7/13(土) ④ 過去の今日のドラマ作品だヨ(=^◇^=) | J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

過去の今日、『太陽にほえろ!』のどのエピソードが放送されたかを後悔なく公開するブログでしたが、
2023(令和五)年2月2日(木)曜日に突然、きまぐれに気が変わってしまい変更しました土佐ヨ(=^◇^=) 
いうことでどうか④⑥③⑨お願いしますm(__)m(__)m

●●各日へ確実に挿入移行●確認●確実の事( ^ ▽ ^ )♂
※個人的都合により終りなき更新が、黄昏時過ぎになる場合があります。
 毎日、お越しになって呉るみなさまには、朝、昼、夕方に更新していなくても
 時計の針が、午前零時をさす前までに来て呉んさったら必ず更新しておりますけん
 ドウカソコントコロヨロシク(=^◇^=)ゞ 2021(令和三)年10月21日(木) 再記?
●●各日へ確実に挿入移行●確認●確実の事( ^ ▽ ^ )♂
※このブログは、『太陽にほえろ!』放送開始50周年の
 2022(令和四)年7月21日(木)まで【1年限定】365日毎日更新予定でしたが
 無事に昨年から一日も休むことなく不眠不休で・・・・・・・
 不眠はなかったが(笑)
 世間一般に“普及”もせんかったし(馬歯科笑)
 不朽の名作『太陽にほえろ!』を
 不休で365日以上、異常なわしが、なんとかかんとか
 終りなき疾走的失踪が本日の今日完了したので、今日からは
 コロナの風を感じてやれるとこまで今日が最後の更新だと思って
 やって逝こうと思うんでありまするヨ(=^◇^=)OK♂♀ということで
 自己のネット環境に事故等がない限り【本日㊥に更新予定】ですヨ(=^◇^=)
 基本的にイエスタデイのブログは削除します。過去の今日のブログのみ公開しますが
“いいね”を呉たブログは保存したいんで継続公開してますヨ(=^◇^=)
※㊦↓の━━線の四角は、ズレていますが、気にしないで呉ますか(=^◇^=)ゞ
※本日公開分の㊦↓に過去の今日の公開分が後悔なく公開㊥にしておりますが
 特に意味はあるかも試練しないかも試練deathヨ(=^◇^=)
 365日■https://www.uta-net.com/song/105563/
 我ブログ■https://blog.goo.ne.jp/jboowy1969
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┃『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』┃
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 2019(平成31)年06月18日(火) 第121回『太陽にほえろ!』誕生~熱きドラマ、若者たちは走った~
 削除動画◆アナザーストーリーズ「“太陽にほえろ!”誕生~熱きドラマ、若者たちは走った~」https://youtu.be/zXbX38KzBtM
 22:56 1972(昭和47)年12月01日(金) 第020話「そして、愛は終った」
‡24:26 1973(昭和48)年07月13日(金) 第052話「13日金曜日マカロニ死す」
‡26:59 1973(昭和48)年07月13日(金) 第052話「13日金曜日マカロニ死す」
 35:06 1974(昭和49)年01月18日(金) 第079話「鶴が飛んだ日」
 36:04 1973(昭和48)年07月20日(金) 第053話「ジーパン刑事登場!」
 40:04    1976(昭和51)年09月03日(金) 第216話「テキサスは死なず」
 52:41 1986(昭和61)年11月14日(金) 第718話「そして又、ボスと共に」
 アナザーストーリーズ 運命の分岐点 - Wikipedia

‡1973.07.13 第052話「13日金曜日マカロニ死す」脚本・小川英 監督・竹林進
 佐藤利明(娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー)の娯楽映画研究所
 https://note.com/toshiakis/n/nec98d2787861

 1973年07月13日、人気ドラマ『太陽にほえろ!』で萩原健一扮するマカロニ刑事が殉職 
 2018年07月13日 執筆者:小野善太郎 本日は「13日の金曜日」、(迷信で)不吉とされる日。もっとも、どうやら根拠は無さそうで、実際この日に世界を揺るがすような歴史的な大事件が起こったことも無いようですが、それでも何となく「仏滅」よりは気になるかな~。さて、本年と同じく1973年の7月13日も金曜日でしたが、この日こそは、その後の日本のカルチャーに多大な影響を及ぼすことになる起点の日だった。と書くと、いささか大げさですが、TVの人気ドラマ『太陽にほえろ!』で萩原健一、ショーケン扮する愛称・マカロニ刑事が死ぬ「13日金曜日マカロニ死す」が放映された日なんですね。なーんだ、と思われるでしょうか。しかしながら、以下に挙げる数々の事柄は、この出来事に起因する、と言い切っても決して過言ではないように思われてなりません。
 1)このドラマ自体としては、当初は新人刑事の成長物語の側面を持つ構想だったのが、その意味での主演であるショーケンが(あろうことか)強く主張した降板(しかも出来るだけカッコ悪い死に方をしたいとの要望)を遂に受け入れざるを得なかった製作側は、逆転の発想というか、ま、苦肉の策というか、後釜に当時は無名の松田優作を抜擢。そしてブレイクした優作も、やがてはショーケンと同じく劇中で死ぬことで黄金のパターンが確立。以降、若手の男性俳優を次々に発掘・登用しては折を見て死なせて入れ替えることで14年以上にも及ぶ人気長寿番組として君臨することになる。(かの「モーニング娘。」も、ここから学んだ、わきゃないか)また、その後に同じく石原裕次郎が関わったTVドラマ『大都会』『西部警察』、さらには『あぶない刑事』やら『踊る大捜査線』やら『相棒』やら、様々な刑事系ドラマのルーツにもなったはず。
 2)ショーケンとしては、同ドラマでは出来得なかった構想を翌年の主演TVドラマ『傷だらけの天使』で結実。芽が出ないまま役者から足を洗おうとしていたという水谷豊を率い、演出には東映実録ヤクザ映画『仁義なき戦い』シリーズで絶好調だった深作欣二、同じく日活ロマンポルノで水を得た魚のように才能を花開かせていた神代辰巳という1970年代前半のヴィヴィッドな日本映画の頂点に居た両監督を始めとして、映画の監督を重用。かの早川義夫の警句「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」を逆手に取ったかのように「かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう」と思わせるシラケ世代のアナーキーかつコミカルながら切実な映画的ドラマを展開。強烈に記憶に残る伝説的存在となった。
 3)ショーケンの後追いを続けていたと言われる松田優作も「なんじゃこりゃあ」の名セリフを残して『太陽にほえろ!』から旅立った後年には、音楽面なども含めて『傷だらけの天使』的なセンスが横溢する主演TVドラマ『探偵物語』(1979年)を作っている。ただし、優作の名誉のためにも言い添えるならば、その後の優作がショーケンに優っていたのは、既存の、年配の、旧来の巨匠たち(その究極は、天皇・黒澤明監督)に教えを乞おうとしたショーケンとは異なるベクトルで、映画会社での経験の無い、自主製作映画出身の、当時まだ一般的には新人と言っていい俊才・森田芳光監督(優作とは同学年)と低予算の映画『家族ゲーム』(1983年)で組み、共闘して新しい映画表現に挑み、見事な成果を挙げた姿勢にあると思う。(個人的エピソードを1つ。ショーケンも出演した黒澤明の『影武者』が公開された1980年、むしろ日本映画ファンの度肝を抜いたのは、黒澤とは対極的な人気のあった鈴木清順監督が密かに撮っていて公開も映画館チェーンではなく東京タワー下の駐車場に出現した半球形の移動テントのみという異色作『ツィゴイネルワイゼン』だったが、私が観終わって外に出たら、ちょうどオートバイの2人乗りカップルが到着、ヘルメットを脱ぐと、あらま、優作と女優の熊谷美由紀さんじゃありませんか! その後、離婚した優作と結婚することになって納得したものですが、併せて清順監督の次回作『陽炎座』が優作主演となったことを知った時には、あの日に観てアプローチしたのかな~と、何だか歴史的瞬間に立ち会えたような気がしたものでした)
