5月にお誕生日を迎えて

9歳になったばかりのモムが

虹の橋を渡ってしまいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜ごはん時まで普段と変わりありませんでした

 

 

 

 

それが、夜遅くになって

明らかにモムの身に大変なことが起きていて

不安いっぱいで、病院へ駆け込みました

 

 

 

 

札幌には夜間動物病院があるんです

 

 

 

 

今回初めてお世話になりましたが、

この病院があってくれて、

本当に良かったと心の底から感謝しました

 

 

 

 

事前に電話連絡をしていたためか、

病院に着くと、

外まで看護師さんが出て来てくださって、

 

 

 

「お預かりします」と

すぐにモムを処置室へ連れて行ってくれました

 

 

 

受付で用紙に記入後、

程なくして、先生に呼ばれ、

処置室へと案内されました

 

 

 

モムは、心筋症と血栓症と診断されました

 

 

 

命に関わる重大な病状なのは分かりましたが、

治療で治ると信じて疑わなかった私は、

次の先生の説明に凍りつきます

 

 

 

病院スタッフさんの飼い猫も

モムと同じ症状になった子がいたそうで、

 

 

 

その子は治療も頑張って、

お薬もしっかり飲んで、

3年頑張ったんです。と先生。

 

 

 

現状の数値や治療方針などについて

続けて説明してくださったのですが、

「3年」の数字が頭にこびりついて、

後の説明が入って来ません

 

 

 

「ちょ、ちょっと待ってください

せ、先生?

3年とか、そんな感じなのですか?」

 

 

 

私の質問に、一瞬、

先生はハッとした表情をなさって、

 

 

 

その子は本当に頑張って3年で、

多くは3日間と、大変厳しいですと

非情な現実を教えてくださいました

 

 

 

 

どんなに悲しくても時は淡々と流れてゆきますね

 

 

 

 

モムは、うちの末っ子で

いちばん若くて9歳になったばかりなのに、

あと3年とかって、3日かもしれないって、

一体どういうこと?

そんなことって…そんなことってある?

 

 

 

 

まだまだモムとの暮らしがずっと続くと

思い描いていたのに、

ブツッと断たれてしまいそうなこの現実に

そんな…そんな…しか言えませんでした

 

 

 

 

この状況では入院して治療を続けるのが最善で、

急変した時にはすぐにお電話します。

明朝、面会に来ていただけますか?と言われ、

6時~7時の間に来ますと時間の相談をしてから

病院を後にしました

 

 

 

 

あまりのことに、帰路の車内で、

主人も私も言葉を発することが出来ませんでした。

 

 

 

今年は2年ぶりにアズキナシが沢山お花をつけました

 

 

 

翌朝6時半に主人が、

入れ替わりで私がモムに会いに行ったところ、

かなり落ち着いていて、

ちゅーるを食べ、お水も飲んで、

復調している様子が見てとれました

 

 

 

モムは大丈夫だ!

あの子なら奇跡を起こすと安堵したものの

仕事をしながら色々と考え、

 

 

 

識子さんが動物のことを守ってくださると教えてくれた

「余市神社」へモムのことをお願いしに行こうと思い、

明日の午前は休みをいただくことにして退勤し、

モムの所へ向かいました

 

 

 

夕方再び病院を訪れると

今度はぐったりとしていて、朝とは全く違っていました

 

 

 

 

こちらにお尻を向け、

向こうを向いたままうずくまっているモムに、

こう声をかけました

 

 

 

 

 

「モム、モム、おかあしゃんだよ。

しっかり!大丈夫だから心配しないで、

どんな状態でもいいから帰っておいで。

モムのことはおかあしゃんがどんな状態でも面倒みるから、

安心して帰っておいで。

また一緒に寝ようね!だからしっかりするんだよ。」

 

 

 

 

モムはぐったりしながらも振り返り、

「そんなこと言われても…」

と困惑した表情を見せました

 

 

 

 

翌朝もまた面会に来れますか?と

昨日とは別の先生が対応してくださいました。

また、時間の相談をして帰宅しました。

 

 

 

エゾニワトコのお花 今はもう結実してます

 

 

 

2回目の朝、病院に向かいました

 

 

