AG’s book review

Photos from 'Che' premiere in Cannes.

Rating : ★★☆☆☆ (2)

I heard that the original film was more than four hours long. But because it is way too long to be commercially successfull, it was split into two different films and released separately in different times. And I saw the first one.

I went to see it because Ernest Guevara (che) is played by Venecio Del Toro who is one of my favorite actors. Also the girl that I am hitting on said that she would like to see it. so.. :D.

This is kind of a biographic film about the person whose face is extremely famous. But what he has done is only known by far less number of people.

I did not like this film very much, to be honest. This film seems to have confused with if they want to be commercially successful or artistically succesfull. If they would like to be commercially successful, I guess they should put more explanations into the film in stead of trying to stick to what Che wrote in his diary.

The theatre was completely full. Obviously they are being commercially successful. But I could hear people snoring pretty loudly during the second half of the film. And I do not blame whoever that was snoring. Because it got tedious and I wondered where the film was going.

Che is still a revolutinary icon. No doubt about it. And it is probably meaningful to know about him and what he was trying to accomplish when the execessive dependance on free market economy is collapsing all around the world. But wathing this film does not tell me why he has become such a legendary figure, why he threw away his life as a doctor and became a fighter.

This film could have been better. But Venecio was cool. That is only good part about this film from my perspective.



「日経一年生 経済記事って、本当は身近で面白い」

経済の話とかはよくわからない。ニュースでききかじった内容を、適当に
組み合わせて、まぁ「企業買収」って「株の買い付け」って「M&A」って
こういうことなのかなぁー、と適当に理解したつもりになっている。でも
ちゃんと本を読んで、正確な定義とか意味について理解しようとしたことが
ないので、いつも「本当のところはよくわかってないよなー」
という感覚を持っている。ホントのところはよくわかっていない感覚、という
のは、例えば日経の一面の記事を読んで、「おーこれは経済全体にはこれ
だけの規模のこんな影響が出そうだなぁー」なんて感想を抱けない、ということだ。
ニュース解説を読んでも、へぇーそうなんだ、とは思うけど、それに対する意見を
持つほどの知識がない。それを常にもどかしく思ってきた。そろそろ本格的に経済
を学ばねば、と思う。そのきっかけとしてとりあえず「日経一年生」を読んでみた。
あまり新しい知識は得られなかったけど、とりあえず経済を学ぼうっ!と思う
きっかけにはなったかな。今年は経済関連だけでも20冊くらいは本を読んで
勉強してみたい。

1. 株式公開買い付けとは、「これこれの価格でこの上場企業の株をこれだけ買い取ります」
と新聞広告などで宣言することです。これをTOB (Take Over Bid)といいます。

2.長期間にわたって使われる店舗や工場のことを、「有形固定資産」といいます。
この有形固定資産を取得するとき、かかった支出をまとめて計上するよりも、その資産、
例えばケーキ店の店舗が使える期間で割って、それぞれの年で費用計上するほうが
合理的ですよね。この手続きを減価償却というんです。

3.減価償却の耐用年数というのは、法令で細かく決まっていて、例えばパソコンは
4年です。

「あなたはナンバーワンになれる 脱サラホストが明かす本当の自分の作り方」

うーん。。脱サラホストの書いた本ということで、女性の口説き方、会社の女性との
コミュニケーション改善に役立つかな、と思って買ってみたが、あんまし役に立つ話
はなかったかな。

ふむふむ、と思った言葉を書いておくと。

「女性誌を読みましょう。『女にモテる百の方法』なんかを特集している
男性誌を読むより、何倍も役に立ちます。女性はよく好みのタイプについて「面白い人」
と答えていますが、あれは何もしょっちゅう笑わせてくれる人を指しているのではありま
せん。『面白い』とはもっと広い意味で、『自分にとって興味のある話をしてくれる人』と
いうことです。じゃぁ女性の興味があることは何か。それを探るのにうってつけなのが、
女性の好奇心と欲望をぐっと詰め込んだ女性誌なのです。」
女性を知る、というより、男性でも女性でも、もしくは仕事で仲良くなりたい相手でも、
まずは相手の興味のあることを調べ、それについて質問したり、相手の薀蓄を引き出す
くらいの知識を持つ、というのはとても重要なテクニックですね。

