9/7(土) ④ 過去の今日のドラマ作品だヨ(=^◇^=) | J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

過去の今日、『太陽にほえろ!』のどのエピソードが放送されたかを後悔なく公開するブログでしたが、
2023(令和五)年2月2日(木)曜日に突然、きまぐれに気が変わってしまい変更しました土佐ヨ(=^◇^=) 
いうことでどうか④⑥③⑨お願いしますm(__)m(__)m

 ┏━━━━━━━━━━┓NHK BS-hi 07:30~07:45
 ┃ 『ゲゲゲの女房』 ┃NHK BS-2 07:45~08:00
 ┗━━━━━━━━━━┛NHK総合TV 08:00~08:15
 ┌─―――――─――――――――――――――――――――――――――┐
‡|2010(平成22)年 9月 7日(火) 第24週 第140話「人生は活動写真のように」|
 └─――――――――─―――――――――――――――――――――――┘
  NHK連続テレビ小説・・・82作品目
          著者・・・武良布枝 ※水木しげるの妻
          脚本・・・山本むつみ
          演出・・・渡邊良雄
     週間最高視聴率・・・22.0%
       平均視聴率・・・18.6% 関東地区・ビデオリサーチ社調べ
       平均視聴率・・・15.9% 関西地区・ビデオリサーチ社調べ
          備考・・・この作品からNHK総合での放送が15分繰り上がり「8:00スタート」開始
          備考・・・第16週7月12日(月)~18日(日)の週から9月20日(月)~26日(日)の週までの11週中、8月23日(月)~29日(日)の1週を除いた計10週でビデオリサーチの視聴率「総合」第①位を占める(うち7週は本作品以外に20%を超える番組がなかったヨ(=^◇^=)V
 http://www.tvdrama-db.com/drama_info/p/id-42182
 主題歌http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=94247
 http://www.amazon.co.jp/dp/4408107271
 http://www.amazon.co.jp/dp/4408550493
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%8C%E6%88%A6%E5%A0%B4%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%97%A5
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃ 『踊る大捜査線 THE FINAL INTERVIEW』 ┃フジテレビ系列(12)
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 ┌─――――――――――――┐
 |2012(平成24)年 9月?日(?)|『踊る大捜査線』関連のテレビ番組14回目
 └─――――――――――――┘ 日本映画専門チャンネル
 http://www.odoru.org/
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B8%8A%E3%82%8B%E5%A4%A7%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%B7%9A ⇒ 関連のテレビ番組
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃ 放送終了後の『スチュワーデス物語』の今日の出来事 ┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 ┌─――――――――――――┐BS朝日にて放送された『極上空間』第125回に
‡|2013(平成25)年 9月 7日(土)|風間と堀がゲスト出演し、当作品の思い出話を披露
 └─――――――――――――┘また、羽田空港内のロケ地にも訪れた
 主題歌http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=125116
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%B9%E7%89%A9%E8%AA%9E
 https://www.youtube.com/playlist?list=PLU20F2WvPa0qHYeFJMJ1v5Rsq76uembL1
 ┏━━━━━━━━━━━━┓┌─――――――――――――┐
 ┃ 『相棒展 Premium3』 ┃|2014(平成26)年 8月27日(水)|仙台 さくら野百貨店仙台店 開幕
 ┗━━━━━━━━━━━━┛|2014(平成26)年 9月 7日(日)|仙台 さくら野百貨店仙台店 閉幕
               └─――――――――――――┘10:00~19:00(最終入場は終了30分前までとなります)※最終日9月7日 10:00~17:00
  前売券 一般・大学生:  900円 中高生:700円(限定ノベルティ付)
  当日券 一般・大学生:1,000円 中高生:800円(音声ガイド付・税込)
  ※小学生以下 無料 小学生以下の方が音声ガイドを借りる場合、別途500円頂きます。※前売券での入場も会場混雑の場合、入場列にお並び頂く場合がございます。※限定ノベルティは会場にてお渡しいたします
    主催:テレビ朝日ほか
  制作協力:SMILE VEHICLE
  企画制作:テレビ朝日
 http://www.tv-asahi.co.jp/aibouten/
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%A3%92
 http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=6876 HEY!HEY!相棒(=^◇^=)
 http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID=105566 2010

‡1973.09.07 第060話「新宿に朝は来るけれど」脚本・小川英、鴨井達比古 監督・竹林進
 佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所
 https://note.com/toshiakis/n/n71082471ba60
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 ┃『太陽にほえろ!』放映リスト┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━┛
 日本テレビ系列/金曜日 夜8:00~8:54
 七曲署捜査記録~ジーパン編 全59話+1話
‡08 060.1973.09.07 新宿に朝は来るけれど 桃井かおり、阿藤海
【出演者】石原裕次郎、松田優作、関根恵子、露口茂、竜雷太、小野寺昭、下川辰平、青木英美、菅井きん、桃井かおり、山吹まゆみ、片山滉、上野綾子、北川陽一郎、阿藤海、杜沢泰文、六人部健一、築地博、渋谷健三、大塚周夫、服部哲治、伊井利子【監督】竹村進【脚本】鴨井達比古・小川英【音楽】大野克夫(音楽)、井上尭之バンド(演奏)【原作】魔久平
【あらすじ&ジーパン心の叫び】普段着慣れないジーパンのブルーの背広が地震を呼んだのか?実はその地震はある殺人を示唆していたのだった。新宿副都心の超高層ビルが見下ろす公園で殺された男の名前は中原和己(大塚周夫)といい、科学技術庁防災対策研究所の技官で35歳だった。彼は丁度、マスコミに東京地震の恐ろしさを予知していた。現状は財布や身分証明書など全てそのままということで物取りの犯行ではなかった。妻.弘子(伊井利子)や職場の上司の証言の「愛妻家で子煩悩」というところからは特に殺人に繋がることは出てこなかった。ただ気になるのは当日、体の具合が悪く休んでいた事と「主任もどうぞお元気で」という遺言みたいな言葉を残したことだった。そして中原のワイシャツから妻以外の女の口紅が検出される。ボスはこの事実から「男は殺されるのを待っていたのだろう」と推察する。捜査は「口紅を残した謎の女」に絞られる。そこでジーパンは新宿という街の特性やそこに蔓延る若者たちから考えたことをボスに提案し、シンコと共にヒッピーの格好で潜入捜査に入る。中原の自宅では妻が300万円の定期預金が下ろされている事実を告げ、そして自室からは「プカプカ」というレコードが発見された。一方、ヤマさんとゴリは新宿で「中年男性を喜ばせるような若い女性がいる店」を探していた。そのミニクラブは「LUB MINt」という店名であった。そこのママ(山吹まゆみ)は中原を目立たない客といったが彼といつも一緒にいたホステスの恵美(桃井かおり)を二人の紹介する。しかし、このママは中原から300万円が無くなっている事実を知ると弟で竜神会というヤクザの兄貴分の野川(服部哲治)に頼み、恵美から300万円を分捕ることを企てた。実は彼女は犯行当日に恵美が包丁を持ち出すところを見ていたのだった。直ぐに野川が「ライトハウス」というライブハウスに恵美を訪ねた時、そこにはジーパンとシンコがいた。強引に恵美を連れ出した野川からジーパンは懸命に彼女を救い出そうとする。先輩のゴリを殴ってまでも。ジーパンは恵美と飲み明かすが彼女は仲間と心を許す彼にあっけらかんと「殺人をやった」と冗談とも冗談でないとも分からないような恵美特有な言い回しをする。だが、口紅が恵美のものと一致し、七曲署の面々は彼女のアパートに向かう。だが、ヒッピー仲間3人(阿藤海ほか)と家を出た恵美は野川に拉致されてしまう。彼は第三倉庫に連れていき彼女に300万円の在処を吐かせようとする。その頃、ジーパンは例のママに真相を迫るがそれをデンカが止める。二人はその後、車で出掛けた彼女を追跡する。恵美が拉致された場所が判明するとジーパンは居ても立ってもいられずにデンカの制止を振り切り、現場に乗り込んでしまう。ママと野川を逮捕するがその間に恵美は逃走してしまう。その頃、七曲署では恵美が「何故、中原を殺したのか?」が話題になっていた。その答えをジーパンは彼女と初めて出会ったバーで直に聞こうと思い、そこでひたすら待っていた...。
