人気お笑いタレントであった東そのまんま東氏は、ある不祥事をきっかけにして、自分を見つめ直し、人生の再構築を決意する。42歳で大学再受験を決意し、四苦八苦しながらも大学に合格し、新鮮な気持ちで大学での授業に臨んだ様子が、素直に語れていて、なかなか考えさせる。

気になった言葉。

1.ランナーとしての僕は、雨の日以外はほぼ毎日走っていた。距離にして月間300キロ以上
(現在は月間目標400キロに伸ばしている)。多いときには、1日に15キロから20キロ。

2.僕は事件と謹慎生活を境に、自ら生まれ変わろうと決意した。過去の自分を捨て、それまで
信じていた価値観を180度転換させようと努めた。考え方を改め、生活を改め、精神と肉体を
根本から鍛え直すという過酷な作業だった。長年染み付いた価値観は簡単に拭い去れるもの
ではない。

3.僕は47歳のいま、最も早く走れるようになった。

4.もし僕の人生が進化や発展を終えるとしたら、それは僕自身があきらめた瞬間だ。
あきらめない限り、進歩し続けると僕は信じている。

5.「信じ切っていた足元の地面が突然、崩れることは誰にでもあるのだ。」

6.僕は40代になって、自分の器がわかると同時に「残り時間」ということが気になり
だした。あと何年、自分はこの世に生きれいられるかという人生の残り時間だ。

7.実際、僕の同世代には、将来をあきらめてしまった人たちもたくさんいる。変革のチャンスは
いくらでもあるのに、自分から先に舞台を下りてしまうのだ。

8.たいていは目先の楽しみに逃げてしまう。酒を飲んで旧交を温めてみたり、新しい趣味を始めて
みたり、旅行にでかけてみたり・・・・。その人に突進するエネルギーがなければしかたのないことかも
しれない。

9.若くして学べば壮にして為すあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。

10.僕は40歳を過ぎたら、皆大学に通うべきだと思う。勉強の面白さや大切さは、ある程度年齢を
重ねないとわからないものだ。

11.自分の人生はこのままでいいのか、と根底で行き方を模索している人は学問に邁進できるようだ。
資格取得が目標でもいい。

12.ある世界に身を置いたら自分の意外な面が引き出されることがある。その環境に刺激されて、
どこかに隠れていた性格や能力が表に出てくるようなことだ。

13.僕は46歳で駒沢公園1周、約2キロで自己ベストタイムを記録した。6分55秒。この年齢
でも、やる気さえあればまだまだ記録を伸ばせるのだ。40代になっても人間の能力は
まだまだ伸びるということだ。

ひさびさの東野圭吾本。


変身/東野 圭吾
¥620
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ネタバレあります。


モチーフはとても良かった。


事件に巻き込まれ、頭に銃弾を受けて


脳を損傷した若者が脳の一部移植手術を受け、


奇跡的に一命を取りとめる。


しかし、その移植された脳はその若者を撃ち


自殺した犯人のものだった。徐々に移植された犯人の脳によって、


自分の性格・趣味・思考が侵食されていく。


移植された脳に導かれて、また自分の一部となって


しまった脳の招待を知ろうとする自分の衝動にかられ、


犯人の生い立ちをたどる若者。


趣味や嗜好だけでなく、心までも完全に


失われつつあると気付いた若者は


最後に一つの決断を下す。。。。



話のモチーフ自体はとても良かった。


しかし、東野圭吾にしては


完成度が低いと感じた。


確かにいつもの東野圭吾らしく、次のページを


めくらせようという力は強い。


ただ、次の展開が容易に読めてしまい、


途中で読んでいるのが面倒になることもあった。


東野作品の中で満足度が低い作品のうちの一つ。

『浮気じゃない。セックスフレンドでもない』


それが「不倫の恋」。


不倫の恋で苦しむ女たち/亀山 早苗
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31歳になって、やっとわかりかけてきたことがある。


「結婚適齢期になったからといって、


ぴったりの女性に出会えるわけではない」


ということ。


別に31歳でなくても十分わかりそうなことだが、


20代と通して、「性格的にピッタリくるなぁー」と思う女性との


つきあいを楽しみ、それでも結婚はまだだなぁ、という思いだけで


別れてきた経緯がある。


ところが30歳を過ぎて、「そろそろ結婚を考えても良いかな?」


と思っても、周りに「ピッタリくるなぁー」という女性がいない!