これだけかな。。。


「答えが見つかるまで考え抜く技術」

表三郎


元学生運動の指導者で、人気予備校講師である著者が書いた「考え抜く技術論」。
「考え抜く技術」というタイトルがついてはいるが、著者のこれまでの経験と思考の結果
をまとめた「私の人生論」といった内容になっている。

1. 人間の一生は「問い」のレベルに応じて決まるといっても言いすぎではない。「どうすればこの
仕事を成功させることができるか」と真剣に問うた人は、いずれ成功の果実を手にするに違いない。」

2. 「問い」があるからこそ、人は考えるのだ。「問い」もないのに考えるということはありえない。それは、
考えているつもりで、ただ思い悩んでいるだけだ。

3.「問い」には二つある。自分の人生にかかわる「問い」と、、好奇心にかかわる「問い」だ。

4.自分は何が好きなのか、自分は何を求めているのか、そして、自分はどのような人間に
なりたいのか。いま一度、掘り下げてとことん考えてみるべきなのだ。このことを自覚していない
人間に、およそ考え抜くことなどできるはずはない。

5.禅の思想のなかに「不立文字」という考え方がある。まさに「文字で理解することはできない」
という意味で、つまり、言語世界というのは私たちが了解しあっている世界の一部に過ぎないこと
を表している。かんたんにいうと、真理は言葉では表現できない、ということだ。

6.ルールに対して感じた、違和感や疑問は大切にした方が良い。

7.「問いを立てる」とは、別の言葉で言えば、情報をキャッチするためのアンテナを立てる
ということである。

8.学者や学問が持つ一つの欠点は、言葉を駆使した抽象概念がひとり歩きすることにある。
経験というものに裏打ちされることなく、抽象論の世界だけで論じられる。経営者から見て、
経営学者の言葉が響いてこないのはそのためだ。逆に体験したことの意味を言葉に置き換え
られない人は、その体験を次に生かすことができない。例えば、これまで全く売れなかった商品
があるとき売れたとする。いったいなぜだろう。その理由を言葉に置き換えられることができた
営業マンは、次の仕事に生かしていくことができるはずだ。

9.体験をコンセプト化し、そのコンセプトを体験に生かしていく。この回路を何度も何度も
行き来して太くしていくことで、考え抜く力も養われてくる。

10.スランプに陥ったら、スパッと頭を切り替えて、その日は勉強(又は仕事)をやめてしまった
方がいいのだ。イライラしながらやるよりも、思い切って休んだ方が翌日から能率も上がるものだ。

11.無駄に長く考えることは、不要な資料を集める作業と同じである。

12.私は授業に入る前に、いつも教科とは関係のない話をする。そのときどきの社会の動きに
関する話だったり、あるいは芸術の話であったり、生徒の気分をリフレッシュさせるような話をす
るわけだ。

13.同じ業界の人間と共通言語でばかり話していると、考える枠組みが、知らず知らずのうちに
その業界の枠組みになってしまう。そうならないためには、できるだけ異分野の人間と話をする
ことだ。高校時代の友人とのみに行く。異業種交流会に参加する。仕事とは関係のない分野の
講演会を聴きに行くなど、方法はいくらでもあるだろう。軽い思いつきでフットワークよくでかけて
行くのが良い。

14.日記をつける際に、自分の行動の記録をつけておくと、生活パターンの把握になり、後々役に立つ。
行動を記録することで、生活のパターンやリズム、思考の軌跡の背景が記録される。例えば一つの
プロジェクトに取り掛かったとする。それを最初から最後まで記録しておくのだ。いつ、どのように始動
したのか。いつ問題が起こり、そのとき自分はどのような行動を取ったのか。全く感情移入することなく、
淡々とみずからの行動を記録しておくと良い。

