プレゼンス - Presence (レッド・ツェッペリン)
失くしたと思っていたのですが、ひょんな所から出てきたので 久し振りにアキレス最後の戦い - Achilles last stand を聞いたのですが、これこそ音楽性という面からするとZEP最高の楽曲ですね(断言)。
プレゼンスは『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』で500位以内にランキングされていないのが納得いかないアルバムの一つです。アルバム構成・楽曲の質・ジャケットの全てが最高レベルに纏まっている素晴らしい歴史的名盤なんですが、いかにもZEPという音で目新しさが無いので印象に残り難いのかもしれません。その為かZEPのアルバムの中で最もセールス的に伸びなかったアルバムです。しかし、ペイジ自身もZEPとしてアキレス最後の戦い - Achilles last stand で音楽的に最高の位置に登りつめたと言っています。
トリを飾る一人でお茶を - Tea for one も凄い曲ですね。聞くだけではピンと来ないかもしれませんが、この重々しいリズムをキープし続けるのって、凄く難しいんです。
それにしてもペイジのギターの音って・・・なんで、こんなにゲビゲビ なのに、味わい深いんだろう・・・永遠の謎だ。
1) サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (ビートルズ)
先日、改めて聞きなおして以来、頻繁に聞いています。
若造の頃に聞いた印象は『レコーディング技術に革命をもたらしたが、散漫で印象深い曲の少ないアルバム』 だと評価していたのですが
「いやいや、それ違うって!」
とby my selfで突っ込んでしまいました。w
聞けば聞くほど、ポールが仕組んだ罠の深みに嵌っていくような、深い深いアルバムという事に気付きました。
さて、収録曲ですが
1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ - With A Little Help From My Friends
3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy In The Sky With Diamonds
4.ゲッティング・ベター - Getting Better
5.フィクシング・ア・ホール - Fixing A Hole
6.シーズ・リーヴィング・ホーム - She's Leaving Home
7.ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト - Being For The Benefit Of Mr. Kite!
8.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー - Within You Without You
9.ホエン・アイム・シックスティー・フォー - When I'm Sixty-Four
10.ラヴリー・リタ - Lovely Rita
11.グッド・モーニング・グッド・モーニング - Good Morning Good Morning
12.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ - A Day In The Life (Lennon - McCartney)
14.サージェント・ペパー・インナー・グルーヴ - Sgt. Pepper Inner Groove
と、なっています。
因みに、あの有名な『ペニー・レイン』と『ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー』も同時にレコーディングされたのですが、シングルカットで胡椒軍曹には入れられませんでした。この2曲はマジカル・ミステリー・ツアー - Magical Mystery tour にも入ってます。
1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
リード・ヴォーカルはポール。
世界で初めてのコンセプトアルバムとして楽曲としての懐の深さを一機に深めた『ロック界の明治維新』とも言える曲です。リリース当時、初めて聞いたブリティッシュな紳士達でさえも人前で鼻水を流したという歴史的チューンです(ウソ)。
具体的には、このアルバムは聴衆のザワツキから始まって、どうって事ないようなギターサウンドからスタートし、聴衆の笑い声や歓声までが入るという架空の胡椒軍曹楽団のライブをアルバム上に成立させているのです。
それまでの音楽アルバムは普通に曲が始まって、普通に曲が終わるのが当たり前だったのですが、今では良く有るこの手のコンセプトアルバムの手法は、このアルバム=ポールのアイデアから始まったのです。
この曲を聞いた数多くの世界中のロック野郎が
眉毛ぼぼん !