 BGM・ザ.ディランII「プカプカ」
 ジーパン心の叫び 「まいったなあ、本当に俺が背広着たせいか?」「こんな娘が人を殺すなんて...こんな娘が」「ボス、俺も同感です」
 http://yusaku.from.tv/t60.html
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 俳優の宮内淳さんが死去『太陽にほえろ!』ボン刑事役
‡2020(令和二)年09月07日(月) 掲載 更新 秋田魁新報社
 写真◆死去した宮内淳さん
 刑事ドラマ『太陽にほえろ!』のボン刑事役で人気を集めた俳優の宮内淳(みやうち・じゅん、本名博史=ひろし)さんが
 2020(令和二)年8月14日(金)午後、直腸がんのため東京都中央区の病院で死去した。70歳。松山市出身。葬儀・告別式は近親者で行った。大学中退後に俳優の道に進み、1975年から「太陽にほえろ!」にレギュラー出演した。ほかに青春ドラマ「あさひが丘の大統領」で主人公の教師を好演し、栄養ドリンク「リポビタンD」のCMにも出演した。82年に「影絵劇団かしの樹」を設立し、2016年まで代表として活動。環境保護活動に取り組み公益財団法人「地球友の会」の代表理事などを務めた。
 https://www.sakigake.jp/news/article/20200907CO0154/
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 俳優の宮内淳さん死去 「太陽にほえろ!」などに出演
‡2020(令和二)年09月07日(月) 11時59分 朝日新聞デジタル
 宮内淳さん(みやうち・じゅん=俳優、本名宮内博史〈みやうち・ひろし〉)
 2020(令和二)年08月14日(金)、直腸がんで死去、70歳。葬儀は近親者で行った。今年1月に直腸がんと診断され、治療を受けていた。 文学座演劇研究所を卒業。ドラマ「太陽にほえろ!」で、ボンこと田口良役で人気を得た。79年にはドラマ「あさひが丘の大統領」に出演した。公益財団法人「地球友の会」の代表理事として、環境問題の啓発に取り組んだ。同法人のホームページによると、16年まで「影絵劇団かしの樹」の主宰・代表として、影絵劇の学校公演などにも尽力した。
 https://www.asahi.com/articles/ASN973T85N96UTFL002.html
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『太陽にほえろ!』1972~1973
‡2018(平成30)年09月07日(金) 00:15:24 刑事ドラマ HISTORY
 この刑事ドラマが好きでした。愛してましたし、今でも愛し続けてます。マニアを通り越して、もはや自分自身の一部と言っても過言じゃありません。それは私に限った事ではなく、『太陽にほえろ!』のファンにはそんな人が多いのです。昨今の連続ドラマにいくらハマったところで、放映は3ヶ月(12話前後)で終わっちゃいますから、自分自身の一部になるほどディープに愛する事には、まずならないだろうと思います。『太陽にほえろ!』は実に15年近く、ほとんど休むこと無く日本テレビ系列の金曜夜8時枠で放映され続けてました。(全718話) しかもスタートしたのは私が小学1年生の時で、そこからの15年ですから、最も多感で影響を受け易い少年期から思春期を、ずっとこの番組を観ながら私は育ったワケです。その時代(1970年代~'80年代)はテレビ番組そのものの存在感も、現在とは比べものにならないほど大きかった筈です。テレビが娯楽の王様であり、世の中を牽引するメディアだった時代です。そんな中でも『太陽』は常時30%以上の視聴率を稼ぐ、日本テレビの看板番組であり「お化け番組」とも云われてました。現在では「刑事ドラマの元祖」「スタンダード」としてテレビ史に刻まれる『太陽』ですが、スタート当初はあまりに斬新過ぎて理解を得られず、テレビ局の内外から酷評の的にされたそうです。ドラマの内容もキャスティングも音楽も、それまでの定石を打ち破る大胆な発想に基づいたもので、その精神は「太陽にほえろ!」なんて言う意味不明な番組タイトルに凝縮されてます。何より新しかったのは、犯罪者側の心理を中心に描くのが定石だった事件物において、あくまで刑事を主人公と捉え、その成長の過程をメインに描いた事でした。現在では当たり前の事だけど、『太陽』以前にそんな番組は存在しなかったんです。しかも、その主人公というのが反体制を象徴する「長髪」がトレードマークの、「拳銃が撃ちたくて刑事になった」という、当時の常識を打ち破った設定の若者。演じるのは元GSのアイドル歌手だったショーケン=萩原健一さんで、ニックネームは「マカロニ」。そもそも刑事にそんな徒名をつけること自体、当時としては斬新を通り越して、もはやクレイジーと言えましょう。更に、彼が配属される「七曲署捜査第一係」の係長=「ボス」役にキャスティングされたのが、銀幕のスーパースターにしてTVドラマ初出演の、石原裕次郎さん。全てが型破りな刑事ドラマ『太陽にほえろ!』は、金曜夜8時のプロレス中継が日テレから他局に移転したせいで急遽企画され、バタバタの中で(だからこそ?)生まれた画期的な番組だったんです。製作は日本テレビ&東宝テレビ部。よく誤解されますが、石原プロモーションは一切関与してません。
☆1972(昭和47)年
 07月21日 #001 マカロニ刑事登場! ⇒ スタート時のメンバーはボス=藤堂俊介(石原裕次郎)、山さん=山村精一(露口 茂)、ゴリさん=石塚 誠(竜 雷太)、殿下=島 公之(小野寺 昭)、長さん=野崎太郎(下川辰平)、そしてマカロニ=早見 淳(萩原健一)が新米刑事として着任します。放映は7月21日、犯人役は水谷 豊さん。この時、シンコ=内田伸子(関根恵子=後の高橋惠子)はまだ少年係の婦警でしたが、なぜかいつも捜査一係に入り浸ってましたw 父親の宗吉(ハナ肇)がボスとかつての同僚刑事で、彼が営む小料理屋が一係メンバーの溜まり場になってます。とにかく1年目は黎明期で、番組のコンセプトは初回から固まっていたものの、各刑事のキャラクターが後年とは微妙に違ってたりします。一番顕著なのが山さんで、初期は角刈りだし、べらんめぇ口調でよく喋るオッサンだったりします。殿下も最初はプレイボーイのイメージだったのが、2年目あたりから生真面目キャラに定着。要するに皆さん、最初はキャラをかなり作ってたのが、長く演じてる内にご本人の「地」にどんどん近づいて行っちゃうんですよね。ちなみに「マカロニ」っていうニックネームの由来は、彼のファッションがマカロニ・ウェスタンを彷彿させた事から。実はこれ、本来「坊や」と呼ばれる予定だったのに、演じるショーケンさんが「俺は坊やじゃない! もう降りる!」とか言ってダダをこねたもんだから、製作陣が苦し紛れに捻り出したニックネームなんだそうです。更にクランクイン直前にも「キャラクターが掴めない。もう降りる!」とか言ってダダをこね始めたショーケンさんを、メイン監督の竹林進さんが「君はただ、がむしゃらに走ればいいんだよ。君が必死に走る姿を僕は撮りたいんだ」みたいな口説き文句で納得させたんだとか。横文字のニックネームの若手刑事がやたら全力疾走するという『太陽にほえろ!』独自の作劇は、実はショーケンさんのワガママによって仕方なく生まれたものだったんですね。
 07月28日 #002 時限爆弾街に消える ⇒ かつてマカロニに職務質問されて足止めを食らい、大事な就職試験に遅れて人生が狂ってしまった男が、街のどこかに時限爆弾を仕掛ける。市民を守る為に行使した筈の権力が、平凡な男を爆弾魔に変えてしまった。その時、刑事はどうやって責任を取れば良いのか?爆弾
 08月11日 #004 プールサイドに黒いバラ ⇒ 初期の『太陽』は日活の無国籍アクションを彷彿させるハードボイルドな作品も多く、この回は『007は二度死ぬ』でボンドガールに抜擢された浜美枝さんが、麻薬Gメンの美しき潜入捜査官=村岡房江として登場、マカロニと絡みます。以降、彼女はジーパン、テキサス、ボンら歴代の新人刑事とも絡み、生命の尊さを説く教育係として名物キャラクターになりました。
 10月20日 #014 そして拳銃に弾をこめた ⇒ ゴリさんは射撃の名手で、誰よりも銃の恐ろしさを解ってる人なんです。だから、普段は拳銃に弾丸を装填していなくて、ここぞって時に1発だけ入れて撃つ。で、この第14話ではゴリさんが銃に弾を込めてなかったせいで、通りがかりの少女(鳥居恵子)が犯人に撃たれちゃう。ゴリさんにはそうした拳銃絡みの厳しいエピソードが多く、それは人命を何より尊重する『太陽』の精神を象徴してると思います。だから『太陽』の刑事達は、やたらめったら銃は使わない。そこが『西部警察』とは根本的に違う所ですw
 12月01日 #020 そして愛は終わった ⇒ 後に『傷だらけの天使』等を手掛ける名脚本家・市川森一さんの『太陽』初執筆作にして、ゲストにジュリー=沢田研二を迎えた話題作。マカロニがジュリーを射殺しちゃう屈指の名エピソードで、これ以降、新米刑事が撃ちたくない犯人を射殺する試練にぶち当たり、その辛さを乗り越えて成長するストーリーが恒例化されて行きます。『太陽』ではセックスの話題を徹底して排除するのが鉄則とされてるんだけど、本作は近親相姦をほのめかす内容で「こんな脚本だけは書いてはならない」という見本にされたほどw、異色作でもあります。放映は12月1日。この辺りで『太陽』も人気番組として世間に認知されたんじゃないでしょうか?