15.学者の論文が人の心に響いてこないのは、言葉が難解すぎるからである。

16.人は、自分の使っている言葉を通して世界を見ている。だから発想が枯れたときには、
言葉を変えないとダメだ。

17.ハッタリのない人生は、本当につまらないと思う。ハッタリをかます生き方には、じつは人間の
可能性を大きく広げる秘密が隠されている。

18.人生というドラマの中でチャンスが顔をのぞかせるのは、ほんの一瞬なのだということを知っておいた
ほうがいい。「千載一遇のチャンス」という言葉があるが、チャンスがくるのはほんとうに千載一遇なのだ。
多少の不安があってもかまわない。もしかして失敗するかもという気持ちがあってもいい。何かを頼まれた
ときには、「だいじょうぶです。私がやります」自信に満ちた表情でいってみるのだ。

19.人から認められたり、信頼されたり、あるいは愛されたりすることで、自己評価は高まっていくのだ。

20.クリエイティブな発想は、ルールを壊し、ルールを乗り越え、みずから新しいルールを作っていくことから
生まれるのである。それにはとてつもなく大きなエネルギーが必要とされる。残念ながら、スマートな人間には
、そのエネルギーが欠けている。

21.ノーベル賞を受賞した田中耕一さんは、東京大学でトップだったというのではなく、東北大学で留年している
ような人だから、既存の枠組みの中では決して優等生ではなかった。だからこそ、研究者として超人のような
業績を上げることができたのだ。

22.ずる休みは必要だ。スランプになると、どうしても視野が狭くなりがちだ。目先のことを解決しようと必至にもがく
あまり、ついまわりにが見えなくなってしまうこともある。現実から一歩下がることによって、事態が客観的に見えて
くる。みずからの手法のまずさもクリアになってくる。スランプというのは、一つの物事が飽和した状態だと考えること
もできる。一つの容れ物があふれそうになっているのだから、次の容れ物を用意しなければならない。同じ容器に
入れ続けるのはムリだ。その容器を入れ換える時間が、要するにズル休みの時間なのである。

23.子供はお子様ランチをデザートから食べる。一番好きなものを一番優先しているのだ。自分がいま一番好きなこと、
いま一番やりたいことに早く取り組まないと、年月はあっという間に過ぎ去っていく。もっと衝動的に生きてみることで、
発想の幅と奥行きが広がってくるのが実感できるはずだ。

24.語学は若い頃にしか、身につかない。そのような神話がまかり通っている。もちろんそんなものは全くの
でたらめで、実際私は最近になって中国語の勉強を始め、毛沢東が書いた原書を読めるレベルにまでなった。

25.三ヶ月やり続けることができたら、どんな分野でも間違いなく基礎はマスターできる。そして三年間続ける
ことができたら、今度は楽しくて止められなくなる。

26.人には本来、さまざまな役柄がある。それは役割という言葉にも置き換えられるだろう。よくないのは、
自分の役割はこれだと、一つの役柄に限定してしまうことである。その思い込みが、本来あったはずの多くの
可能性を奪うことになってしまうのだ。それよりも、もっと多くの役を演じてみること。自分が他社になれるという
のは、立派な自己解放である。

27.あなたはこれから、どんな『問い』をもって生きていきますか?

28.考え抜く人生をいきていくには、あたまの良し悪しは関係ない。必要なのは、その覚悟があるかどうか。
ただ、それだけだ。それは、楽な道のりではないが、人生を面白くしてくれることだけは確かだ。

29.人はなりたいものに引き寄せられるようにして、なりたいものになってしまうのだ。覚悟を決めて、仕事の
できる稼ぎまくる男になると、心に決めれば、必ずそのようになる。しかし心の底に疑いがあれば、そはならない。
それはそうならないことを自分が望んだから。


これを春樹ワールドと呼ぶのか。。。幾重にも重なりあり、結末が語られないままに
終わるエピソードの数々、それぞれが何を意味しているのか、最後まで読んでも、
全くわからない。しかし、なぜか最後まで読まずにはいられず、またそれぞれの
エピソードが実にリアルに感じられる。人間という存在は過去、しかも自分が
生まれる前の過去までも背負った存在であり、どんな人間でも深い業を
背負っている。それなしには生きていけず、他人のそれをすべて引き受けることなども、
決してできない。しかしそれでも人間は他人とかかわり、人を愛せずには生きて
ゆけないのだ。そんなことを感じた小説であった。