になっちゃったんですよ。w
今の時代に電球見て驚く人は居ないでしょうけど、エジソンが発明した当時に電球を始めて見た人は
眉毛ボバーン
になったに違いありません。
それと同じ事。w
今聴いても目新しくは無いのですが、全てのコンセプトアルバムはこの曲が始まりなのです。
昔サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドのメイキングビデオを見たのですが、インタビュアーがどうやってレコーディングしたんですか?と聞くと、ジョージ・マーティンは即座に
「4トラックのレコーダーしかなかったから、4トラックで録ったんだよ。」
と憮然としながら、男前な回答をしてました。www
実際は4トラック×2でピンポン録音しているので、実質的に7トラックなのですが、それでも4トラック機材で録られたとは考え難い音です。
2.ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ - With A Little Help From My Friends
架空の胡椒軍曹楽団のリード・ヴォーカルを努めるのは、リンゴ・スター演じるビリー・ シアーズです。1曲目の最後にキャーッという聴衆の黄色い声が入っていますが、ここでビリー・シアーズ登場です。
ビートルズのアルバムには、リンゴがVo.を取る曲が必ず一曲入っているのですが、胡椒軍曹ではこの曲がそれに当たります。リンゴは声域が狭いので本人もVo.を取る事を嫌っていて、特にフレンズは曲の最後の音が高過ぎるので歌えない、と拒否していたのを無理矢理歌わされたそうです。ライブでは最後の"friends!!!"の所はマイクを観客に向けて歌わせてます。w
3.ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ - Lucy In The Sky With Diamonds
ビートルズの曲の中でも有名な曲の方に入りますよね。
リード・ヴォーカルはジョンで、ご存知のとおりLSDの隠語とされています。ただ、実際はジョンが語っているように、ジュリアンが描いた絵が原案になっていて、この絵は実在しています。因みにリンゴは、この絵を見て『子供が描いた大した事のない絵だ』と言う意味の事を言ってました。w
6.シーズ・リーヴィング・ホーム - She's Leaving Home
リード・ヴォーカルはポールです。ジョージ・マーティンは初めて聞いた時に涙したという(自分に相談無しでアレンジされたからか?)ポールらしい美しい曲です。良くポールは現代のシューベルトと喩えられますが、『イエスタデイ』や『エリナーリグビー』にしろ、ポールが弦をオブリガートで使った時のそれは、とてつもなくクラシカルです。もしもポールがシューベルトと同じ時代に生きていたら、クラシックの歴史に名を残すような音楽家になっていたでしょうね。
因みに、外人さんが何を喋っているか解るようになってから気付いたんですけど、この曲って駆落ち の曲だったんですね。w
8.ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー - Within You Without You
ジョージだなあ。という曲。w
10.ラヴリー・リタ - Lovely Rita
メーター・メイド(駐禁を取る婦警さんという意の口語)のリタにポールが切符を切られた時の逸話の曲。w
かなり婦警リタにご執心のようで、ポールはM だという事を全世界的規模 で知らしめる事にもなった佳曲です。
それにしても、この曲ってオカズはイロイロ入ってますけど、メインの副旋律はリズム隊の音だけなんですよね。この事に最近気付いて焦りました。。。
12.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(リプライズ) - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band (Reprise)
ボーカルは 上の旋律がポールでジョンとジョージが5度ぐらい下の辺りでユニってて1.サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド - Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band よりも好きという人が多い。
キャプテン・アメリカも同じ意見ですけど(Reprise) の方がギターがカッコイイんです。一説によるとこのギターはポールだろうと言われてます。確かにジョージにしては弾けてるもんなあ・・・。
13.ア・デイ・イン・ザ・ライフ - A Day In The Life (Lennon - McCartney)
近代音楽最高のアルバムを締めくくる曲はビートルズ最高の楽曲の一つ にして、歴史的変態佳曲 のア・デイ・イン・ザ・ライフです。リード・ヴォーカルはジョンですが中間部はポールというかなり異質な曲です。
ご存知のとおり、ビートルズのクレジットの大半はレノン・マッカートニーですが、二人のどちらかが書いた曲を、ジョージ・マーティンと3人でアレンジするのがビートルズ流です。そして、曲を書いた方がヴォーカルを録るのですが、ア・デイ・イン・ザ・ライフは目覚ましの音と共にヴォーカルがポールに代わるのです。
そう
この曲は二つの曲を一つにしたニコイチ の曲なんです。
曲のニコイチなんて、あり得んて・・・。
無理無理。
ところが、ジョンもポールも『ニコイチにしたーい。』 『ニコイチにしよー。』 ってジョージ・マーティンに詰め寄るもんだから、困ったジョージ・マーティン半ばヤケ になって、40人集めてオケの色んな楽器の一番低い音から一番高い音まで出させた喧騒音で無理矢理繋げてみたら・・・
あーら。びっくり。
こんな素敵な曲になろうとはお釈迦様 でも思うめえ。ってぐらい、素敵な曲になりました。ジョージ・マーティンが5人目のビートルズと喩えられるのも良く解りますね。ビートルマニア、音楽好きに限らずに、万人から評価の高い素晴らしい名曲は、ジョージ・マーティンが居なくては出来上がらない曲なのです。因みに、同じタイミングで録られたストロベリー・フィールズ・フォーエヴァーでは、もっと変態的な事をしてますけど、これは後日。
おっと、このエントリー書いてる頃に、ジョンが、この曲の歌詞を手書きで書いたメモが見つかり、オークションで高額で取引されたというニュースが入ってきました。
が
欲しいような、欲しくないようなー。
すっごい微妙。
お医者さんに診てもらったら、凄く難しい顔をされて
「実は・・・あなたは・・・不治の病で・・・
余命48年です。」
って言われたような感じだ。w
14.サージェント・ペパー・インナー・グルーヴ - Sgt. Pepper Inner Groove
"i never could see any other way."とか"i was Fxxkin' like'n Superman."の逆回転と言う憶測もありますが、実際はアナログ盤の最後の溝の部分でレコード針が戻って、ずっと同じ音が繰り返されるのを利用して『これ以上はないよ』を逆回転した音だとポールがあるインタヴューで答えてます。
遊び心で入れただけなのに、曲解してシャロン・テート事件
のような悲しい事件が起きるのですから、メディアの影響力の強さと言うか解釈の一人歩き の恐ろしさには、相変わらず背筋が凍ります。