1/19(金) ④ 過去の今日のドラマ作品一蘭だヨ(=^◇^=) | J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

J.BO∅WYの気になる過去の今日の出来事だヨ(=^◇^=)

過去の今日、『太陽にほえろ!』のどのエピソードが放送されたかを後悔なく公開するブログでしたが、
2023(令和五)年2月2日(木)曜日に突然、きまぐれに気が変わってしまい変更しました土佐ヨ(=^◇^=) 
いうことでどうか④⑥③⑨お願いしますm(__)m(__)m


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 ┃『太陽にほえろ!』マカロニ編放送前┃
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‡1972(昭和47)年01月19日(水) 日劇ウェスタンカーニバルにてPYGライブ。沢田研二氏に対して、トイレットロールが投げ込まれる
 http://www.taiyonihoero.net/macaroni/houei01.htm

 1973.01.12 第026話「みんな死んでしまった」脚本・長野洋、小川英 監督・金谷稔
†1973.01.19 第027話「殺し屋の詩」脚本・小川英、鴨井達比古 監督・竹林進 は欠番です
 1973.01.26 第028話「目には目を」脚本・永原秀一、武田宏一 監督・竹林進
 https://note.com/toshiakis/n/n299b7089e77b

第338話「愛と殺人」より
E20系カローラ2ドアクーペ、510系ブルーバード2ドアクーペの破壊シーン。逃走した容疑者の車(カローラ)を追跡する岩城刑事(木之元亮)の覆面車(ブルーバード)。サイドバイサイドの激しいカーチェイスの後、二台とも大ジャンプ、ブルーバードがカローラに突っ込み、追跡は終了する。珍しい車同士の破壊、しかも、クーペ同士の破壊です。ブルーバードは、始めから岩城刑事の覆面車として登場していますが、破壊されるのが予想できる車ですね。ジャンプの撮影ですが、もう少し何とかならなかったものでしょうか?どアップで迫力を増したかったのでしょうが、逆効果です。ジャンプシーンの撮影は、引きが基本で、アップを組み合わせるのが素晴らしいです。ジャンプ直前までの引きの映像があるだけに、撮影していた筈なのに、残念です。
http://stunt.car.coocan.jp/taiyounihoero-2/taiyounihoero(338).html
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 第027話 殺し屋の詩
 脚本/小川英、鴨井達比古 監督/竹林進
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 現在作品リストからは完全に除外され欠番扱いとなっている。
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 藤堂俊介 …… 石原裕次郎 (ボス、係長)
 山村精一 …… 露口茂 (山さん)
 石塚誠 …… 竜雷太 (ゴリさん)
 島公之 …… 小野寺昭 (殿下)
 野崎太郎 …… 下川辰平 (長さん)
 早見淳 …… 萩原健一 (マカロニ)
 内田伸子 …… 関根恵子 (シンコ)
 近藤正臣、オスマン・ユセフ、中村哲
 評価:★★★★★☆☆☆☆☆ (5.0)
 https://itawind.web.fc2.com/1970/taiyou/taiyounihoero027.htm
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太陽にほえろ! 第27話「殺し屋の詩」
2016-03-01 14:50:31 テーマ:欠番作品
第27話「殺し屋の詩」
■ストーリー■残念ながら欠番。しかし、小説版、当時の番宣資料、スチール写真、出演者インタビュー等から、以下のサイトでストーリーは詳しく再構成されている。
 http://www.taiyonihoero.net/macaroni/huin_ep27.htm
■メモ■
*「刑事が犯人を射殺する」というパターンはよくあるが、刺殺というのは今回のみ。
*「マカロニ ジーパンそしてテキサス」のマカロニの回想シーンに今回の映像が使われている。
■キャスト、スタッフ■敬称略、判明している部分のみ
藤堂俊介:石原裕次郎
早見淳:萩原健一
島公之:小野寺昭
野崎太郎:下川辰平
松本隆志:近藤正臣
ハリス・マーストン?:オスマン・ユセフ、中村哲
石塚誠:竜雷太
山村精一:露口茂
脚本:小川英、鴨井達比古
監督:竹林進
#太陽にほえろ#マカロニ主役編
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12134454734.html
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太陽にほえろ! 第338話「愛と殺人」
2020-10-21 00:50:15 テーマ:ボン&ロッキー編
第338話「愛と殺人」通算第548回目
■ストーリー■
岩城は石塚と一緒に七曲署に戻る途中、駐車場にて佇む吉本則子(結城美栄子さん)という女性に声をかけた。
則子は社会派カメラマンの吉本健三の夫人だった。
岩城は吉本のファンで、作品を拝見していた。
吉本は暴力団抗争問題を扱った写真集を出版し、警察内で評判となっていた。
則子は石塚と岩城に、自宅にヤクザから嫌がらせや報復の電話が入っていることを相談した。
則子は嫌がらせでは済まないような嫌な直感がしたため、七曲署を訪れていた。
岩城は吉本宅を訪れ、吉本宅の窓に投石がされ、割れているのを確認した。
則子は犯人に見当がなく、岩城に朝、男の声で脅迫電話が入ったことを伝えた。
吉本宅にまたもや脅迫電話が入り、則子は電話を切った。
吉本(河原崎次郎さん)が帰宅し、岩城と則子と合流した。
吉本は則子が怪我をしていないことに安堵した。
岩城は捜査員に、吉本夫婦が好人物であると語った。
一係室の岩城宛に吉本夫婦から電話が入り、岩城が吉本宅に急行した。
吉本宅の玄関の植木鉢が割られ、今朝、吉本夫婦に脅迫電話が入っていた。
吉本は脅迫に慣れており、気にしていなかった。
吉本は則子に外出しないように心配されたが、岩城の護衛のもと乗用車で外出した。
吉本の乗用車のブレーキとサイドブレーキが効かなくなっていた。
吉本は間一髪、トラックを回避し、乗用車を空き地の木の塀に衝突させ、停車させることに成功した。
藤堂は野崎と石塚に、吉本に恨みを持つ人物の捜査を命令した。
岩城は吉本夫婦の護衛のため、吉本宅に泊まっていた。
午前0時40分、則子は外からの強い物音で目が覚めた。
吉本は全く気にしていなかった。
則子は単独で外の様子を見に行ったが、庭で何者かに襲撃され、額を負傷した。
岩城と吉本は則子の悲鳴を聞いて、則子のもとに駆けつけた。
岩城は則子が、犯人が塀を飛び越えたと発言したため、吉本宅の外を捜査していたが、吉本宅で2発の銃声が聞こえた。
岩城は急いで吉本宅に戻ったが、吉本が胸を撃たれ、殺害されていた。
犯人は鈍器で則子を殴り、逃走を偽装して舞い戻り、吉本を射殺したものと推測された。
則子は犯人が暗闇の上にマスクを着用していたため、顔を見ていなかった。
犯行時刻は午前1時、使用された拳銃の銃弾には条痕がなく、改造拳銃と思われた。
犯人が飛び降りた塀に動物の毛が付着しており、鑑識の結果、兎の毛であることが判明していた。
犯人は兎の毛皮の上着を着用していたものと推測された。
塀に靴で擦ったような土跡が付着していた。
岩城は犯人の偽装に気付かず、吉本の生命を守れなかったことを深く後悔していた。
犯行の動機を持った者で、名前が挙がっている者はいなかった。
岩城は藤堂に、吉本が取材した、悪徳不動産業の実態の写真、サラリーマン金融の実態の写真、暴力団抗争問題の特集の写真を見せた。
藤堂は捜査員に、写真の相手と、改造拳銃の線を中心に、兎の毛皮を着用している者のマークを指示した。
則子は安置室で吉本の遺体と対面した後、岩城から謝罪を受けた。
石塚と岩城は、戸川組組員が通い詰めるスナックのウェイターを聞き込んでいた。