 4)音楽的側面ならば、何より『太陽にほえろ!』の音楽を、それまで無かったロック系の井上堯之バンド(ショーケンとジュリーが居たPYGの母体、もちろんベースは岸部一徳)が作曲も演奏も担当することを強く主張して実現に至らしめたのは正しくショーケンの画期的な功績の1つですが、それをキッカケとしてショーケン(やジュリー)が主演するTVおよび映画の音楽もまた、主にTVではメンバーの大野克夫、映画では井上堯之が担当することになった。このTVと映画での住み分けも必然的なものがあり、いわば短距離走のTVドラマの音楽には瞬発的な技を駆使して場面を一気に盛り上げる大野がピッタリであり、一方、マラソンとも言える映画では鷹揚に構えて付かず離れず寄り添い続けて作品を盛り上げる井上の音楽こそが最適だったと思われる。ちなみに松田優作の最後の日本映画出演となったのは深作欣二監督の『華の乱』(1988年、ショーケンは出ていない)だが、そこで井上堯之が音楽を担当していたことも、ショーケンと優作の関係の因縁めいたものを感じさせたりする。そういえば、ショーケン主演の『アフリカの光』(1975年)の原作を書いた小説家・丸山健二氏は映画の出来映えに激怒。キリリと精神が屹立する感が強い丸山と、軟体動物的ぐちゃぐちゃ演出に妙があった(ショーケンご贔屓の)神代辰巳監督の演出は笑っちゃうほど水と油であり、当時大学生だった私は長野県に帰省した折、同県に住んでいる丸山が地元の「信濃毎日新聞」紙上でバッサリ斬り捨てているのをたまたま目にしたのだが、その中で確か「唯一、井上堯之の音楽だけは自分の作品の本質を理解していて素晴らしい」というように特筆していたのが印象的だった。以上、とりあえず思い付いたことを列記してみた次第。(大幅な字数オーバーのためにカットした事柄も、まだ複数ありますが)もちろん常にショーケンだけが中心に居て全てを仕切っていた訳ではないにしても、何者かの差配、いやいや、神様の思し召しで『太陽にほえろ!』に起用されたこともさることながら、そこで独自の存在感を発揮して獲得した地位を自ら捨て去り、新たな扉の数々を開いて行こうとするオリジネイター魂が炸裂した記念日が「13日の金曜日」だったのならば、こりゃあ「不吉な日」どころか、そこから派生した上記のような数々の大いなる愉しみを享受し得た我々も「ラッキー・デイ」として盛大に祝うべきでありましょう♪
≪著者略歴≫小野善太郎(おの・ぜんたろう):高校生の時に映画『イージー・ライダー』と出逢って多大な影響を受け、大学卒業後オートバイ会社に就職。その後、映画館「大井武蔵野館」支配人を閉館まで務める。現在は中古レコード店「えとせとらレコード」店主。 著書に『橋幸夫歌謡魂』(橋幸夫と共著)、『日本カルト映画全集 夢野久作の少女地獄』(小沼勝監督らと共著)がある。
 太陽にほえろ!マカロニ刑事編 DVD-BOX I 萩原健一 (出演), 石原裕次郎 (出演)
 太陽にほえろ!マカロニ刑事編 DVD-BOXII 萩原健一 (出演), 石原裕次郎 (出演)
 太陽にほえろ!!ジーパン刑事編I DVD-BOX 松田優作 (出演), 石原裕次郎 (出演)
 太陽にほえろ!ジーパン刑事編II DVD-BOX 松田優作 (出演), 石原裕次郎 (出演)
 名作ドラマBDシリーズ 傷だらけの天使 Blu-ray-BOX(3枚組 全26話収録)萩原健一 (出演), 岸田今日子 (出演), 深作欣二 (監督), 恩地日出夫 (監督)
 探偵物語 Blu‐ray BOX(初回生産限定) [Blu-ray] 松田優作 (出演), 成田三樹夫 (出演)
 http://music-calendar.jp/2018071301
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‡1973(昭和48)年7月13日(金)、人気ドラマ『太陽にほえろ!』で萩原健一扮するマカロニ刑事が殉職 
‡2018(平成30)年7月13日(金) 公開 By - NEWS ONLINE 編集部
 2020(令和二)年1月12日(日) 更新
【大人のMusic Calendar】
 本日は「13日の金曜日」、(迷信で)不吉とされる日。もっとも、どうやら根拠は無さそうで、実際この日に世界を揺るがすような歴史的な大事件が起こったことも無いようですが、それでも何となく「仏滅」よりは気になるかな~。さて、本年と同じく
‡1973(昭和48)年の7月13日も金曜日でしたが、この日こそは、その後の日本のカルチャーに多大な影響を及ぼすことになる起点の日だった。と書くと、いささか大げさですが、TVの人気ドラマ『太陽にほえろ!』で萩原健一、ショーケン扮する愛称・マカロニ刑事が死ぬ「13日金曜日マカロニ死す」が放映された日なんですね。なーんだ、と思われるでしょうか。しかしながら、以下に挙げる数々の事柄は、この出来事に起因する、と言い切っても決して過言ではないように思われてなりません。
 1)このドラマ自体としては、当初は新人刑事の成長物語の側面を持つ構想だったのが、その意味での主演であるショーケンが(あろうことか)強く主張した降板(しかも出来るだけカッコ悪い死に方をしたいとの要望)を遂に受け入れざるを得なかった製作側は、逆転の発想というか、ま、苦肉の策というか、後釜に当時は無名の松田優作を抜擢。そしてブレイクした優作も、やがてはショーケンと同じく劇中で死ぬことで黄金のパターンが確立。以降、若手の男性俳優を次々に発掘・登用しては折を見て死なせて入れ替えることで14年以上にも及ぶ人気長寿番組として君臨することになる。(かの「モーニング娘。」も、ここから学んだ、わきゃないか)また、その後に同じく石原裕次郎が関わったTVドラマ『大都会』『西部警察』、さらには『あぶない刑事』やら『踊る大捜査線』やら『相棒』やら、様々な刑事系ドラマのルーツにもなったはず。
 2)ショーケンとしては、同ドラマでは出来得なかった構想を翌年の主演TVドラマ『傷だらけの天使』で結実。芽が出ないまま役者から足を洗おうとしていたという水谷豊を率い、演出には東映実録ヤクザ映画『仁義なき戦い』シリーズで絶好調だった深作欣二、同じく日活ロマンポルノで水を得た魚のように才能を花開かせていた神代辰巳という1970年代前半のヴィヴィッドな日本映画の頂点に居た両監督を始めとして、映画の監督を重用。かの早川義夫の警句「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」を逆手に取ったかのように「かっこ悪いことはなんてかっこいいんだろう」と思わせるシラケ世代のアナーキーかつコミカルながら切実な映画的ドラマを展開。強烈に記憶に残る伝説的存在となった。
 3)ショーケンの後追いを続けていたと言われる松田優作も「なんじゃこりゃあ」の名セリフを残して『太陽にほえろ!』から旅立った後年には、音楽面なども含めて『傷だらけの天使』的なセンスが横溢する主演TVドラマ『探偵物語』(1979年)を作っている。ただし、優作の名誉のためにも言い添えるならば、その後の優作がショーケンに優っていたのは、既存の、年配の、旧来の巨匠たち(その究極は、天皇・黒澤明監督)に教えを乞おうとしたショーケンとは異なるベクトルで、映画会社での経験の無い、自主製作映画出身の、当時まだ一般的には新人と言っていい俊才・森田芳光監督(優作とは同学年)と低予算の映画『家族ゲーム』(1983年)で組み、共闘して新しい映画表現に挑み、見事な成果を挙げた姿勢にあると思う。(個人的エピソードを1つ。ショーケンも出演した黒澤明の『影武者』が公開された1980年、むしろ日本映画ファンの度肝を抜いたのは、黒澤とは対極的な人気のあった鈴木清順監督が密かに撮っていて公開も映画館チェーンではなく東京タワー下の駐車場に出現した半球形の移動テントのみという異色作『ツィゴイネルワイゼン』だったが、私が観終わって外に出たら、ちょうどオートバイの2人乗りカップルが到着、ヘルメットを脱ぐと、あらま、優作と女優の熊谷美由紀さんじゃありませんか! その後、離婚した優作と結婚することになって納得したものですが、併せて清順監督の次回作『陽炎座』が優作主演となったことを知った時には、あの日に観てアプローチしたのかな~と、何だか歴史的瞬間に立ち会えたような気がしたものでした)
 4)音楽的側面ならば、何より『太陽にほえろ!』の音楽を、それまで無かったロック系の井上堯之バンド(ショーケンとジュリーが居たPYGの母体、もちろんベースは岸部一徳)が作曲も演奏も担当することを強く主張して実現に至らしめたのは正しくショーケンの画期的な功績の1つですが、それをキッカケとしてショーケン(やジュリー)が主演するTVおよび映画の音楽もまた、主にTVではメンバーの大野克夫、映画では井上堯之が担当することになった。このTVと映画での住み分けも必然的なものがあり、いわば短距離走のTVドラマの音楽には瞬発的な技を駆使して場面を一気に盛り上げる大野がピッタリであり、一方、マラソンとも言える映画では鷹揚に構えて付かず離れず寄り添い続けて作品を盛り上げる井上の音楽こそが最適だったと思われる。ちなみに松田優作の最後の日本映画出演となったのは深作欣二監督の『華の乱』(1988年、ショーケンは出ていない)だが、そこで井上堯之が音楽を担当していたことも、ショーケンと優作の関係の因縁めいたものを感じさせたりする。そういえば、ショーケン主演の『アフリカの光』(1975年)の原作を書いた小説家・丸山健二氏は映画の出来映えに激怒。キリリと精神が屹立する感が強い丸山と、軟体動物的ぐちゃぐちゃ演出に妙があった(ショーケンご贔屓の)神代辰巳監督の演出は笑っちゃうほど水と油であり、当時大学生だった私は長野県に帰省した折、同県に住んでいる丸山が地元の「信濃毎日新聞」紙上でバッサリ斬り捨てているのをたまたま目にしたのだが、その中で確か「唯一、井上堯之の音楽だけは自分の作品の本質を理解していて素晴らしい」というように特筆していたのが印象的だった。以上、とりあえず思い付いたことを列記してみた次第。(大幅な字数オーバーのためにカットした事柄も、まだ複数ありますが)もちろん常にショーケンだけが中心に居て全てを仕切っていた訳ではないにしても、何者かの差配、いやいや、神様の思し召しで『太陽にほえろ!』に起用されたこともさることながら、そこで独自の存在感を発揮して獲得した地位を自ら捨て去り、新たな扉の数々を開いて行こうとするオリジネイター魂が炸裂した記念日が「13日の金曜日」だったのならば、こりゃあ「不吉な日」どころか、そこから派生した上記のような数々の大いなる愉しみを享受し得た我々も「ラッキー・デイ」として盛大に祝うべきでありましょう♪
