3日間、高校芸術鑑賞会で東京演劇集団「風」が不思議な舞台を見せてくれた。
作品は「星の王子様」
サン・テグジュペリの歴史的な名作だ。
タイトルだけは昔から知っていた。
でも、作品の内容までは全くと言っていいほど知らなかった。
サン・テグジュペリは元々プロペラ機の操縦士で、砂漠で遭難したときの自らの体験記を元にした童話がこの作品を生みだしたとか。
操縦士と王子の果てしないイメージ合戦のようなお話だった。
たぶん操縦士が忘れてしまった子供のころの純粋な気持ちを、どこぞの星からやってきた王子が思い出させてくれるといった話だと思う。
王子が地球にたどり着くまでのいろいろな星々のエピソードもさることながら、王子の存在感のない、印象のない独特の話っぷりが、この劇団のいい味をだしている。
全体は抽象的なミュージカルで構成されていて、アイディアは抜群なのだが、少々退屈な展開にとどまっている。
おしい!
役者もお話の内容も興味深く、むしろ奇想天外な世界を出しているのに、話がよく見えない。
この訳は、無理矢理な直訳の台詞、印象のないキャラのデメリット。
このお話の操縦士と王子は独特な言い回しを演出的に行っている。
だから、シーンは面白いのに全体的に飽きがくる。
難しいね。
ラストの演出は絶妙。だから、終わりよければって感がぬぐいきれない。
現代人を飽きさせない演出を、作品側が行う物ではないとは思う。
でも、理解される努力は必要なんじゃないかな。
台詞とシーンの展開だと思うんだけど。
この劇団の東京公演(本公演)を観てみたくなった。 |
2003/05/06 |
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