とても品のない言い方になるが、女性も男性も30代の前半の前半、


つまり31歳~33歳を過ぎて、34歳、35歳となってくると、


「この辺で手を打っておくか!」というあきらめの境地で


結婚することが多いような気がする。


「35歳を過ぎても、今の彼女・彼氏を上回るような女性・男性と知り合い、


恋におち、結婚までこぎつけることができるだろうか?」


という不安が根底にはあるのだろう。


もしそんな風にして結婚し、普通の結婚生活を送っているときに、


「映画の趣味、本の趣味、スポーツの趣味、食べ物の好み」すべてにおいて


ピッタリ!!来るような異性に出会ってしまったら、、、


この本はまさにそのような例がたくさん出てくる。


本人達は真剣である。しかし不倫は本当に人生を根底から狂わすほどの


リスクがある、ということを強く思い知らされる。


それでも人は恋を止められない。


僕も今恋愛の真っ只中なので、よくわかる。


誰がいったか忘れたが、


「恋愛は最高のエンターテイメントだ!」


からだろう。


僕は結婚しても、恋はしちゃいそうだな。。。

ボクたちクラシックつながり―ピアニストが読む音楽マンガ (文春新書 622)/青柳 いづみこ
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ピアニストも人の子だ、ということ。


それにクラシックのピアニストはほんの一握りの人を


除いて、それほどリッチな生活を送れるわけではない。


私のピアノの先生は、外見がとても綺麗だ。


なので、生徒もたくさん集まってきている。


複数の先生を雇用して生徒さんを教えているので、


かなりの収益を上げていると思う。


でもピアノの先生というより、作曲家かリサイタルのようなもので


食べて生きたい、というのが本音だと思う。


クラシックピアノなんて芸術そのもの。


芸術はパトロンがいて初めて成り立つものだから、


娘や息子をピアニストにしようなんて考えている人は、


相当自分と奥さんの収入をしっかりと考えた方が良いだろうと思います。

考える短歌―作る手ほどき、読む技術 (新潮新書)/俵 万智
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万智さんは言う。

「日々のできごとや思いを、そのまま素直に、短歌として書き留めるにも、
やはり、ある程度の言葉の技術は必要だ。」

人生の多くの問題は、実は、技術を身につけることによって、解決可能だと、僕は思っている。それはつまり、逆に言うと、人生には意識的に技術を身につけなければ、解決できない問題がたくさんある、ということだ。

短歌の話から、いきなり人生論に飛んでしまった。


個人的に好きだなぁと思った歌をいくつか。


・かきあげる仕種がいいな黒髪をより黒くするしろたえの腕


・たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか


・ここにいる僕より君はケータイの話し相手に笑顔を見せる


・夕暮れにキャベツを切る手がふと止まり蘇りくる君のくちびる


・美容師がどんどん髪を切ってゆくさよならきみを知ってる髪たち


・あなたからきたるはがきのかきだしの「雨ですね」さう、けふもさみだれ


・冷蔵庫のシチューを食べ終え君のいた証拠がついに消えたこの部屋


短歌は人生の印象的な瞬間をsnap shotで撮り、それを芸術的レベルまで


高めた素晴らしい日本の文化だと思う。


そしてあらゆる芸術がそうであるように、それを愉しむには


訓練によるスキルの習得が必要だ。

大学時代に大好きで付き合っていた女性が短歌を書く女性だった。


彼女の短歌が新聞に載ったときは自分もとても嬉しかったのを覚えている。


自分も短歌を書いてみようかな。


特に恋をしている今、短歌を歌いたくもなる今日この頃です。


本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)/成毛 眞
¥560
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またまた、成功本を読んでしまった。