ウェイターは吉本のことを知っていたが、石塚から、吉本を殺害すると発言していた者のことを質問された時、不審な態度をとった。
ウェイターは岩城に詰問され、戸川組組員が吉本を殺害する相談をしていたことを自白した。
石塚と岩城は戸川組に突入した。
戸川組は吉本に組長の私生活を暴露され、憤慨していた。
組員は吉本の殺害を否認した。
岩城は組員が、吉本が殺害されたことを嘲笑したため、組員を詰問し、組員と格闘になったが、石塚に制止された。
暴力団関係者以外の人間は捜査しても、殺人に結びつかなかった。
戸川組組員の中で、兎の毛皮を着用している者は2名いた。
その中の1人の黒木は朝から自宅を出発したままだったため、岩城が黒木宅を張り込んでいた。
島と田口の捜査の結果、黒木と改造拳銃との関係性が判明した。
黒木は拳銃マニアで、モデルガンを自分で改造しては戸川組関係者に流出させていた。
黒木は吉本にそのことを嗅ぎ付けられ、仲間に吉本を殺害すると宣言していた。
黒木(山本昌平さん)は帰宅したところを岩城に事情聴取されそうになり、岩城を振り払って乗用車で逃走した。
岩城は覆面車で黒木の乗用車を追跡した。
2台の自動車はカーチェイスの末、空き地に乗り上げ停車した。
岩城は空き地にて、格闘の末に黒木を逮捕した。
黒木は田口と岩城に取り調べられ、拳銃や組の件で吉本に恨みを持っていたことを認めたが、頑強に吉本の殺害を否認した。
黒木は岩城に逃走する理由を質問され、捜査員が拳銃のことで捜査していると聞いたからと答えた。
黒木は昨日の午後1時、自宅のアパートで寝ていたと供述した。
黒木のアパートの住人は、午前1時前に黒木以外の住人の全員が就寝していて、黒木がその時間に部屋にいたかが立証できなかった。
岩城は犯人が黒木であると確信していた。
黒木は拳銃を販売した相手に女性がいると供述していた。
約1ヶ月前、黒木は30歳ぐらいの女性から電話が入ったため、その女と会って販売していた。
山村は黒木に、則子の写真を見せることを提案した。
岩城は山村の提案に断固反対した。
吉本が殺害された当日、2発の銃声で近所の住民3名が目を覚まし、窓から外を見ているが、それぞれ別方向から見ているにもかかわらず、犯人らしき者を誰も目撃していなかった。
吉本宅の塀に付着していた庭の土は、吉本の外出用の靴にも同質のものが付着していた。
則子がその靴でわざと細工をした可能性が浮上した。
岩城は、則子を犯人扱いする山村に抗議した。
石塚は聞き込みの結果、吉本と親しいカメラ雑誌の編集長が3日前の夕方、吉本宅に電話を掛けたところ、名前も言わぬうちに則子から「いい加減にしてください」といきなり電話を切られたという情報を入手した。
岩城は則子がいつも電話で脅迫されていたため、単に勘違いしただけだと思い込んでいた。
石塚は脅迫電話が実は一通もなかったか、あるいはもっと少なかったのではないかと仮定した。
田口と岩城は黒木に、則子の写真を含む女性の写真を見せた。
黒木は拳銃の販売相手が則子ではないと述べた。
岩城は則子が拳銃を購入していないと思い、安心していた。
山村は拳銃を購入したのが則子ではないにしても、拳銃を購入した女と則子がどこかで関係しているのではないかと推察した。
今のところ、現場に居合わせた人物は則子だけだった。
野崎と岩城は吉本の遺影に一礼した後、則子に黒木と拳銃のことを質問した。
則子は関係性を否定した。
野崎は則子の部屋を見た際、机にガムやタバコが置かれているのを発見し、今まで男がいたような形跡があることを不審に思った。
岩城はそれが吉本のもので、葬式などで片付ける暇がなかったものと思っていた。
野崎は近所の聞き込みを行うことにした。
石塚は、黒木の拳銃の密売の口利きをした、バーのマダムに接触した。
自宅の2階のベランダが吉本宅の寝室に面している家の住人は、夜半に則子の楽しそうな話し声を聞いていた。
近所の主婦は今朝、町内会のことで吉本宅を訪れた際、居間のほうから不審な話し声が聞こえること、則子がそれを必死に隠していたことを証言した。
野崎も則子に疑惑を抱いていた。
野崎と岩城は吉本宅を訪れた際、則子の笑い声を聞き、吉本宅に強引に入った。
吉本宅の居間では、明らかに2人分の料理と皿が置かれていた。
則子は吉本と食事をしながら会話をしていたと伝えた。
則子は吉本が自分の中で生きていると信じていた。
吉本は生前、ちり鍋が大好物だったが、いつも仕事に熱心で、則子が小皿にとっても、いつも探していた。
則子はちり鍋を作り、吉本の思い出を懐かしんでいた。
則子は野崎と岩城に、自分をそっとしておくように懇願した。
石塚の捜査でも、拳銃を購入した女性の線が全く浮かんでこなかった。
山村が一係室に帰還し、則子が数年前にファッションモデルをしていたという情報を報告した。
山村は則子が別人に変装し、拳銃を購入したのではないかと推測していた。
藤堂は岩城に、動機がないと断定できるほど則子を捜査したか、犯人ではないと断定できる証拠を挙げてきたかと釘を刺した。
岩城は則子が無実である証拠を見つけるべく、一係室を飛び出した。
岩城は則子が着用していたガウンから硝煙反応が検出されなければ、則子が犯人でないという確実な証拠になると確信した。
則子は最初、ガウンの提出を拒否したが、岩城に説得され、渋々提出した。
鑑識の結果、則子のガウンから硝煙反応が検出されなかった。
則子のガウンは新しく、洗濯の跡さえなかった。
則子は吉本の私室の写真を見ていた。
岩城は則子にガウンを返却するため、吉本宅を訪れたが、則子が岩城の声に驚いてうっかり花瓶を倒し、薔薇の棘で指を出血した。
則子は血を見て狂乱し、逮捕されたくないために裏口から自宅を飛び出した。
則子は通行人のアベックとぶつかった際、鞄の中から拳銃が落ちてしまった。
則子は拳銃を構え、逮捕されるのが嫌であると呟き、岩城に発砲した。
則子は吉本を誰にも渡さない、自分だけのものであると発言し、岩城に再び発砲した。
則子は完全に狂乱していた。
岩城は逃走する則子を取り押さえ、拳銃を取り上げた。
則子は吉本を連れて行くなと懇願し続けた。
則子が所持していた拳銃は、吉本殺害に使用された拳銃と同一のものだった。
吉本の気持ちが則子から離れていたという噂があった。
則子は吉本を独占するため、精神が正常でなくなっており、殺人を隠すための工作も罪を逃れるためというより、思い出の詰まった自宅を離れたくないという思いからだと考えられた。
吉本宅から、鑑識に提出されたガウンと同じ型のガウンが発見された。
則子は同じガウンを2つ所持しており、硝煙反応が検出された方を戸棚に隠し、もう1つの方を岩城に提出していた。
則子は取調室でただただ号泣していた。
則子は岩城の手を吉本の手と錯覚し、楽しいことばかりの自宅でずっと一緒に暮らそうと呟いた。
岩城は則子の、夫を愛し過ぎたから殺害したという動機が全く信じられなかった。
藤堂はあらゆる犯罪の中で、最も大きな比率を占めている動機が愛情であると諭した。
■メモ■
*吉本のファンであるロッキー。「反転」の頃から写真のファンになった?
*結城氏は「手紙」と同じように夫を殺害する役。しかし、「手紙」では夫に愛想を尽かしたために殺害する役だったが、今回はその正反対だった。
*河原崎次郎氏は温厚な善役。しかし、前半であっさり殺害されてしまう… 結構ショッキング。
*深夜に話声がすると証言する、吉本宅の隣人は大山豊さん?(ノンクレジット)
*則子のちり鍋が美味しそう。
*「愛の殺意」や「愛の終曲」のテイストも感じられる回。結城氏の透明感のある美しさが怖い。
*よくよく考えると、則子が血を見て狂乱しなければ、完全犯罪が成立していたことになる。恐ろしい。
*ラスト、他の捜査員から酒飲みに誘われるも、金がなくて断るロッキー。しかし、ボスのおごりだと知ると行く気になる。
■キャスト、スタッフ■敬称略
藤堂俊介:石原裕次郎
田口良:宮内淳
岩城創:木之元亮
野崎太郎:下川辰平
松原直子:友直子
吉本則子:結城美栄子
吉本健三:河原崎次郎
黒木:山本昌平、中平哲仟
立山博雄、竹口安芸子、伊奈貫太
石塚誠:竜雷太
島公之:小野寺昭
山村精一:露口茂
脚本:畑嶺明、小川英
監督:小澤啓一
※2020/12/7執筆
#太陽にほえろ#ロッキー主役編
https://ameblo.jp/chitei-gogogo/entry-12642497928.html

