
・岡田氏の選挙用宣伝カーを、地区常任佐藤氏が羽曳野市元議員に要請。
・K.T事務局長が岡田氏と一緒に喜志駅前で宣伝。
・武○地区委員長が2月、3月には岡田氏を無所属で党として推薦をするやり方もある」と発言し、加害者を応援。
・地区の副委員長土○氏が「旧岡田地域における寺尾氏必勝責任者」であるにも関わらず、寺尾ポスター掲示や宣伝カー運行、がされていないこと。

・市委員会の中に岡田地域、寺尾地域と分けて2人を当選させようとする地域割地図が堂々と貼ってあること。

 

【質問9】
これら様々な状況証拠から、岡田氏を自主支援の名の下に組織的に全面支援していることは明らかです。
これらは「分派活動」「反党行為」であり、武○地区委員長、土○地区副委員長、佐○地区常任及び、市委員長はじめ市委員会事務局6名は非常に重い責任があると考えますが、中央委員会はどのように責任を取らせるおつもりか、お聞かせください。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
なによりも市議選対応を自己検討し反省を明らかにして方針の是正をおこなうことが、責任をとる道だと考えます。
 

【人権問題としてのハラスメント】
3月19日の夜に「日本共産党大阪府委員会ホームページ」にアップされた公表文によると、前段は”日本共産党大阪府常任委員会”名義で書かれており、「ここに地区常任委員会とも合意の上で、公表するものです。」とした上で、「地区常任委員会とともに、当事者および関係者から聞き取りを行い、ハラスメント行為の一つ一つについて事実として確認できることがらを整理しました。これを岡田市議と地区常任委員会にも報告し、ハラスメント問題やジェンダー問題について学習討議する場も重ねるなかで岡田市議がハラスメント言動を認め、田平市議に謝罪する意思を示していること、同時になお途上にあることから、引き続き対応することも伝えました。最後に、府常任委員会として、今回のハラスメント事案に真摯に向き合い、一つひとつ解決する努力をおこない、ハラスメントの根絶をめざす府党組織へと前進する決意を改めて固め、相談窓口の解説、研修会の系統的開催、専門家の協力体制など、具体化を早急にすすめることを約束しました」
と書かれています。

 

また、河南地区常任委員会名で出されている文章では、
「告発者である田平議員の訴えに基づいて事実確認と問題解決を進めるべき所がそうならず、岡田議員に先に確認するなど誤りがありました。岡田氏「警告処分」の理由は、ハラスメント行為があったからであると確認していますが、今一度、それを確認させてください。また返事を約束した期日を先延ばしてきたことをお詫びします。この間、府委員会と岡田議員への事実確認を進める中で、田平議員に対するいくつかのハラスメント行為があり、ジェンダー平等の点でも不十分な認識と言動があったことがわかりました。
ジェンダー平等とハラスメント根絶を指針に活動する日本共産党の議員にふさわしくない言動だったと岡田議員は反省し、謝罪の意思を表明しています。
今後、河南地区常任委員会として、今回のことを深く反省し、ハラスメント根絶にむけて、この問題の学習と研鑽をつよめ、相談体制の確率をすすめる決意です。」

 

【質問10】
中央委員会との関わりについてこの文書には書かれていませんが、私は2022年10月に「ジェンダー平等委員会」に電話相談をしています(電話対応:米○さん)。しかし、適切に対応するとしながら、その後、私に対する電話での聞き取りも面談もなく、長らく放置されてきたことは問題です。
私の相談内容が書かれたメモ書きが私に確認もなく自治体局に回され、大阪府委員会自治体部にファックスで回され、地区委員会にファックスで回され、さらには加害者である岡田氏にまで直接手渡されていたことが明らかになりました。これは重大な人権侵害であり、個人情報保護の観点からも、相談者の不利益を産まないための配慮義務からも逸脱していると考えます。
米○さんの聞き取りメモには複数箇所、誤解もあり、聞き取った内容に間違いがないかの確認や相談内容を開示して良いかについて、相談がなかったことは、ハラスメント対応における初歩的なミスであると言わざるを得ません。
こうした対応により、ハラスメントの二次被害が拡がったことについて、中央委員会の対応の問題についての謝罪と今後の改善を求めますがいかがですか。

【8/29中央委員会書記局の文書回答】
田平さんのハラスメント問題についての中央の電話相談の対応は、慎重さと配慮に欠けたもので正しくなかったと反省しています。ハラスメントの二次被害が広がったことを含めお詫びいたします。こんご、こうした問題が起きないように集団的対応を強め一つひとつの問題に対処したいと考えています。

 

なお、10個の質問への回答の前にはこのような記述があります。

 