【著者】小野善太郎(おの・ぜんたろう):高校生の時に映画『イージー・ライダー』と出逢って多大な影響を受け、大学卒業後オートバイ会社に就職。その後、映画館「大井武蔵野館」支配人を閉館まで務める。現在は中古レコード店「えとせとらレコード」店主。 著書に『橋幸夫歌謡魂』(橋幸夫と共著)、『日本カルト映画全集 夢野久作の少女地獄』(小沼勝監督らと共著)がある。
 https://news.1242.com/article/149384
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 萩原健一が「太陽にほえろ!」に出ることを嫌がっていたワケ「刑事マカロニ」が誕生した裏話
 2020(令和二)年04月14日(火) 15:00 PRESIDENT Online
 岡田晋吉 川喜多記念映画文化財団理事
 俳優の「ショーケン」こと萩原健一さんが亡くなって1年がたった。初期の代表作「太陽にほえろ!」では、若手刑事マカロニとして親しまれた。プロデューサーの岡田晋吉氏は「ショーケンはもしかしたら、この作品に出たくなかったのかもしれない。だが彼の反骨精神とこだわりは、まさに求めていた主人公刑事そのものだった」と振り返る??。
※本稿は岡田晋吉『ショーケンと優作、そして裕次郎 「太陽にほえろ!」レジェンドの素顔』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
 2013(平成25)年08月05日(月)写真◆俳優、萩原健一=2013年8月5日写真=アフロ俳優、萩原健一
■「坊や」のあだ名に激怒していた■「坊や!? 冗談じゃねえよ!」萩原健一の第一声だった。彼がそう言っている、というのだ。しかも、よく聞くと、烈火のごとく怒っている、と。こちらとしては、刑事に全員、あだ名をつけることにしていて、彼には「坊や」と決めていたのだが……。彼は自著『ショーケン』(講談社)の中で、こう語っている。
“「太陽にほえろ!」……このタイトルからして、自分のセンスとはかけ離れていました。何だか田舎臭く感じられて、(こんなの、出たかねえや!)……(中略)当時はこういう感覚が主流だったのです。ぼくの役名も、最初は可愛かわいらしく「坊や」だった。おいおい、坊やはねえだろう”そもそも、彼はこの番組に出たくなかったのではないだろうか。そう考えると、納得できることがいくつもある。彼の言い分は「俺は坊やじゃない」の一点張り。こちらも、こんなことでは引き下がれない。
「早見刑事という役のあだ名が『坊や』であって、お前さんを“坊や”だと言っているわけじゃないんだよ」
「そのあだ名は、あくまでもドラマの中の人物につけられているんだから」
■ノータイの三つ揃いで打ち合わせにやってきた■いくら説得しても、まったく聞き入れてくれない。彼にしてみれば、早見刑事は彼自身なのだ。ショーケンはあくまでも、こうこだわる。「俺は歌手だから、役に化けることはできない。俺自身でやりたい。俺そのものじゃなきゃ嫌なんだ!」こういう考え方をする俳優など、前代未聞であった。それまで10年以上ドラマを作ってきて、こちらから持っていった企画に「嫌だ」という俳優など一人もいなかった。萩原健一だけだ。これは大変なことになるぞ、と思う一方で、これは面白いかもしれない、とも感じていた。それでも出演を降りるまでにはいたらず、ショーケンは衣装合わせにやって来た。その時の格好が際立っていた。ノーネクタイで、三つ揃ぞろいの背広。私たちから見ると、まるでマカロニウエスタンに出てくるような恰好だった。よし「マカロニ」でいこう、と決めた。ショーケンも渋々だが、了解してくれた。なにしろ、クランクインが間近に迫っていたからだ。この衣装は、彼が前出の自著で「ブティック『ベビードール』でつくったスリーピース」と言っている。自分で決めた、とも。
 『ショーケンと優作、そして裕次郎 「太陽にほえろ!」レジェンドの素顔』KADOKAWA 岡田晋吉
■一時期は「ショーケン」も嫌がっていた■それにしても、あだ名というのは難しいものだ。私たちはみんな最初から、彼のことを「ショーケン」と呼んでいた。それがニックネームだと思っていたから、疑いもなくそう呼んでいた。彼も、別に嫌な顔はしない。なんでも、10代のころについたものらしい。当時、彼は22歳。ニックネームの「ショーケン」に違和感はなかったのだろう。ところが、一時期、彼は「ショーケン」と呼ばれることを嫌がるようになったという。もちろん、「太陽にほえろ!」が終わって、ずっと後のことだ。大人になったのだろう。だが、そのぶん、彼は丸くなったように思う。人間も、演技も。それが良かったのかどうか──。だが、それも含めて「萩原健一」ということだけは、確かである。
■なんでもやるヤンチャなやつを探していた■この「太陽にほえろ!」は、若い新人刑事を登場させ、彼の成長物語を描いていくことを縦軸とするドラマである。だから、新人刑事は企画上の主演である。この役の若者を誰にするか、悩みに悩んだ。企画書を書いた時点では、警察学校出立ての規則一辺倒の刑事が、仕事をしていくうちにまわりのベテラン刑事に感化され、融通の利く一人前の刑事になっていく、という成長物語であった。アメリカ映画ではよくあった人物像だったが、脚本家の小川英は違う意見だった。「それじゃつまらない。若者なんだから、飛び跳ねたい。若さにまかせて、自分の感情のおもむくままデタラメをやってしまう。やっぱり、思いっ切り暴れてもらわないと面白くならない。そんな新米刑事が、自分を抑えることのできる一人前の刑事へと成長するまでの話にしたい」彼の主張には、説得力がある。なるほどと思い、私も考えを変えた。なんでもやるような、ちょっとヤンチャなやつがいい。しかも、自分に誇りを持っていて、一生懸命にやる人だ。普通ならばブレーキをかけてしまうようなことでも、自分が納得するまでとことんやってしまう、そういう人じゃないとうまくいかない。そう思った。
■萩原健一に会えたのはまさに僥倖だった■ところが、当時よく起用していた俳優座や文学座の出身者にはあまり弾けた俳優がいなかった。まして、反骨精神を持った者などいない。芝居ができても、それでは役のイメージとは違いすぎる。ほとほと困っている時に、渡辺プロダクションのマネージャーから提案があった。「うちの萩原健一はどうですか?」萩原健一は、渡辺プロダクションに所属していて、グループサウンズの人気者であったが、最近ドラマ出演に非常に興味を持っているという。これは願ったり叶ったりだった。念のために、東宝の梅浦プロデューサーと共に彼の出演している『約束』(1972)という映画を見に行った。そこに登場するショーケンは、我々が考えていた主人公の若手刑事そのものだった。
■ショーケンの音楽へのこだわりは強かった■「もう一つ、どうしても譲れないのは音楽だ。これもおれがやる」ショーケンが自著『ショーケン』で、こう語っているのを読んだ。これを読むと、音楽へのこだわりの強さがよくわかる。引用してみよう。“1972年にPYGを解散してから、自分では歌っていない。歌にかける気持ちにおいては、沢田研二に一歩も二歩も譲らざるを得ない。まだ、そんな思いを引きずっていたから。自分では歌わない代わりに、映画やドラマの音楽と、グループサウンズで知り合った仲間につくってもらおうと思った。“ショーケンが推薦してくれたのは、PYGというバンドで一緒にやっていた大野克夫だった。「大野さんは素晴らしいメロディラインをたくさん持っているから、きっと斬新なBG音楽ができるよ」最後には、こうまで言ってきた。「だまされたと思って、大野克夫を使ってみてよ」
■本人の段取りもスピーディだった■だまされるつもりは毛頭なかったが、私はそれほど音楽に明るくない。直属の上司の津田昭制作局長に相談した。彼は後に、系列会社であるレコード会社・バップの社長、会長を歴任された方である。今でも感謝しているが、そもそも「太陽にほえろ!」が時代劇よりよい、と番組を決めてくれた人でもある。おまけに、第40話まで、プロデューサーとして私とともに名を連ねてくれた。もし番組がうまくいかなかった時、私が困った立場に追い込まれないようにするためである。音楽に詳しい局長は即座に「それは面白いよ」と太鼓判を押してくれた。ショーケンの段取りは、とてもスピーディだった。「大野さんがやってくれるって言ってるから、会って」そして、すぐに会うことになる。