最初に診てくださった先生がその朝はいらして、

モムちゃんはすっかり気力を失っているので、

一旦自宅へ連れ帰って、

いつもの環境で少しでも元気を取り戻すのが良いと

自宅へ連れ帰ることを強くすすめてくださいました

 

 

 

一時でもモムと離れたくないと思った私は、

「連れて帰ります」と答えた一方で、

10時半までに迎えに来ると伝えました。

余市神社へ行くためです

 

 

 

神社へ行って帰って来るまでの間、

モムを看ていてくださいとは言えませんでしたが、

いますぐ連れ帰るのではないことに、

先生は少々落胆の色を見せて、

私は不在のため、別の医師が担当しますと

残念そうに仰いました

 

 

 

 

 

病院からひとりで余市神社へ車を1時間ほど飛ばしました。

走りながら、もしかすると私はとても愚かなことをしているかも。

モムと一緒にいる時間を少しでも増やすべきなのかもしれないのに、

限られた貴重な時間かもしれないのに…と頭をよぎりました。

 

 

 

でも、神様が助けてくれるかもしれない

そのチャンスを逃したくないとも思いました。

 

 

 

前日、社務所は9時からと聞いていましたが、

その時間に伺うことをお伝えしていたためか、

時間前に神職さんが対応してくださいました。

 

 

 

境内にびっしり咲いていたワスレナグサ

forget-me-notって、モムからのメッセージだったの?

忘れる訳がないじゃない

 

 

 

病気平癒のお守りをいただき、

トンボ帰りで病院へ向かいます。

 

 

 

予定よりもかなり早くに戻ることができ、

道で帰路についている先生を見つけ、

声をかけたところ、

病院へ戻ってモムの退院対応をしてくださいました。

 

 

この日はとても良いお天気で、

「今日はお天気が良くて気持ちがいいよ~」

と先生はモムに話しかけながら、

私にモムを渡してくださいました

 

 

 

助手席のカゴの中にモムがいて、

モムとの二人のドライブ。

真っ青な空が心と対照的で感覚がマヒしそう

 

 

 

「さぁ、おうちに着いたよ。

みんなモムのこと待っているよ~」

と、カゴごとモムを抱きかかえて、

家へ歩き出すと、

 

 

 

玄関ドアが見えたところで、

小さくか細い声で「ニャァ」と鳴きました

 

 

 

その話を主人にすると、

「帰って来たかったんだなぁ、モム」

 

 

 

どんな思いで鳴いたのかと思うと

泣けてなけてしかたありません

 

 

 

家に入った途端、力強く動いていて、

先生が言ったとおりだ!と驚きました

 

 

 

抱っこして家の中を全部見せて歩きました

モムが好きだった場所、

全部一緒に歩きました。

 

 

 

モムは添い寝をしてくれる子で、

ベッドのモムの定位置に寝かせて、

いつも撫でていたように、

モフモフしました。

 

 

 

いつもそうしていたように、

横になった私の胸の上にモムを乗せ、

ハグしたり、撫でたりしました。

 

 

 

この時、私を見上げたモムの表情の

とっても申し訳なさそうだったのが忘れられません。

 

 

こちらがモム専用の枕ですが、私の枕を取り合いました

 

 

 

モムがうちへ来てくれた時、

「モム、家族になってくれてありがとう。

我が家のルールは元気で長生きすること!

これから沢山の楽しい思い出を一緒につくるんだからね~」

と、言いきかせたのです

 

 

 

そのルールを守れそうになくて、

申し訳ないといった表情だったのです

 

 

 

何日でも何年でも、

モムの介護をする覚悟は出来ていました。

私の時間を全部モムに使っても、

それでもいいと思っていました

 

 

 

でも、とても親孝行なモムは、

私に一晩も看病も介護もさせることなく、

その夜に旅立っていきました

 

 

 

発症から、たった48時間でお別れだなんて、

そんなことがこの世にあるんだと

信じられない気持ちでいっぱいです

 

 

 

トイレにしようと買ってきたのに、
お気に入りでここで丸くなって寝ていました

 

 

 

悲しくてしかたないのですが、

これほどまでに大切と思えるモムと出逢えたこと、

かけがえのない時間を一緒に過ごすことができたこと

モムと、モムとの暮らしのすべてに感謝です。

 

 

 

モムはうちへ来てしあわせだったのかな?

しあわせだと思ってくれていたらいいな

 

 

 

ありがとう、モム