 


第27話「殺し屋の詩」
 昭和48年1月19日放送
脚本:小川 英 鴨井達比古
監督:竹林 進
ゲスト:近藤正臣,中村哲,オスマン・ユセフ
STORY
 「殺し屋の詩」STORY を参照下さい。
 この「殺し屋の詩」では、小説版のラストとは全く違う、マカロニが犯人役の近藤正臣氏を刺殺するという、「太陽」全作品で最も衝撃的と思われる展開があります。
  「殺し屋の詩」は、早見淳の人生の中で大きな転機となったに違いない上、殉職作「13日金曜日マカロニ死す」との関連性も強く考えられることからも絶対になくてはならない作品であると共に“運命”と表現された二人の再会と別れ、クールに死んでいく近藤正臣氏の迫真の演技など見所満載で、これを放送しないのはあまりに勿体ないと感じます。
 欠番の理由として考えられる諸説
・実銃を使用したシーンがある可能性(近藤正臣氏が使用しているライフルは特注の小道具と名言されているため、マカロニと近藤正臣氏のライフル狙撃対決のシーンで使用するものが可能性有り)
・ゴルゴ13のとあるエピソードに似ているため(未確認ですが、ライフルを注文する近藤正臣氏の台詞がコピーと思われるほど、ゴルゴ13のとあるエピソードに似ているとのこと)
・ストーリー上マカロニが個人感情で故意に犯人を刺殺したととられる展開だったため
 視聴者、また放送当局から注意を受けた可能性。
などなどが現在までに寄せられていますが、こちらもはっきりしたことは分かっておりません。

当時の新聞記事
S48.1.19 読売新聞
「クールに死ぬ演技を計算した」
 現代的な二枚目青年の役が多い近藤正臣が、珍しくプロの殺し屋役でゲスト出演する。
「最近”必殺仕掛人””日曜日にはバラを”と殺される役が多いのですよ。
こんなに続くと死に方をいろいろ考えなくては・・・・」ガンさばきにかけては正確無比な名人の役だが、最後にショーケンふんする早見刑事に刺されるシーンでは、非情さを強調してクールに死ぬ演技を計算したという。
 「けん銃が大好きで、ヒマな時はよくけん銃事典を見ている」近藤は、このドラマで使う銃として、小道具係にアメリカ製アーマーライト銃を特別に作ってもらった。
また冷たさを出すためのサングラスも3日間、眼鏡屋さんを歩き回って探した」というフランス製。
クールで男っぽい役にイメージチェンジをはかっている彼の意図がどこまで出るか。
  この記事から分かるように、犯人役を演じた近藤正臣氏の気合の入りようはすごかったようです。小道具のアメリカ製アーマーライト銃、自ら選んだサングラスはスチールや予告編で見ることができますが、計算されたクールな死・・・どうしても見たいものです。

S48.1.16スポーツニッポン
『スゴ味ある殺し屋ぶり』近藤正臣がクールな味
 この作品へのゲスト出演の話は、昨年夏ごろからあり、スケジュール調整をしていたがこのほどやっと一週間とれたので急遽実現したもの。
 「ショーケンのカッコよく、しかも緻密に計算された演技が好きで、ぜひ一度共演したかったんです。それにこんどの台本はすてきだし、やりがいがあります。」と近藤は目を輝かせる。
 撮影はまず、新宿のあるビルの屋上から。殺し屋役の近藤が、外人貿易商を380メートル先から一発で撃ち抜くシーンだ。
 「拳銃が好きで、拳銃事典などをよく見ているんです。」という近藤は、この撮影のために特別に作ったというアメリカ製のアーマーライト銃をたくみに使い、スゴ味のある殺し屋ぶりを発揮。
このあと、近藤の殺し屋とショーケン扮する早見刑事が拳銃やビリヤードで腕を競うシーンなどが撮影されたが、若い二人は初共演とは思えないほどすっかりうちとけ、撮影の合間にはお互いの仕事について意見交換。

情報提供:蛍子様
 以上のように、「太陽にほえろ!」の欠番に関しては、実銃使用による警察からの厳重注意が2回と差別表現で封印した作品があり、また放送初期は放送当局より犯罪者を殺したり、表現において指摘が多数あったとの話が書籍等でみられることからも、プロデューサーや放送局の倫理観、そして1976年当時、国民的人気番組となっていた「太陽にほえろ!」の世界観を守るために封印された作品群が、上記だったという印象を強く持ちます。上記以外の情報や、当時の録音テープ、放送台本、スチールなどの新しい手がかりをお持ちの方がいらっしゃいましたら、メールを下さいますと嬉しく思いますヨ(=^◇^=)ゞ
http://www.taiyonihoero.net/macaroni/ketuban.htm
http://www.taiyonihoero.net/macaroni/huin_ep27.htm