■ラッシュ・フィルムを見てつくられたメロディ■その日、私は「飛び出せ!青春」の現場にいたので、近くの喫茶店で待ち合わせをした。そこにショーケンは来なかったが、大野克夫と梅浦プロデューサーと3人で会ったまだ完成していない「太陽にほえろ!」の2時間ほどのラッシュ・フィルムを見て、彼はすでにメロディを作ってきてくれていた。「こんなメロディでどうでしょうか……」そう言って、その場で披露してくれた。この時の経緯を、大野はその後のインタビューで、こう話していたということを聞いた。“その(企画の)話があってから、たまたま5日間位親戚の家に遊びに行っていて、ピアノで確か5曲位作ったと思うんですよ。それを、オールラッシュを見た後の打合せで、笛か何か持っていって……「こんなメロディーができているんですが?」って、聴かせたんです。そしたら岡田さんや梅浦さんが「ああ、いいじゃない!」って言ってくれたんです。でも一番最初の打合せの時、岡田さんに「これは何クールですか?」と聞いたら、「半永久的だ」と言われて、初めて覚えたての業界用語使って恥をかいた記憶がありますけど(笑)”
■「ショーケンにだまされてみようか」と思った瞬間■私が「半永久的だ」と言ったかどうか、まったく覚えていない。だが、その当時の「長期番組にしたい」という思いが、そう言わせたとしても不思議ではない。音楽については、正直よくわからなかったが、もう腹を決めていたので、とにかくお願いすることにした。早速、タイトルバックの寸法、これだけの長さの音楽が必要、頭(イントロ)もくっつけてほしい、などと注文したことを覚えている。もう一つ、大野克夫にお願いした。「そのメロディを売りたいので、いろいろな形に編曲して録音してください」と。彼は、自信ありげに応えた。「この曲なら、いろいろな感じの曲に編曲できます」この時かもしれない。ショーケンにだまされてみようか、と思ったのは……。
 https://president.jp/articles/-/34148
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 マカロニ刑事を「辞めたい」と 岡田晋吉さん、萩原健一さんを悼む
 2019(平成31)年年04月08日(月) 11:00プレミアム ショーケン死去
 写真◆萩原健一さん 1972(昭和47)年撮影
 一世を風靡(ふうび)した刑事ドラマ「太陽にほえろ!」(昭和47年、日本テレビ系)のプロデューサーだった岡田晋吉(ひろきち)さん(84)が、3月68歳で亡くなった歌手で俳優の萩原健一さんを悼んだ。岡田さんは、萩原さんを「太陽に-」でマカロニ刑事役で起用。俳優として羽ばたくきっかけを作った。
■途中で「辞めたい」マカロニ刑事■「太陽に-」の新人刑事役を誰にするか悩んでいたときに、映画「約束」(同年、斎藤耕一監督)で萩原君を見た。「彼だ!」と。会うと、「自分は、登場人物に“化ける”ことはできない。“俺自身”を使ってほしい」と言う。自身の行動として登場人物を動かす。一緒に仕事をしていて、そこが一番おもしろかったですね。「太陽に-」は、若者の成長物語なんですが、彼は半年あたりで、「もう一人前になった。やることがなくなっちゃったよ」と言い出した。そして、「辞めたい」と。実は、夜8時台の番組なので、子供に影響するような行為はしないでくれと注文をつけていた。彼は納得せず、つばを吐き、たばこを道に投げ捨てた。それを私が放送前に見て、全部カットした。彼は、「自由じゃない若者像は、いやだ」と不満だったのです。ほかの番組で起用しようと考えていた松田優作を後任に据えれば、「太陽に-」はなんとかなると考え、「辞めたい」という意向は認めました。ただ、もう少し続けてもらわないと困る。そこで、ぶら下げた“ニンジン”が、10時台の「傷だらけの天使」(49年)の企画でした。遅い時間の番組なら、彼の意向をかなえられるのでは、と考えたわけです。すると、今度は「殉職する。殺されて去るのだ」と言い出した。それは、面白いなと思いました。1970年代は、「挫折」が大きなテーマでした。「カッコ悪く死んで、でも、『俺は死にたくないのだ』ともがく姿で、挫折を乗り越えようとする表現をしたい」と。
■水谷豊を全力で追いかけた■萩原君は当時、仕事に燃え盛っていた。全力をぶつけたがっていた。熱量なら、ほかのレギュラー陣に勝てると。
「太陽に-」の1話めで、監督が「走るところを撮りたい」というと、ゲスト出演の水谷豊を追いかけて全力走るんです。豊は子役から活躍していて、もうベテランだったから適当に走る。萩原君が全力で走ってくるものだから追いつかれてしまう。「まいったよ、本気でくるんだもん」と言っていましたね。撮れた映像はすごかったですよ。2人が、すごい追いかけっこをする。素晴らしかった。やはり、「太陽に-」の成功は、彼に負うところが大きい。「音楽に力がないとつまらない。友人の音楽でやりたい」と作曲家としてバンド仲間だった大野克夫さんを推薦したのも彼でした。彼の「太陽に-」における貢献は、音楽、殉職のアイデア。そして、すべてに全力だったこと。彼からは、エネルギーの爆発みたいなものを教わりました。
■大人と子供の寓話(ぐうわ)「傷だらけの天使」■「傷だらけ-」は、ショーケン、「太陽に-」の清水欣也プロデューサー、脚本家の市川森一の3人が話し合って作ったドラマ。ただ、企画書だけは僕が作った。あれは、大人と子供の話。大人はセコくてずるい。子供は純粋だ、という話でした。僕が指定したのは、主人公の2人がビルの屋上のペントハウスに住んでいることぐらい。あれは、2人の性格をはっきりさせるための設定。ビルの中からは除外されている。若さゆえにのけものにされている、ということです。
 最終回は、大人があれこれ指図する。若者は奮闘するけど、失敗する。ところが、大人たちの方は、そこまで読んでいて利益を得る。若者は「あいつらきたねえや」って言って終わる。これは、それでも若者はへこたれないのだ、ということなんです。それでも俺たちは、生きていくんだ。そう思えたら、若者の勝ちなのです。荻原君は、「傷だらけ-」は、一流の監督で撮りたいと希望した。だから、あれは監督中心で作ったシリーズ。当時のドラマは、脚本家中心だったから非常に珍しい。映画各社の有名監督にお願いした。それが良かった。しかし、夜10時台とはいえ、今見てもテレビとしては考えられない表現が多かった。会社では、私が叱られ役でしたが、ショーケンが当たっていた時代なので、会社も強いことは言わない。ただ、視聴率はふるわなかった。親と一緒には見られない作品でしたから。再放送の方がよかった。子供が自室を持ち、テレビが1人1台という時代になって、再放送が見られたんじゃないですかね。いまや、「太陽に-」より「傷だらけ-」の方が、玄人筋の評判は良いですものね。
■もう一人前だ■「傷だらけ-」の清水プロデューサーが、「前略おふくろ様」(50年)で萩原君を起用する。あれはスタジオ撮影ドラマ。僕は、屋外のフィルム撮影ドラマをやっていた。スタジオドラマ班に萩原君を渡した格好ですね。フィルム撮影は、拘束時間が長い。「太陽に-」を撮っている間は、他の作品に出演する時間がない。だから私は、彼らの知名度を上げるため、「太陽に-」の後、萩原君に「傷だらけ-」を、松田君に「俺たちの勲章」を作った。
 いいやつなんですよ。勉強家だったし、情熱家だった。
石原裕次郎さんが初めて「太陽に-」の撮影に参加した日、私は、石原さんがくるからと予定の1時間前に撮影現場に入った。すると、ショーケンがもう来ていた。いつもギリギリに来ていたのに。オロオロしながら、「今日、石原さんがくるんでしょ? あいさつするために早くきたんです」という。僕は、あのとき彼のことが好きになった。この男は、絶対にスターになると確信した。無礼なようでいて、実は礼儀正しい。撮影現場で問題を起こしたことは一度もなかった。ただ、一生懸命だった。完全主義で、なんでも100パーセントじゃないと納得しなかったから、衝突するようなこともあったでしょう。
■今見ても素晴らしい■ゴルフ場で会ったのが最後に。10年ぐらい前かな。訃報には「まさか」と思いました。(松田)優作もそうだったけど、みんな病気は隠すからね。後ろを見ちゃだめだから、私は自分で作った番組を見返さないんです。ただ、最近は年をとったものだから懐かしくなって、再放送をやっていればチャンネルを合わせることもあります。今見ても、ショーケンの芝居は素晴らしい。一生懸命さと懸命さとが画面に出ている。なにしろ、本人が言うように、だれかに化けているのではなく、本人そのものなんだ。熱中度と雰囲気が違う。それがショーケンのいいところであり、「太陽に-」が当たった最大の要因。
 https://www.sankei.com/premium/news/190408/prm1904080006-n1.html

 さよなら、マカロニ刑事
 2019(平成31)年03月30日(土) 太陽にほえろ!