気になった言葉

1.それでもときおり孤独が心を激しく刺した。飲み込む水や吸い込む空気さえもが長く
鋭い針を持ち、手にする本のページの隅が、まるで薄い剃刀の刃のように白く光って
脅かした。午前四時の静かな時刻には、孤独の根がじりじりと伸びていく音を聞き取る
ことができた。

2.それも下品な冗談ではない。一昔前の外務大臣が園遊会で皇太子に向かって口に
して、まわりの人々が小さな声でくすくす笑うような洗練された冗談だ。

3.そのような映画の中では状況説明はリアリティを損なう害悪として捉えられ、一貫して
排斥されていた。

4.あちこちに観葉植物の鉢が置かれ、天井の真っ黒なボーズのスピーカーからは
キースジャレットのいささかまわりくどいソロピアノが小さな音で流れていた。

5.高校だけはなんとかかんとか出ましたが、あとは人生大学、真っ暗な裏道のお猿の
駕籠屋です。

6.決心は堅いですね。千歳の岩のようにこちこちです。このままじゃ苔がむしちゃいますよ。

7.ねぇ岡田さん、一人の人間が誰かを憎むとき、どんな憎しみがいちばん強いとあなた
思いますか?それはね、自分が激しく渇望しながら手に入れられないでいるものを、苦も
なくひょいと手にいれている人間を目にするときですよ。自分が足を踏み入れることのでき
ない世界に、顔パスですいすい入っていく人間を指をくわえてみているときです。それも
相手が身近にいればいるほど、その憎しみは募ります。

Rating : ★★★☆☆ (3)

Ritchie Walles who works in a blockbuster rental video shop goes to London where his investment banker brother lives, to celebrate his own birthday.

His brother put him on an audience-interaction TV show called "real life theatre" which promises to treat the participants as a character in a crime scene drama.

Ritchie answers a phone call that was intended for a real hit man, an assassin. He thinks that was part of the TV program. He got caught in a plot to kill Russian and British ambassadors on the night of the signing of an important peace agreement between the nations.

The story goes on while Ritchie is the only one who thinks he enjoying the drama and everyone else is seriously trying to kill him.

I love Bill Murray. He is a great comedian. And he is a crack up in this movie. No Doubt about it. But I think I am inclined to blame the script. Many of the scenes have bad pacing and wrong tone. The bad buys have one-dimensional character and they are half funny and half serious.

Someone in amazon commented that this is as though a recipe with wonderful ingredients has been half-baked. I have to say that this is an accurate description of the film.


泥棒かささぎ編でも後半になって、話が急展開したが、予言する鳥編も
ややなかだるみがあって、後半になってぐっと引き込まれる展開。

気になったセリフ、上手い正確な表現だなぁ、と思った言葉など。

1.その年頃の男の子というのはよくそういうことを言うものなんだよ。自分の気持ちを
ぴったりとうまく表現すうrことができないから、それとはとんでもなくかけ離れた
ことをわざと言ったりやったりするんだ。そして無意味に人を傷つけてたり、
あるいは自分が傷ついたりする。

2.わたしは自分の人生というものを何かの拍子に失い、その失われた人生とともに
四十年以上生きてきた人間です。

3.でも他人と二人でゼロから何かを作り上げていくのは簡単な作業ではなかった。僕は
一人っ子にありがちな孤独癖を持っていた。真剣に何かをやるときには、自分一人でそれ
にあたることを好んだ。誰かにいちいち説明して理解させなくてはならないのなら、時間や
手間がかかっても一人で黙ってやった方が楽だった。

4.いまは間違った時間です。あなたはいまここにいてはいけないのです。

5.世界のねじをきちんとうまく巻けるのは、ねじまき鳥だけなのだ。

6.僕は何か大きなことを見逃していたんだと思う。そこには何か根本的な間違いがあった
はずなんだ。僕はそのことについて考えたかったんだよ。

7.でもある瞬間に、何かの拍子にふとからだが触れ合ったときに、私は彼が私の肉体を
求めていることを直感的に感じました。そして彼もまた私が彼の肉体を求めていることを知った
ようでした。それは理屈も何もない圧倒的な電流の交感のようなものでした。まるで空が
頭の上にどすんと落ちてきたようなかんじでした。