2023.8.29 メール受信
以下の通り、ご質問への回答文を送信します。

田平まゆみ様
2023年8月29日
日本共産党中央委員会書記局

田平さんからの志位和夫委員長宛「文書回答を求める質問書」への回答が遅れたことに対してお詫びいたします。
この間、党中央・常任幹部会として富田林市議選の対応について調査・検討してきました。
そのうえに立って回答いたします。

 

(1)調査の結果、富田林市議選の対応には検討すべき問題があると判断しました。
その中心的内容は、大きくいって次の点です。
ひとつは、岡田英樹氏が自らの行為である田平さんへのハラスメントについてどういう態度をとったかということです。
岡田氏による田平さんへのハラスメントはあった------これは、本年2月27日に大阪府常任委員会が田平さんに回答したとおり明確です。岡田氏もハラスメントを認めて田平さんに謝罪しました。しかし、田平さんへのハラスメントをいったんは認めた岡田氏は、離党し無所属立候補に向けて態度を翻し「パワハラは虚偽」と言い出しました。これは、岡田氏が田平氏へのハラスメントを反省していないことを如実に示すものです。
ふたつは、こうした岡田氏に対して、府・地区委員会が「地区委員の解任」「警告処分」「離党を認める」という態度をとり、岡田氏の離党・無所属立候補の道を開いたことです。岡田氏への対応は、ハラスメント行為をおこなったうえ、離党表明している以上、党規約に照らしてもっと厳しい対応が求められたと考えています。しかも、選挙戦では、「岡田さんを支援する党員を止めないし、処分もしない」という方針がとられたことです。
これは、ハラスメントを反省していない岡田氏に対して、党規約を踏まえた原則的な対応をせずに離党・無所属立候補に道を開いたという点で、党の方針に照らしてまったく間違ったものでした。
さらに、こうした一連の問題に現地で活動していた中央の関係者が関わったことも誤りでした。

 

(2)こうしたことから党中央・常任幹部会は、大阪府常任委員会、河南地区常任委員会
に誤りを指摘し、方針の是正を提起しました。この提起を受け、大阪府常任委員会、河南地区常任委員会は、市議選対応を自己検討し反省を明らかにして方針の是正に努力しているところです。
党中央としても、誤った対応に中央の関係者がかかわったことを深く反省しています。

●今回の問題の根本には、ハラスメント問題に対する認識の甘さがあると考えています。
わが党は、第28回党大会でジェンダー平等について議論して党綱領に位置づけました。それと深くかかわって、「第28回党大会・第2決議」で「市民道徳と社会的道義を守ることを規約で掲げている党として、その努力をいっそう強め、個人の尊厳とジェンダー平等などの社会的・国際的到達点を学び、あらゆるハラスメントを根絶する」ことを決めました。今年6月の第8回中央委員会総会では、「ジェンダー平等、ハラスメント根絶を党活動のなかでも重視する」「ハラスメントが起こったときには、事実と党規約にもとづいて、真摯に解決に向き合うことが求められます」と決定しました。
この立場で、努力を続ける決意です。

 

(3)田平さんの質問項目にそって回答します。
(※上のコメントで質問項目とセットで記述した通り。)

 

どうでしょうか?

私としては、5つほど大きな問題があると考えています。

 

1,個別的な事例についての説明を求めているのに、党員なら誰でも把握している一般論ばかりで返す。

2,回答が遅れたことに対しての謝罪はあるが、一連のハラスメント対応自体への謝罪はなし。

3,問題を起こした党員には一切の咎めなし。責任を取るつもりも取らせるつもりゼロ。

4,今後の改善策、予防策について一切の言及なし。

5,回答を4か月待たせてこのレベルの内容。

 

あまりにもお粗末で酷い内容ではないでしょうか。ヘラヘラ顔で「反省してま~す」と言っているのと同じでしょう。

 

一般的に、ハラスメント対応はどうしても泥沼化というか、対応は一筋縄ではいかない難しさがあるとは思います。ですので、スムーズな対応ができていないからといって直ちに批判するつもりはありません。

しかしながら、党の今回の回答を読み、これには本当に愕然とせざるを得ませんでした。大会決定で「ハラスメント根絶」を掲げている組織とは到底思えません。

 

はっきり言って、党中央は、そもそもハラスメントなど解決する気がない、ということが明らかではないでしょうか。

 

中央は、田平朝海氏に対して、文書をネットで公開したことを咎める圧力をかけることが想定されます。
しかし公職者のハラスメント事案は党の内部問題にとどまるレベルの話ではなく有権者に対しても説明責任がありますし、党内での解決が無理なことは、この文書回答が最大の根拠となります。内部告発として一般に公開し外からも働きかけをしなければ党は変わらないと思った田平氏の判断はまっとうと言えます。