久しぶりに駄本である。

まったく何の根拠もない、支離滅裂な主張を並べただけの本。

本をよまない人間は猿である。本は読まない人間は支配階級になれない。本を読まない人間は一生庶民の生活を送る。本を読まない人間は、お金持ちになれない。本を読まない人間と友達になる価値はない。だから君が野心的な人間であるならば、10冊並列で読むくらい、大量の本を読まねばならない。

これが本書の主張だ。

当たり前だ、本を読まない人間は猿に決まっているだろう。

と言いたくなる気持ちがないでもない。

人間自分で経験できることには限りがある。

読書を通して様々な人生を追体験することで、実に多くの知恵を

得ることができる。

読書のメリットは挙げ始めたら本当にきりがない。

しかし、ここまで言い切ってしまう著者の態度には

嫌悪感を禁じえない。

しかも主張の根拠も全く不明。

「成功本を読むな」といっている一方で、

「自分は本を読んだから、マイクロソフトの社長に35歳でなれた」と語る。あんたこれ成功本じゃないか!

「日本のベンチャー企業は超ドメスティックで、革新的な奴はない」と語る。

成毛氏は一外資系法人の社長だっただけだろう。彼こそ「超ドメ」じゃないかと思う。MS本社で副社長を勤めた古川亨さんが語るならわかるが、お前が言うな!と言いたい。

彼の主張は一事が万事この調子だ。

マイクロソフト日本法人の社長として

多くのストックオプションを若くして手に入れ、悠々自適の

生活に入った男が、たまたま趣味が読書だったので、

「本をたくさん読めばオレのようになれる」

と言っているようにしか聞こえない。

彼自身が「本を読むだけでは人間の内面が磨かれるわけではない」

ということを証明しているかのようだ。

自分だけ貴族のように本だけ読んで生活できるわけではなかろう。

本を読まない人がいるから、彼は本を読んで安全で快適な生活を

手に入れることができるのだ、ということを忘れてはならないだろう。

彼は実に多くの本を読んでいるようだが、彼の文章からはその大量な

読書量からくる、表現の巧みさのようなものが伝わってこない。

言葉が心に響かない。

こんな駄本は久しぶりに読んだ。

著者は小説を読まないそうだ。おそらく彼の文章があまりに

心に訴えかけないのは、そのあたりに理由があるのかもしれない。

僕は本は大好きだ。3冊くらいは並列で読んだりもする。

しかしたくさんの本を読むがゆえに、自らの世界観にのみ固執

するような男にはなりたくない。50歳を過ぎたら、もう少し含蓄のある

言葉を持っていたいものだ。
死神の精度 (文春文庫 (い70-1))/伊坂 幸太郎
¥550
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主人公は、死神だ。

死神は、

調査対象の人間に、近づき調査を行い、「死」を実行するのにてきしているかどうかを判断し、報告をする。

雪男、というのは「なにかする度に天気が雪になる男」のことだと思っている。

自殺・老衰・病死などには関わらない。突然やってくる死のみが対象だ。

死神といっても神のはしれくれだろう、と思っている。

牛ステーキを食う人間を見て、「死んだ牛はうまいか?」と聞く。

死神の視点がクールで、ちょっとずれていて格好良い。

おすすめの一冊だ。
50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか (集英社文庫 お 66-1) (集英社文庫 お 66-1)/大前 研一
¥500
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50歳までサラリーマンをやってしまった人へのアドバイスを書いた本。

普段は「あきらめるな!いつからでも努力をはじめるのは遅くない!」とビジネスパーソンにエールを送っている著者であるが、今回は突き放している。「もういいじゃないか。君は会社員としての人生を空振りしたんだ。これからは会社人間ではなく、ただの人間、としてハッピーな人生を考えよう」と。

31歳の自分にとっては、心にはまだ響かない。

でも、今からでももっともっと遊びの準備しなきゃー!