8.縁側には縁側の心もちというのがあるね。

9.何か大事なことを決めようと思ったときはね、まず最初はどうでもいいようなところから始めた
方がいい。誰が見てもわかる、誰が考えてもわかる本当に馬鹿みたいなところから始めるんだ。
そしてその馬鹿みたいなところにたっぷりと時間をかけるんだ。

10.時間をかけることを恐れてはいけないよ。たっぷりと何かに時間をかけることは、
ある意味では一番洗練されたかたちでの復讐なんだ

11.ねぇ、そこにはあなたの知らないこともあるのよ。私が今はまだ口には出せないようなことも、
そこにはあるの。

日本は世界でも有数の、安全で、清潔で、文化水準の高い、洗練された国になった、又はなってしまった。それゆえに、多くの日本人が海外に行くこと、海外について興味を抱くことにすら必要性を感じなくなってしまっている。だからといって、モウレツサラリーマンの国へ、いまさら後戻りすることは不可能だし、それが良いとも思わない。求められているのは、ウェブ2.0に適した、「ゆるやかな開国」である、と著者は言う。

パラダイス鎖国 気になった言葉

1.パラダイス鎖国状態が続くと、これまで築いてきたジャパン・ブランドが消滅し、長期的に
生活水準の低下を招く危険がある。しかし、かといって以前のような「モーレツ社員」的な
海外進出モードにもどるのは、いろいろな意味でいまさら無理である。そうではなく、豊かな
大国であることを活かし、多くの普通の人が少しずつ一歩を踏み出し、異質なものを許容し、
人も産業も多様化することで、「イノベーション」を積極的に引き起こすことができるように
徐々に体質改善していく。

2.綺麗で安全で食べ物の美味しい日本から、海外に出かけていく理由はなくなった。

3.最近の若者は洋画を見なくなった、洋楽を聴かなくなったというより、80年代の日本人が
洋モノ好きだった、といったほうが正しいのかもしれない。

4.長年、日本人に根強かった「欧米コンプレックス」が、だんだん薄れてきている、とも言える。

5.(携帯電話は)、単に作れば売れるわけではなく、販売にはコストがかかる。手放してしまった
海外の販売網を再構築するためには、相当の資金と時間がかかる。携帯電話の場合は特に、
卸や小売店との関係より、それぞれの国のキャリアと密接な関係を築き上げることが必要だが、
この世界は相当に「個人の人脈」の性格が色濃く、いったんアウトサイダーになてしまうと、
再び中に入っていくのは容易ではない。

6.多数の企業が国内市場で過当競争していることに関連して、国内市場でのシェアは高いが
世界市場でのシェアは低い、いわゆる「内弁慶ビジネス」が目立ってきている。日本市場は世界
市場の1割の大きさに過ぎず、日本の大手電機がこぞって参入すると短期間のうちに普及して
しまい市場は飽和する。

7.通信事業は、初期投資の大きい設備産業であり、オフィスビルを買い上げて賃貸で売り上げを
図る不動産産業と似た、資産ビジネスの性格が強い。

8.上の世代が「ジャパン・ブランドを守らなければならない。新しいグローバル化の公式を見つけね
ばならない。若者よ、海外を目指せ」といいたくなるのもわかるが、海外へのあこがれは、もはや
それだけではインセンティブにならない。

9.自分のやりたいことを我慢して無理するのではなく、息長く、自然にグローバル化していく。そんな
イメージが、私の提唱するゆるやかな開国である。

10.もしあなたが、技術ギーク型の変人であり、日本的な秩序と効率の世界で住み難いと
感じていたら、シリコンバレーに行くという選択肢もある。

11.理想はシリコンバレーのような厳しいぬるま湯が、日本のどこかにできることだが、その実現には
時間がかかるだろうから、個人の戦略としては短期的には「移住」がてっとり早い。

12.ある分野に特化した知識やスキルを持った人材や、「創造的出会い」を引き起こすプチ変人を、
経営の中枢に近い部分、あるいは新事業や海外進出などの重要な分野において、一定期間だけ
雇うというやり方が、日本でももっと普及していい。