 多くの人が突然の訃報に茫然としたと思います。萩原健一さん、68歳。長年闘病されていたことも初めて知りました。「太陽にほえろ!」を愛し続けているにもかかわらず、実は歴代新人刑事の中で一番よく知らないのがマカロニです。放送当時はまだ幼くほとんど記憶がありません。例えば部活の伝説のOBのような、ちらっとお見かけしたことはあるけど怖そうで近寄れない。でも、先輩たちがちょっと自慢気に話しているのを何度も聞いている…。マカロニ、ジーパンはそんな存在でした。近年になり、ようやくスチール写真だけでなく動くマカロニを観る機会に恵まれ、なるほど、男が、女が、惚れるのが分かった気がしました。どこを切り取っても絵になる、独特のカッコよさ、かわいらしさ、色気のある人です。「太陽」という番組が伝説になったのも、萩原さんが初代新人刑事として参加したから。これは、誰もが異論はもたないでしょう。見た目だけでなく、才能・センスもずば抜けたものをもっていたんですね。破天荒なイメージが強いですが、最近ではずいぶん丸くなられて、もしかしたらOB会にも出席してくれそうな…話しかけても大丈夫そうな、でもやっぱり狂気を秘めていて近づいたらいけない気がする、そんな印象でした。「ショーケン」と呼べるほど親近感はなく、訃報がショックではあるけど涙は出てこない。でも、自分でも信じられないくらい寂しいです。ボスや長さんたちに、「お前来るのが早すぎるぞ」と叱ってほしい。てへへ…と困ったように笑って頭をかくマカロニの姿が浮かびます。萩原健一さん、ありがとうございました。どうぞ安らかに。
 2 2019-04-06 07:09:31 萩原健一という人物は、この人自身がやんちゃで破天荒じゃなくて、周囲の人間たちが破天荒に育て上げたんだな、ていう風にも思う。萩原さんもそんな扱いにいつしか心地よさを覚えてしまったから反逆児とか自分から言うようになったんだとも見れる。もっと周囲が健全に育て上げて、気心知る人間がもっといっぱいいれば、更なる魅力を発揮してた萩原健一が絶対にいたはず。つくづく惜しい人物を亡くしました。コメントありがとうございます (太陽LOG)
 1 2019-04-06 18:23:02 たしかにそうかもしれません。この先、さらにかっこいいおじいちゃんになるに違いなかったので、その姿が見られなくて残念です。先日NHKで放送されたドキュメンタリーでは、自分の中の弱さ、恐れなどを受け入れ、奥様や周囲にゆだねるようすも垣間見られ、切なくも愛おしかったです。
 https://blog.goo.ne.jp/k7s1/e/baabf49591037b92c0d9744b7ce1fae6

「さよなら、ボン」
 2020(令和二)年09月06日(日) 太陽にほえろ! 今年はまったくどういう年なんでしょうか。寝る前にネットにつないだら、ボンこと宮内淳さんの訃報・・・。いったい何人見送ればいいのか。気持ちが追いつかず、正直悲しみもまだこみ上げてきません。「太陽」出身の役者さんたちのことを、いまだに役のニックネームで呼んでしまうのですが、なかでもボンは、ボンのイメージが強すぎて「ボン」以外で呼べませんでした。早い段階で活動の場をテレビから他に移されたようで、私生活も含め宮内さんご本人のことをよく知らないままだったせいかもしれません。
†1979(昭和54)年07月13日金曜日・・・といえば、「ボン最期の日」ですし、撃たれてから絶命するまでほんとに声に出して「がんばれ!」と声援を送ったのはボンだけです。御命日が
 2020(令和二)年08月14日(金)とのこと。どうしても、あの夏の日に逝ったボンと重なります。最後まであきらめず、精いっぱい生きて、眠りにつかれたのだと思います。こんどは声援は送れなかったけれど、これからもボンのことは忘れません。
 https://blog.goo.ne.jp/k7s1/e/c4898040d46bcc0bdf037d9eb0ae4fd4

第52話 13日金曜日マカロニ死す
脚本/小川英 監督/竹林進
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ゴリとマカロニは夜の街にいく。寿司店"紫光"の前にいくと、ゴリは懐から銃を取り出し、中に銃弾を込めるべきかどうかで悩む。マカロニはいつもは銃を使いたがらないゴリさんが珍しいとするが、今日のタレコミの情報によると相手は銃を持っているので気をつけろとマカロニに告げる。どうせゴリさんのタレコミ情報なんてガセが多いじゃないとマカロニは笑うが・・・店内に入ると二人組の男に声を掛ける。半年前に拳銃を探していたというタレコミが有り、その男がこの店に来ているとの情報が有ったというのである。マカロニは思わずその二人の前でタレコミが有ったとする情報を話してしまう。ゴリさんはマカロニの安易な行動に怪訝そうな顔を見せるが、とりあえず二人のボディチェックをする。すると突然店に女性・マチ子が入ってると、男に銃を手渡す。突然男はゴリさんたちを突き放すと銃を向ける。ゴリもすかさず銃を向けて投降を呼びかけるが、相手はゴリさんに向けて発砲すると店から出て行く。マカロニは店主にすぐに救急車を呼ぶよう指示して犯人を追いかけるが、すぐに街の喧噪の中に犯人たちは紛れ込んで見あたらなくなる。ゴリは意識不明の状態のまま病院に運ばれる。手術が終わるのを待合室でマカロニ、シンコ、ボスは待っていた。医師が手術室から出てくると、とりあえず弾は摘出したが、患者の意識が回復しない事を告げ、出血が酷かったのが原因だろうという。しかし最善は尽くしたので後は患者の生命力に賭けるしかないという。ボスは近親者を呼んでおくべきかとすると医師もそれに同意する。マカロニは絶対にホシを見つけるとして悔しがる。そんな中、山さんも遅れて病院にやってくる。署に戻るとゴリさんを撃った銃弾は2日前に2人組が銀行を襲い警備員を射殺した銃弾と一致するものだという。現在のところ犯人の顔を知っているのはマカロニだけであり、事件の鍵はお前が握っているとボスは語る。マカロニはゴリさんは現場に踏み込む際に、銃弾を込めるべきかどうかを呟いていたという。恐らく何か予感が働いていたのだろうとし、俺はそんなゴリさんの事を鼻で笑ってしまったとして後悔するマカロニ。タレコミの電話は5時過ぎにあり、ゴリさんが電話を受けたという。山さんたちは何かその時の会話を覚えていないのかと問うと、話の内容に関しては話してくれなかった事を告げ、確か話し相手はトクさんだと語っていたという。山さんは恐らくゴリさんのタレコミ屋だろうとし、マカロニに対して前科者リストの中から容疑者がいないか探すよう告げる。しかし前科者リストの中に二人の容疑者の顔はなかった。ボスは当日の目撃者全員の証言が欲しいとして、店に居合わせた客を捜すよう長さんに告げる。デンカは現場に行き周辺で話を聞いてくれと語る。山さんにはタレコミ屋のトクさんを探す様指示する中、マカロニに対しては昨日から徹夜しているので休むよう告げる。しかも今のマカロニは感情的になっているので捜査に支障を来すと語る。しかしマカロニは自分も捜査に加えて欲しいとして山さんの同行を求める。ボスは仕方なくそれを認める。色々と町中を巡りトクさんという人物を知らないかとして探し回る。すると長さんは店にいたとするサングラスの女性は5丁目のバー"サヤ"でマチ子と名乗って働いている人物だという情報が有ると報告するる長さんとデンカでマチ子のアパートに行くがベッドの上で殺害されていた。青酸カリを飲んでなくなっていたとのことでマカロニはボスからその事実を聞かされる。後はトクさんだけが頼みだという。そんな中、山さんの情報屋からトクさんとは恐らく徳岡のことだとし、2年前にケンカでバラされそうになっているところをゴリさんに助けられて以降ゴリさんの情報屋になっているという。現在キャバレー"ブルータヒチ"のサンドイッチマンとして働いているとのこと。二人はキャバリー"ブルータヒチ"の前で看板持ちをしている徳岡を訪ねる。するとマカロニは感情的になって徳岡の首を締めて情報を吐くよう告げる。山さんはそんなマカロニを殴り飛ばすと、徳岡に謝罪し、何か分かったら料理店"宗吉"の方に電話して欲しいとして徳岡を解放する。山さんはマカロニに対してあの男は金輪際警察を信用せず何も話してくれない筈だとしてマカロニを叱責する。しかしマカロニは仲間がやられて燃えないヤツが居ますか?として、俺が責任を持って徳岡から情報を引き出すと告げる。しかし徳岡はそれ以降姿を消してしまう。そのやりとりを殺し屋たちは観察しており誰がタレコミしたのかが判明してしまう。
