前回の記事では、スイングストレッチとはどんなツールで、どんな効果が見込めるのかを解説しました。第二弾となる今回の記事では、コアコンディショニング・発育発達の概念からスイングストレッチの効果を紐解き、具体的にどんなエクササイズを行っていくのかをお伝えします。


スイングストレッチの
発育発達過程での位置づけ


スイングストレッチは、発育発達の過程ではうつ伏せの肢位に当たります。うつ伏せの時期は、赤ちゃんの発育発達の過程で最も長く、様々な機能を獲得していきます。例えば、

・頭部や脊柱を持ち上げることで伸展筋群を発達させる
・腹ばいでの動きを通じて体幹での重心移動を覚える
・荷重重心位置が下がり、体幹の安定性・連動性向上につながる

など。
これらは様々な動作の基本となる、バランス能力や身体の使い方につながってくるのです。

成人ではこの ”うつ伏せのポジションを取ること” 自体が難しいのですが、スイングストレッチを使うことで簡単にできるようになります。



スイングストレッチエクササイズでの
コアコンディショニングの位置づけ


コアコンディショニングのエクササイズは、

⇒ゆるめて整える「コアリラクゼーション」
⇒締めて安定させる「コアスタビライゼーション」
⇒強調して動かす「コアコーディネーション」

の3段階にエクササイズが分かれていますが、スイングストレッチを活用したエクササイズは2番目・3番目の「コアスタビライゼーション」「コアコーディネーション」に分類されます。

※スイングセブン:スイングストレッチベーシックセミナー内で学んでいくエクササイズパッケージ。

不安定なツールの上で無意識に身体を安定させようとしながら、上肢・下肢・体幹を連動して動かしていくのは、日常生活やスポーツの中での動きにより近い動きです。


スイングストレッチの活用方法


【基本姿勢】

スイングストレッチを骨盤の下にセットしてうつ伏せになります。左右の上前腸骨棘と恥骨の3点がツール上に乗るようにセットします。



【上肢の動き】
基本姿勢の状態から、片方の腕を耳のあたりまで上げてみましょう。数秒キープしたら腕を戻します。この時に体が左右に大きくぶれたり、骨盤が傾いたりしていないか、また、左右差がないかをチェックしてみましょう。


【下肢の動き】
基本姿勢の状態から、片方の脚を持ち上げてみましょう。その状態から膝を外側に出してキープし、数秒したら戻しましょう。上肢の動きと同様、骨盤が傾いたりしていないか、また、左右差がないかをチェックしてみましょう。

 



こちらでは上肢・下肢ともに基本的な動きをご紹介しました。

スイングストレッチベーシックのセミナー内では、予備運動3種類、主運動7種類で構成される「スイングセブン」の安全で効果的な指導方法と、動きの中のチェックポイントなどもお伝えしていきます。
(この記事内で紹介した内容は上下肢の動きのみでしたが、スイングの形状を活かした脊柱の回旋を引き出していくようなエクササイズもセミナーで学んでいきます。)

また、スイングストレッチの解剖学的効果や発育発達での位置づけをより詳しく解説していきます。


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【スイングセミナー解説記事】
■スイングストレッチ・大解剖!part.1
■スイングストレッチ・大解剖!part.2(本記事)
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