欠番作品 第27話『殺し屋の詩』
STORY 
高層ホテルの展望レストラン
狙撃されるハリス・マーストン
現場検証をする一同
  真っ昼間、正午ちょっと前の殺人事件だった。
 場所は東京都心部の一流どころの高層ホテルの、展望レストラン。
 凶器はライフルで、相当な長距離からの射撃によってである。
いずれにしても大胆不敵な犯行で、世の耳目をしょうどうさせるに充分なものだった。
 七曲署には即日捜査本部が置かれ、藤堂係長以下、捜査班の活動となった。
 捜査陣が一応の現場検証を終えたのは午後一時ごろ、それから第一日の捜査会議となった。
 「被害者のハリス・マーストンは、アメリカ国籍のイタリア人で、45歳。
 二ヶ月前に観光ビザで来日し、以来ずっとあのホテルに投泊していますが、
ほとんど外出せず、食事のときに部屋を出るくらいだったようです。」
 被害者についての野崎刑事の報告を皮切りに、
それぞれに持ちよった情報を交換して、今後の捜査方針を決めていく。
「電話くらい使ったろうな。」
と藤堂係長。
「一日一回くらい、男の声で電話が入ったそうです。
ボーイやメイドの話によると、かなり人目をさせていた感じですね。」
 「被害者の職業と来日の目的は・・・。」
 山村刑事のだれへともない質問に、島刑事が応じる。
 ---会議は淀みない。まことに見事なチームワークである。
「本庁の外事課にも資料がないんで、いまアメリカ大使館を通じて調査中です。」
まだ被害者の正体も不明だった。
それを確かめるのが第一段階である。
「ガイシャが不明ではな・・・。」
 「なあに、しょせん人間のやったこと、どこかに手がかりはあるさ。」
 犯人は約400メートルの距離から、一発で心臓部を撃っていた。
 射角によって××ビルの屋上から射撃したものと推定された。
 犯行時刻に現場は北西の風が5メートル吹いていた。
 5メートルの横風のかなで、400メートルもあるのだから、射撃の腕前は神技といってよい。
「人間技じゃない。機械が化け物だ。」
 「同感だ。オリンピック選手でもまず出来ない芸当だ。」
 刑事連中はむろん射撃はやるし、その知識はあるから、犯人の腕前にはみんな舌をまいていた。
 被害者の体内に残された弾丸の鑑定結果もわかった。
 日本では市販されていない特別製のマグナム弾で、ライフルは米国製の
 ウエザビーかスイス製のヘンメリー・ワルサーだろうと推定された。
 一応結論としては、プロのやったことに間違いなかろうということになった。プロ、むろん殺し屋のそれだ。
「・・・これは明らかにプロの仕技だ。しかも超一流のな。そのつもりで、腰を据えてやってもらいたい。」
藤堂係長はそう結んで努力を望んだ。 
 それより先、現場検証の途中、マカロニには思いがけない偶然があった。
フロントの前で、見覚えのある顔を見た。
「・・・・・?。」
 瞬間の疑問はすぐに解けた。洗練された服装、皮手袋、
 一分の隙もない姿になっているが、五年前の記憶は確かだった。
 松本隆志にまちがいない。
「松本じゃないか。」
 「・・・・・?。」
相手はまだマカロニを思い出さないらしかったが、相手の記憶もすぐに蘇えってきた。
「早見・・・る」
 「そうだ、早見 淳だよ。五年ぶりだな。」
 「そんなになるかな。」
 「ゆっくり話したいけど、いまこのホテルで事件があってね。」
 「事件?、そうか、いまじゃ第一線の刑事ってわけか。」
 「まあそんなところだ。ところでこんなところで何をしてるんだ。」
 「泊まってるんだ。仕事に便利なんでね。仕事で三年ぶりに日本の土を踏んだんだ。
アメリカ、ヨーロッパ、おれの仕事場は世界中さ。」
 「さすがだなあ、昔からなにをやってもピカ一のお前だったけど。
・・・いけねえ、おれもう帰らなきゃ、いずれまたくるよ。」
 「ああ、いいとも、部屋は302号室だ。」
 「それじゃ。」
マカロニは同僚たちを追って、ホテルから去って行った。
 封筒を焼き捨てる松本 そのマカロニの背へ、松本は苦笑いしながらひとりごちた。
「早見 淳か・・・相変わらずだな。」
どこか小ばかにした表情だったが、二、三歩歩いて俄かに松本の表情は強張って、
 背広の内ポケットから紙封筒を出すと、その中身をあらためはじめた。
 中身は一枚の写真とタイプで打ったメモで、写真には、中国人・林秀全と記してあった。
そうして林の住所と事務所の所在地も・・・。松本は写真を確かめると、ライターでその封筒を
焼き捨ててなにごともなかった足取りでフロントからキイを受取り、エレベーターの方へ歩いて行った。
マカロニと松本は他ならぬ、警察大学時代の同級生だった。
それが、松本は卒業と同時に警察界を捨てた。
お互いものの考え方にはかなりの相違があって、それぞれ別の人生を歩む事になってしまった。
 良い悪いではなくて、そうなることが運命だったのだ。
それにしても、現在の二人はひどく隔たりのある暮らしのようだった。
 松本はまだ自分の生活について語っていないが、一流ホテルの宿泊人であり、
 世界中を飛び回って“仕事”をしているらしい。
マカロニがひとりの刑事として地道な生活をしていることにくらべれば、月とすっぽんほどにちがう。
たまたまの邂逅にも、マカロニはコンプレックスを覚えずにはいられなかった。
 刑事という職業を決して卑下している訳ではないが、なにがなし萎縮していた。
“あいつにはとてもかなわない”、とういう意識を、どうすることも出来ないのだった。 
事件の日から三日目、マカロニはホテルに松本を訪ねていった。
「松本様はチェックアウトされました。」
 「ええ・・・?。」
マカロニは緊張した。早くも宿替えしてしまったというのだ。
だが、マカロニの緊張は考え過ごしからのものだったようだ。
 松本はちゃんとメモを残していて、移り先の『Aホテル』の場所を伝言してあった。
Aホテルには松本がいて、機嫌よく迎えてくれた。
「やあ、待っていたんだ。入れよ。」
 「驚いたな、こんな豪勢な部屋、見たことねえや。」
ソファ、ジュータン、何一つとってみても、超一流のものだった。
「あそこ、料理が良くない。こっちのほうがコックの腕がいいらしい。」
 松本は問わず語りにチェック・アウトの理由を語った。
すぐにブランデーが出た。
「ずいぶん豪勢な暮らししているようだが、お前なんの商売してるんだ?。」
 「タバコ・・・タバコの仲買さ。このタバコってやつ、原料の値動きが激しくてね、
 巧くやりゃ株なんかよりよっぽどもうかるんだ。」
 「警察大学出身のブローカーか、かなわねえなあ・・・。」
マカロニのなにがなしの慨嘆だ。
「どうせ一度しかない人生だ。稼げる時に稼いで、好きなように暮らさないとな。
お前だって、刑事の安月給じゃ、うまいものひとつ食べられないだろう。」
 「まあ、ね・・・。」
 「世間には、一流の生き方と二流の生き方がある。どっちを選ぶかは本人次第さ。」
マカロニが身を起こした。チョット聞き捨てに出来ない持論だ。
 「刑事は二流だっていうのか?。」
 「まあそう怒るな。これがおれの正直な意見だから仕方ない。」
 「・・・・・。」
 「この世界はな、人より優れたやつが楽しめるように出来ているんだ。例えば、、
いまお前が一流社会へ入っていったとして、みんなと対等に交際できるかい?。恐らく出来ないだろうな。」
 「・・・・・そんな自信はないさ、でもな、警察官が二流人間の社会だってのは、言い過ぎだろう。
おれにも、お前に勝てる事くらいあるぞ。何でも俺より優れていると思っているのは、思い上がりだ。」
 「そうかな・・・。」 
ポーカーで勝負する二人
 酔いが覚めたのであろう。やや子供じみた対抗意識が、ふたりをおかしな競争へ誘っていった。
 先ず手始めが玉突きだった。
マカロニが真剣な顔でキューを繰り出している、が、玉は思うように走ってくれない。
「ちくしょう。」
 「玉突きってやつは単純な遊びだ。突く角度、強さ、距離・・・、
つまり簡単な力学計算さえ身につければ、誰にでも出来る。・・・。」
 幼児に教えるように言いながら、操る松本のキューさばきは、とてもマカロニの及ぶところではない。
 憮然として、マカロニは黙り込み、しばらく考えていたが、
「ようし、ポーカーでいこう。」
 「いいとも・・・。」
松本は自信満々、マカロニの挑戦を受けた。 
ホテルの部屋に戻って、のみながらカードをひねくる。
「ちくしょう。」
これもどうも分がなく、マカロニは舌打ちばかりしていた。
「よし、もう一回。」