とは思わせる本であった。

すでにスキー・声楽・ピアノ・フランス語・映画・料理など色々と趣味は持っているつもりですが、これからもさらに趣味を進化させていきたいとも思った。

でもまぁ正直に言うと、31歳で50歳以降の準備をするのはバカらしい。今を思いっきり楽しむことに集中したい気がする。一度きりの人生、もっと思いっきり死ぬほど仕事をして、死ぬほど遊びたい。そして死ぬほど仕事をして、しぬほど遊ぶのに一番必要なのは努力だと思っている。もっともっと目線を高くして、高いレベルでの仕事と遊びを両立していきたい。

ガンバろ♪
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)/福岡 伸一
¥777
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あまりの衝撃に、どんなレビューを書いて良いのか、わからない。

珠玉のエッセイ集の要素を持ち、緻密な科学史であり、初心者向けの分子生物学入門書でもあり、さらに著者の自伝的要素もある。

今年読んだ本の中で、今のところ最も読後の満足感が高かった本である。

気になった言葉

1.生命というあり方には、パーツが張り合わされて作られるプラモデルのような
アナロジーでは説明不可能な重要な特性が存在している。

2.その名をルドルフ・シェーンハイマーという。彼は、生命が「動的な平衡状態」
にあることを最初に示した科学者だった。私たちが食べた分子は、瞬く間に全身に
散らばり、一時、緩くそこにとどまり、次の瞬間には身体から抜け出ていくことを
証明した。

3.パスツールやコッホの業績は時の試練に耐えたが、野口の仕事はそうならなかった。
数々の病原体の正体を突き止めたという野口の主張のほとんどは、今では間違ったもの
として全く顧みられていない。

4.ウィルスは、栄養を摂取することがない。呼吸もしない。もちろん二酸化炭素を出すこと
も老廃物を排泄することもしない。つまり一切の代謝を行っていない。

5.ウィルスをして単なる物質から一線を画している唯一の、そして最大の特性がある。
それはウィルスが自らを増やせるということだ。

6.結論を端的に言えば、私は、ウィルスを生物であるとは定義しない。つまり、生命とは
自己複製するシステムである、との定義は不十分だと考えるのである。

7.仮説と実験データとの間に齟齬が生じたとき、仮説は正しいのに、実験が正しくないから、思い通りの
データが出ないと考えるか、あるいは、そもそも自分の仮説が正しくないから、それに沿ったデータが
出ないと考えるかは、まさに研究者の膂力が問われる局面である。
膂力(りょりょく)=スキルの高さ。筋肉の強さ。

8.博士号とかけて足の裏についた米粒と解く。そのこころは取らないとけったくそ悪いが
とっても喰えない。

9.しかしやがて、最も長けてくるのは、いかに仕事を精力的に行っているかを世間に示すすべである。
仕事は円熟期を迎える。皆が賞賛を惜しまない。鳥は実に優雅に羽ばたいているように見える。しかし
そのとき、鳥はすでに死んでいるのだ。鳥の中で情熱はすっかり燃え尽きているのである。

10.Chance favors prepared mind. チャンスは準備された心に降り立つ。

11.なぜ原子はそんなに小さいのか?それは逆に言うと、我々の身体は原子にくらべて
なぜここまで大きくなければならないのか?

12.常に合成と分解を繰り返すことによって傷ついたタンパク質、変性したタンパク質を取り除き、
これらが蓄積するのを防御することができる。

13.秩序は、守られるために、絶えず壊されなければならない。

14.生命とは動的平衡にある流れである。


またまた「成功本」を読んでしまった。

あまり期待していなかったけど、いくつか面白いと思った情報だけまとめておく。

・脳には「無音だと集中できない」という性質があるそうだ。

・月刊誌「経営予測エイジ」には様々な情報が詰まっている。

・まだ人気の殺到していない分野で戦わねばならない。


まぁノウハウ本もほどほどに。

レバレッジ勉強法/本田直之
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