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■物騒なタレコミ■ゴリさんのタレコミ屋から聞いた話からスタート。マカロニと共に銃を求めていた男がいるという情報を持ってその容疑者の居る店に踏み込む。ゴリさんが銃を手にしていたという事で、緊張感の走るものが有ったけど、弾を込めていないことで、有る意味では難しい事態に陥ってしまった。
■マカロニの殉職エピソード■厳密に言えば殉職ではないような感じだけど、マカロニが亡くなるエピソードだという事は知っていたのでどんな形で亡くなるのかなと思って見ていた。冒頭からいきなりゴリさんの方が命が危うくなるということでどうなることかと思った。マカロニが頭に来て感情的になり無謀な行動を取るということは明らかだったのでその流れで殺されてしまうのかどうか。
■トクさんを探せ■それぞれ刑事が抱えている情報屋が今回のキーマンとなった。ゴリさんや山さん、そして長さんの情報屋というのは時々現れるけど、マカロニにはまだそういう特定の人物が居ないようだ。その為に情報屋との関係に於いて、あまりにも扱いがずさんというか、容疑者に対していきなりタレコミが有ったと話してしまう辺りは確かにまだまだマカロニも若いというところなのかな。信頼関係を築くことが如何に難しいのかを知る前になくなってしまった感じだね。ただトクさんが徳岡ではないかとする情報を山さんは情報屋から聞き出した。
■喫茶店白馬車で待ち合わせ■マカロニが亡くなる日、情報屋のトクさんから電話が宗吉の方に鳴る。マカロニがこの前日の晩に山さんとは捜査法を巡り険悪な関係になっていた事。そしてその二人が宗吉で顔を合わせる罰の悪さなんかも有った。そしてマカロニが店に泊まったのも運命だろうし、前日にマカロニはシンコに対して当たってしまったことで、翌朝出て行く際にシンコに対して優しい言葉を掛けていく辺りは、死のフラッグが完全に立ってしまったなという感じだった。
■無線で連絡を取る■マカロニが無謀にもボスらに連絡を取らずに徳岡に会うということで、またやらかしてしまうのではないかとするものが有ったけど、意外にもトイレに入り、ボスに連絡を入れた。徳岡の不審さを疑うのは当然のこと。どのようにして連絡を取るのかなと思ったら、マカロニは無線機を所持していたようだ。
■徳岡に連れて行かれた場所にて・・・■凄い勢いで銃撃戦になった。この手のシーンでありがちだけど、銃弾に限りがあるのに何でそんなに無謀に弾を撃つのかまるで理解が出来ない。現場に向かうバスの中で色々と仲間たちに場所を話していたけど、上手く伝わっていたのかな。あれだけの銃声が飛び交うと、無線で聞いている山さんとかボスたちはその音を聞いて相当焦っただろうね。
■絶体絶命のピンチ■ついにマカロニの銃弾が尽きて二人の犯人に追い詰められる。しかし山さんが凄い勢いで車で乗り付けて、そのピンチを助けることになった。マカロニの死がここで訪れると思っていたけど、この場面で亡くなってしまうと山さんとは仲違いしたままでの別れになるのでちょっと違和感は有った。結果としてはこの場面はマカロニの死に場所ではなかった。
■ゴリさんの仇を取る■容疑者を逮捕した後、みんなで乾杯。山さんともその際に無事和解した。夜ゴリさんが入院する病院にいき、ベッドの横で椅子に座り、ゴリさんに語りかける。「オレも今度ばかりはやられたと思った。でも助かった。」「命を無駄にするヤツはデカじゃないと言った山さんが命がけで助けてくれた。やっぱり人間は生きていないと駄目だね。刑事になってよかったよ。」と。ゴリさんも意識が有り、涙している姿が有ったね。
■マカロニの死、13日の金曜日(享年24歳)■なんて事はない工事現場で立ちションをしている際に強盗によって刺されてしまったもの。助かった命だったけど、あっさりと街で亡くなってしまうというところがまた切ない。最初は逮捕されたヤクザの仲間かと思った。刺されたマカロニは「熱いな」と呟いていた。シンコがマカロニの死を目の前にして、色々とメモを取っていたのも印象的か。そして最後に現場を引きのショットで空撮。
藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (七曲署のボス、係長)
山村精一 …… 露口茂 (山さん)
石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
内田宗吉 …… ハナ肇 (料理店)
徳岡 …… 上田忠好 (タレコミ屋、トクさん)
岩田勉 …… 上野山功一 (犯罪者)
都倉俊二 …… 影山龍之 (犯罪者)
マチ子 …… 三枝美枝子 (犯罪共犯者、ホステス、スナック"サヤ")
弘松三郎、松風はる美、大川義幸、森本三郎、岡本隆
評価:★★★★★★☆☆☆☆ (6.0)
https://itawind.web.fc2.com/1970/taiyou/taiyounihoero052.htm
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太陽にほえろ! 第52話「13日金曜日マカロニ死す」
2016-03-31 19:53:50 テーマ:マカロニ編
第52話「13日金曜日マカロニ死す」
■ストーリー■
石塚と早見は、寿司屋「紫光」に突入しようとしていた。
「紫光」の客である岩田勉と都倉俊二が、半月前に拳銃を探していたという密告があった。
密告が本当の場合、岩田と都倉は拳銃を持っている可能性があった。
石塚は早見の一言の影響で、拳銃に弾を装填せずに突入してしまった。
石塚と早見は「紫光」に入り、岩田(上野山功一さん)と都倉(影山龍之さん)を署に連行させようとしたが、2人とも拳銃を持っていなかった。
町子という女が店の奥から現れ、岩田に拳銃を渡した。
石塚は拳銃を発砲する岩田に反撃しようとしたが、反撃できずに撃たれてしまった。
早見は救急車と叫び、逃走した岩田と都倉を追跡しようとしたが、見失ってしまった。
石塚は病院に搬送された。
石塚は医師(弘松三郎さん)により、弾が摘出されたが、意識不明のままであり、生命力次第であった。
病院に山村が駆けつけ、弾の条痕検査により、石塚から摘出された弾が、2日前に2人組の銀行強盗が警備員を射殺したものと同一であることを報告した。
藤堂は山村に対し、早見と同行するよう命じた。
早見は資料室にて前科者カードを探していた際に、密告電話の様子を詳しく話した。
密告電話は早見が出て、石塚が受けたものであり、早見には話の内容が断片的にしか分からなかった。
早見は石塚が「徳さん」と言っていたのを思い出した。
山村は「徳さん」が石塚専用の情報屋として、早見に前科者カードを徹底的に見直すように命じたが、3人とも前科が無かった。
藤堂は野崎と伸子に2人の客の割り出しを、島に現場の聞き込みを命じた。
山村は早見に、徹夜明けの者に捜査活動はできないことを理由に、寝るように命じたが、どうしても連れて行くように頼まれ、連れて行った。
山村と早見は情報屋から情報を聞き出そうとしたが、結果が出なかった。
野崎と伸子が、寿司屋にいた目撃者から、町子についての証言を得た。
町子は5丁目のバー「さよ」で働いていた。
藤堂は伸子に、石塚の体調が好転したとして、病院に行かせるように命令した。
町子が自宅で殺害された。
死因は青酸カリで、死亡時刻は今朝であった。
アパートの管理人は町子が夜になっても起きないので鍵を開けたところ、町子の遺体を発見していた。
早見は藤堂から、「徳さん」の情報に賭ける以外に方法がないと言われた。
山村は情報屋から「徳さん」が、2年前(1971年頃)に喧嘩で殺害されそうになったが、石塚に助けられた徳岡という男であるという情報を得た。
徳岡は3丁目のキャバレー「ブルータヒチ」のサンドイッチマンをしていた。