 12月22日 #023 愛あるかぎり ⇒ 山さんは冷静沈着で頭脳明晰、また取り調べの名人なので「落としの山さん」ってキャッチフレーズもついてる鬼刑事なんだけど、実は愛妻家である側面も描かれてました。このエピソードでは心臓病を患う奥さん(町田祥子)が立てこもり犯の人質にされ、山さんがうろたえる姿が見られます。犯人の言いなりになって、山さんが泥だらけの林檎をかじって見せる姿に私は号泣しました。
☆1973(昭和48)年
 01月05日 #025 手錠が朝日に光った ⇒ 舞台は九州、『太陽』初の地方ロケ編です。この回はボスや山さん、シンコまで参加して、一係のメンバー全員が出張しちゃった唯一の作品でもあります。矢追町(七曲署の管轄)は誰が守るんでしょうか?w
 02月23日 #032 ボスを殺しに来た女 ⇒ 『太陽にほえろ!』の生みの親=岡田晋吉チーフプロデューサーの出世作は日テレ「青春」シリーズであり、そこで育った名脚本家の1人である鎌田敏夫さんがいよいよ『太陽』初登板。七曲署を訪ねて来た女が、いきなり拳銃でボスを撃とうとしたんだけど失敗し、逃げようとして非常口から転落、やがて息を引き取ります。女の身元を調べた結果、彼女は圭子という名で、かつて銀行強盗をやらかして逃走中に事故死した男の恋人だったことが判明。その男は、七曲署捜査一係の係長に無実の罪で追い詰められ、人生をメチャクチャにされた挙げ句に強盗に走った。圭子は、恋人の仇を討ちたくてボスを狙ったのでした。ところが、恋人を追い詰めた係長はボスではなく、前任の係長で今は本庁の偉いさんになってる石田警部(佐藤 慶)だった!圭子は人違いでボスを狙ったワケだけど、彼女に想いを寄せる寺本という男が、暗殺を阻止する為に拳銃の弾丸を抜いておいたのでした。今度はその寺本が石田警部の命を狙って来るんだけど、非情にも石田は録音しておいた圭子の声を使って寺本を誘きだします。で、罠にかかって捕まった寺本が、隠し持ってたナイフで石田を殺そうとした時、ずっと石田に反発して来たマカロニが、咄嗟の判断で寺本を射殺してしまう。
「よくやった」と言って笑う石田警部を、マカロニは殴り倒します。
「ヤツに殺らせてやりたかったよ。もし俺がデカじゃなかったらな!」怒った石田は「こいつの髪を切らせろ!」とボスに命令しますが、部下も部下なら上司も上司。
「捜査以外の事であなたの指図は受けません。もう終わったんだ、何もかもね」そう言って偉いさんを追い払ったボスに、マカロニは無邪気に言い放ちます。
「ボスも出世出来そうにないっスね」
「お前みたいなデカが一緒にいる限りな」ボスとマカロニの関係性とキャラクターの魅力を存分に描いた傑作であると同時に、圭子と寺本それぞれの一途な愛を描いた悲劇としても見応えありました。こういった残酷展開が鎌田さんの持ち味であり、死んだ女の声を使って男を誘きだすトリックは鎌田さんご自身が後年『俺たちの勲章』最終回で再使用されるほか、『刑事貴族』でも他のライターによってリメイクされる事になります。
 03月16日 #035 愛するものの叫び ⇒ 残酷大将=鎌田敏夫さんによるマカロニの失恋ストーリー。事件の被害者と思われる女性をガードする内に、新人刑事が惚れてしまうんだけど、実は彼女こそが……!っていうストーリーも、歴代の新人刑事が味わう試練として繰り返し描かれる事になります。上品で物静かだった彼女が、マカロニに捕まった途端に「畜生ぉーっ! 畜生ぉーっ!」と叫ぶ衝撃。実は演じる小泉一十三さん(この後ショーケンさんと結婚)がモデル出身で演技が拙いゆえ、鎌田さんがわざと台詞を少なくしたワケだけど、だからこそ最後の叫びが衝撃を増すんですよね。なお、本作には次期新人刑事の候補として、当時は無名の新人俳優だった松田優作さんがテスト出演、マカロニと絡んでます。ショーケン&優作が共演した唯一のフィルムとして、映画史的にも貴重な作品かと思います。
 03月23日 #036 危険な約束 ⇒ マカロニが合流予定のゴリさんをスナックで待ってると、城北署の刑事がいきなり掴みかかって来たから驚いた!その刑事は城北署管内で強盗を働いた坂口(沖田駿一)が店にいるという密告を受け、拳銃を隠し持ってるマカロニを坂口だと思い込んだのでした。で、揉み合う内にマカロニの拳銃が床に落ち、それをホンモノの坂口が拾ってしまう。店にいる客全員を人質にとった坂口は、マカロニをヤクザだと思い込んで頼み事をします。その頼みとは、一緒に逃げる約束をした女=圭子(真屋順子)を連れて来ること。引き受けたマカロニは店を出てバカ正直に圭子を訪ねて行くんだけど、あっさりと断られちゃいます。人妻である圭子は最初から坂口について行く気などサラサラ無く、城北署に坂口の居場所を密告したのも彼女なのでした。一方、坂口はひょんな事からマカロニの正体を知ってしまい、トボトボと戻って来た彼をフルボッコにします。身元を偽った事よりも、オレの気持ちを解ったようなフリをしたのが許せねぇ!と坂口は喚くのでした。結局、坂口は駆けつけたボスたちに捕まるんだけど、それは圭子が七曲署に通報したからだと聞いて、坂口は驚きます。マカロニは店を出て戻って来るまで、いくらでも署に連絡出来た筈なのに……
「あんた、なんで……デカのくせに?」
「男の約束だろ」女はあっさり約束を破ったのに、見ず知らずの、しかも刑事であるマカロニが最後まで約束を守り抜いた。坂口はきっと救われた事でしょう。本エピソードは市川森一さんと山田正弘さんによる共同脚本で、ギリギリの撮影スケジュールをカバーする為に1セットで手早く撮れちゃうストーリーを、というオファーに対応して生まれたもの。言わば「手抜き」目的の回なのに、それが想定外の感動を呼び、後に『刑事貴族(郷ひろみ編)』でリメイクされるなど一幕ドラマのお手本になっちゃいました。でも、これはとても体制側の人間には見えないマカロニだからこそ、ショーケンさんが演じるからこそ説得力があるんであって、郷ひろみさんみたいに品行方正な人がやっても嘘っぽく、綺麗事にしか感じられません。ショーケンさんの魅力を知り尽くした市川さんならではの発想であり、『太陽にほえろ!』限定の傑作エピソードと言えましょう。
 04月06日 #038 オシンコ刑事誕生 ⇒ 少年係の婦警だったシンコが、いよいよ捜査一係の刑事に昇格します。その任務の危険さを熟知する父・宗吉がボスに怒鳴り込みに来る一幕もありました。刑事ドラマのレギュラー刑事に女性が加わるのは、当時じゃかなり進んだ画期的な設定で、後の男勝りなマミー刑事(長谷直美)とは違い、女性であるがゆえに先輩達の足を引っ張るような描写が目立つのも、時代を表してますね。
 05月18日 #044 闇に向かって撃て ⇒ 『太陽』には魅力的なセミレギュラーのキャラクターが何人も存在します。中でも、マカロニですら顔負けの八方破れ暴走デカ「鮫やん」こと鮫島勘五郎(藤岡琢也)は私、大好きでした。この人も宗吉と同じく、ボスの元同僚です。藤岡さんの軽快な大阪弁によるアドリブ芝居が絶品で、『太陽』が終了する’86年まで不定期に登場する、実は山さんよりも息の長いキャラクターなんですね。そんな鮫やんを生み出したのも、市川森一さんだったりします。
 07月13日 #052 13日金曜日マカロニ死す ⇒ 「もうマカロニは成長しちゃったから、このドラマでやるべき事は無くなった。もう降りる!」ってショーケンさんがダダをこねて、局側がいくら説得しても断固として聞き入れず、やむなく設定された殉職劇。ところがこれが絶大なる反響を呼び、番組の人気をさらに跳ね上げる結果となって、皮肉にも『太陽』がバラエティー番組とかで紹介される際には必ず歴代刑事の殉職シーンが流れるほどの、名物になっちゃったのでした。横文字のニックネームも全力疾走も殉職劇も、ショーケンさんがダダをこねなければ生まれなかった。さらに、あのテーマ音楽の作曲&演奏者に大野克夫さんを推薦したのも、実はショーケンさんだったりします。もし初代新人刑事がショーケンさんでなかったら、『太陽にほえろ!』は全く違う雰囲気のドラマになったでしょうし、15年も続く大ヒット番組にはならなかったんじゃないでしょうか?さらに言えば、日本の刑事ドラマ全体の流れも、ショーケンさんが『太陽』に出なければ全く違ってた事でしょう。ワガママだけど、とんでもない才能というか、天性のセンスを持った俳優さんだと思います。そんなショーケンさんが番組を降りてしまい、『太陽』は一体どうなってしまうのか? 普通に考えれば、もう無理でしょう。クオリティーを維持する事は不可能な筈です。ところが… これは本当に、テレビの神様が救いの手を差し伸べたと言うか、『太陽』という作品に刑事ドラマの未来を託したとしか思えません。あの時代に、あのタイミングで、松田優作という新人俳優が存在した奇跡。大スター萩原健一の後釜に、無名の彼を大抜擢しちゃうムチャな製作者が存在した奇跡。あの時代でなければ有り得なかった、恐らく二度と見る事が出来ないであろう奇跡の交代劇を、我々は目撃する事になるのでした。(つづく)