13.積極性のある人ならば、拾う神を探しに歩き回ろう。ブログやSNSで自分の興味のある職業や
会社の情報を集めればよい。

14.全米最高峰のジャズシアターのひとつとされる「Yoshi's」のオーナー秋葉好江氏は、ダンスを学ぶ
目的で渡米し、在学中に生活費を稼ぐためにバークレーでレストランを始めたのがそのスタートだ。

15.パラダイス鎖国の一番危険な点は、外部への興味を自らシャットアウトすることで、外の世界の
情報と隔絶され、バランス感覚をなくすことだ。その結果、自信を失って「引きこもり」なったり、極端に
国粋主義に走ったりすることがありうる。

言わずと知れた塩野七生女史による、とっても為になる男性論である。
日本人の数百倍は恋愛を愉しんでいる国イタリアに、在住40年を超える
女史の男性論、読みたいっ!と思わない男はもはや男を辞めた方が良いだろう。

気になった言葉

1.女が少しでも美しく見せたいために、あらゆる努力を惜しまないのは、正当な
理由がちゃんとあって、ために真剣なのである。だが、男は、真剣な態度でのぞむ
ことは別にあるのが、男というものだ。・・・われわれ女は、身だしなみ以外に真剣
勝負をするものを持っている男を欲しているからである。

2.つまり、着こなしに気をつかうことなど、男にとっては遊びにすぎない。こうなると、
男たちの間にあらわれてくる差は、この遊びが上手であるか下手であるかの違いだけ、
ということになる。そして「遊び」とは、真剣でないほうが上手くいくという逆説的性格を
持つものである。

3.一度、夫でも恋人でもボーイ・フレンドでも、愛する人が病気になってkれないかなと
願ったことのない女は、女ではない。

4.イタリアの男女は、ごく自然なあいさつの感じで、よく次のようなことを言う。
「僕は、あなたのお望み次第の状態にあります」

5.・・・日本の大学教授もいたが、全く相手にならなかった。言語で勝負する職業についているはず
なのに、その武器の使い方さえ知らないのである。この種の男にありがちの、解説ばかり
で終始してしまったのだ。どうして、はっきりと自分の考えを述べないのであろう。いや、
もしかしたら、自分の考えのないことこそ、学問的だと信じているかもしれない。

6.男が女に魅力を感ずるとは、所詮、その女を抱いてみたいという想いをおこすことであり、
女が男に魅力を感ずるとは、その男にだかれてみたいと思うことに、つきるような気がする。

7.俗にいうインテリ男たちの特徴は、彼らが小さな野心しか持っていないということだ。

8.原理・原則にあまりに忠実でありすぎると、不幸になることもある。

9.完璧主義というこころがまえは良いが、これにとらわれると不幸になりやすい。

10.三十代の男は、相手次第で、二十代にもどったり、四十代のおとこのような成熟さ
を見せたりする。

11.わたしは、若者には興味がない。わたし自身があの年齢に、良い意味でも悪い意味でも
若者らしいことを十二分にやったから、今他人の彼らが何をしようと、それは彼らの勝手と思う。
わたしは、今のわたしを十二分に生きることしか、興味がないのです。
( フェデリコ・フェリー二の言葉)

12.キャリア・ウーマンともなれば愛人の一人でもいなくてはもう、なんて感じでうまれる関係は、
所詮、男がいないのではみっともないというわけで手近な相手とできちゃう、というものだから、
そこには、燃えるような喜びは生まれえない。これはマンでも一緒だ。

13.私は勧めたいのは、ほんとうの恋なのだ。そのような恋に出会わなければ、出会うまで、
読書したり音楽を聴いたりして一人で夜を過ごすほうが、ずっと美しい人生の作り方だと思う。
そうしていると、いつか出会う。生きている素晴らしさを心の底から味あわせてくれる、ほんとう
の恋に出会う。

14.いのち短し、恋せよ乙女、紅きくちびる、あせぬまに、熱き血潮の、冷めぬまに、明日の
月日は、ないものを

15.われわれは知っている、紅きくちびるの乙女時代に、なんという馬鹿げた恋しか
しなかったかということを。恋は、明日の月日はないものを、がわかる年頃になって、
はじめてできるものではないだろうか。恋する喜びが、どれほど生に生彩を与えてくれる
かがわかる時代になって。