山村と早見は徳岡(上田忠好さん)に協力を要請したが、徳岡に刑事なんか知らないと言い張られた。
早見は徳岡から強引に犯人の情報を得ようとして、山村に殴られた。
山村は徳岡に謝罪し、思い出したら「宗吉」に電話するように依頼した。
早見は山村に激怒され、抗議して暴走した。
藤堂は一係室、山村と野崎と島に宿直室で寝るように指示した。
藤堂は石塚の容態を心配していた。
宗吉は山村を励ましていた。
「宗吉」に早見が来店し、徳岡が見つからないことを報告した。
早見は責任を取って犯人を逮捕すると思っていたが、山村に命だけは無駄にしないようにと忠告された。
早見は石塚の仇を取りたいと言い残した後、「宗吉」に泊まった。
翌朝、「宗吉」に徳岡から、白寿町の喫茶店「白馬車」に早見1人だけで来てくれという電話が入り、早見は伸子に場所を教えずに急行した。
伸子が一係室に徳岡の電話の件を報告した。
徳岡と岩田が「白馬車」の向かいの喫茶店で、早見を監視していた。
徳岡が「白馬車」に駆けつけ、早見に犯人のアジトへ案内すると言って連れて行った。
一係室に病院から、石塚が助かったという報告が入った。
野崎が病院に向かう中、山村は早見の緊急連絡に備えて一係室に待機した。
早見は何も話そうとせずにバスに乗ろうとする徳岡を不審に思い、公衆便所で無線のスイッチをオンにすることを連絡した。
藤堂と山村と島が出動した。
バスは上野台行きであることが判明した。
早見と徳岡はバスを降りた。
石塚は野崎に、徳岡が「犯人は知らないが、顔見知りのヤクザと飲んでいたときに拳銃を売ってくれ」と言ってきたことを伝えた。
石塚は早見が罠にかかったと推測し、早見を止めろと叫んだ。
徳岡は資材置き場に早見を連れ込んでいた。
早見は徳岡が自分を罠にはめたと推察し、隠し場所を聞き出そうとしたが、徳岡に逃げ出された。
徳岡は岩田によって気絶させられた。
早見が拳銃を構えた後に、岩田と都倉が発砲して銃撃戦が始まった。
銃撃戦が長く続いた結果、早見の銃弾が無くなってしまった。
岩田と都倉は拳銃の予備の弾がまだあると挑発してきた。
岩田と都倉が早見を追い詰め、射殺しようとしたその時、山村が覆面車を爆走させて駆けつけた。
岩田は早見との格闘の末に逮捕され、戸倉も藤堂と野崎と島により逮捕された。
藤堂達は一係室で祝杯を挙げていた。
早見は石塚の病室に見舞いに行き、刑事になって良かったと心の中で告げた。
早見は病室を去った後、工事現場で立小便をしていたが、終った直後に強盗に腹を刺されてしまった。
早見は犯人を捕まえようとしたが倒れ、逃走されてしまった。
早見は1回だけ立ち上がり、数分後に死亡した。
翌朝、早見の遺体が発見され、石塚を除く捜査員が駆けつけた。
早見の遺体からは財布が抜き取られていた。
■メモ■
*マカロニ編最終回にして、「太陽」史上初の殉職編。それも本筋の事件とは全く関係なく、避けられたかもしれないところで死亡…
*「マカロニ刑事登場!」と同じ状況に立たされるマカロニ。しかし今回ゴリさんは重傷を負ってしまう。
*監修担当の小川氏が直々に執筆。
*某掲示板によると、当初、マカロニを殺害した犯人は「都会に潜む悪」として犯人を逮捕する後日談を描くつもりは無かったらしいが、「犯人を逮捕してくれ」という投書が多かったらしく、「マカロニを殺したやつ」が作られたとのこと。(結局、その犯人は逮捕できずに死んでしまうが…)
*意外にも、刺殺による殉職は彼とボギー、夜での殉職は彼と山さんのみである。
*初めて「山さんが刑事を殴った」。他に山さんが刑事を殴った話は、ロッキーの「山男」と、ブルースの「刑事・山さん」、「ゴリさん、見ていてください」。
*殴られて激怒されてもここまで反抗するのは珍しい。
*「ゴリさんが死ぬわけがない」という宗吉。しかし、約9年後にゴリさんは殉職してしまう…
*マカロニがシンコに気があったのかは不明のままであった。
*「やっぱり人間は生きていないとダメだね。刑事になって良かったよ…」「良かったなマカロニ…」 マカロニが刑事という職業に誇りを持った瞬間であった。
*立小便さえしなければ(石塚の病室にいれば)、早見は死ぬことが無かったのに…
*放映日の7月13日といえば、ボンも同じ日に殉職している…(「13日金曜日 ボン最期の日」)
*13日金曜日 早見淳(24)死す」「バスに乗ってたグーな人」でマカロニは24歳と言っているから、マカロニの生年月日は1947年の9月~12月生まれと推測される。
*マカロニが刺殺された工事現場には、後に野村ビルが建つ。(「マカロニを殺したやつ」で工事が始まったと語られ、「男たちの詩」で藤堂が行った時にはビルが完成していた。)
*今回の予告編には予告ナレーションが一切なく、マカロニが殺害されるシーンを中心に当てられている。
*岩田勉と都倉俊二(今回の犯人)の名前は劇中未呼称。ソースはノベライズより。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
早見淳:萩原健一
内田伸子:関根恵子(現:高橋惠子)
島公之:小野寺昭
野崎太郎:下川辰平
内田宗吉:ハナ肇
徳岡:上田忠好、岩田勉:上野山功一
松風はる美、都倉俊二:影山龍之(現:辰馬伸)、医師:弘松三郎
三枝美枝子、大川義幸、森本三郎、岡本隆
ノンクレジット 早見を刺した男:車邦秀
石塚誠:竜雷太
山村精一:露口茂
脚本:小川英
監督:竹林進
#太陽にほえろ#マカロニ主役編#殉職編
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12145227852.html
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太陽にほえろ! 第363話「13日金曜日 ボン最期の日」
2021-03-24 23:47:00 テーマ:ボン&ロッキー編
第363話「13日金曜日 ボン最期の日」通算第573回目
■ストーリー■
夜、田口は巡回中、陸橋の上で奥田礼子(青木真知子さん)という女性を目撃し、声を掛けた。
田口は礼子が陸橋の上から飛び降りようとしていたため、それを阻止し、命を大事にするように訴えた。
田口は車内で礼子を説得し、二度と自殺をしないように約束させた。
田口は礼子を、矢追南町の緑荘に送迎した。
その直後、石塚から北町の寳ビルに直行するようにという連絡が入った。
寳ビルの警備員から、1階の宮田宝石店で妙な物音がするという通報が入っていた。
礼子は寳ビルのことを聞いた時、動揺した。
田口は宮田宝石店に到着した直後、銃声を聞き、複数名の強盗犯を目撃した。
田口は強盗犯を追跡しようとしたが、宝石店で警備員の山崎(高杉哲平さん)が腹部を銃撃されて倒れ込んでいるところに遭遇し、追跡を断念して自分の服を破り、止血した。
七曲署捜査一係が宮田宝石店に到着し、捜査が開始された。
田口は暗闇と距離が空いていたことを理由に、強盗犯の顔を見ていなかった。
石塚は山崎の止血を優先した田口に、負傷者を助けるのも刑事の仕事であると激励した。
宮田宝石店の金庫が破られ、5億円相当の宝石が強奪されていた。
山村は金庫の開け方こそ鮮やかだが、ショーケースの荒らし方が素人っぽいため、偶然にも金庫の番号を知っていた者の1人が犯人であると推理した。
捜査員は宝石店関係者、金庫メーカー、販売店の捜査を開始した。
田口は緑荘を訪れ、礼子の妹の奥田智子(根岸とし江さん)と対面した。
智子は自宅の中に礼子を匿っており、田口に礼子が会社に普通に出勤したと嘘をついた。
宝石店及び金庫関係者は全員が犯人ではなかった。
一係室に矢追橋の下で女の遺体が発見されたという通報が入った。
女の身元は礼子だった。
田口は礼子の遺体を見て激情し、石塚に礼子の自殺を思いとどまらせたことを報告した。
田口は礼子の死に疑問を抱いていた。
礼子は山手金庫店の事務員だった。
山手金庫店は宮田宝石店に金庫を売った店だった。
礼子が自殺をしようとしていた陸橋は、宝石店と近距離であり、礼子が事件に関係がある可能性が浮上した。
田口は礼子の位牌に焼香しようとしたが、智子に断られた。