 https://blog.goo.ne.jp/harrison2018/e/a244c72302872ef419c2fa48f86339b9
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第060話 新宿に朝は来るけれど
脚本/鴨井達比古 小川英 監督/竹林進
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オフィスで朝を迎える捜査員たち。ボスは新聞に目を通し、山さんとデンカは将棋の対局。それに茶々を入れるのはゴリ。そんな中ジーパンが珍しく背広姿で出社すると、ゴリはあんまり珍しいことをするなと告げ、近頃天変地異がよく起こるのだという。そんな中タイミング悪く地震が発生する。ジーパンは俺の背広のせいなのかと呟く中、ゴリさは最も地震を怖がり机の下に潜り込んでいた。世の中の論調も地震が今東京で起きれば死者は推定300万名だと語っているという。その情報を発しているのは、科学技術庁・防災対策研究所技官の中原和己(35歳)だった。その頃、新宿西口公園で、中原は女性・秋山恵美によって包丁で刺されて死亡する。しかし中原は一切抵抗したり、命乞いをすることも無かった。そんな彼女の元に三人のヒッピーたちが現れると、恵美は三人に対して"死んでしまった"と呟く。鑑識の高田たちは現場を調べる。死後4時間が経過していること。サイフや免許証などは残されていること。IDからすると被害者は中原和己だという。確か地震の記事を掲載していた人だと一同呟く。サイフには3万円の現金がそのまま残っていた事から、物盗りの犯行とは考えづらく、抵抗の跡もないという。顔見知りの犯行の線が強く厄介な案件だと語る。山さんとゴリは七曲署にやってきた中原の妻・弘子に事情を伝える。夫が恨まれていた事を示す形跡はないかと尋ねるが、心当たりはないという。あの人は地震のことばかりを考えている人だったという。長さんとジーパンは中原が勤めていた研究所にいくと、黒縁メガネの上司、遠山主任から話を聞く。すると中原は彼は賭け事をすることもなく、愛妻家で子煩悩だったとし、酒を飲むことが唯一の楽しみだったような男だという。新宿に飲みにいく事が多かったようだとのこと。昨日は休みを取っていたとし、体がダルいといっていたという。主任はそういえば休暇届けの電話を受けた際に彼は気になる事を口にしていたと語る。"主任もお元気で・・・"と語っていたので、その時は遺言状のように言うなと語ったのだという。鑑識からの報告書をシンコはみんなの前で聞かせる。体は虫歯を除いてほぼ健康体だったこと。被害者のYシャツには口紅が付着しているが、妻のものとは違う女性のもの。外回りで聞き込みをしてきたものたちは、現在の所女性関係を臭わす証言は出てきていないという。しかし女性が犯人だとしたならば抵抗せずに殺害出来るものだろうかと疑問を持つ。もしかすると刺されるのを待っていた可能性があるとボスは突拍子も無いことを語るが・・・被害者が飲みに行っていた新宿を調べるという山さん。長さんとデンカは中原の実家を調べるという。ジーパンは捜査線上に出てくる女性を愛していたのではないかと推測する。自分も新宿にいたことが有るので分かるが、新宿とは時に破滅的でも有り、時に真剣な若者が多い土地であること。ボスはお前の勘なのかと問うと、新宿の街が大好きなのでなんとなく分かるのだという。新宿の小料理店にいくと、中原は先月に8千円のツケを全て精算していったという。一方家を調べにいったデンカたちに妻の弘子は先ほど気が付いたが定期預金が300万円ほど解約された形跡が見つかったと語る。書斎を調べさせてもらうと地震関連の資料が多い中、"プカプカ"というアーティストのレコードが置いてあった。新宿を調べていた捜査官たちは、中原は先月にみんなどの店のツケも精算している事が分かる。もしかすると中年が一度は入ってみたいとする店に偶然入ったのではないかというゴリさん。調べていくウチに、クラブのママ・京子から先日中原が2、3度店に来た事を語り、対応したのは店の秋山恵美だという。恵美から話を聞くと確かに中原は先週の土曜日に来たことを告げミッキーマウスの時計をプレゼントしてくれたのだという。あの人はいつも地震の話ばかりをしていた事を聞かされる。
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■地震は恐ろしい■日本人の心の中には潜在的には地震による恐怖を持っている人も多いとは思うし対象的に、開き直っている人も多いだろう。地震の研究をしている人ほどそういった事実を目の辺りにしていくごとに絶望感というものを感じてしまうのかも知れないね。ただ地震は一つのきっかけに過ぎず、機械的に日常生活を送る人たちが、ある日突然・・・ってきっかけで同様の事件に陥ることはドラマでは多いよね。
■昔のドラマにはありがちな若者像■新宿で過ごしている若者の服装はかなりの奇抜さを含んでいたと思う。街に馴染む為にわざわざジーパンたちもそんなファッションに身を包むところが笑える。見ているとムーミンに出てくるスナフキンみたいな格好だったぞ。ファッションに関しては時代の先をいくところがある都心部のファッションはその時代性を反映している感じだね。三人組の一人、一番左にいたのは阿藤海さんだった。なんだかなー。
■桃井かおりさんお得意の設定か■当時のドラマを多く見た事が有るわけではないのだけど、少ない知識の中でも桃井さんのこういう設定のキャラクター像は結構多く見られる感じがする。その日が楽しければ全て良いとする人物と、大人のように長い未来を考えて行動をとるものたち。大人たちがそんな若者たちのようにその日暮らしの生活に転落するというのも全く分からないではないかな。先の人生がないと考えれば、その日その日を楽しむことに意味がありそうだしね。
■ライトハウスから聞こえてくるフォークソング■昔はこの手の曲が多かったのかな。中原の部屋に有ったレコードと同じ曲がライトハウスから流れきたということで、ジーパンたちは着眼点を持っていく。若者たちに認められるためにどうしていくべきなのか。ショーケンのドラマではよくこういう若者たちにすり寄る姿が興味深く描かれたけど、危機を救うのが一番相手から信頼を得るための方法かもしれないね。
■金を求めるものたち■殺人者である恵美よりも金を求めて走り回っているママやヤクザの姿の方が悪く感じる流れでは有るけど、よくよく考えれば恵美は一つの家族から父親を奪った訳だし、相当罪作りなことをしていると思うぞ。
■ジーパンの型破りな捜査■ジーパンが恵美に関わるウチにある意味今回の被害者である中原にも何処か理解していくという流れも有ったかと思う。ジーパンは倉庫に恵美が監禁されている事を知ると、ショベルカーを使って倉庫のトビラをこじ開けた。ショベルカーに鍵がついているという不自然さは有ったけどね。
■島さんは撃たれ、ゴリさんは殴られ・・・■ゴリさんを殴る流れは若者たちに取り入る為には上手く機能した感じ。デンカが撃たれたのは、ジーパンが応援を待たずして倉庫内に突入した為のもの。まぁかすり傷程度だったのか、幸いにもすぐに捜査に復帰していたので良かったけどね。
藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