 「いいのかい、明日仕事があるんだろう。寝ぼけまなこじゃホシを逃しちゃうぞ。」
 「いいから、いいから。」
ポーカーも一度も勝てないうちに、窓から明けの色が見えはじめてきた。
「いいかげんで諦めな。コーヒーでも飲もうか。」
 「いらん・・・、そうだ、お前、射撃の腕は凄かったけ、このごろやってるか。」
 「たまに猟をやるくらだ。」
松本の表情は変わらない。 
 射撃場の的を狙撃する淳
松本の言葉に疑問を抱く淳 ―――舞台は早朝の射撃場へ移っていった。むろん、マカロニの挑戦だ。
「これだけは負けないぞ。警察では勝てなかったが、いまは俺の方が現役だからな。」
 「・・・・・だろうな。」
 先ずマカロニがライフルを構えた。
 引鉄が引かれ、轟音が轟いた。
「どうだい。」
マカロニの標的はほぼ中央に命中していた。
 今度は松本の番だ。
 双眼鏡を目にあててマカロニは弾痕を見ていて、あっ、と思った。
 松本の玉は計ったように標的の中央を射抜いていた。
 一発、また一発、松本の弾はおなじ穴に射込まれてゆく。
「もういいよ。わかったよ。お前さんにゃ、とても勝てねえや・・・。」
 刀折れ矢尽きた感じでマカロニは降参してしまった。
もう、ちくしょうともいわない。
なんだか、わざわざ恥をかくために淳は努力していたようだ。
「どうだい、五メートルの横風の中で、400メートルの距離から、
 人間の心臓を一発でぶち抜く事が出来るか?。」
 「タバコの仲買人に、妙な質問だな。でも、たぶんできるだろう、一流のプロだったらな。」
 「銃は何を使うんだ?。」
「ウエザビー、あるいはヘンメリー・ワルサーかな。」
なにか、ピーン、と張り詰めたものが、問い、答える中に感じられた。
もちろん、マカロニの中には殺しの犯人としての松本が、根強く意識されはじめていた。
 会いに来ていた目的が、180度の変化をしていた。もう松本は、5年前に別れた警察大学同期生ではない。
「弾丸・・・?。」
 「・・・・・特別製の、ロング・マグナム・・・うんと、重たいやつだな。」
それをいう松本の表情には、とくに変わったところもない。 
松本を疑う淳
 マカロニはどす黒い疑問を抱いて、Aホテルから出てきた。
 考え考え歩く足は遅かったが、きゅうに速くなった。
 夕べは一睡もしなかったが、これから警察大学まで行くつもりだ。
 松本隆志の成績証明書を借りる為に・・・。
藤堂係長は笑いながら言った。
「凄い、これじゃマカロニ、お前が勝てないのも無理ないな。」
マカロニは頭を掻いた。自分から成績証明書まで用意して、わざわざ恥の上塗りをしていることになったからだ。
「ボス、この松本が、マーストンと同じホテルに泊まってた。ね、なにかあると思いませんか・・・。」
 「あわてるな、射撃の腕前だけで松本を犯人と決める訳にもいかんだろう。」
 「それはそうですが・・・。」
 「なんといっても警察は証拠第一主義、そいつの蒐集が我々の仕事の大半だ。警察学校で教えられたろう。」
 「わ、か、り、ました・・・。」
マカロニはもう松本を犯人と決めかかっていた。マカロニは自分の第六感を信じている。
「まあいいさ、マカロニ、お前の好きにやってみろ、納得するまでな。」
 「本当ですか、ボス。」
 「ああ。」
マカロニは嬉しそうだ。
 藤堂係長がこういう事を言うことはめったにない。
とかくやり過ぎる血の気の多いマカロニを、押さえる事は度々あったのだが―――。
どこへ行くつもりか、マカロニは張り切ってデカ部屋から飛び出しかかって、ふと踵をかえした。
「ボス、デカって商売は一流ですか、それとも二流ですか?。」
 「バーカ、そんなことを言ってるうちは三流だよ。」 
マカロニが出て行ってから、島刑事が石塚刑事に話し掛けた。
「マカロニが昔の友人を疑っているのは、よくよくのことらしい。
マーストンがやられたとき、松本も同じホテルにいた。それが、ホテルを変えた・・・。」
 「俺もそのことを考えていところだ・・・。」
横から藤堂係長が、
「新しいホテルに第二の標的がいるってことになりそうだ・・・。」 
 その晩から、Aホテルの張り込みが始まったことはいうまでもない。
その目が、挙動不審の中国人風の男を捕らえたのは、夕食後数時間ほとたってからであった。
 刑事たちは知らないが、男は林秀全、松本のメモの中に記されていた男だ。
 林は、四方に目を配り、まるで転げるように乗用車に乗り込んだものだった。
「おかしい、尾行しよう。」
 「よし。」
 野崎、石塚の両刑事が自分たちの車に急ごうとしたとき、それより一瞬早く、
 一台の高級車が音もなく動き出し、林の車のあとについた。
「松本だ・・・。」
ふたりの刑事は息を呑んだ。
もう口をきく必要もない。
 林-松本-ふたりの刑事、と、二重の尾行が始まるのだった。
 三者三様、それぞれちがった立場と目的を持って、つかず離れず、夜の街を走って行く。
 曲り、飛ばし、ある時は止まり、奇怪な同一行動をとっている。
ちらっ、ちらっ、と林の顔も刑事たちの目に映る。
「頬っぺたに手をやってる。しきりに・・・。」
 「どうしたのだろう。」
 一方、冷静そのものの松本。
ハンドルさばき、背姿でそれがわかる。
 林の車の動きはいやがうえにも奇怪だった。
まるで無目的にどちらへでも走る。
 夢遊病者の動きのようにつかまえどころがないのだ。
「おかしい?。」
 「松本に気づいて、逃げているのだろう?。」
 「そうも見えないようだか」
ふたりの刑事はしきりに首をひねった。
この調子では林は、一晩中こうして走っているつもりかも知れなかった。
もっともふたりの刑事には、林は林と分かっている訳でもない。
ただ挙動不審、松本が尾行する相手として、つけてきているだけだ。
「お、停まったぞ・・・。」
林の車がとあるビルの前で停まり、松本もスピードを緩め、刑事の車もそれにならった。
 見ていると、挙動不審の男は、頬に手をやりながら出て来て、ビルの中に入っていった。
 巧みに間をおいて、松本も同じビルの中に入って行った。 
 と、背後から声がかけられて、二人の刑事はギクッとした。
「ぼくですよ。」
 「なんだマカロニか、びっくりするじゃないか。」
 「うしろも気をつけておかないと駄目ですよ。ゴリさん、長さん。」
 「まいったまいった、ずっとつけていたのか。」
 「Aホテルからここまで。」
 意外!、三重の尾行行動だったわけだ。
「お前、先頭の男知っているのか。」
 「むろん・・・。」
マカロニは少々胸を張った。
 伊達にうろついているわけではない、といいたいところだ。
「米国籍の中国人、林秀全。最初のホテルは殺しの現場。
 移ったのがAホテル、つまり、松本の動きとまったく同じですよ。」
 「林は松本に狙われていることを知っているのかな。」
 「知らないでしょう。ただ、殺しがあって、自分が狙われていることは分かって、
 慌ててホテルを変えたんでしょう。殺されたマーストンと林はつながりがあるんですから、
 身の危険はわかるはずです。」
 「なるほど、どうやらマカロニのほうが詳しいようだな。それで、このビルに何しに入ったんだ。」
 「歯、歯ですよ。ひどい虫歯で林の奴、我慢できなかったんですよ。」
 「そうか、どうりで・・・。」
ふたりの刑事はうなずいて、ビルを仰ぎ見た。5階の窓に、歯科医院の看板が出ていた。
 「すると林は危ないわけだ・・・。」
 「でも、いまはやらないでしょう。ライフルも持っていませんからね。」
 「問題はいつやるかだ。」
 「松本がライフルで狙っている時、・・・我々が狙う時ですね。」 
 林と松本はおよそ一時間ほどしてビルを出てきたが、もう松本は林を尾行しなかった。
どうやら松本は目的を果たしたものらしい。
 3人の刑事は5階の歯科医院を訪ねて、林が明日の今ごろまた治療にやってくることを確かめた。
 問題の時間はあと一日。
 勝負をつける時が迫ってきている。
そのための用意をしなければならない。
「マカロニ、お前はなお松本の動向に注意していろ。
 出来ることなら、松本のそばにいた方がいい。
 相手になめられているのが、かえって好都合じゃないか。」
 「なんだか、おかしな気分だな。・・・おれ、けなされているんだな。たしか・・・。」
 「頼むぞ、俺たちはボスに報告して明日に備える。」
 「わかりました。せいぜい松本にまたご馳走でもしてもらいましょう。」
 「油断してドジを踏むなよ。」
 「そちらも・・・、いまの尾行みたいにうっかりしてちゃダメですよ。」
 「こいつめ!」 

