朝ドラを毎日楽しく見ています。


次の次に牧野富太郎先生の朝ドラが
放送されると分かった時から

楽しみにしていました。

 

 

 

 

牧野先生の生い立ちを

全く存じ上げなかったので、

 

 

ドラマの放送が始まってすぐ

老舗の酒蔵に生まれた一人息子なうえに

祖父も父も他界していると知って、

 

 

植物学者として歩み始める時、

周囲を説得することの大変さを

真っ先に想像しました。

 

 

でも、24日の放送を見て、

想像とは大きく違った大変さに

思わず涙が…

 

 

 

 

竹雄に

「若はわしらを捨てるがですか?」

と言われて、

 

 

自分のやりたい道を選ぶということは、

同時に竹雄たちを裏切ることになる。

 

 

生まれながらに自分の生きる道は

決められていることを改めて思い知らされて…

やりたいことを諦める決意をするんですよね。

 

 

当主として生きる道を選ぶのではなく、

やりたいことを諦める道を選ぶのです。

この過程は見ていて辛くて。

 

 

 

 

 

昔、外国への憧れが強くて、

行きたくて行きたくてしかたありませんでした、私。

 

 

しかし、親には

「誰が金を出すんだ!」と言われ、

援助してはもらえないんだと分かると、

落胆する間もなく留学するための貯金を始めました。

 

 

ようやくお金が貯まって、

海外渡航の手続きが完了しかけたところで

祖母が他界しました。

 

 

家には女手がなくなり、

海外ではなく、実家へ帰り、

家族の世話をする必要がありました。

 

 

でも、どうしても諦めきれない私は、

短期間だけでも海外へ行かせて欲しいと

何度も父と衝突し、見かねた祖父が間に入って、

海外渡航は諦めなさいと

私を諭したほどでした(笑)

 

 

ほんの短期間だけなのに、

なぜ今生の別れのように言われて、

みんなに反対されるのか、

私には理解できず、

安易な気持ちで海外渡航を進めたところ、

 

 

祖母が他界して弱り切った祖父から

「お前はこのうちを捨てて行くというのかぁぁあ」

と涙ながらに訴えられたことがありました。

 

 

取り乱した祖父の姿を見て、

自分が背負っているものに気づかされました。

 

 

 

 

私は、ドラマの万太郎さんとは違って、

老舗とか家業とかではなく、祖父や父が大切に

受け継いできたというだけでしたので、

もっとライトでしたが、

 

 

それでも自分の希望と家族の希望が

相反するもので、「捨てる」という言葉には、

ビックリさせられました。

 

 

すぐに帰って来るつもりでいましたから、

何を大袈裟な~と、半笑いで、

当時は殆ど気に留めていないと思っていました。

 

 

初老になった私には、

周囲からガチガチに将来を決められてしまった

万太郎さんが、可哀想で、

悲しくて仕方なくなりました。

 

 

当時の私にもちょっぴり重なるところが

あるのでしょうかねチューリップ赤チューリップ黄チューリップ赤

 

 

 

 

結局、海外渡航…決行しました。

叔父が助け舟を出してくれてニコニコ

 

 

数ヶ月の短期間でしたが、

私にとっての一生の宝物になりました。

 

 

そのくらい海外の水が合ってしまって、

帰国後に逆ホームシックにしばらく苦しみました爆  笑

 

 

今生の別れのような危機感をもった

祖父のカンはあながち外れてはいなかったかもです笑

 

 

足るを知るで、

私の人生に海外で過ごした

あの素晴らしい時間があるというだけで大満足飛び出すハート

この人生を選んでよかったです