柴田純 …… 松田優作 (ジーパン)
署長 …… 南原宏治(署長)
永井久美 …… 青木英美 (七曲署の庶務係)
柴田たき …… 菅井きん (ジーパンの母、夫は殉職)
高田鑑識員 …… 北川陽一郎
秋山恵美 …… 桃井かおり (ホステス)
京子 …… 山吹まゆみ (クラフのママ)
遠井主任 …… 片山滉 (防災対策研究所技官・主任・黒縁メガネ)
小料理屋 …… 上野綾子 (8千円ツケを払ったと)
恵美の仲間 …… 阿藤海、杜沢泰文 (ライトハウスに集まる仲間)
中原弘子 …… 伊井利子 (和己の妻・和服)
中原和己 …… 大塚周夫 (35歳、科学技術庁、防災対策研究所技官)
野川 …… 服部哲治 (竜神会、新宿支部、京子の弟)
六人部健一、築地博、渋谷健三
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)
https://itawind.web.fc2.com/1970/taiyou/taiyounihoero060.htm
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太陽にほえろ! 第60話「新宿に朝は来るけれど」
2016-04-20 15:23:32 テーマ:ジーパン編
第60話「新宿に朝は来るけれど」
■ストーリー■
柴田が青い背広を着て出勤した。
一係の全員が談笑していた中、地震が発生したが、すぐに収まった。
石塚は地震を恐れていた。
野崎は藤堂に雑誌の大地震の記事を見せた。
科学技術庁防災対策研究所の技官である中原和己(大塚国夫さん)は、公園で秋山恵美(桃井かおりさん)と会っていた。
中原は秋山に「おじさん」と言われた後、ナイフで刺されて殺害された。
恵美が中原を刺した後、仲間のヒッピー(阿藤海さん、杜澤泰文さん)が駆けつけ、遺体を確認した。
鑑識の高田助手(北川陽一郎さん)は死後約4時間、ナイフで心臓を一突きと報告した。
中原は財布を取られていなかったうえに、抵抗の後が無かった。
中原夫人の中原弘子(伊井利子さん)は号泣し、中原が地震のことしか頭に無かったと述べた。
科学技術庁災害対策研究所の遠井主任(片山滉さん)は、中原が愛妻家で子煩悩であり、新宿で酒を飲むことが唯一の趣味だったことを伝えた。
中原は昨日、体調不良で休暇を取っていた。
遠井は中原の電話を取ったときに、中原が遺言らしきことを言っていたことを覚えていた。
鑑識の報告書によると、中原は健康体だったが、ワイシャツに弘子以外の口紅が付着していた。
中原は弘子以外の女性関係が無かった。
藤堂は野崎と島に中原家の調査を命じた。
柴田は中原が口紅の女性を愛していると推測し、新宿が好きなので、破滅的なものを真剣に感じている若者がいると思っていた。
居酒屋の女将(上野綾子さん)は、先月の末に中原が8000円のツケを勘定して以降来なくなったことを証言した。
弘子は、中原が3日前に定期預金を解約して300万円を引き出していたことを伝えた。
野崎と島が中原の書斎を調査したところ、地震に関する膨大な資料と、ザ・ディランIIの「男らしいってわかるか」のレコードが発見された。
山村と石塚はラーメン屋で食事中に話していた。
石塚は中原が3日前に7軒全ての居酒屋のツケを精算して、死ぬ前の2日間にその居酒屋に立ち寄っていないことを疑問視していた。
山村は中原がパブなどに通って性格が変わったと推測し、調査した。
中原がパブ「Min」に通っていたことが判明した。
ホステスの恵美は、先週の土曜日に中原が来て腕時計をプレゼントしたこと、地震の話ばかりしていたことを記憶していた。
柴田と伸子はヒッピーのカップルに扮して捜査し、ライトハウスに入店した。
柴田は従業員に中原が来店していないかと尋ね、中原がいつもエミと一緒だったことを聞き出した。
「Min」のママの野川京子(山吹まゆみさん)は、弟である竜神会の野川(服部哲治さん)と会話していた。
京子は恵美がキッチンから包丁を取り出すのを目撃していたため、中原を殺したのは恵美ではないかと話した。
京子は中原の残した300万円を強奪することを思いつき、野川も承諾した。
ライトハウスに恵美が入店し、仲間のヒッピーたちと会話し始めていた。
そこに野川と弟分も入店し、恵美を強引に連れ出そうとしていたが、柴田が野川たちを蹴散らして恵美を救出した。
柴田は恵美と仲良くなった。
恵美は柴田に野川と石塚のことを話した後、殺人を笑って話した。
恵美はバーで酒を飲み合った。
柴田は朝食のとき、たき(菅井きんさん)に昨日に恵美とデートしたこと、恋人は殺人犯だと話した。
中原の服に付着していた口紅と、恵美の口紅が一致した。
恵美は刑事が来るのを恐れて、アパートを脱出したが、逃走中、野川に遭遇し、自動車で拉致された。
恵美の仲間は野崎と石塚と柴田に対し、恵美が拉致されたことを報告した。
石塚と柴田は竜神会に赴き、野川の所在を尋ねた。
石塚は竜神会の組員に、野川の居場所を言わないと、犯人隠匿と不法監禁と傷害と誘拐の共犯で逮捕すると警告した。
恵美は監禁場所の第三倉庫にて、野川に300万円の居場所を尋ねられていた。
恵美は軽く笑った。
京子は島に、野川が恵美を拉致したことを知らないと発言したが、柴田が京子の部屋に駆けつけた。
柴田は京子から、野川が恵美を拉致した理由を強引に聞き出そうとしたが、島に止められた。
島と柴田は京子の自動車を尾行した。
京子も第三倉庫に赴き、恵美から再び金の隠し場所を聞き出そうとしたが、恵美は知らなかった。
野川たちは恵美に暴行を加えた。
島は応援が来るまで待とうとしたが、柴田は恵美の悲鳴を聞いて強引に扉を開けようとした。
柴田はブルドーザーを操作し、扉を壊して侵入した。
島は足を撃たれたが、柴田が野川ら組員を蹴散らし、京子も逮捕した。
山村と野崎と石塚が応援に駆け付けたが、柴田は恵美を追跡した。
京子は山村に取り調べられ、恵美に中原を殺させたのではないかと尋問されたが、何も知らないと泣き叫ぶばかりであった。
野崎は中原が先行きの希望が無いと思っていたときに恵美と会い、恋に落ちたと直感した。
ヒッピーは中原が東京の滅亡に絶望していたため、殺されるのを望んでいたと思っていた。
恵美はライトハウスに行き、張り込んでいた柴田と再会して酒を飲んだ。
柴田と恵美は夜の新宿を歩いていた。
明け方、柴田は恵美になぜ中原を殺したのかと尋ねた。
恵美は中原が楽しい気分のまま死にたかったと思っていたと答えた。
中原は恵美と別れて帰宅しようとした矢先に刺殺されていた。
石塚と島が恵美を逮捕した。
柴田は公園で恵美のことを思い出し、絶叫した。
弘子が一係室に、保存食料のリュックサックの中に300万円が入っていたことを連絡した。
■メモ■
*「ジーパン刑事登場!」以来、久々にシンコが登場。
*ジーパンが唯一スーツを着た回。しかし、直後に地震があったせいで、スーツのせいで地震が来たと思い、以後は使われなくなった。
*今回のゴリさんの食事:ラーメン
*ジーパンに間違って殴られてしまうゴリさん。
*心が子供のままで、殺人を犯してしまった美女というのは「人形の部屋」にも出ている。
*地震は本当に怖いものだ…
*恵美の腕時計は文字盤に「ネズミのキャラ」が描かれているもの。後期のに「ネズミのキャラ」の柄の枕などが出ているが、そちらにはモザイクがついていた。(日テレプラス版)
*「先行きの希望がない」という長さん。しかし、長さんは殉職をせず、娘も結婚しているため、先行きの希望は十分にある。
*相手が刑事だと知っても、それを気にしなかった女性は非常に珍しい。
*ラストシーンは「愛するものの叫び」と似ているが、こちらの方が感情移入できる。(恵美がジーパンを本気で愛していたため)
*恵美の名字、野川京子(「Min」ママで野川の姉)、中原弘子(中原夫人)、遠井(科学技術庁防災対策研究所主任)の名前は劇中未呼称。ソースはノベライズより。
*今回は「夜明けの青春」と同時撮影。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
柴田純:松田優作
内田伸子:関根恵子(現:高橋惠子)
島公之:小野寺昭
野崎太郎:下川辰平