 
 マカロニが夜のAホテルへ松本を訪ねたとき、松本は不在だった。
「松本さんはずっとお出かけです。」
ボーイの言葉を聞いたとき、逃げたかな、と思ったが、
「もうそろそろお戻りになるでしょう。」
とボーイが付け加えた。
「ロビーで待たせてもらうよ。」
いま松本が不在だということは、あの歯科医院からまっすぐホテルに帰らず、何処かに寄り道をしているということだ。
こんな事ならずっと尾行は相手に気づかれるおそれもあって、そうなれば大きな捜査の支障になる。
 

ライフルに弾を込める松本 マカロニがロビーで待っているその時間、松本はとある東京の町の、ビルの地下二階にいた。
その町の地上は、まるで外国人の町のようだった。兵隊、バイヤーたちと日本人女たちで、いつも賑わっている町だ。
“東京租界”の別名がある町だが、なるほどと思われる。
 地下二階には秘密の銃砲店があった。
ちゃんと射撃場までついていた。
「できてるか?。」
松本が、そこにいる老人にいった。
「へえ。たった三時間で銃身を18センチも長くしろなんて注文は、初めてですぜ。」
老人はひとくせもふたくせもありげな様子で、暗にねだるものをねだっている。
「それだけのものは払うよ。」
 「へへへ、そういうわけじゃ。」
暗い追従笑いが、人気のない部屋に乾いた響きを立てた。
「弾は?。」
 「これに・・・。」
弾薬ケースを運んできて、松本に手渡した。
 射撃場の中央には人間の標的が立っていた。
それを、松本は慎重に狙う。
 耳をつんざく銃声。
しかし、その音は防音装置の部屋からはもれない。
「お見事で。」
標的の心臓に穴があいていた。
「注文の弾は?。」
 「この前より少し重たくって、と、ご注文でしたね。」
 「うん・・・。」
松本は弾を掌にのせて、重量を計っていたが、それをポケットにおさめてから、カバンを開いた。
「ほらよ。」
無造作に、ドル紙幣をつかみ出して、そこに置いた。
「こりゃどうも・・・。ときにあんた、そんなゴツイ弾で、いったい何を撃つんですか。」
 「500メートル先の10円玉さ・・・。」
あとは何も言わず、松本は地下室を出て行った。 

 
 そんなことがあったとは神ならぬ身のマカロニが知る由もなく、
 松本がホテルの玄関に姿を見せると、笑いながら近づいて行った。
「やあ、待っていたんだ。ちょっと遊びに来たんだ。」
 「そう、まあ入りなよ。」
松本の部屋にはブランデーが用意してあって、二人は飲みはじめた。
「どう、いつかのコロシ、巧くいってるか。」
 「それが太平洋が間にあるんで、なかなか思うようにはいかん。」
 「そうか、それはあいにくだな。」
その実、マーストンと林の素姓はアメリカ側の協力で割れていた。
どちらもアメリカの犯罪組織の人間で、仲間を裏切ったことでアメリカにはいられず、前後して日本に潜入してきたのだ。
その裏切り者を追ってきた殺し屋が、松本、ということになるのだが、その証明をつけるのはまだ先のことになるらしい。
マカロニはそのつもりで来ているから、なかなか腰を上げない。
「俺、夜には強いんだ。一晩や二晩眠らなくても、へえーちゃらさ。」
 「でも、明日の勤めにさしさわるぞ。」
 「平気、平気、どれ、もう一杯もらおうか。」
 松本はつとめて平静をよそおっているが、いつもとはちがっている。
マカロニには目でそれとわかる。
 彼の目はたえず動いているのだ。
「デカはやっぱり二流だな。こういうホテルでこういうブランデーはとうてい飲めんよ。
 一生の思い出に、たっぷりいただいてこう。」
 「ああ、いくらでも飲んでくれ。飲みつぶれないようにな。」
(ふん、なにをいってやがる。ねばりっこなら負けんぞーーー二流のデカでもな。)
マカロニは腹のなかでうそぶいた。
 松本の焦り方で、明日なにが起こるかマカロニには想像できた。たしかに明日やる気でいる。
 予想される時間までにはたっぷり一日あるが、慎重な松本のことだから、
その一日をどう費やすか、細かいプランが立ててあるにちがいない。
そのプランの中には、招かざる客、早見 淳のことなど入っていなかったであろう。
それだから松本の態度の中には焦りが現われているのである。
 

