採用にあたって、地頭より論理的思考力より大切なもの・・・
それが気になって購入しました。
本の読みやすさ:A
本の内容:A
ご存知マッキンゼーはアメリカに本社をおくコンサルティング会社で
”Up or Out”というように昇進しなければクビでという、日本企業のゆるゆるの文化から見るとさすが外資系企業!という感じですが、
とはいえ各界に優秀な人材を輩出する人材育成機関としての一面もあり、
最近で言うところの”就職偏差値”とやらも高い。
じゃあ、そのマッキンゼーの採用基準は?に答えるのが本書ですが
①地頭
②英語力
③リーダーシップ
らしい。
①と②はよく聞くけど、③はあまり採用基準としては聞いた事ない。
日本企業の場合なら”チームワーク”といったところでしょうか?
ともかく、あまり日本企業では重視されていない、でも、実は一番重要なリーダーシップについて著者の経験や考え方を語ってくれている本でした。
簡単に、いつも通り、3つくらい気になった話題をピックアップすると、
まず驚いたのがマッキンゼーでは新人1年目からリーダーシップを求められるということ。
コンサルティングの基本である問題解決にあたっては、問題解決スキルだけではダメで”問題解決リーダーシップ”なるものが必須とのことでした。
そして、自分がリーダーとして振る舞うのだから、上司の意見だろうと、パートナーの意見だろうと、その案件について意見を採用するかどうかを決めるのは自分、という点も驚いた。
というのも、普通の日本企業では、社長がいてその下に中間管理職がいてその下にメンバーがいるといったピラミッド構造だと思うが、マッキンゼーの場合、組織は放射状で、自分がリーダーで組織の中心にいるといった構造らしい。とはいえ、全員がリーダーだから、各人がきちんと共通の目標を共有し、それぞれがリーダーシップを発揮し、つまり、当事者意識を発揮して問題解決していくらしい。
僕の会社では、部下を持つのもおそらく40前後だから、それまで自分がリーダーと考えた事はなかったが、そんな自分が無責任というか、改めようと感じた。
最後に、上の2つにも関連するが、リーダーとマネージャーは必ずしも一緒じゃないということ。
一般に、マネージャーになるには、①実務能力、②管理能力、③リーダーシップが必要とされるが、普通は①、②を満たした人から順にマネージャーに任用され、そこではじめて③を学んでいく。
だから、場合によっては、マネージャーの下で働くメンバーは苦労することになる。
一方で、リーダーと呼ばれつつも雑用係になってしまっていては、それはリーダーじゃないし、命令する人、指示する人だからといってリーダーとは限らない。
著者によると、リーダーとは”成果を出す人”だそうです。
一つ面白いたとえがあって、リーダーは成果を出す人だから、もし船が沈没して何台か救命ボートがあったときに、どの人の救命ボートに自分(と自分の家族)を乗せるか?その人がリーダーだ!という例えがありました。なるほど。
この本は、自分もリーダーとして仕事に取り組まなきゃと思えるとてもポジティブな本でした。
マッキンゼーは、会議で黙っていることは許されず、常にValueを出し続けることが求められる。
でも、それを実現する1つの企業文化みたいなものに触れることができ、何かの機会に読み返したくなる本でした。
長く書きすぎた・・・