永井久美:青木英美、柴田たき:菅井きん
秋山恵美:桃井かおり
中原和己:大塚国夫、野川:服部哲治、中原弘子:伊井利子
野川京子:山吹まゆみ、遠井主任:片山滉、居酒屋の女将:上野綾子
高田助手:北川陽一郎、ヒッピー:阿藤海(現:阿藤快)、ヒッピー:杜澤泰文、六人部健一、築地博、渋谷健三
石塚誠:竜雷太
山村精一:露口茂
脚本:鴨井達比古、小川英
監督:竹林進
#太陽にほえろ#ジーパン主役編
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12152150664.html
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太陽にほえろ! 第371話「愛するもののために」
2021-05-04 01:12:01 テーマ:ロッキー&スニーカー編
公式ジャンル記事ランキング:映画レビュー628位
第371話「愛するもののために」通算第581回目
■ストーリー■
雨の夜、山村は玩具屋で玩具を買い、乗用車で帰路に就いていた。
山村は運転中、直井朝子(26歳)(松本留美さん)という女性が雨に打たれ、ずぶ濡れのまま道をふらふら歩いているのを発見した。
山村は停車し、直井に声をかけた。
直井は山村を見て、「雨」と2回言った直後、倒れてしまった。
直井は病院に搬送された。
山村は医師(大矢兼臣さん)から、直井が大量の睡眠薬を服用し、その上に急性肺炎を起こしていることを告げられた。
山村は自宅に電話し、加代子(千野弘美さん)に、事件発生で帰宅できないため、先に隆(小椋基広さん)と一緒に休むように伝えた。
山村が直井の病室に入った直後、直井が死亡した。
七曲署捜査一係は直井の自宅のちどり荘を捜査していた。
直井宅からは遺書が発見されず、他に人が出入りしていた様子もなかった。
直井は銀座のクラブ「ムンク」のホステスで、近くに身寄りがいなかったが、ホステスにしては地味な生活を送っているようだった。
直井宅の棚には現代世界演劇に関する書籍が複数冊置かれていた。
直井は編み物が好きだったようで、机の上に手編み中の白のケープが置かれていた。
ちどり荘の管理人が、遺体の身元が直井であると特定した。
直井は北海道出身だった。
解剖の結果、直井が妊娠3ヶ月であることが判明した。
直井が男に捨てられ、自殺した可能性が考えられた。
直井が死亡する数時間前、直井が公園で編み物をしているのを目撃した者がいた。
石塚は直井が心の整理をしたのではないかと意見した。
山村と岩城は「ムンク」を訪れ、ママとホステスから話を聞いた。
ママは直井に自殺する素振りがなく、心当たりがないと述べた。
ママは山村から直井が妊娠していたことを告げられ、直井が生前、数ヶ月後に「ムンク」を退職すると楽しそうに言い残していたことを話した。
ママは直井が結婚すると思っていたが、直井が客に可愛がられつつも特別な関係の男がいなかったため、直井の相手の男については全く知らなかった。
岩城と五代は直井の死が報道されたにもかかわらず、直井の相手が全く名乗り出ないことに憤慨していた。
捜査員は広範囲にわたって聞き込んでいるのに、直井の相手の正体が全く突き止められないことを疑問に思っていた。
山村は「ムンク」ホステス(野見山夏子さん)の自宅に行き、ホステスから事情聴取をしていた。
ホステスは直井がいつも寂しそうにしているのに、好意を抱いている男がいたことに怒っていた。
直井はホステスから、執拗に好きな相手の男を質問されたが、沈黙して何も答えなかった。
ホステスは直井に、相手に妻子がいるのかと尋ねたところ、直井が悲しそうな表情をしていたことを記憶していた。
直井が相手の男の子どもを身籠り、男に突然別れ話を切り出されたという推理ができた。
五代は直井の相手の正体を暴くことに躍起になったが、山村にそのことを暴く権利が自分達にはないと忠告された。
直井は幼少期、両親が離婚し、その後に母親が死亡し、養護施設に回されていた。
直井は札幌の製紙工場で働きながら高校を卒業後に上京し、上京してからは渋谷の商事会社に入社したが、入社3年目に倒産し、以後ホステスをしていた。
直井は勤務している店が倒産したり、経営者が代わったりで、自分の意思とは無関係に店を転々としていた。
藤堂と山村はこの事件にもう干渉しないことを決断した。
山村は自宅で加代子と隆と触れ合っていた。
加代子は山村家に来るまでずっと一人暮らしだったため、隆と一緒にいられるおかげで、毎日がとても楽しいという感想を話した。
山村は加代子に、直井が編んでいたケープを手渡した。
加代子は編み物の書籍を取り出し、直井のケープが赤ん坊用のケープであると判別した。
山村は、自殺するつもりの女性が赤ん坊用のケープを編むのかということを不審に思い、直井が死ぬ間際に自分に強く縋った理由を疑問に思った。
直井の遺体が監察医務院から病院に搬送された。
山村は藤堂に捜査の続行を申請し、藤堂から許可を貰い、単独で捜査を開始した。
山村は桂屋手芸材料店に赴き、店員に直井の写真を見せた。
店員は直井が来店した時に一人だったこと、店の少し先に停車していた赤い乗用車に直井が乗ったことを伝えた。
山村は8年前(1971年頃)、直井と同期に入社し、一緒に勤務していた女性(沢井孝子さん)と対面していた。
直井の元同僚も、直井に男性の噂がないと思っていた。
山村は直井が約3年前(1976年頃)に住んでいたアパート「平和荘」の大家と会っていた。
大家は最初、直井がホステスをしていたため、入居を断ろうとしていたが、直井が綺麗好きで、水商売の人とは思えないという感想を抱いていた。
大家は山村に、直井がいつも一人で、他人が直井宅を訪れることがなかったこと、帰宅する時間が不定期だったことを述べた。
直井は時々、夜明け近くに帰宅し、大家からどこに行っていたのかを質問されても、笑うだけで何も答えなかった。
大家は1度、直井が早朝に泥酔して帰宅してきたこと、交通事故で人が死亡したのを目撃したと発言していたことを思い出した。
山村は城南署を訪れ、署員(小沢忠臣さん)から直井が目撃した交通事故についての説明を受けていた。
交通事故は8月23日午前1時30分に、四谷新町通りを少し横に入った人気のない道で発生した轢き逃げ事件で、未解決のままとなっていた。
被害者はサラリーマンの松宮健二(荻原紀さん)で泥酔しており、それを目撃したのが、付近のバー「スワン」で勤務していた直井だった。
直井は轢いた自動車のナンバーを目撃していなかったが、シルバーグレーの大型の外車のセダンだったと証言していた。
城南署はその証言に沿って、都内から近郊まで徹底的に大型のシルバーグレーのセダンをチェックしたが、轢いたセダンを発見することができなかった。
山村は調書の、「スワン」が午後11時30分に閉店し、直井が帰宅中だったという記載を不審に思っていた。
直井は午後11時30分から午前1時30分の間、現場付近の喫茶&レストラン「パークサイド」でコーヒーを飲んでいた。
山村は「パークサイド」のマスター(若尾義昭さん)に、松宮の轢き逃げ事件について話を聞いた。
マスターによると、直井は事件発生までは月に1度か2度店に来て、窓際の席に座り、外を眺めていたが、事件発生後からは来店しなくなっていた。
山村は直井が「パークサイド」で、人前では決して会わない男のことを待っていたのではないかということ、直井の性格から、事件が発生した日に男が来たのではないかということを推理した。
野崎は直井の生い立ちが山村と酷似していると思っていた。
五代は山村の捜査の手伝いに行こうとしたが、石塚から、直井の事件が自殺で処理されているため、何もできないと諭された。
山村は轢き逃げ事件発生当時、直井が酒を飲んでいたおでん屋台を探し当てた。
直井がおでん屋台に来たのは8月23日の夜の1回だけだった。
主人(西川敬三郎さん)は直井が悲痛な表情で酒を大量に飲み、東京が北海道よりも寒いと言っていたことをはっきり記憶していた。
山村は、轢き逃げ事件当夜、直井が「パークサイド」にいるまでは何の異常も無かったが、その後に何かが起きたと推理していた。
加代子は山村に、直井のケープと同じ毛糸で編んだ編み物を見せた。