 
 一方、藤堂係長もまた明日へ綿密な計画を立てていた。
すでに、歯科医院と併立する位置にあるいくつかのビルはチェックし、実地にその場を調査してある。
ところがここに問題があった。
 歯科医院の窓を狙えるビルは、多くのビルのうち三つに限られたが、
その一番近いビルがゆうに500メートルは離れていることだった。
「果たしてあのビルから撃つとして、命中するものだろうか?。」
という疑問だ。命中させ得ないとしたら、犯行はないであろう。できないことをあえてする筈がない。
「まさか、ヘリを飛ばしてその上から狙うなんてことは・・・。」
 「いや、そういう可能性もあるぞ。」
藤堂係長は突飛な意見が出ても笑わず、一応、本庁にヘリがすぐに出せるよう手配しておくように、と命じるのだった。
 松本がどのビルを利用するかという点については最後まで問題になった。
 屋上から歯科医院内を狙えるビルは三つに限られるが、その中のどれを選ぶか?。
あるいはもっと別のビルにするかもしれない。
そうかといってあまり大袈裟な警戒網を敷いては、最初から松本はこないかも知れない。
そうなればまた彼の検挙は長引いてしまう。
 結局、三つのビルを遠巻きに囲むように、他のビルに望遠鏡をもった見張員をおき、
 発見者の通報連絡によって、松本のいるビルを包囲することとなった。
かくて、その日も更けていった。
 
  歯科医院の診療は午前10時からだが、そのころにはもう、捜査員の配置は終わっていた。
ところが松本が出発したというホテルからの連絡がなかなか入らない。
 張り込みがついていたのだが、巧く逃げられてしまったのだ。
「うすのろめ!、いいからこちらへこい!。」
報告を受けた藤堂係長がカミナリを落としてから20分ほどしてAホテルから、
「林が外出したので尾行中・・・歯科院に向かっている模様。」
の連絡がきた。林の方は予定通り動いているのだ。
 藤堂係長は数名の部下とともに覆面車で歯科医院近くの道路上に在って、
 八方からの情報を受理し、それぞれ判断を下して命令していた。 
 ・・・松本はどこへ・・・?。
 捜査陣の神経はその一点に凝集していた。
 巧みにホテルを出たやり口からして、大警戒網の中で林が射殺されてしまうような失態も予想されて、
 藤堂の眉もピリピリしてきた。
 林の診療開始は午前11時前後という予想で、ほぼ20分ほどで診療は終了する。
その20分間が勝負だった。
 捜査陣はその時間直前までに松本を発見して、ライフルを持った所持現行犯として押さえなければならない。
 警察はーーー、日本の警察の特質は犯人を殺さないところにある。
 真に止むを得ない事態にならない限り、警察官側から撃つようなことはしない。
 歯がゆいほどにその伝統は守られてきているのだった。 

松本を確認し激走する淳

林の診察室を狙う松本

揉みあう松本と淳
 マカロニが、昨夜の睡眠不足で赤い目をしながら、愛車を駆っていた。
 時々停止し、赤い目にオペラグラスを当てて、立ち並んでいいるビルを見る。
 幸いよく晴れていたし、ビルの屋上に人がいるという時間ではない。
これが食後ともなるとそうではなくなるから、観察も厄介だが、今は一点の人が動いていてもよくわかった。
マカロニはひっきりなしに時計を見、ビルの屋上を見た。
もうどこかに松本の姿が現われてもいい時間だ。
とくに、三つのビルは丁寧に見るが、人影らしいものは見えない。 
「林がビルに入り、歯科医院の待合室で診察を待っている。」
という情報が入ってきた。無線が正しい発音で二度繰り返した。
 標的が現われた。
 後は射手の出現を待つばかりだ。
 松本はとうにAホテルを出ているから、もう大分前にこの附近に到着しているはずだが、恐らくまっすぐには来まい。
 回り道をし、目立たない通りを選んで目的のビルに上がるだろう。
 息詰まる時間が流れ去って行ったが、くるものは、とうとう来た。
「松本らしい男の姿が大谷ビル屋上に発見。ただちに同ビルに入ります。」
マカロニの弾んだ声が何台もの車に伝えられた。
 緊張は極度に高まり、一台、また一台、そっと大谷ビル附近に車は集まってきて、
10分もしないうちに、文字通り蟻の逃げる隙間もない包囲が完成してしまった。
続いてマカロニの喘いだ声ーーー。
「松本を確認。ライフルを組み立てて、大谷ビル屋上の水道タンク附近に潜伏中。」
マカロニの声は喘いでいて、ときどき途切れた。階段を駆け上ったか、
 廊下を走り回ったか、とにかく尋常の動きではないらしい。
それとばかり、捜査員は車を捨てて、ビルの玄関に、非常階段に、殺到した。 
屋上のマカロニは、指呼の間に松本の姿を凝視していた。
 松本は弾を込め、いまや遅しと林が診察室に入るのを待っていた。

 恐るべし、この大谷ビルから診察室までは楽に500メートルある。
それだけ離れた的を自信満々狙っている松本だ。
ライフルには消音器がつき、スコープもセットされて、いまは引鉄を引くばかりになっている。

マカロニはオペラグラスの倍率では鮮明さを欠くが、
 診察室に人が動きはじめた気配がしたが、やはり林の診察が始まったらしい。
 松本が、ライフルを構え、じっと照準しはじめた。
・・・・・よし!。

マカロニはそろそろと松本の背後へ忍び寄って行った。
 気づかれるに決まっているが、半歩でも近づこうと、息を殺して這ってゆく。
 胸から拳銃を引き抜いて、なお追っていった。
ピタッとライフルの銃口が停止した。

 ---いまだ!。“バァーン”と、マカロニの合図の拳銃が火を吹き、
 診察室には何人かの刑事がどっと躍り込んでいった。
そのとき、ライフルが発車されたが明らかに銃口は揺れていて、命中する気遣いはなかった。
「松本・・・、とうとう正体を現わしたな、おとなしくしろ。」
マカロニは松本の身体に飛び掛かった。
「うぬ!。」
血走った目で松本はマカロニを睨みつけ、ライフルを逆に持って、マカロニを蹴り倒した。
「待て!。」
マカロニは痛みに耐えながら、非常階段を駆け降りる松本を追った。 
非常階段の下にも何人かの刑事がいる筈だった。
しかし、松本のあまりの鮮やかな逃げ方についていけなかった。
 頭上をヒラリと越されて、自動車までやってしまった。のだ。
「待て!、松本。」
追いすがったマカロニだったが、自動車のドアに手が触れただけで蹴ころがされていた。
「・・・・・。」
無言で、松本は鋭く目を配り、フルスピードで走り出してしまった。
「松本逃走中!、全車追跡せよ、西に向かい、東京郊外へ出る模様。」
同方向へ同じ車を追って、けたたましくサイレンを鳴らしながら、何台ものパトカーが走って行った。 