16.やさしい若者を、私は若者だと思わない。若者が優しくあれるはずはないのである。
すべてのことが可能だと思っている年頃は、高慢で不遜であるほうが似つかわしい。
優しくあれるようになるのは、人生には不可能なこともある、とわかった年からである。

17.自分でも他者でも、限界があることを知り、それでもなお全力を尽くすのが人間と
わかれば、人は自然と優しくなる。

18.四十にして惑わず、という言葉がある。男の厄年は四十二だ。別にこれらに影響されなくても
四十という年齢は、男の人生にとって、幸、不幸を決める節目であると思えてならない。

19.四十代にしてもなお男が迷うということは、どういうことであろうか。まず、自分の進むべき道を
見つけていないことである。いや見つけはしたが、それを進むことによって自分の能力が十分に発揮
され、他からも認められるという確たる自信が持てないものだから、迷わずに進む勇気が生まれてこな
いのである。

20.四十代の男が、もし不幸であるとすれば、それは自分が意図してきたことが、四十代に入っても
実現しないからである。

21.四十代で望みをかなえられなかった男は、そのほとんどがもうオシマイなのである。そして反対に、
四十代でそれを得た男は、五十代も六十代も、その勢いで押していくことになるから、幸せな男と不幸な
男の差は、ますます開くことになる。

22.ローマは一日にしてならず、ではないが、男の四十代も、一日にしてならずなのである。三十代を
どう過ごしたかが、おおいに影響してくる。三十代に、迷いはしても何をどのように過ごしてきたかが
問題なのだ。その蓄積が十分にあったからこそ、四十二して惑わず、で直進することもできるのである。
要は、自分が何を望んでいるかを、三十代ですでに、確信とまではいかなくても決めることである。

23.自分の言い分が、相手からarroganceと受け取られないための最良の方策は、ユーモアか
ウィットで味付けすることなのだ。

法律事務所で弁護士のアシスタントとして仕事をしていた岡田とおるの生活は、スパゲティを茹でている途中にかかってきた電話をきっかけに、おもわぬ方向へ展開していく。

気になった言葉

1.僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた

2.クミコは言った「わたしは牛肉とピーマンを一緒に炒めるのが大嫌いなの。それは知ってた?」

3.そしてその奥には、僕のまだ知らないクミコだけの世界が広がっているのかもしれない。
それは僕に真っ暗な巨大な部屋を想像させた。僕は小さなライターを持ってその部屋の中に
いた。ライターの火で見ることが出来るのは、その部屋のほんの一部にすぎなかった。

4.僕の見た限りでは、彼女は自分の目に見える範囲を超えた物事に対しては(実際には
彼女はひどい近眼だったのだが)どのような意見も持っていなかった。それ以上の広い
世界に対して自分の意見を持つ必要がある折りには、彼女はいつも夫の意見を採用した。
そのようにして、彼女は夫の省内での地位と、息子の学歴しか目に入らない狭量で神経質な
女になった。

5.彼は短い言葉で、短い時間のあいだに相手を有効にたたきのめすことができた。風向きを
瞬時にして見定める動物的な勘も持っていた。しかし注意して彼の意見を聞き、書いたものを
読むと、そこには一貫性というものが欠けていることがよくわかった。彼は深い信念に裏づけ
された世界観というものを持たなかった。それは一面的な思考システムを複合的に組み合わせ
て作り上げられた世界だった。彼はその組み合わせを必要に応じていかようにも瞬時に
組み替えることができた。

6.ある場合には、彼は難解な学術用語のようなものをずらずらと並べ立てることもできた。
もちろんそれが正確に何を意味するかなんて、ほとんど誰にもわかりはしない。しかし彼は
そのような場合にも「もし彼がわからないのなら、それはわからない方が悪いのだ」という
空気を作り出すことができた

7.物腰や物言いはきわめて丁寧だったが、そこには飾りのない確実さのようなものがあった。
間宮中尉は自分の力でものごとを判断し、自分ひとりで責任を取ることに慣れた人物である
ように思えた。

8.人間の運命というものはそれが通り過ぎてしまったあとで振り返るものです。先回りして
みるものではありません。