山村は轢き逃げ犯が直井の恋人であり、直井が目撃者ではなく、恋人と同じ赤い乗用車に同乗していたと考察していた。
しかし、直井が恋人の乗用車に乗ったという証拠は無かった。
山村は岩城と五代に、愛する男に冷たくあしらわれ、殺人の偽装までされているのに、直井が黙っているのかと反論されたが、直井ならできると返答した。
山村は直井の死が殺人で、犯人が直井の恋人であると結論付けた。
殺害の動機は轢き逃げ事件の口封じと思われた。
直井はどんなことがあっても子供と一緒に生きていけるという決意を固めていたが、子供の父親にとっては最もそれが危険なことだった。
山村は殺害の手口が、直井に薬と騙して睡眠薬を大量に飲ませたものと推測した。
山村は再度、「ムンク」ホステスから事情聴取をしていた。
ホステスは直井から劇団春秋の「じゃじゃ馬ならし」という公演の切符を貰い、鑑賞に行ったことがあることを認めた。
山村は「じゃじゃ馬ならし」のパンフレットを読み、演出家が雨谷暁彦(有川博さん)であることに注目し、直井の遺言の「雨」を思い出した。
直井の遺言の「雨」は、直井が山村を雨谷と錯覚して発言したものだった。
石塚と五代は劇団春秋で待機し、雨谷の外車が、雨谷が4年前(1975年頃)に購入した赤色のクーペであることを確認した。
しかし、雨谷が3年前の8月末に修理した形跡は発見されず、常連の販売修理工場では修理していなかった。
石塚は雨谷宅周辺、劇団事務所周辺の修理工場を調査したが、そこでも雨谷が修理した形跡が発見されなかった。
雨谷の血液型がO型であることが判明した。
直井の生まれてくるはずだった子供はB型で、父親はO型かB型のどちらかであるため、雨谷が子供の父親である可能性が強くなった。
直井宅から雨谷の指紋が検出されなかった。
証拠は全く無かった。
山村は直井が少なくとも3年以上の間、雨谷を愛していたことから、その痕跡が皆無であるはずが絶対になく、どこかに必ずあると述べた。
山村は劇団春秋を訪問し、雨谷と面会した。
雨谷は山村が携えている「寝具の桂屋」の紙袋を見て、反応を示した。
山村は雨谷に直井のことを尋ねたが、一笑に付されたため、直井を殺害したかもしれないと突きつけた。
雨谷は山村から、自分に殺人と轢き逃げ容疑がかかっていることを知らされても、警察権力お得意の手には引っかからないと返した。
雨谷は直井について全く知らないと話した。
雨谷の自宅は川崎付近だった。
山村は川崎付近に用があるという名目で、雨谷の外車に同乗した。
岩城と五代は雨谷の外車を尾行した。
山村は直井が雨谷の外車に乗り、雨谷と一緒にどこかに行ったと想像していた。
外車の車内は見事に清掃されていた。
雨谷は高速道路の料金所で、山村に料金所の係員に通行料金を手渡すように頼んだ。
山村はグローブボックスの中に領収書を入れようとした際、中に複数の領収書があることに気付いた。
山村は雨谷の、日本道路公団第3京浜道路の東京から横浜の間を通った時の領収書を見て、雨谷と直井のデートの場所が横浜だったと考えた。
山村は雨谷に、直井が領収書を受け取って、グローブボックスに領収書を入れたことから、グローブボックスの中に直井の指紋が付着していることを指摘した。
雨谷は激しく動揺した。
山村は雨谷に、直井が死亡する直前までケープを編んでいたことを告げ、外車を停めるように命令した。
雨谷は高架下に外車を停車したが、何も知らないと惚け続けた。
山村は雨谷に、直井が編んでいたケープを見せ、直井が雨谷への愛だけに縋って生き続けてきたこと、直井が雨谷のために偽証をしたこと、愛するもののために全てを賭けていたことを告げた。
山村は雨谷が直井への愛を返さず、逆に殺害したと突きつけ、なぜ直井を殺害したのかと質問した。
雨谷は直井があまりにも自分を信じ過ぎたため、それが負担になり、直井を殺害したことを自供した。
山村は激昂し、雨谷を殴った。
岩城と五代は雨谷を逮捕した。
山村は直井が、自分が殺害されると分かった時でも、雨谷を愛していたような気がしていた。
■メモ■
*今回から、一係室の机や扉が木製からスチール製のものに一新。一気に新時代に突入した感じがある。
*当時、石原氏が舌癌だったため、ボスの台詞が非常に少ない。
*加代子と隆は今回の出演後、1年半後の「山さんがボスを撃つ!?」、「俺を撃て! 山さん」まで登場しなくなる。
*ゴリさん、ロッキーとスニーカーが食べている出前の丼(天丼?)が美味しそう。
*山さんの孤独な生い立ちが改めて再確認された。
*雨谷の外車の窓の、外の風景は合成。
*松本氏の美しさが際立っている。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
岩城創:木之元亮
五代潤:山下真司
野崎太郎:下川辰平
高田加代子:千野弘美、松原直子:友直子
直井朝子:松本留美、雨谷暁彦:有川博
矢吹寿子、霜島八千代、「ムンク」ホステス:野見山夏子
直井の元同僚:沢井孝子(現:澤井孝子)、城南署署員:小沢忠臣(現:小沢象)、おでん屋台の主人:西川敬三郎
「パークサイド」マスター:若尾義昭、寺師祥子、医師:大矢兼臣、山村隆:小椋基広
ノンクレジット 松宮健二:荻原紀
石塚誠:竜雷太
島公之:小野寺昭
山村精一:露口茂
脚本:小川英、尾西兼一
監督:竹林進
#太陽にほえろ#山さん主役編
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12672358681.html
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太陽にほえろ! 第614話「17才」
2017-12-09 21:37:25 テーマ:ラガー&ブルース編
第614話「17才」通算第308回目
■ストーリー■
郵便局員(中瀬博文さん)は永山毅(21歳)(新育生さん)という青年のオートバイに轢かれ、後頭部を電柱に強打した。
永山は郵便局員の鞄を強奪した直後、前方から進行してきたトラックによって転倒したが、すぐに発進した。
トラック運転手(町田幸夫さん)は郵便局員を発見した。
郵便局員は転倒の際、後頭部を強打したことによる脳内出血で、病院にて絶命した。
目撃者は永山を未成年と証言したが、郵便局の簡易保険の集金を狙っていたため、計画的な犯行と推測された。
永山のモンタージュ写真が完成した。
被害金額は80万6000円だった。
サングラスから指紋が検出されず、市販品だったため、購入した店の割り出しも不可能だった。
西條と令子と少年課の吉野刑事(横谷雄二さん)は、犯人のモンタージュ写真を永山と断定した。
永山は札付きの不良で、女性にかなりもてる部分があったため、女性と同居しているものと思われた。
永山は5月に自宅を出た以降、戻っておらず、どこに住んでいるかも分からなかった。
永山と同居している可能性のある女性として、津野田かほる(17歳)(桂田裕子さん)が浮かんだ。
津野田は矢追中学校で不良仲間の番長として務め、タバコや万引き、シンナー遊びを犯し、非行少女の典型だった。
津野田は高校を1年で中退していた。
津野田の母親の津野田幸江(五月晴子さん)は、津野田が5月頃から帰宅していないことから、永山と同棲していると思っていたが、永山と津野田の居場所を知らなかった。
永山と津野田は昔の仲間と縁を切り、誰にもアパートを知られていなかった。
西條と令子は永山の実家を張り込み中、付近を散策し、塀を覗き込む津野田を発見し、声をかけた。
津野田は自分が飼っている黄色いインコの「チーコ」を可愛がり、令子から永山に殺人容疑がかかっていることを告げられても無視していた。
津野田はチーコが「おはよう、ハイ」と言っているのを聞いて動揺し、チーコを放して逃走した。
西條は令子にチーコの捜索を任せ、津野田を追跡したが、津野田は公園で息を切らしていた。
津野田はシンナーの吸いすぎで体力消耗が激しくなっていた。
西條はシンナーの怖さを言い聞かせ、17歳という若さの大切さを訴え、永山の居場所に連れて行ってもらうように頼んだ。
令子はチーコを見失ってしまった。