 工場跡の建物に潜む松本
 松本の姿を探す淳
 松本の車にもっとも接近しているのは、マカロニのジムニーだった。だが、松本の操る外車のスピードは凄く、なかなか追いつかない。ともすれば姿を見失いそうになるが、幸い交通量が多いから、松本も思うように走れない。それを彼は無理した。やはり逃走者の心理はプロの殺し屋にしてもどうすることも出来なかった。
 
 東京郊外の宅地造成地。その一帯へまぎれ込み、砂利山の中へ乗り上げてしまったのだ。
 「ちぇっ。」松本は舌打ちをして車を捨てた。周囲は荒れ野。ところどころに工場跡のような建物が半壊の状態で散在していた。彼は周囲を見回していたが、もっとも近い建物のなかへ走り込んだ。右手にはライフルが握り締められていた。マカロニは逃げ込む松本の姿を見た。そうして自分も車を捨てた。 どこへ潜んだか、建物の中はひっそりしていた。 「松本、出てこい!。」拳銃を抜いたマカロニが松本の姿を探している。
 「・・・ふん、ここだ、ハ、ヤ、ミ・・・。」
 「・・・・・。」マカロニは思わず首をすくめた。マカロニの後ろの柱の影から、嘲笑は聞こえ、ライフルの銃口が狙っていた。ダーン!マカロニの足もとに土煙りが上がったが、危うく避けた。
 「命が惜しかったら、黙って出て行け、早見・・・。」
 「出て行くと思うか・・・」マカロニは松本が潜んでいるほうへ、歩いてゆく。
 「撃つぞ。」
 「撃つなら、撃ってみろ」ダーン!と二発目が鳴って、マカロニの右肩が血を吹いた。 苦痛に顔を歪めて、マカロニはなおも進む。 松本の引鉄の指が、かすかに動いた。
 「・・・・・!」バァーン!マカロニが撃つ! 生きるか死ぬかの決闘が始まった。同じ頃、石塚刑事、島刑事、野崎刑事それぞれの乗った車が激しいスピードでマカロニと松本のいる工場跡へ向かっていた。「焦るなよ、マカロニ・・・」急カーブを曲がりきる石塚刑事の車。 全弾撃ち尽くしたマカロニは、半壊の建物の中へ隠れ、拳銃に弾を込めようとする、が・・・ポケットにもう弾が見当たらない。
 「こんどこそ、心臓を撃つぞ!。」
 「・・・・・・。」マカロニ、ジャケットを脱ぎ捨てると、決心したように走り出した。
 「松本!」ダーン!松本がすかさず狙う。ダーン!撃ち抜かれるマカロニの足。
 「うっ・・・」その場で倒れこんで動かなくなる・・・。そこへ松本が無言で近づいてくる。 様子をうかがう松本に、奇声をあげながらいきなり飛びかかるマカロニ ザシュッ! 吸い込まれるかのごとくマカロニの“爪研ぎ”は松本の胸に突き刺さる 二人はそのまま倒れこむ。
 「こ、これが一流の人間の死に様か松本、松本!」
 「は、や、み・・・・・・」松本はそれ以上何も言わず、薄笑みをうかべている。その顔から、みるみる血の気が引いていった。マカロニはひざまづき放心する。
 「・・・・・・二流だっていいじゃねえか」その語尾がかすれて消える。やがて、撃たれた足をかばいながらジムニーに乗り込むマカロニ。人気の無い荒れ野を、ジムニーが走り去っていく。1週間の時が経ち、一係の一同は藤堂のデスクに置かれた1枚の警視総監賞を囲んでいた。警視総監賞には“早見淳”の名前が書かれている。 
 石塚「マカロニのヤツ嬉しかないだろうなこんな物もらったって。生きるか死ぬかのせと際に、人1人殺したなんてーのは、こんな賞状1枚じゃあわりきれないですよ。」
 野崎「そりゃそうだ。あのマカロニがこの1週間一言も口を聞かなかったからな」
  島「ただの凶悪犯ならいざ知らず相手は……」しかし、藤堂係長はそれを否定する。
 「だがな、こんな紙切れ1枚だが刑事にとっては最高の名誉なんだ。ほかにどんなことがある?」
 「ボス!しかし、今度こそマカロニは……」
 「おはようございます」そこへマカロニが、松葉杖を突いて入って来て藤堂のデスクにある総官賞をひろいあげると、とても喜ぶしぐさを見せるのだった。マカロニは現在、療養休暇中である、一係を一同に押し出されて出て行く しかし、すぐにまたもどって来て
「オレやめないですヨ、刑事。」とだけ、残して去っていった。藤堂係長が一同をみまわして「どうだ?総官賞、間違ってたか?」END 
◆あとがき◆
■小説版「狙撃者」■コチラで掲載している「殺し屋の詩」のストーリーは、放送当時に発売された小説版を元に作成しております。この小説版は脚本を原作にしているらしく、本編と若干内容に違いがあるのですが、その中でもハッキリと違いの分かる松本が封筒をライターで焼くというシーン、刺殺するシーンを本編に沿うように書きかえています。小説版そのままであれば、熱心なファンの方なら所有してらっしゃるだろうし、できる限り「刺殺」というマカロニの人生の大きな転機となったに違いないシーンを文章にしたかったのもあって、こんな形で公開させていただきました。書き変えたシーンは、ただの妄想や想像だけではありません。スチールや当時の新聞記事の内容、などを元に“つじつま”が合うようにしています、つまりその「分かっていること」の間を埋めるような書き変えをした。ということです。
■刺殺シーンへよせられた多くの情報■ラストの刺殺シーンに関しては、本放送当時にご覧になっていた方々、数名の証言を元に書かせて頂いております。当時としては、ジュリー刺殺、マカロニ殉職についで話題となった作品だったため、特にラストシーンに関しては覚えてらっしゃる方がいらっしゃったようで、多くのメールを頂戴しました。貴重な証言の数々、本当にありがとうございます。しかしながら、やはり本編を確認しない限りはなんとも言えない部分もあります。小説版は脚本を元に、と書きましたが、この元にしたという脚本は決定稿ではなく、準備稿だったとも考えられます。いくら当時のスタッフと出演者が話し合って脚本を組替えたとしても、なかなか“刺殺”という展開にはならないように思います。放送の録音テープ、もしくは決定稿の脚本が手に入ればキチンとストーリーが書けるのですが、今のところは、分かっていることをまとめた、大体のあらすじが分かる文章といった感覚で読んでいただければと思います。
■掲載のスチール等■この「殺し屋の詩」STORYに使用している画像は、「マカロニ・ジーパン そしてテキサス」と「殺し屋の詩」予告編、「太陽にほえろ!」関連書籍のスチール、当時の本作を取り上げた雑誌に掲載されたスチール、新聞記事などをかき集めて掲載しております。もし、ここに載っているもの以外で、雑誌に乗せられたスチールや映像をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂けますと幸いです。 皆様からよせられた貴重な証言を元に出来る限り「殺し屋の詩」を再現したいと考えております。
http://www.taiyonihoero.net/macaroni/huin_ep27.htm