礼子は田口に、田口が礼子を殺害したようなものと激しく糾弾し、田口が奥田宅を訪れた際に礼子が怯えていたことを打ち明けた。
礼子は田口が奥田宅を立ち去った後にすぐに外出し、二度と自宅には戻らずに死亡していた。
田口は智子に問い詰められた後、奥田姉妹が倉田昭夫(望月太郎さん)という男と一緒に写っている写真を発見した。
智子は写真について何も言わなかった。
野崎から一係室に、山崎が意識を回復し、危険な状態を完全に脱出したという電話連絡が入った。
山崎は強盗犯で、自分を撃ったのが倉田であると証言した。
倉田は2ヶ月前、暁交通を退職していた。
礼子は一時期にはかなり倉田と親しくしており、勤務明けには必ず暁交通を訪ねていた。
倉田の共犯のモンタージュが完成した。
倉田の共犯は逃走したが、田口と岩城に包囲されて逮捕された。
倉田の共犯は石塚と田口に取り調べられ、倉田に宝石店強盗に誘われたことを供述した。
倉田は共犯に、金庫を自分で開錠するので、店の扉を破るように命令していた。
倉田の共犯は、倉田が強盗については素人だったが、金庫店に勤務していた礼子から、金庫の開錠方法を教えてもらったことを自供した。
山村は屋上で苦悩する田口に声を掛けた。
田口は礼子が陸橋で、自分の目の前で自殺しようとしていたことが、自分の目をくらますための狂言自殺ではないかと思い、悔やんでいた。
山村は田口に、礼子が頼れる人間を欲しがっていたことを話した。
山村は奥田姉妹が育った施設に行き、8年前(1971年頃)に中学校を卒業した礼子が施設を出る時、智子がどうしても一緒についていくと泣いて聞かなかったこと、それ以来に奥田姉妹が都会の片隅で肩を寄せ合って生きてきたことを掴んだ。
田口は奥田宅で待機していたが、そこに泥酔した智子が帰宅してきた。
智子は、礼子が強盗の共犯ではないかという記事が掲載された新聞を読んでいた。
智子は礼子が共犯だったことも、倉田が強盗犯だったことも信じようとしなかった。
礼子は倉田と一緒にスナックを開業することを夢見ており、店の勉強もしていた。
田口は、礼子が長い間の夢を叶えようとしていたのに自殺したことを疑問に思った。
礼子は田口が訪ねに来た目的を勘違いし、倉田のもとに走ったが、礼子から秘密が漏れることを恐れた倉田に殺害されてしまったのではないかと推測された。
智子は激怒し、倉田が犯人であると信じなかった。
山村は智子の心情を理解し、智子が危険であると判断した。
田口は礼子の様子を見に行ったことで、礼子を間接的に死なせてしまったと思い、激しく責任を感じていた。
藤堂は田口に、山崎夫人が田口に贈ったワイシャツを手渡し、時たまに自分達の仕事を続けていて本当に良かったことがあるが、それが今度の、田口が山崎を救助した件であると諭した。
藤堂は田口が犯人の追跡よりも人命救助を優先したことを非常に誇りに思っていた。
田口は石塚と同行し、再度、奥田宅の張り込みに出発した。
石塚は田口を降車させる直前、田口の拳銃の弾が5発になっていることを確認した。
田口は石塚に、倉田の逮捕後に焼鳥屋で酒を飲みに行くことを約束し、石塚と別れた。
翌朝、智子は自宅のテラスからシーツを使って裏手に脱出し、タクシーに乗った。
田口は付近を通行していた一般人の軽トラックを拝借し、タクシーを追跡した。
島は倉田が故買屋の口利きで、チンピラを何名か雇ったという情報を入手し、藤堂と山村に報告した。
倉田が宝石をまだ売りさばいていないことから、礼子が宝石を隠したのではないかと考えられた。
宝石の行方を知っているのは智子だった。
石塚は軽トラックの運転手を発見し、田口がタクシーを追跡に行ったことを聞き出し、捜査一係に連絡した。
田口はタクシーを発見した。
智子は倉田と密会していた。
倉田は智子に、宝石を持ってきたか否かを尋ねた。
倉田は智子に礼子を殺害したかを質問され、礼子を殺害したことを否定し、自殺したと伝えたが、智子に嘘と見破られた。
智子は激怒し、倉田に宝石を渡すことを拒否し、倉田を殺人者と糾弾した。
倉田は拳銃を取り出し、智子を射殺しようとしたが、駆けつけた田口に拳銃を撃ち落とされた。
田口は倉田を制圧しようとしたが、資材に隠れていた、倉田の仲間のヤクザに銃撃され、左腕を負傷した。
倉田は拳銃を回収し、倉田の仲間のチンピラ2人が田口を狙って発砲してきた。
田口は智子と一緒に資材の陰に隠れた。
田口の拳銃の弾は残り3発だった。
田口は何とかチンピラ2人に発砲し、拳銃を撃ち落とすことに成功した。
田口は物陰に智子を隠れさせ、倉田を探し回った。
田口は智子が物陰から歩いて行くのを見て、智子に駆け寄ったが、背後から倉田に銃撃され、2発被弾してしまった。
智子は倉田に胸を撃たれてしまった。
田口はやっとの思いで倉田の拳銃を再度撃ち落とし、さらに迎撃しようとしたが、拳銃を全弾撃ち尽くしていたため、倉田の逃走を許してしまった。
田口は自分の服の袖を破り、智子の胸の傷を止血し、生きるように促した。
午前7時25分頃、田口は前方の電話ボックスに向かって、倒れ込みながらも懸命に一歩ずつ進んでいった。
田口は電話ボックスに到着し、藤堂に連絡したが、返事をすることができず、そのまま倒れ込み、絶命した。
山村は逆探知の結果、田口が大和町の工業団地から電話をかけていることを突き止めた。
藤堂と山村は工業団地に急行し、野崎と石塚と島と岩城と合流し、田口の遺体を見た。
智子は病院に収容されていた。
藤堂は田口の手を電話ボックスの受話器から離し、田口の胸に添えた。
■メモ■
*4代目新人刑事、ボンが殉職。
*ボンの在籍年数は3年9ヶ月。新人刑事ではロッキーとラガーに次ぐ長さとなっている。
*今回のOPは、前話の「デイト・ヨコハマ」まで使用されていたOPとは微妙に異なる。「メインテーマ’72」と「信じあう仲間」のミックス。このオープニングは後に「ボギー刑事登場!」から「一億五千万円」までのオープニングに使用されている。
*サブタイトルは「13日金曜日 マカロニ死す」を、ボンの白い衣装は「ジーパン・シンコ その愛と死」を、銃撃されて殉職というのは「テキサスは死なず!」を思い浮かばせる。これまでの殉職編の要素を合わせた感じ。
*予告編では、ボンがマカロニの遺言である「あついな」を言っていた。これもオマージュかな。
*ゲストの根岸氏は、宮内氏の希望で今回のゲストに選ばれたという。
*山さんが智子の心情を理解していたのは、孤独に生きてきた奥田姉妹に同情していたからだろうか。
*ボスがボンの人命救助を称えるシーンが温かくて良い。
*ボンはゴリさんと、事件解決後に焼鳥屋で酒を飲む約束をする。しかし、その願いは永遠に叶わなくなった…
*ボンに拳銃を撃ち落とされても、左腕で拳銃を撃ち、ボンを射殺した倉田。かなりの凄腕。両腕で拳銃を使えるのは「最後の標的」の根来ぐらい。ただ、どこでその拳銃の腕を覚えたのだろう?
*ボンの不運は、倉田が両腕で拳銃を使いこなせたこと、2人の仲間のチンピラを従えていたことに気付かなかったこと…
*ボンが瀕死の身で電話ボックスに向かって歩いていくシーンが壮絶。懸命さがすごく伝わる。「俺の血、つくまで残っているのかな」が切ない…
*ラストは工業団地の遠景で終了。
*倉田はまだ逮捕されておらず、次回(後編)の「スニーカー刑事登場!」に続く。
*ボンの殉職は他の捜査員にも大きなショックを与えたようで、「その一瞬……!」ではゴリさんがボンの死にショックを受け、苦悩する展開だった。また、「真夜中の殺意」でもロッキーが同居人兼兄貴分であるボンの死で苦悩していた。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
田口良:宮内淳
岩城創:木之元亮
野崎太郎:下川辰平
松原直子:友直子
奥田智子:根岸とし江(現:根岸季衣)
倉田昭夫:望月太郎、奥田礼子:青木真知子、大橋一輝
上野綾子、山崎:高杉哲平、稲川善一、佐瀬陽一、五十嵐美鈴、市川千恵子
西内彰、鈴木実、由利勝郎、橋本美佳
石塚誠:竜雷太
島公之:小野寺昭
山村精一:露口茂
脚本:長野洋
監督:竹林進
#太陽にほえろ#ボン主役編#殉職編
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