津野田はチーコのケージを持ったまま、西條と令子を永山の居場所に案内せず、焼鳥屋の住居部分に入って行った。
永山は郵便局員をスパナで殴打し、殺害しようとしたが、付近を通行していた自動車に目撃されたため、逃走した。
郵便局員は生命に別状が無く、金も無事であり、永山の顔をはっきり目撃していた。
山村の捜査で、永山がサラリーマン金融から150万円を借り、強盗の犯行後に50万円を返済していることが判明した。
西條は津野田を連行し、尋問しようとしたが、永山と共犯である証拠が無かった。
津野田は焼鳥屋の住居部分に居座っていた。
西條は津野田がチーコを飛ばした際の動揺ぶりから、チーコが言いかけた言葉にアパートの糸口が隠されており、それを聞かせたくなかったと推理した。
西條は、飼い鳥が野鳥と違って自分で餌をとることを知らないことから、鳥を飼っている家に迷い込みやすいこと、チーコの羽根から遠方まで飛べないため、この近辺にいると推測し、チーコの捜索を開始した。
津野田は「純トロ」と呼ばれている、純度100%のトルエンを吸引し、意識が朦朧となった。
西條は小学校にてチーコを探し当て、一係室にて聞き出そうとしたが、チーコは5時間経過しても何も喋らなかった。
澤村はチーコが逃走中にカラスに追跡され、覚えている言葉を全て忘れてしまったのではという可能性を話した。
西條はチーコから聞き出すのを諦め、チーコがアパートの近辺のキャバレーの呼び込みの声を覚えてしまっただけという推理を立てていた。
井川は永山の友人関係の捜査を決定した。
西條は捜査中、学生の「ファイト」という掛け声から、チーコの鳴き声が「ファイ」であること、2人のアパートが学校の近辺ではないかと報告したが、井川が2人のアパートを見つけ出していた。
永山と津野田は今年の5月から7月までアパートに滞在しており、アパートも津野田の先輩が借りているもので、名義も先輩のものになっていた。
津野田は永山と別れていたことを認めたが、現在も永山と連絡していること、別れた理由について全く答えようとしなかった。
西條と令子は津野田をアパートまで送迎した。
令子は津野田が何を考えているかが分からなかったが、西條は津野田が永山の所持している金のことについて考え、いつか合流する約束があるからこそ、必死にアパートを隠したのではないかと思っていた。
澤村が西條と令子と合流し、津野田が気分で生きており、やっていることに意味などないと発言した。
西條は令子に津野田の張り込みを指示し、永山の女性関係を捜査することにした。
永山は喫茶店のウェイトレスとして働いていた。
西條は永山と半年に別れた女性と会ったが、女性は今でも永山を愛していた。
津野田は令子に喫煙を咎められた。
令子は津野田が3人組の暴走族(石井茂樹さん)の車に乗せられるのを目撃し、暴走族の車を追跡した。
暴走族は令子をまいて、車を資材置き場に停車し、津野田を恐喝しようとしたが、令子が資材置き場に到着した。
令子は暴走族を叩きのめし、パトカーの警察官に連行させたが、津野田は全く動じていなかった。
令子は津野田の張り込みを続行していたが、津野田にじっと睨まれた。
令子は津野田の張り込みを竹本に任せ、一係室に帰還したが、津野田の奇怪な行動の意図が理解できなかった。
津野田のチーコがついに「おはよう、愛している、毅」と喋り出した。
西條は津野田が永山の実家に赴いたのは、永山が自宅に戻っているか確かめたかったから、チーコを置いていきたかったからであると考察した。
西條は津野田が今まで幸江や教師にも叱られたことも、シンナーやタバコを取り上げられたことも無かったため、令子を頼っているのではないかと推理し、もう少しで永山について知っていることを全て自白するのではないかと推察した。
西條と令子は津野田にチーコを引き渡し、津野田のチーコが何を喋ったのかという質問にも、何も喋っていないと誤魔化した。
津野田は永山の居場所に心当たりが無かったが、令子に永山の罪を精算させ、更生させることが永山を助けることであると説得された。
令子は永山から連絡があったら、すぐに自分に教えるように約束した。
永山から津野田のもとに電話が入った。
津野田は永山の死刑を恐れ、令子が永山を心配していることを伝え、永山に自首を勧めた。
永山は津野田が一緒に来る場合、令子に自首することを約束した。
津野田は令子を連れ、待ち合わせ場所の台場の船着き場に直行したが、令子が連絡を済ませていなかった。
津野田は昨日に永山から電話で呼び出されたことを教えた。
永山もタクシーに乗り、台場の船着き場に向おうとしていた。
永山は気の小さい性格だった。
船着き場の付近には公衆電話が無かった。
永山はサングラスを外して手帳を見た際、タクシーの運転手(中島元さん)に顔を見られ、指名手配の殺人犯と見破られてしまった。
運転手はタクシーを降りて巡回中の巡査に助けを求めたが、永山は逃走した。
藤堂の連絡を聞き、井川と西條と澤村が現場に急行した。
津野田は永山が最後に自分を頼ってくれたことを感謝し、永山が出所するまで何年まで待つことを決意していた。
永山はとても津野田に優しかった。
永山は興奮し、少年にナイフを突きつけていたが、警察官に包囲されていた。
井川は拳銃を澤村に預け、永山を説得しようとしたが、少年が永山の腕を振り解き、一直線に激走した。
永山は少年を再び捕らえて刺殺しようとしたが、西條に眉間を撃たれ、死亡した。
山村が現場に到着し、西條に台場の船着き場に行くように促した。
永山の遺体のポケットから手帳が発見された。
令子は津野田の意思を振り切って七曲署に連絡しようとしたが、そこに西條が現れ、永山が射殺されたことを告げられた。
永山の手帳に記載された地図は、東都銀行矢追支店の現金輸送車のコースで、輸送車が通る時刻は午後4時だった。
永山は津野田を人質に取り、令子の拳銃を強奪し、拳銃で現金輸送車を襲撃するという計画を立てていたものと推理された。
永山が予定通り船着き場に到着していた場合、令子も津野田も殺害されていた可能性があった。
永山の優しさは全て偽物で、津野田や他の女性への発言も全て嘘だった。
津野田は竹本から強盗計画のことを聞かされたが、表情一つ変えず、自宅にも戻っていなかった。
翌日、津野田は若者からの送迎を断り、徒歩で通勤していた。
津野田の更生が、西條への一番のプレゼントだった。
■メモ■
*ボギー&ブルース編から出番が極端に減少した吉野が久々の登場。しかし、出番は前半のみ。
*「はい、それまでよ」 飼い鳥の性質に詳しいドック。
*サイドミラーに刑事の顔を写す、変わった撮影方法。
*「青い鳥」に続き、鳥好きな部分を見せるブルース。ただ、チーコにマグナムを向けても何も話さないと思う。
*ドックをからかい、チーコの声真似までしたため、ドックに叩かれるラガー。
*ハイライト、ハイウェー、ハイカムシャフト、ハイボール、ハイルヒットラー…
*チーコを可愛がるボス。
*チーコの「ハイ」は「ファイト」の「ファイ」でもなく、「愛している」の「愛」だった。
*永山のサングラスの外した顔から、指名手配の殺人犯と見破るタクシーの運転手。永山の最終目的のことを考えると、かなりの好プレーだった。
*ドックが初めて犯人を射殺。
*永山は女性を騙し、凶悪犯罪まで起こす危険な人物だった。
*津野田はドックとマミーとの交流、永山の射殺を経て、少しずつ更生していくことだろうと信じたい。
*今回はBGMこそ穏やかな曲だが、ラストのコントは無く、静かに終幕する。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
竹本淳二:渡辺徹
澤村誠:又野誠治
岩城令子:長谷直美
津野田かほる:桂田裕子
吉野刑事:横谷雄二、永山毅:新育生 (新井つねひろ)
津野田幸江:五月晴子、田村元治、暴走族メンバー:石井茂樹、長戸勝彦、植村由美、島村美紀
タクシー運転手:中島元、トラック運転手:町田幸夫、竹内靖、阿部渡、郵便局員:中瀬博文
西條昭:神田正輝
井川利三:地井武男
山村精一:露口茂
脚本:古内一成、小川英
監督:高瀬昌弘
#太陽にほえろ#ドック主役編#マミー主役編
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